部屋の隅に設置されたDreame X30 Ultra
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ガジェットレビュー ロボット掃除機

『Dreame X30 Ultra』レビュー、最強クラスの吸引力・障害物回避力・自動洗浄能力を実現した高性能ロボット掃除機

2025-06-12

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

スマート掃除機の研究開発、製造、販売を行うグローバル企業のDreame(ドリーミー)は、高性能ロボット掃除機『Dreame X30 Ultra』を販売している。

"自社最高傑作" を謳う高性能モデルであり、Dreame初、ベースステーションまで全自動洗浄を実現。掃除からお手入れまでを、完全に全自動で行うことができる。

さらに、8,300Paという業界最強クラスの吸引力を誇り、フローリングやカーペットの隙間に入り込んでいる埃や髪の毛を逃さずに徹底除去。非常に優れた掃除能力と手入れの自動化を極めたロボット掃除機となっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。

Dreame X30 Ultraのアイコン画像

メーカー・ブランド Dreame (ドリーミー)
モデル名 X30 Ultra
カラー ブラック
定格電圧 ロボット:14.4V
定格電力 ロボット:75W
定格入力 ベースステーション:100V
定格出力 ベースステーション:20V
最大吸引力 8,300Pa
本体ダストボックス容量 350ml
マップシステム AI+LDSナビゲーションシステム
騒音レベル 64/66/72/75 (吸引のみ:静音/標準/強/ターボ)
64/64/65/70 (吸引+水拭き:静音/標準/強/ターボ) /54 (水拭きのみ)
バッテリー容量 6,400mAh
最大稼働時間 180分
充電時間 約4.5時間
浄水タンク容量 4,500ml
汚水タンク容量 4,000ml
紙パック容量 3.2リットル
音声操作 Amazon Alexa、Google Home、Siri
サイズ ロボット:350×350×97mm
ベースステーション:340×590×457mm
重量 ロボット:約4kg
ベースステーション:約9.5kg

▼公式紹介動画

今回紹介する『Dreame X30 Ultra』は、以下の6way自動化を極めた高性能ロボット掃除機だ。

自動化機能

  1. ベースステーション自動洗浄
  2. ゴミの自動収集
  3. モップの60度温水自動洗浄
  4. 熱風モップ乾燥
  5. 洗剤の自動投入
  6. 水拭きへの給水

Dreame X30 Ultraの自動化機能イメージ

dreame初となる、ベースステーション全自動洗浄機能を搭載。これまではロボット掃除機こそ全自動で洗浄されたものの、ベースステーション自体は手で掃除する必要があった。しかし本製品では最新技術を採用し、モップ洗浄と同時にモップウォッシュボードまで自動洗浄を実行。手入れの手間を格段に減らすことが可能となっている。

ベースステーション全自動洗浄機能のイメージ画像

ロボット掃除機本体は業界最強クラスである8,300Paの吸引力を誇り、フローリングやカーペットの隙間に入り込んでいる埃や髪の毛を逃さずに徹底的に除去できる。

業界最強クラスである8,300Paの吸引力

人工知能カメラセンシング+3Dストラクチャースキャン」に加えて自社独自のLEDを搭載。前モデルである「dreameBot L20 Ultra Complete」よりも、障害物回避能力が30%もアップし、70種類の物体を認識できるようになった。

また、LEDを搭載することで、黒い物体や暗い環境でも正確に物を認識し、回避しながらスムーズに自動清掃を続けることができる。

Dreame X30 Ultraのスマートナビゲーションシステム

そして業界初のモップエクステンド機能を搭載。床を清掃する際に、壁際センサーが働き、 自動的にモップが壁際ギリギリまで伸びることで、掃除の死角を無くして徹底的なエッジ清掃を行うことができる。

モップエクステンド機能

業界初となる、モップのリフトアップや自動脱着機能を実現。カーペットの毛足に合わせてモップを自動的に上昇&脱着することで、モップでカーペットが濡れてしまう事態を防ぐことが可能となった。

モップのリフトアップや自動脱着機能

水拭き掃除の際には、汚れ具合を自動で検知し、特に汚れた箇所は自動的に2度拭きを実行する。水拭き掃除後には、60℃の温水でモップにこびりついた汚れもスッキリ落とすことができる。

