2025年5月22日(木)、中国のXiaomi(シャオミ)社は、同ブランドの最新スマートフォン『Xiaomi Civi 5 Pro』を中国国内向けに発表した。
5月22日より既に販売が開始されており、公式サイト等にて注文できる。
中国国内向けの価格は以下の通り。
▼Xiaomi Civi 5 Proの中国国内価格
モデル | RAM / ストレージ | 価格 |
Xiaomi Civi 5 Pro |
12GB / 256GB | 2,999元(約59,500円) |
12GB / 512GB | 3,299元(約65,400円) | |
16GB / 512GB | 3,599元(約71,400円) |
※価格は1元 = 19.83円換算(2025.5.26時点)
2025年4月にリリースされた「REDMI Turbo 4 Pro」と同じく、最新SoCの「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載。Leicaコラボのカメラを搭載し、1236×2750解像度の有機ELディスプレイを備えるなど、幅広い用途に適したハイエンドモデルだ。
今回、提携先より本製品(アイスアメリカーノ色・12GB / 256GBモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。
項目 | Xiaomi Civi 5 Pro |
カラー | ネビュラパープル、チェリーブロッサムピンク、アイスアメリカーノ、ホワイト、ブラック |
OS | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) |
ディスプレイ | 6.55インチ AMOLED (コーニングゴリラガラス) |
解像度 | 1236×2750 |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
ピーク輝度 | 3,200nit |
CPU (SoC) | Snapdragon 8s Gen 4 オクタコアプロセッサー |
RAM | 12GB / 16GB LPDDR5X |
ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.0 |
カメラ | フロント:50MP(f/2.0) ※Leica監修 リア:50MP(f/1.6)メイン+50MP(f/2.0)望遠+12MP(f/2.2)超広角 ※Leica監修 |
スピーカー | ステレオスピーカー内蔵 (Hi-Res・Dolby Atmos対応) |
バッテリー | 6,000mAh (67W有線急速充電サポート) |
認証機能 | 顔認証、指紋認証(画面内) |
搭載ポート | USB Type-C 2.0 |
通信規格 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC、4G/5G |
対応バンド | 5G:n1/n3/n5/n8/n28a(上行:703MHz-733MHz,下行:758MHz-788MHz)/n38/n40/n41/n48/n66/ n77/n78 4G:FDD-LTE:B1/B3/B4/B5/B8/B19/B28a/B66 4G:TDD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42/B48 3G:WCDMA: B1/B4/B5/B6/B8/B19 2G:GSM: B3/B5/B8 |
位置測位 | GPS, GALILEO, GLONASS, QZSS, BDS (B1I+B1c) |
SIMカード | デュアルNanoSIM対応 |
マイクロSDカード | 非対応 |
本体サイズ | 157.1×73.2×7.5mm / 7.7mm |
本体重量 | 約181g / 約184g 実測値:約185g(アイスアメリカーノ) |
「次世代の若者向けフラッグシップ」を謳っており、軽さ・美しさ・高性能を兼ね備えた筐体デザインを採用。
筐体サイズは157.1×73.2×7.5mm / 7.7mm、重量は約181g / 約184gと薄型かつ軽量で、長時間の使用でも手が疲れにくくなっている。
▼長時間の片手操作も快適な軽量設計。
カラーバリエーションのうち「アイスアメリカーノ」は背面に天然コーヒーかすを配合し、わずかなコーヒーの香りが楽しめるサステナブルモデルとなっている。
▼金と茶のコンビネーションが上品で個性的なユニークデザイン。
OSはXiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)を搭載。
6.55インチ有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載。1236×2750解像度と最高120Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しめる。ピーク輝度は3,200nitsにも達し、明るい日中の屋外でもディスプレイの見やすさが保たれる。
2025年4月にリリースされた「REDMI Turbo 4 Pro」と同じく、最新SoCの「Snapdragon 8s Gen 4」を採用。12GB / 16GB LPDDR5X RAMを搭載し、高負荷ゲーミングにも問題なく対応できる、ウルトラハイエンド級の性能を備えている。
「REDMI Turbo 4 Pro」のAnTuTuベンチマークテストは当サイトの実測で約204万点であったため、今回の『Xiaomi Civi 5 Pro』も同程度のスコアが見込める。
▼参考
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【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/06/10:ベンチマーク表に「Xiaomi Civi 5 Pro」を追加しました。 2025/06/03:ベンチマーク表に「Xiaomi 15S Pro」を追加しました。 2025 ...
