Aladdin X2 Lightレビューのメイン画像
※ 記事内にアフィリエイト広告が含まれています

ガジェットレビュー プロジェクター

『Aladdin X2 Light』レビュー、工事不要で天井設置、場所を取らず大画面映像を楽しめる照明一体型プロジェクター

2025-05-26

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

これまでに数多くのプロジェクターを世界中にリリースし、スイカゲームの開発元としても有名なAladdin X(アラジン エックス)は、プロジェクター、LEDライト、スピーカーの機能が一体化した高性能プロジェクター『Aladdin X2 Light』を販売している。

2024年10月発売。Aladdin X 照明一体型シリーズの最新モデルであり、メーカー希望小売価格は99,800円(税込)。2022年12月にリリースされた「Aladdin X2 Plus」(税込129,800円)よりも価格が抑えられたエントリーモデルとなっている。

一般的な照明器具と同様に、家庭の天井に用意された引掛シーリングに工事不要で取り付けることが可能。別途電源コンセントなども不要で、"置き場所いらずの大画面" を実現できる天井付け式のプロジェクターだ。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

Aladdin X2 Lightのアイコン画像

【楽天セール情報】

  • セール期間:2025年6月4日(水) ~ 6月11日(水)
  • セール概要:Aladdin X2 Lightシリーズが最大17,830円OFF
プロジェクタースペック
ブランド Aladdin X (アラジンエックス)
モデル名 Aladdin X2 Light
公式サイト https://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-x2-light
搭載OS Aladdin OS
CPU MT9270
メモリ(RAM) 1.5GB
ストレージ(ROM) 32GB
投写方式 単板DLP™方式
表示素子 DLP® 0.23 1080p DMD
光源 DLP LED RGBB
解像度 フルHD (1080p)
最大投光距離 2.35m
最小投光距離 1.01m
投影サイズ 40~120インチ
投影輝度 700ANSIルーメン
投影方法 正面設置・正面投影 / 天井吊り・正面投影 / 正面設置・背面投影 / 天井吊り・背面投影
通信規格 無線LAN:Wi-Fi 5 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth:5.1
定格電圧 AC100~240V
定格電力 160W
駆動音 32db程度
※端末から1mの距離で測定した場合
※数値は目安であり、プロジェクターの設定条件や使用環境によって異なります
投影調整範囲 上下可動域:0~19度
台形補正:水平40度、垂直40度
スピーカー harman/kardon製スピーカー16W(8W+8W)
※Dolby Audio™、DTS-HD®、DTS Virtual:X™に対応
筐体素材 外筐:PC+ABS
シェード:アクリル
本体サイズ 約456(幅)x 121(高さ)mm
本体重量 約4.7kg
シーリングライトスペック
適用畳数 ~14畳
器具光束 最大5,500lm、100段階調光
光色 2700K~6500K、100段階調色
演色性 Ra>80
設計寿命 約70,000時間(L70※)
※LEDが初期の光出力の70%に劣化する時間
LEDカラー RGB (50段階の調色)
LED灯数 46灯 (RGBライト)

Aladdin X2 Lightのスペック説明画像

今回紹介する『Aladdin X2 Light』は、プロジェクター、LEDライト、スピーカーの機能が一体化した高性能プロジェクターだ。

一般的な照明器具と同様に、家庭の天井に用意された引掛シーリングに工事不要で取り付けることが可能。別途電源コンセントなども不要で、置き場所やコンセント位置を気にすることなく、手軽に大画面で映像コンテンツを楽しむことができる。

Aladdin X2 Lightを取り付けるイメージ

取付位置から1.01m~2.35mの距離の壁面に映像を投影可能。40~120インチの投影サイズに対応している。

▼TÜV SÜD認証も取得済み。

Aladdin X2 Lightで映像を投影するイメージ画像

700 ANSIルーメンの輝度&フルHD解像度に対応。MEMC(フレーム補間処理)機能により、スポーツなど動きの激しい映像も鮮明かつなめらかに投影することができる。

そして harman/kardon製スピーカー16W(8W+8W)を内蔵しており、スピーカーから臨場感あふれるサウンドを楽しめる。

▼Dolby Audio™、DTS-HD®、DTS Virtual:X™に対応し、没入感のある音響を実現。

Aladdin X2 Lightのスピーカー仕様

プロジェクターにはYouTubeやネットフリックス、Hulu、U-NEXTなどの動画配信アプリがプリインストールされているほか、Aladdin Xが提供するオリジナルコンテンツも多数搭載。ストアから好みのアプリを追加することもできる。

