Shokz OpenDots ONEを左耳に装着している
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イヤホン・スピーカー ガジェットレビュー

『Shokz OpenDots ONE』レビュー、イヤーカフ型イヤホンの最高峰、装着感・音質・使い勝手のすべてが進化したワイヤレスイヤホン

2025-06-12

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

世界中に高品質なイヤホンを販売してきたShokz(ショックス)は、2025年6月12日(木)に、同ブランドの次世代イヤーカフ型イヤホン『Shokz OpenDots ONE』を発売した。

市場価格は27,880円(税込)。ブラック、グレーの2色のカラーバリエーションが用意されている。

2025年3月に、GreenFundingにてクラウドファンディングを開始してからわずか12日間で支援額が1億円を突破した、非常に大きな注目を集めているモデルだ。

耳に挟むように装着する“イヤーカフ型”の完全ワイヤレスイヤホンであり、耳穴を塞がない快適な装着感と、独自のBassphere™テクノロジーとOpenBass™ 2.0によるパワフルなサウンドとの両立を実現している。

今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。

Shokz OpenDots ONE

ブランド Shokz
モデル名 OpenDots ONE
公式サイト https://jp.shokz.com/products/opendots-one
カラー ブラック、グレー
タイプ ワイヤレス
形状 イヤーカフ型 (オープンイヤー)
対応アプリ Shokz
防水防塵性能 IP54
ドライバー デュアル11.8mm高感度スピーカー (16mm相当の音響性能)
接続方式 Bluetooth
本体タッチ操作 対応
マイク AIノイズリダクション搭載マイク
音響技術 Shokz独自のオープンイヤー + DirectPitch™ + OpenBass™ 2.0
マルチポイント接続 対応
連続使用時間 イヤホン単体:最大10時間
充電ケース込み:最大40時間
ワイヤレス充電 対応
急速充電 対応 (10分間の充電で約2時間の音楽再生可能)
サイズ 約6.2×5.0×2.6cm
重量 イヤホン単体:約6.49g (実測値)
充電ケース&イヤホン:約52g (実測値)

▼公式紹介動画

Shokz OpenDots ONEの仕様

今回紹介する『Shokz OpenDots ONE』は、イヤーカフ形状のデザインを採用した、オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンだ。

耳穴を開放できるオープンイヤータイプならではの快適な装着感と軽さを提供。チタン合金のフレームと肌触りの良いシリコン素材が使われており、耳の形を問わずやさしくフィットする。片側約6.5gの軽さのおかげで、長時間装着し続けても耳の痛みや疲れが感じづらい。

左右を自動で判別する機能を備えているため、装着時に向きを気にする必要がない。

左右を自動で判別する機能

圧倒的な装着時の快適さと、周囲の環境を把握できる認識性の高さを両立。耳の穴をふさがない構造のため、周囲の音を自然に聞き取りながら音楽を楽しむことができ、ランニングや通勤中など、周囲の環境に注意を払いながら使いたい場面などには最適だ。

Shokz OpenDots ONEを装着して歩いているイメージ

コンパクトかつ軽量なイヤホン本体には、16mm相当の音響性能を備えたデュアル11.8mm高感度スピーカーを内蔵しており、サイズ以上にパワフルかつ繊細なサウンドを実現。独自の「Bassphere™テクノロジー」と「OpenBass™ 2.0」により、オープンイヤーながら迫力ある低音再生が可能だ。

▼Dolby Audioにも対応しており、ライブ感のある立体的なサウンド体験を楽しめる。

Shokz OpenDots ONEの内蔵ドライバーイメージ

音漏れ対策に関しては、Shokz独自の「DirectPitch™テクノロジー」を搭載。逆音波を利用して耳への音圧を集中させることで、外耳道を塞がずに音楽を楽しみながらも、周囲への音漏れを最小限に抑えている