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ストレージは256GB / 512GB UFS 4.0を用意。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
顔認証に加えて画面内指紋認証にも対応しており、利便性は抜群。
NFCに対応するほか、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、5Gなどの高速通信規格の数々にも対応。
前面に50MP(f/2.0)フロントカメラを搭載。背面には50MP(f/1.6)メイン+50MP(f/2.0)望遠+12MP(f/2.2)超広角の3眼構成リアカメラを搭載。フロント・リアのいずれもLeica監修となっており、非常に優れた写真撮影能力を備えている。
6,000mAh大容量バッテリーを内蔵し、長時間の連続使用が可能。67W有線急速充電をサポートし、短時間の充電でスピーディにバッテリーを回復できる。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。
▼内容物を全て取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Xiaomi Civi 5 Pro本体
- スマホケース
- ユーザーマニュアル
- SIMカードピン
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
▼67W対応の電源アダプタが付属。
▼簡易的なスマホケースも付属。メインケースを購入するまでの応急用として使用できるだろう。
Xiaomi Civi 5 Proの外観
▼Xiaomi Civi 5 Proの外観。6.55インチ AMOLEDディスプレイを搭載。
▼前面中央には、ライカ監修の50MP(f/2.0)フロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。今回のレビュー時にはアイスアメリカーノ色を使用している。
▼背面には50MP(f/1.6)メイン+50MP(f/2.0)望遠+12MP(f/2.2)超広角の3眼構成リアカメラを搭載。こちらもライカ監修。
今回のレビューで使用しているアイスアメリカーノ色は、背面に天然コーヒーかすを配合し、わずかなコーヒーの香りが楽しめるサステナブルモデルとなっている。
▼手触りはサラサラとして良好。指紋や手脂などの汚れも目立ちづらい。
そして天然コーヒーかすが配合されていることで、スマホ背面から甘い香りが漂ってくる。Xiaomi公式はコーヒーの香りと表現しているが、どちらかと言うとカフェモカのような香りに近いと感じた。
また、香りは結構強めであり、スマホから半径1mほどの範囲でも香りが漂ってきた。個人的にはずっと嗅いでいたくなるほど好みの香りだが、周囲に不特定多数の人物がいる環境では、注意した方が良いかもしれない。
▼本体重量は実測で約185gとなっている。
▼本体サイズは157.1×73.2×7.5mm。やや薄型だ。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。
▼左側面の様子
▼上部の様子
▼下部の様子。カードスロット、Type-Cポート、スピーカー穴が用意。
▼付属のピンでスロットを開き、デュアルnanoSIMカードを挿入可能。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
以上の通り、必要最低限のポート類のみが用意された、シンプルな設計となっている。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応している。
3D超音波指紋認証(画面内)に対応しており、非常にスムーズな認証・ロック解除が可能。利便性は抜群だ。
▼指紋認証の様子
いずれの認証精度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
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結果として、約197万点のスコアを記録することができた。
性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
---|---|---|---|
スマホ | タブレット | ||
エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
ウルトラハイエンドモデルと言って差し支えのない高スコアを記録した。仕事や動画視聴はもちろん、高負荷ゲーミングも快適にこなせる性能を備えている。
同じく「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載した「REDMI Turbo 4 Pro」が約204万点であったため、スコア的にはやや劣る結果になったものの、実感できるほどのパフォーマンスの差はないだろう。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
1236×2750解像度・120Hzの美しく滑らかな描画
本機のディスプレイは1236×2750解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることができる。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。高リフレッシュレートのおかげでページスクロールもなめらかで心地よい。
▼AMOLEDディスプレイの深みのある色合いが非常に綺麗で、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
映像コンテンツ視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