モップ洗浄&二度拭き機能

製品本体および付属品

▼外箱の様子

Dreame X30 Ultraの外箱

Dreame X30 Ultraの外箱のフタを開けた

Dreame X30 Ultraの箱の中身

▼内容物を全て取り出した様子

Dreame X30 Ultraの内容物一式

Dreame X30 Ultraの内容物一式2

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • ロボット本体
  • モップパッドホルダー×2
  • モップパッド×2
  • サイドブラシ
  • ダストパック×2
  • ゴムブラシ
  • ベースステーション
  • ベースステーションプレート
  • 専用床洗剤
  • クリーニングツール
  • 電源コード
  • ユーザーマニュアル

▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。

ユーザーマニュアル

▼専用床洗剤が付属。水拭き時の効果を最大限まで引き上げたい場合に投入できる。

専用床洗剤

▼大きめのクリーニングツールが付属。ロボット本体やステーションを掃除する際に役立つ。

クリーニングツールを手に持っている

ロボット本体

▼ロボット本体の外観(360度)

▼ロボット本体。350×350×97mmの円形デザイン。

Dreame X30 Ultraのロボット本体の外観

▼ロボット本体は、実測で約3,118g (モップパッド&サイドブラシ非装着状態)。

Dreame X30 Ultraのロボット本体を計量している

Dreame X30 Ultraのロボット本体を計量した結果

▼上部前方には、画像左からスポットクリーニングボタン電源/クリーニングボタンベース帰還ボタンが用意。また、その下にマイク穴も空いている。

Dreame X30 Ultraのロボット本体のボタン

▼上部中央にはLDSセンサーが搭載。周囲の物との距離を正確に測定し、部屋のマップを作成する。

Dreame X30 Ultraのロボット本体の中央センサー(上部アングル)

Dreame X30 Ultraのロボット本体の中央センサー(側面アングル)

▼厚みは97mmと薄く、ベッドなど家具の下にもスイスイ入っていける。

Dreame X30 Ultraのロボット本体の外観(側面アングル)

▼正面にはレーザーセンサー補光用LEDライトカメラインジケーターAIビジュアルセンサーが搭載。LEDを搭載することで、黒い物体や暗い環境でも正確に物を認識し、回避しながらスムーズに自動清掃を続けることができる。

Dreame X30 Ultraのロボット本体正面のセンサー

Dreame X30 Ultraのロボット本体正面のカメラレンズ

▼側面には衝突防止センサーが内蔵。

Dreame X30 Ultraのロボット本体側面のセンサー

▼後部には、充電端子自動給水口ゴミ収集口が用意。

Dreame X30 Ultraのロボット本体後部のインターフェース

▼ロボット上部のフタを開けると、ダストボックスが収まっている。

ロボット掃除機本体に収納されているダストボックス

▼レバーを押しながら引くと、ダストボックスを外すことができる。

ロボット掃除機本体に収納されているダストボックスを手で取り出した

▼ダストボックス容量は350ml。

ダストボックスを手に持っている

▼ダストボックスは各パーツをバラバラに取り外して、簡単に掃除できる。

ダストボックスからフィルターを取り外した

▼底部の様子

Dreame X30 Ultraのロボット本体の底部

▼大きな車輪で多少の段差は乗り越える。

Dreame X30 Ultraのロボット本体の底部の車輪

▼中央にはゴミを吸引するメインホールが空いている。

Dreame X30 Ultraのロボット本体の底部のメインホール

▼中央のつまみを押しながら持ち上げることで、ブラシガードを取り外すことができる。

メインホールのブラシガードを取る様子

メインホールのブラシガードを取った様子

そしてメインホールのゴムブラシを取り外して、クリーニングすることが可能だ。

▼ゴムブラシは髪の毛などが絡まりにくく、掃除しやすい。

ゴムブラシを手で外した

このように各パーツを簡単に分解でき、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。

ベースステーション

本製品にはベースステーションが付属しており、ロボット掃除機が集めたゴミを溜めておいたり、モップパッドの洗浄を全自動で行ってもらうことができる。

▼ベースステーションの外観(360度)