▼電車やカフェなどの公共の場でも安心して使用できる。

DirectPitch™テクノロジー

イヤホン本体はAIノイズリダクション搭載マイクを内蔵しており、ハンズフリーでイヤホン越しの音声通話を楽しめる。

バッテリー持続力も優れており、イヤホン単体で約10時間、ケース込みで約40時間もの連続使用が可能。いちいち充電する手間を省くことができる。

Shokz OpenDots ONEのバッテリー仕様

▼ワイヤレス充電にも対応。置くだけでスマートに充電を実施できる。

Shokz OpenDots ONEをワイヤレス充電するイメージ

専用アプリ「Shokz」との連携に対応しており、アプリ上でイコライザーの調整やサウンドプリセットの変更、タッチ機能の変更など、イヤホンに関する様々な調整を行うことができる。

その他、IP54の防塵・防滴仕様やマルチポイント接続にも対応しており、運動から通勤、仕事中まで、幅広いシーンで活躍できる一台に仕上がっている。

Shokz OpenDots ONEのその他の特徴

製品本体および付属品

▼外箱の様子

Shokz OpenDots ONEの外箱

Shokz OpenDots ONEの外箱のリボンを外した

Shokz OpenDots ONEの箱を開けた

▼内容物を全て取り出した様子

Shokz OpenDots ONEのパッケージ付属品一式

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • イヤホン本体(左右)
  • 充電ケース
  • USB Type-Cケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • 保証書

▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。

Shokz OpenDots ONEのユーザーマニュアル

充電ケース

パッケージには、収納とイヤホンの充電器を兼ねた充電ケースが付属する。Type-Cケーブルによる有線充電、およびワイヤレス充電に対応。

▼充電ケースの外観。

Shokz OpenDots ONEの充電ケース外観(正面アングル)

Shokz OpenDots ONEの充電ケース外観(背面アングル)

▼充電ケースは約6.2×5.0×2.6cm。手のひらに収まるほどのサイズ。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを手のひらに載せている

▼マットな質感で鈍い光沢も見られ、高級感がある。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを指でつまんでいる(正面アングル)

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを指でつまんでいる(側面アングル)

▼ケース&イヤホン込みの総重量は、実測で約52.00g

Shokz OpenDots ONEのケース重量を計量している

▼正面にはインジケーターが内蔵。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを指でつまんでいる(斜め正面アングル)

▼下部には充電用Type-Cポートが用意。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを指でつまんでいる(下部アングル)

▼背面にはペアリングボタンが用意。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを指でつまんでいる(背面アングル)

▼ケースのフタを開けた様子。左右のイヤホンがスッポリと収まっている。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースのフタを開けた

イヤホン本体

Shokz OpenDots ONEのイヤホンを充電ケースから取り出した

▼イヤホン本体の外観。アルファベットの「U」を彷彿とさせる、イヤーカフ型のデザイン。

Shokz OpenDots ONEのイヤホン(正面アングル)

Shokz OpenDots ONEのイヤホン(背面アングル)

▼イヤホン単体は、実測で約6.49gと非常に軽量。

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を計量している

▼イヤホン単体のサイズ感は、イヤーカフ型の中でもひと際コンパクト。

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を手のひらに載せている

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を指でつまんでいる(正面アングル)

▼横に大きく膨らんだ方はバッテリーコンパートメント

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を指でつまんでいる(側面アングル)

AIノイズリダクション搭載マイクが内蔵。

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を指でつまんでいる(反対側面アングル)

▼本製品は空気伝導イヤホンであり、下部にはスピーカー穴が空いている。

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を指でつまんでいる(下部アングル)

Shokz OpenDots ONEのイヤホン単体を指でつまんでいる(内側アングル)

スピーカー部とバッテリーコンパートメントをつなぐコネクションブリッジには可とう性があり、手で柔軟に開閉できる。

▼ただし、大きく曲げないように注意しよう。

コネクションブリッジの可とう性を確認している

このように、充電ケース&イヤホンともに洗練されたデザインとなっている。価格相応の高級感があり、手にすると満足度の高い所有感を味わうことができるだろう。

デバイスとの接続(ペアリング)方法

『Shokz OpenDots ONE』はBluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、接続(ペアリング)方法はいたってシンプルだ。