▼設定にて「AI HDR enhancement」などの画質向上項目も用意されている。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、屋内では最高535nit、直射日光の当たる屋外では最高1,255nitの明るさを得られた(明るさ自動調整オン時)。
▼明るさ最大(自動明るさ調整:オン)にした状態で、真っ白なページの中央を測定。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
---|---|
0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
本製品のディスプレイは、日中の屋外でも十分に見やすい輝度を備えている。
あらゆるスマホ作業を快適にこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することができた。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼最高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することができる。
▼有機ELディスプレイの発色も良好。アニメから実写映画まで、深みのある色合いで満足度の高い映像体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことができた。
ちなみに、当然のごとくWidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
また、今回使用した12GB RAMモデルは、最大12GBの仮想RAM拡張をサポートしている。
サウンド品質は良好
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
▼音質確認の様子
率直に言って、音質は良好と言える。
本製品にはデュアルスピーカー内蔵 (Hi-Res・Dolby Atmos対応)が内蔵されており、ズンズンと低音が響く感じこそないものの、中~高音域に関しては実にクリアなサウンドを楽しむことができた。
最大音量設定時の音圧もそこそこ強めだ。ただし、スピーカー穴が筐体下部に1つしか用意されておらず、サウンド出力が一方向のみのため、音に立体感は無い。
非常に高音質、とまでは言えないものの、普通にアニメや映画を視聴したり、ゲームをプレイしたり、音声通話を行うぶんには全く支障のないレベルとなっている。
なお、設定アプリにはサウンド効果の調整項目が用意されており、イコライザーのプリセット等を切り替えることができる。
▼「Dolby Atmos」と「Xiaomi Sound」の2種類からサウンドエフェクトの切り替えも可能。
Leicaカメラによる優れた撮影性能
本機に搭載されているカメラの性能について簡単に確認した。
なお、カメラ起動時に「Leicaバイブランドスタイル」と「Leicaオーセンティックスタイル」の2種類からスタイルを選択できる。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
ライカ監修の50MPフロントカメラに関して、画質は非常に良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができていた。発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼(参考)フロントカメラで撮影した動画
続いてリアカメラについて。
▼リア(背面)カメラで撮影した写真。
▼Leicaオーセンティックスタイル
▼Leicaバイブランドスタイル
▼屋外撮影(1倍)。白飛びを抑えた空のグラデーションが良好、手前の建物の質感もシャープに再現されている。
▼屋外撮影(約3倍)
▼屋外撮影(約8倍)
▼屋外撮影(約20倍)
▼屋外撮影(約50倍)
▼屋外撮影(60倍・最大)
以上の通り、ライカ監修の3眼構成リアカメラを搭載していることもあり、近景から遠景にいたるまで非常に鮮明で美しい写真を撮影できた。
特筆すべきは、望遠撮影性能の高さだ。20倍ズームを超えてもクリアな輪郭の建物を捉えることができ、ライカチューニングの恩恵が感じられる。最大60倍の望遠撮影時にはAI補正+デジタルズームが強くなり、さすがにディテールの再現性がやや落ちているが、輪郭自体は捉えることができている。
▼(参考)リアカメラで撮影した動画
フロントカメラ・リアカメラのいずれにおいても、ライカ特有の「しっとり感」や「空気感のある描写」が際立っている。過剰な色演出ではなく、リアルに近いトーンで撮影できるカメラとなっている。
優れたズーム性能も併せて、日常のスナップ撮影から映像記録まで、幅広い用途で活躍できるだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきを感じることはなかった。
▼フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼マインクラフトプレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能であった。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作でゲームを楽しめるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定の『ウルトラHDR』を選択できた。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはまったく生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
▼滑らかなゲームプレイが可能。高解像度ディスプレイによる鮮明な描画のおかげで、遠方も索敵しやすい。