▼ベースステーションの外観。340×590×457mmの直方体デザイン。

ベースステーションの外観

▼黒を基調としたシックな色合いに、金色のアクセントが入った、高級感のあるデザイン。

Dreame X30 Ultraのステーション外観(斜め上アングル)

▼ベースステーションの重量は、実測で約8,973g

ベースステーションの重量を計量

ベースステーションの重量を計量した結果の数値

▼上部の様子

Dreame X30 Ultraの外観(真上アングル)

▼上部のフタを開けると、浄水タンク汚水タンクが収まっている。

Dreame X30 Ultraのフタを開けた

Dreame X30 Ultraからタンクを2つ取り出した

▼正面中央部のカバーを外すと、紙パックが収まっている。

正面中央部のカバーを外す様子

▼紙パックの容量は3.2リットル。数ヶ月分のゴミを溜めておくことができる。

ステーションに内蔵されているダストパック

▼紙パックの横には、洗剤タンクが収納されている。

洗剤タンクを取り出している

▼付属の床用洗剤を投入することで、自動的にモップへ洗剤が追加される。

洗剤タンクを手に持っている

▼ステーション下部の様子。ロボットの帰還場所。

ステーション下部

ウォッシュボードは取り外し可能。

ウォッシュボードを手に持っている

ステーション下部の奥の様子

▼両側面の様子

ステーション左側面 ステーション右側面

▼背面の様子。

Dreame X30 Ultraのステーションの背面

▼背面上部には、自動給排水管接続キットの予備スロットが用意。

Dreame X30 Ultraのステーションの自動給排水管接続キットの予備スロット

▼背面中央には電源ソケットと、電源コード収納スペースが用意。

Dreame X30 Ultraのステーションの電源コード収納スペース

以上の通り、ロボット本体、ベースステーションのいずれも、機能がふんだんに詰め込まれた設計となっている。

使用開始までの手順

Dreame X30 Ultraを部屋の角に設置した

本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。

①:ベースステーションの設置

まず最初にベースステーションを、自宅内の好きな場所へ設置する。

部屋の角に設置されたベースステーション

▼周囲の壁から多少スペースを空けることが推奨されている。

部屋の角に設置されたベースステーション(真上アングル)

設置が完了したら、電源コードをコンセントに接続しよう。

▼背面スペースに、余った電源コードを巻き付けることができる。

背面のスペースに余った電源コードを巻き付けた

電源コードをコンセントに接続すると、ステーションに給電され、前面上部のインジケーターが点灯する。

あとは、付属のベースステーションプレートをステーション前方下部に接続しよう。

ベースステーションプレートを手に持っている

ベースステーションプレートをステーション前方下部に接続した

②:浄水&専用床洗剤の投入

ベースステーションを設置したら、水拭き掃除に使用するための浄水、および必要に応じて専用床洗剤を投入しておこう。

白色の浄水タンクに水道水を注ぎ入れる。なお、温水やフィルターでろ過済みの浄水を入れると、菌が繁殖する原因になりかねないのでやめておこう。

白色の浄水タンクを取り出している

白色の浄水タンクに水道水を注ぎ入れている

水拭き掃除の効果を最大限に引き出したい場合には、付属の「専用床洗剤」を投入しておこう。

専用床洗剤を投入する様子

以上で、ベースステーションの事前用意はすべて完了だ。

③:ロボット本体のセッティング

続いて、ロボット本体を準備する。

ロボット本体の底部に、付属のサイドブラシを装着する。

▼サイドブラシ

ロボット本体の底部に、付属のサイドブラシを装着した

続いて、後部にモップパッドを2つ取り付ける。

▼モップパッド

モップパッドを手に持っている

ロボット底部に2つのモップパッドを取り付けた

そして上部の電源ボタンを長押しするか、ステーションに設置することで、ロボットの電源がオンになる。

ロボットをDreame X30 Ultraのステーションに設置した

④:スマホアプリとの連携

そして最後に、スマホに専用アプリをインストールし、Dreame X30 Ultraとの接続(ペアリング)を行う。

▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)

Dreamehome

Dreamehome
開発元:Dreame Innovation Technology (Suzhou) Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