初回起動時には、充電ケースのフタを開けるとインジケーターが点滅し、すぐにペアリングスタンバイ状態となる。

するとデバイス側で "OpenDots ONE by Shokz" が表示されるので、選択することで接続(ペアリング)が完了する。

スマホのペアリング画面

これだけの手順で接続を完了できる。

次回以降は、ケースのフタを開くだけで自動的に接続されるようになるため、この手のデバイスの扱いが苦手な方でも、全く問題なく使用することができるだろう。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースのフタを開けた

スマホ側のペアリング済みデバイス一覧に表示されているShokz OpenDots ONE

専用アプリのインストールを推奨

本製品にはiOS・Android対応の公式アプリ(無料)が用意されており、デバイスにインストールしておくことで様々な調節を行うことが可能だ。

▼公式アプリ『Shokz』

Shokz

Shokz
開発元:Shenzhen Shokz Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

イヤホンを接続した状態でアプリを開くと、"OpenDots ONE" を追加できる。

▼アプリのメイン画面。イヤホンおよび充電ケースの充電残量や接続状態、音質に関する各種パラメータの調節などを行うことが可能。

アプリのメイン画面

▼設定項目が充実。自分だけのイヤホン環境を創り上げることができる。

Shokzアプリの機能一覧1

Shokzアプリの機能一覧2

▼イヤホンを探す機能が用意。イヤホン本体から大きな音を発生させて位置を特定することができる。イヤホンがどこに行ったのか分からない場合に、見つけ出すのに便利だ。

イヤホンを探す機能の画面

マルチポイント接続が可能

PC画面とスマホ画面

本製品はマルチポイント接続に対応しており、イヤホンを最大2台のデバイスと接続できる。

まず、1台目のデバイスに接続した状態で、アプリから「マルチポイント接続」をオンにする。

マルチポイント接続の設定画面

そしてイヤホンをケース内に収納し、ケース背面のペアリングボタンを長押しして、二台目のデバイスでもBluetooth接続を行う。

Shokz OpenDots ONEの充電ケース背面のペアリングボタンを長押ししている

PC側のデバイス追加画面

サウンドを聴くデバイスを変更したい場合に、いちいち接続解除⇒再接続の面倒な作業を繰り返す必要がないので便利な機能だ。

ただし、2デバイス同時再生(2つのデバイスのサウンドを同時に聴くこと)はできず、最初に再生したデバイス側の音声が優先される点に注意したい。

非常に自然かつ快適な装着感

実際にイヤホンを装着してみた。

ペアリング済みのイヤホンをケースから取り出し、耳たぶの斜め下から挟み込む。

▼装着の様子

Shokz OpenDots ONEのイヤホンを右耳に装着する様子

前述したように、コネクションブリッジは柔軟に曲がるため、耳への挟み込みはスムーズに行うことができた。脱着時にストレスを感じることはないだろう。

▼スピーカー部分が耳穴側に、バッテリーコンパートメントが耳の裏側にくるように装着。

Shokz OpenDots ONEを装着した左耳(正面アングル)

▼左右を自動で判別する機能を備えているため、装着時に向きを気にする必要がない点も嬉しい。

Shokz OpenDots ONEを装着した左耳(後方アングル)

Shokz OpenDots ONEを実際に装着してまず最初に感じるのは、驚くほど軽くて快適な着け心地だ。片耳わずか約6.5gという軽量さのため、装着してからしばらく経つと、着けていることすら忘れてしまうほどの自然さがある。

耳穴を塞がないため、長時間装着し続けても耳への違和感や痛みは感じられなかった。

人間工学に基づいたイヤーカフ型デザインのおかげで、耳たぶの外側に引っ掛けるタイプの一般的なオープンイヤー型イヤホンよりも装着時の快適さは数段上だ。長時間装着し続けても耳が痛くなったり、違和感や疲れを感じることはなかった。