▼現時点で最高設定の『ウルトラHDR』の場合でも、フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼PUBGプレイの様子
この通り、『PUBG』に関しても十分に満足度の高いゲームプレイが可能であった。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では全く問題なくスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "High(高)" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "Highest(最高)" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼ゲーミングPC並みの高品質グラフィック&高リフレッシュレートで原神を遊べる。
▼激しく動いた場合でもカクつきや操作遅延を感じることはほとんどなかった。
▼ "最高" 画質設定でも、60fps前後安定のスムーズなパフォーマンスで原神をプレイすることができた。
▼原神プレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、ほとんどのゲームアプリがスムーズに動作するだろう。
▼(参考)CODモバイルにおいても、最高画質・60fpsで快適なゲームプレイが可能であった。
ゲーミングスマホとしての本格的な運用にも十分に適している。
▼ただし、高負荷の連続使用時にはスマホ背面が熱を持つので、発熱対策は用意しておいた方が良いだろう。
ゲーミング向け「Game Turbo」機能が充実
ゲームアプリプレイ時に、ディスプレイ端を中央に向けてスワイプすることで、「Game Turbo(ゲームターボ)」のツールウィンドウを表示できる。
▼パフォーマンスの切り替えから、画面録画、ボイスチェンジャーなど、ゲーミングに関する様々な便利機能を利用することが可能だ。
▼パフォーマンスに関する詳細な設定が可能。
▼GPUパフォーマンスの詳細な調整も可能。
本気でゲーミングを楽しみたい方にとっても、役立つ機能が豊富に搭載されたスマホとなっている。
長時間持続するバッテリー
本製品には6,000mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、一般的な利用頻度であれば、1~1.5日間ほどは余裕でバッテリーが持続する。
実際に満充電の状態から3時間ほどゲームアプリを遊んでみたところ、30%ほどしかバッテリーが減っておらず、まだ1日以上持続可能な充電残量を残していた。
▼バッテリーセーバーをオンにすることで、より長時間の連続使用が可能になる。
そして、本製品は67Wの高速有線充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる。
『Xiaomi Civi 5 Pro』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Civi 5 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 香りを備えた個性的なサステナブルデザイン(アイスアメリカーノ色)
- コーヒーかす配合の筐体の香りが心地よい(アイスアメリカーノ色)
- 軽量かつ薄型の筐体設計
- Snapdragon 8s Gen 4による高パフォーマンス
- 美しい6.55インチ AMOLEDディスプレイ
- Leica監修の高性能カメラ構成
- Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、5G、NFC対応など通信規格が充実
- 高負荷ゲーミングも快適
- Game Turbo機能でゲームプレイ中のパフォーマンス管理が容易
- 67W急速充電対応
悪かった点
- 音の立体感は控えめ(スピーカー穴が1つのみ)
- 高負荷時は本体がやや発熱するため、長時間のゲームプレイでは冷却対策が必要
- 背面の香り(アイスアメリカーノモデル)が強めで、人によっては不快に感じる可能性も
以上の通り、ライカ監修の高品質カメラや、Snapdragon 8s Gen 4による優れたパフォーマンス、そして鮮やかなAMOLEDディスプレイを備え、日常利用からゲーミング、写真・動画撮影に至るまで、あらゆるシーンで高い満足度を提供してくれるオールラウンドな1台となっている。
サステナブル素材(コーヒーかす)を取り入れた「アイスアメリカーノ」モデルの香りは想像以上に強めであり、開封から1週間が経過した現時点でも、香りの強さが衰える気配はない。個人的にはとても好みな香りだが、人によっては不快に感じる可能性もあるため、不特定多数の人が密集する場所では注意した方が良いかもしれない。
Snapdragon 8s Gen 4によるパフォーマンスは優れており、原神レベルの高負荷ゲームアプリでも、最高画質・60fps安定で快適に遊ぶことができていた。
ライカ監修のフロント・リアカメラ性能も素晴らしく、ライカ特有のしっとりとした描写や空気感のあるトーンが活きている。ズーム撮影時にも、30~40倍程度であれば非常にクッキリとした輪郭を得ることができた。
マイクロSDカード非対応や高負荷時の発熱など、いくつかの注意点はあるものの、それらを差し引いても十分に魅力のある仕上がりのスマホとなっている。
これだけの完成度に対して、基本構成モデル(12GB/256GB)であれば2,999元(約59,500円)から購入できる点も嬉しい。コストパフォーマンス的にはかなり優れていると言えるだろう。
普段使いはもちろん、カメラ性能を重視する方から本格的なゲーミングを楽しみたい方にも、間違いなくオススメできる一台となっている。
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