インストール後、ロボット掃除機上部のフタを開け、中のQRコードをアプリで読み取ってペアリングを行う。

あとは画面の指示に従い、インターネット接続を含む初期設定を完了することで、ロボット掃除機が利用可能状態となる。なお、本製品を利用するためには2.4GHz帯のWi-Fi環境が必要だ。5GHz帯には対応していないので注意しよう。

▼アプリトップ画面

アプリトップ画面

以上で、ロボット&ベースステーションの使用準備は完了だ。

手順はやや多いように見えるが、実際にやってみると支障なくスムーズに行うことができるため、初めてロボット掃除機に触れる方でも問題なく使用を開始できるだろう。

アプリを利用してWi-Fi接続を完了しておくことで、外出先の4G・5G回線からでも、スマホで掃除の指示を出すことができる。

掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。

スマホ通知画面

内蔵カメラによるリアルタイム映像確認機能も備わっているため、離れた場所からでもロボット掃除機の状態を逐一把握できる点は安心だ。

自宅マッピングを実行

初期セットアップが完了したらまず、自宅のマッピングを行おう。

自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋のカタチを覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。

接続完了後、アプリ上で「高速マッピングを開始します」をタップすることで、マッピングが開始される。

▼室内のマッピングに出発。

室内のマッピングに出発したロボット

マッピング速度は非常に早く、レビュー時に走行させた20畳ほどの広さのリビングであれば、5分足らずでマップ生成を完了できた。

マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にステーションへと帰還する。ステーション待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。

▼自動的にステーションへ戻ってくる様子

マッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。

▼自動的にエリア分けされるほか、障害物の位置なども細かく記録される。

アプリ上に生成された自宅マップ

▼立ち位置禁止区域(後述)を含め、様々なマップ編集機能が用意。

マップ編集機能一覧

以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。

次回以降は、

  • ロボットのボタンを押す
  • アプリから指示を出す
  • 事前に掃除を予約する

といった操作を行うことで、ロボットが全自動で部屋の隅々まで掃除してくれるようになる。

▼掃除の詳細なスケジューリングが可能。

クリーニング予約設定画面

▼清掃の強度なども、アプリ上で細かく調節可能。

清掃設定画面

▼ステーションに帰還した際のモップ洗浄&乾燥の調整や、集塵を行う頻度なども細かく設定可能。各家庭の状況や都合に応じて、掃除設定を柔軟にカスタマイズできる点は非常に魅力的だ。

モップ洗浄設定画面

モップ乾燥設定画面

集塵設定画面

ロボット掃除機の本格利用前に、アプリの設定画面を一通りチェックしておくことをオススメする。

ホコリ一つ残さない、非常に強力な吸引力

掃除中のDreame X30 Ultraロボット

本製品は8,300Paという業界最強クラスの吸引力を誇り、細い髪の毛から、フローリングの隙間に入り込んでしまった小さなゴミまで、逃さずに取り除くことができる。

▼実際に掃除している様子

▼ロボットが走行した軌跡は、アプリ上で白線で表示される。

ロボットが走行した軌跡

ロボットが走行した跡を確認してみると、ロー・ミドルクラスのロボット掃除機では取り逃しがちであった、フローリングにこびりついた汚れや、風で吹き飛んでしまうほどの細い髪の毛などを一切逃さずに絡めとっており、人間がスティック掃除機で注意深く手掃除を行った場合よりもはるかに綺麗に掃除できていた。

▼ヒトの手では面倒な部屋の隅まで、文句ひとつ言わずにスイスイ掃除してくれる。

部屋の隅をロボットが掃除している

▼走行能力も高く、ある程度の毛足のあるカーペットでもスイスイと乗り越えて掃除できる。

カーペット上を掃除しているDreame X30 Ultraのロボット

また、Dreame X30 Ultraのロボットの厚みは約97mmほど薄型であるため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、難なく入り込んでホコリを取ることができていた。

▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。

テレビ台の下を掃除するロボット

テレビ台の下を掃除するロボット(より下からのアングル)

通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことができる。この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ

▼実際に2回ほど掃除を行わせた後に、収集されたゴミの量。普段から部屋の掃除には気を付けているつもりであったが、一度の稼働でこれだけの埃・ゴミを集めることができていた。