▼超薄型のチタン合金で作られた、Shokz独自の「JointArc™」と呼ばれるブリッジ部分は柔軟性と耐久性を兼ね備えており、どのような大きさ・形状の耳にもやさしくフィットする。

Shokz OpenDots ONEを装着している左耳(真横アングル)

耳たぶの裏に当たるバッテリーコンパートメントが平らで面積が面積が広く取られているおかげで、耳たぶを挟む感覚も和らいでおり、違和感の軽減につながっていると感じられた。

自然な装着感の一方で、シッカリと耳に固定されるため、激しく動き回ってもズレ落ちることはない。IP54等級の防水防塵規格に対応していることもあり、激しい動きや発汗を伴う運動にもうってつけのイヤホンであると言える。

もちろん、サングラスやメガネ、マスクと一緒に装着した場合でも互いに干渉しない。

この快適さを一度味わうと、もはやイヤーカフ型のイヤホンを手放すことができなくなること間違いなしだ。

驚くほどパワフルで豊かなサウンド体験

Shokz OpenDots ONEを装着した右耳(真横アングル)

『Shokz OpenDots ONE』を使用して、様々な楽曲を視聴してみた。

従来のオープンイヤー型イヤホンには、低音表現の弱さが指摘されていた。しかし本製品の場合は、オープンイヤー型とは思えないほど低音の存在感がシッカリと感じられた。

Shokz独自の「Bassphere™テクノロジー」と「OpenBass™ 2.0」の効果により、コンパクトなサイズからは想像できないほど深みのある低音が再現されており、ロックやEDMなどの低音をズンズン響かせる楽曲でも、十分に満足度の高いサウンド体験が可能であった。

そして16mm相当の音響性能を備えたデュアル11.8mm高感度スピーカーを内蔵することで、低音から中高音域までのバランスが実に優れており、ボーカルや楽器の分離感は良好。特にオーケストラ楽曲では、低音から高音まで一つ一つの楽器の存在感が明瞭に感じられ、没入感のある音楽視聴を楽しめた。

▼Dolby Audio対応により、オープンイヤー型でありつつも、自分の周囲を音が包み込むような感覚が得られた。

Shokz OpenDots ONEを装着した右耳(斜め正面アングル)

繊細なクラシック音楽から、迫力のあるEDMまで、幅広い楽曲の視聴に対応できるモデルとなっている。

個人的に、これまで試してきたイヤーカフ型イヤホンの中で、リスニング体験の満足度は最も高かった。やや値は張るものの、快適な装着感と音質の両立を求めている方には、間違いなくオススメできる出来だ。

音漏れは軽微

本製品は音漏れ対策として、Shokz独自の「DirectPitch™テクノロジー」を搭載。逆音波を利用して耳への音圧を集中させることで、外耳道を塞がずに音楽を楽しみながらも、周囲への音漏れ低減を図っている。

実際に試してみたところ、ボリュームを80%以上に上げるとさすがに若干の音漏れはあるものの、常識的なボリューム設定(50〜70%程度)であれば、音漏れはほとんど気にならないレベルであった。

▼耳を近づけると、かすかに一部の高音が漏れ聴こえる程度。

Shokz OpenDots ONEを装着した右耳(斜め後方アングル)

音漏れの程度としては、特に音漏れ対策を施していないインイヤー型イヤホンと同程度といったところ。イヤーカフ型イヤホンでこれだけの音漏れ低減を実現できている点は素晴らしいと言える。

最大ボリュームあたりにまで上げなければ、音漏れはほとんど感じられず、周囲の人に迷惑をかけることはないと感じられた。

よほど周囲が静かな環境でなければ、公共交通機関で使用しても特に問題にはならないだろう。

複数のイコライザープリセットが用意

公式アプリ上では、複数のイコライザープリセットを利用できる。

計9種類用意されているイコライザープリセットでは、低音強調、高音強調、クラシックモードなど、視聴する楽曲のジャンルに最適なサウンド環境をワンタッチで実現できる。

イコライザープリセット選択画面

選択するプリセットによって全く異なる傾向のサウンドを楽しめる。しかも微々たる違いではなく、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、各プリセットが差別化されていた。「低音強め」モードでは低音がはっきりと強化されるため、EDMなどのズンズン響く楽曲を視聴する際には最適だ。