実際に2回ほど掃除を行わせた後に、収集されたゴミの量

本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。

吸引したゴミはロボット本体のダストボックスに収納しておけるほか、集塵機能をオンにすることで、ベースステーション内の集塵パックにゴミを吸い上げて溜めておける。

▼ゴミが溜まったら、集塵パックごと捨てることが可能。手が汚れないので、衛生的で抵抗感がない。

ベースステーションから集塵パックを取り外した

▼集塵パックは個別で販売されている。

モップエクステンド機能による徹底的な水拭き掃除

モップエクステンド機能をオンにしたモップ

そして「モップエクステンド機能」を活用した水拭き掃除に関しても、非常に優れた掃除力を発揮していた。

▼アプリよりモップエクステンド機能をオンにすることで利用可能。

モップエクステンド機能の設定画面

モップエクステンド機能では、床を清掃する際に、壁際センサーが働き、 自動的にモップが壁際ギリギリまで伸びることで、掃除の死角を無くして徹底的なエッジ清掃を行うことができる。

▼水拭き掃除の様子

上動画を観ても分かるように、水拭き掃除中のロボットが壁際を通過する際に、右側のモップパッドが大きく突き出るカタチで伸び、壁際ギリギリまで磨き上げている。

モップエクステンド機能利用中のモップパッドの動き

これにより、一般的なロボット掃除機では拭き残しがちであった壁際ギリギリまでも、綺麗にすることができる。これまでのロボットにはなかった、大きな進化点であると言えるだろう。

なお、モップエクステンド機能だけでなく、純粋な水拭き掃除能力自体も優れており、ロボットが通過したあとのフローリングはピカピカと磨き上げられていた。

ロボットが通過したあとのフローリング

▼「自動2回目クリーニング」機能をオンにすると、特に酷くこびりついた汚れを検知した場合に、当該エリアに2回目のクリーニングを実行できる。

自動2回目クリーニングの設定画面

モップのリフトアップ&自動脱着機能

本製品は業界初となる、モップのリフトアップや自動脱着機能を実現しており、カーペットの毛足に合わせてモップを自動的に上昇&脱着することで、モップでカーペットが濡れてしまう事態を防ぐことが可能だ。