音響にあまり詳しくない方にとって、イコライザーをイジるのは敷居が高いが、このようにプリセットがいくつも用意されているおかげで、音の変化を気軽に楽しめるのは便利な機能であると感じた。

▼なお、詳細なイコライザーカスタマイズ設定も用意されている。

イコライザー調整画面

高品質ノイズリダクションマイク内蔵

本製品にはAIノイズリダクション搭載マイクが内蔵されており、イヤホン越しに高品質なハンズフリー通話を行うことが可能だ。

ノイズリダクション効果は高く、周囲が少々騒がしい環境でも、装着者の声をクリアに拾い上げて相手側に伝えることができていた。

▼Shokz OpenDots ONEで収録した音声

上動画は、スマホで撮影した映像の音声を、Shokz OpenDots ONEの内蔵マイクで収録した音声に置き換えたものだ。

さすがに専用のハイエンドマイクと比べると録音品質は劣るものの、普通に通話するには十分に優れた性能となっている。特に装着者の発言内容が強調されており、非常に聴き取りやすい。

▼Shokz OpenDots ONEの内蔵マイクで拾った音声単体

通話だけでなく、オンライン会議などにも利用できるだけの品質となっている。

汗をかいたときの不快感が皆無

筆者は日課のランニングの時に、よく耳汗をかく。その汗が耳穴とイヤホンのスピーカー部との間に入り込み、音が聞こえづらくなるという不快な経験をよくした。

しかしイヤーカフタイプのオープンイヤー型イヤホンである『Shokz OpenDots ONE』の場合は、そもそも耳の穴を塞がずに音楽を聴くことができるため、汗に関わるストレスはほぼゼロになった。

耳穴が解放されているのに音楽を楽しめるという感覚は、一度体験すると病みつきになること間違いなしだ。

チタン合金のフレームは変形することなく、耳の形状に合わせてシッカリと固定してくれるため、激しい動きの場合でも耳に保持できる。

IP54等級の防水防塵仕様である点も合わせて、運動用イヤホンを探している方にもうってつけのモデルと言えるだろう。

タッチで様々な操作が可能

本製品はタッチ操作に対応しており、ブリッジ部分をダブルタップするか、バッテリーコンパートメントの上部と下部を二本指つまんで素早くダブルタップすることで、様々な機能を利用できる。

▼ブリッジ部分をダブルタップ

ブリッジ部分をダブルタップ

ブリッジ部分をダブルタップ(左耳側)

▼バッテリーコンパートメントの上下をタップ

バッテリーコンパートメントを指でつまんでタップ

バッテリーコンパートメントの上下をタップ

そしてアプリ上では、ボタンを操作した際の機能を自由にカスタマイズすることができる。

▼ダブルタップ時、2回つまみ時、長押し時でそれぞれ異なる機能を割り当てることが可能。

タップ操作のカスタマイズ画面

タッチ操作のカスタマイズ画面

これらの機能をうまく活用することで、より快適に本製品を活用できるだろう。

なお、タッチ機能が邪魔な場合には、機能を「オフ」に設定することで、タッチ操作自体を無効にすることも可能だ。

スムーズな利用が可能

実際に『Shokz OpenDots ONE』を使用すると、取り回しが実に楽なことに気が付くだろう。

まずケースからイヤホンを取り出すと瞬時にペアリングされ、耳に装着する頃にはサウンドを出力する準備が完了している。ワイヤレスイヤホンによってはペアリングに時間のかかるタイプもあるが、本製品はその点でストレスに感じることは無い。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースからイヤホンが取り出されている

そして使い終わった際は、チャージケースに収納することでBluetooth接続が解除され、充電が行われる。

▼本製品には左右の形状に差異がないため、イヤホンの左右を気にせずスムーズに装着・収納できる。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースにイヤホンが格納されている

この流れが非常にシンプルでラクなため、日常の中でストレスなく自然に使用し続けることが可能だ。

長時間持続するバッテリー

本製品は、イヤホン単体のスタンドアローン状態で最大10時間のあいだ利用でき、ケースを含めると最大40時間もの連続使用が可能となる。

よほどヘビーに利用しなければ、1週間ほどは連続して使用できる。実際に1週間ほど試用してみたが、1日に4~5時間程度使用する分には、1週間で1回充電を行うだけで事足りた。いちいち充電する手間を省くことができる点は実に嬉しい。

そしてチャージケースは急速充電にも対応しており、わずか10分の充電で2時間使用できる分のバッテリーを回復できる点がGOOD。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースを有線充電している

▼ワイヤレス充電にも対応。充電器に置くだけでスマートに充電を行える。

Shokz OpenDots ONEの充電ケースをワイヤレス充電している

『Shokz OpenDots ONE』のまとめ

Shokz OpenDots ONE

今回紹介した『Shokz OpenDots ONE』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 開放的かつ快適な装着感
  • 片耳わずか約6.5gの軽量設計
  • シッカリとしたフィット感、激しい動きでもズレ落ちない
  • 左右を区別せずに使用できる設計
  • Shokz独自の音響技術によるパワフルな低音表現
  • Dolby Audio対応で立体的な臨場感あるサウンド
  • イヤーカフ型イヤホンの中でも、音漏れは軽微
  • 実用的なAIノイズリダクションマイク搭載
  • 専用アプリによる高度なカスタマイズが可能
  • 最大40時間の長時間バッテリー
  • ワイヤレス充電サポート

悪かった点

  • 最大音量付近では、さすがに若干の音漏れがある
  • タッチ操作の割り当てに制限がある (ダブルタップ時、2回つまみ時には、再生/一時停止、通話応答/終了のみ) ※今後のアップデートで改善予定とのこと

以上の通り、オープンイヤー型イヤホンの快適性と、本格派の音質を見事に融合させた、イヤーカフ型イヤホンの最高峰とも言える一台となっている。

イヤーカフ型デザインのおかげで、一般的な耳たぶの外周にかけるタイプのオープンイヤー型イヤホンよりも自然かつ快適な装着感を実現できている。もちろんメガネ装着時にも邪魔になることはなく、個人的には、これまで試してきたオープンイヤー型イヤホンの中で、最も優れた装着感であると感じた

耳穴を塞ぐことなく音楽を楽しめるこの便利さと快適さは、一度体験すると手放せなくなるだろう。IP54の防水防塵規格に対応しているほか、シッカリとした固定感のおかげで、激しい動きや発汗を伴う運動にも利用できるイヤホンとなっている。

従来のオープンイヤー型イヤホンでは難しかった低音表現を見事に克服しており、想像以上にパワフルでクリアなサウンド体験を楽しむことができた。

アプリ機能も充実しており、EQプリセットの利用など、自身の使い勝手が最も良くなるようにイヤホンをカスタマイズすることが可能。「イヤホンを探す」などの便利機能も用意されている。

加えて、AIノイズリダクションによる高品質な通話、左右を区別せずに装着できる設計、40時間再生対応の長持ちバッテリー、ワイヤレス充電サポート、そしてマルチポイント接続やEQ調整など、高品質イヤホンとして求められている要素がとことん詰め込まれている。

なお現在、Shokzではカスタムジェスチャーの操作性向上に向けたアプリのベータテストを実施しており、今後のファームウェアアップデートによって、より柔軟なタッチ操作設定が可能になる見込みだ。

市場価格は27,880円(税込)と決して安価ではないものの、この使い勝手の良さと音質を考慮すると、むしろコストパフォーマンスは高いとさえ感じられる。これまで様々なイヤーカフ型イヤホンを試してきたが、総合力では現時点で間違いなくトップクラスの完成度を実現している。

高品質なイヤーカフ型イヤホンを求めている方には、ぜひオススメしたい一台だ。

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