▼カーペット走行中、モップがリフトアップされており、カーペットが濡れてしまうことはなかった。

カーペット走行中のモップ

▼カーペット走行中のロボット

そして、水拭き掃除が不要だとロボットが判断した場合には、自動的にモップが取り外され、ベースステーション内に残したまま吸引掃除が開始される。

ステーション内に残されたモップ

▼モップが自動的に取り外される様子

モップが自動的に取り外される様子

湿ったモップにより、大切なカーペットが濡れてしまうのを防ぐことができる、非常に便利な機能となっている。

モップ&モップウォッシュボードの自動洗浄

水拭き掃除を終えたロボットがベースステーションに帰還した際には、モップの自動洗浄&乾燥が開始される。

▼洗浄効果を上げるため、モップパッドをお湯で洗うことも可能。

モップパッドをお湯で洗う設定

自動洗浄の際にはブルルルルと重低音が鳴ることがあるが、洗浄音はそこまで大きくはなく、耳障りに感じることは無かった。

▼モップ自動洗浄の様子

なお、モップ洗浄と同時にモップウォッシュボードまで自動洗浄が実行される。これにより、手入れの手間を格段に減らすことが可能だ。

▼自動洗浄直後のモップウォッシュボード。汚れたモップの洗浄が行われた後とは思えないほど、綺麗な状態を保っている。

自動洗浄直後のモップウォッシュボードを手に持っている

▼洗浄後のステーション内を試しにティッシュで拭いてみたが、汚れはほとんど付着しなかった。ステーション内までを常に綺麗に保つことができている。

洗浄後のステーション内を試しにティッシュで拭いてみた

洗浄後のステーション内を試しにティッシュで拭いてみた後のティッシュ

そしてモップ洗浄が行われた後は、自動乾燥が行われる。これにより、菌の繁殖を防ぐ効果がある。

自動乾燥の音は非常に静かで、近づかない限り乾燥音はほとんど聞こえてこない。

▼モップ自動乾燥の様子

▼自動洗浄&乾燥後のモップ。シッカリと乾いており、見た目的にも使用前と遜色ないほどキレイになった。

自動洗浄&乾燥後のモップ

自動洗浄後の汚水は、ベースステーション内の汚水タンクに溜められるため、定期的に排水&掃除が必要だ。

ベースステーション内の汚水タンクを取り出している

▼自動洗浄後の汚水。かなり濁っており、モップの汚れを効果的に除去できていることが分かる。

ベースステーション内の汚水タンクに溜まった汚水

タンクへの給排水を除けば、掃除だけでなく、その後の後処理も全自動で行われる。掃除に労力を割く必要がなくなる分、プライベートに割り当てる時間を増やすことができるだろう。

騒音レベルはやや控えめ

本製品は静音/標準/強/ターボの4種類の稼働モードを備えている。

静音~標準モードであれば稼働音は比較的静かであり、壁の薄い集合住宅で稼働させた場合でも、近所迷惑になるレベルではない。ただし、夜間の稼働は避けた方が良いかもしれない。

強~ターボモードに設定すると、明らかに稼働音が大きくなるが、ウルサイと感じるほどではない。掃除効果の高さを重視したいのであれば、ターボモードに設定して良い。

▼各モードごとの稼働音の確認

場所や使用時間帯に応じて、出力を使い分けると良いだろう。

非常に優れた物体認識能力

障害物に囲まれたDreame X30 Ultraのロボット

人工知能カメラセンシング+3Dストラクチャースキャン」に加えて自社独自のLEDを搭載することで、非常に優れた物体認識能力を実現している。

ロー・ミドルクラスのロボット掃除機の場合、障害物や壁にぶつかってから走行方向を変更する場合が多い。しかし本製品の場合、走行先の障害物を極めて正確に検知し、ぶつかるまえに方向転換することで、スムーズに走行することが可能であった。

▼障害物に囲まれた中を掃除するロボット

上動画を観ても分かるように、周囲を障害物で囲まれた場所であっても、一切衝突することなく掃除を行うことができている。個人的に、これまで試用してきたロボット掃除機の中で、最も高精度な障害物回避能力を備えていると感じた。

そして感知された障害物は、種別に応じてアイコン分けされ、マップ上に記録されていく。

▼障害物アイコン

マップ上に記録された障害物

▼検知された障害物

検知された障害物

▼コード類アイコン

マップ上に記録されたコード類

▼検知されたコード類

検知されたコード類

さらに、アプリの「AI障害物回避」より "写真" をオンにすることで、検知した障害物をロボットが自動的に撮影し、各障害物アイコンをタップした際に、写真として表示される。

AI障害物回避の設定画面

▼対象物は写真上に枠で囲まれて表示されるため、どの物体が障害物もしくはコード類として検知されたのか、一目で把握できる。

障害物の写真を確認する画面

コードの写真を確認する画面

この機能を活用することで、ロボットが障害として認識した物体をユーザーが取り除くことで、次回以降に、よりスムーズかつ効果の高い掃除の実行に繋がるだろう。

リアルタイムの映像確認が可能、見守りカメラとしても機能

ロボットにはカメラが内蔵されており、アプリ経由で、外出先からでも掃除中の室内の様子を確認することができる

▼アプリ上から走行状況をリアルタイムで確認可能。

掃除中のリアルタイム映像

▼走行中のカメラ映像

▼カメラ映像をスマホ上で確認する様子

通信状況によって映像に多少のカクつきや遅延は生じるが、映像自体はクリアかつ鮮明なため、留守の間でも室内の様子を見るための、見守りカメラとしても活用できるまた、音声通話機能と組み合わせて、留守中の子供やペットとの会話を楽しむことも可能だ。

▼ロボット越しの音声通話

なお、ロボットが暗いと感じた場所では、搭載LEDライトが点灯して、周囲を明るく照らし出すことができる。

ロボットの内蔵LEDが点灯している

ロボットの手動操作・音声操作も可能

アプリ上にはリモコンも用意されており、ロボットをラジコンのように手動操作することもできる。

手動操作用の仮想リモコン

また、本製品はGoogle Home、Amazon Alexa、Siriショートカット等の音声サービスとの連携にも対応しており、声で掃除指示を出すことも可能だ。

音声制御方法の選択画面

▼スマートスピーカー経由で、音声で掃除などの指示を出すことができる。

スマートスピーカーとハブ

いちいち手でアプリや掃除機本体を操作せずに済むため、家事に割く時間を削減するためには理想的な掃除機だと言えるだろう。

掃除・水拭き禁止区域などを設定可能

ロボットに掃除・水拭き禁止区域を指定することもできる。

▼生成したマップ上に、赤枠や赤線で立ち入り禁止区域を設定。

生成したマップ上に、赤枠や赤線で立ち入り禁止区域を設定した

立ち入り禁止範囲を設定しておけば、ロボットはその範囲内に入り込まないように掃除を行う。

▼ロボットの走行軌跡を見てみると、禁止範囲(赤線)を避けて掃除を行っていることが分かる(※青枠は水拭き禁止ゾーン)。

禁止区域を設定した後のロボットの走行軌跡

玄関の土間や風呂場など、掃除してほしくない場所がある場合には便利な機能である

消耗品の交換時期が一目でわかる

アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。

消耗品の交換時期表示

ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。

優れたメンテナンス性

本製品は片付け(メンテナンス)の簡単さも大きなメリットである。

メンテナンス器具がパッケージに付属しており、自前で用意しなくても良い点がGOOD。

ロボットには髪の毛などが絡みづらいゴムブラシを採用しているため、清掃がラクだ。そのまま水洗いして自然乾燥させると、簡単にピカピカな状態に戻る。

▼吸引掃除後のゴムブラシ。汚れが付着しづらく、常に綺麗な状態を保つことができ、頻繁な掃除は不要。

掃除後のゴムブラシ

モップに関してはステーション内で自動洗浄できるため、特に自前での手入れは不要だ。ただ、気になる場合にはロボットから取り外し、モップとパッドを分離して手で洗うこともできる。

モップとパッドを分離した

全体的に、メンテナンスの手間が最小限に抑えられたモデルとなっている。

『Dreame X30 Ultra』のまとめ

Dreame X30 Ultraのアイコン画像

今回紹介した『Dreame X30 Ultra』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 高級感のある筐体デザイン
  • 業界最強クラスの吸引力(8,300Pa)
  • ベースステーションの全自動洗浄に対応
  • 壁際までシッカリと拭けるモップエクステンド機能
  • モップのリフトアップ&自動脱着機能を搭載
  • 障害物回避性能が非常に高い
  • アプリ連携がスムーズで機能も豊富
  • 見守りカメラとしても使える
  • 静音性が高く、集合住宅でも使いやすい
  • 自動乾燥機能でモップを衛生的に保てる
  • メンテナンス性が非常に優秀 (メンテナンスの手間が少ない)

悪かった点

  • 価格が高め(ハイエンド機)
  • ベースステーションが大きめで、設置場所を選ぶ
  • モップ洗浄時の音がやや大きめ

以上の通り、吸引力・水拭き性能・自動化機能のすべてにおいて、最高クラスと言える完成度誇るハイエンドロボット掃除機となっている。

業界最強クラスの8,300Pa吸引力によるパワフルな清掃はもちろん、モップの自動リフトアップ&脱着、壁際まで拭き上げるモップエクステンド機能により、部屋の隅々までを取りこぼすことなくピカピカに磨き上げることができた。

ベースステーション自動洗浄を含む6way自動化により、ユーザーの手間を徹底的に排除した設計が非常に魅力的だ。

さらに、AIカメラと3Dスキャンによる高精度な障害物回避能力、リアルタイム映像確認や音声操作、柔軟なアプリ設定機能など、日々の掃除だけでなく“暮らしそのもの”をアップデートしてくれるスマート機能も豊富に満載。スマートスピーカー連携による音声操作に対応している点も嬉しい。

機能的にもハイエンドに位置するモデルであるため、価格はやや高めだが、それに見合う革新性と満足度が得られる製品だと感じた。

とにかく掃除の手間を減らしたい、清潔な空間を常に保ちたいという方にとって、間違いなく頼れる一台になるだろう。

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