Aladdin X2 Lightの搭載アプリ

そして照明器具(シーリングライト)としても優れており、最大5,500lm、100段階調光に対応、14畳までの広さを明るく照らし出せる輝度を備えている。

メインライトの外周には、カラフルな光で空間を彩るムードライトを搭載。音楽や映像にあわせて色が変化するモードや、心地良い睡眠に誘うモードなど、その時々の気分に応じて様々なパターンの点灯を楽しめるようになっている。

Aladdin X2 Lightのムードライト機能

▼YouTubeに動画を投稿しました。製品の使用感は動画でもチェックできます。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱

外箱を開けた

箱の内部

▼内容物を全て取り出した様子

内容物一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • Aladdin X2 Light本体
  • 引掛シーリング用専用アダプター
  • クイックスタートガイド
  • 安全のために(保証書含む)
  • シェード
  • 丸穴カバー
  • リモコン
  • 単四乾電池×2本

▼クイックスタートガイドは日本語に完全対応。図やイラスト付きで分かりやすい。

クイックスタートガイド

▼引掛シーリング用専用アダプター。Aladdin X2 Lightを天井に固定し、電源を供給する用途で使用する。

引掛シーリング用専用アダプター(上から撮影)

引掛シーリング用専用アダプター(下から撮影)

▼遠隔操作用のリモコンが付属。全ての操作をここから行うことができる。

リモコンを手に持っている

▼付属の単四乾電池2本を挿入して使用可能。

リモコン背面に乾電池を入れた

▼LEDライトを隠すためのシェード。アクリル製。

シェードを上から撮影

シェードを下から撮影

Aladdin X2 Light 本体

▼筐体外観(360度)

Aladdin X2 Light本体のサイズは約456(幅)x 121(高さ)mm。プロジェクターを内蔵している分、一般的なシーリングライトと比べると厚みがある。

▼筐体外装素材はPC+ABSを採用。

Aladdin X2 Light本体(正面から撮影)

▼正面には映像投影レンズが内蔵。

投影部

▼両側面には通気用の穴が無数に空いている。

後部のスピーカー案

▼Aladdin X2 Lightの下部には、無数のLED光源が備えられている。

Aladdin X2 Light本体(真上から撮影)

LED光源

▼上部には、取り付ける際に天井にキズが付かないように緩衝材が設けられている。

Aladdin X2 Lightの上部

▼後部にはスピーカー穴が用意。「harman / kardon」の文字も確認できる。

Aladdin X2 Lightの後部(スピーカー穴)

▼後部中央には、電源ボタンLEDインジケーターが用意。

電源ボタン&LEDインジケーター

このように、見た目的にはいたってシンプルなデザインとなっている。

Aladdin X2 Light本体の重量(シェード未装着状態)は、実測で約4.3kg

Aladdin X2 Lightの重量を計量

片手で持つことは十分に可能だが、ややズッシリ感はあるため、力に不安のある方は2人以上での設置をオススメする。

Aladdin X2 Lightを持つ(正面から撮影)

Aladdin X2 Lightを持つ(側面から撮影)

Aladdin X2 Light の取り付け方法

Aladdin X2 Light の取り付け方法について紹介する。

なお、本製品の取り付けにあたり、取付位置から1.01m~2.35mの距離に、映像投影に適した壁面があることを確認しておこう。

白い壁面を備えた洋室

今回のレビュー時には、真っ白な壁面から約180cm離れた天井の引掛シーリングに、Aladdin X2 Lightを取り付けてみた。

▼引掛ローゼットタイプ。

天井の引掛シーリング

まず最初に、付属の「引掛シーリング用専用アダプター」を引掛シーリングに取り付ける。

引掛シーリング用専用アダプターを手に持っている

天井の引掛シーリングに引掛シーリング用専用アダプターを取り付けた

続いて、Aladdin X2 Light 本体を両手に持ち、中央を引掛シーリング用専用アダプターに合わせ、押し込んで取り付ける。

▼この時、プロジェクターのレンズは投影先の壁面の方向に合わせておこう。

Aladdin X2 Light 本体を天井に取り付けている

▼カチッと音が鳴るまで押し込み、シッカリと取り付ける。

取り付けた状態のAladdin X2 Light中央部

なお、引掛シーリングのタイプによって、カチッと鳴る回数が異なるので注意したい。今回のレビュー時には引掛ローゼットタイプ(画像左側)に取り付けたため、2回カチッと音が鳴るまで押し込んだ。

引掛シーリングのタイプ

Aladdin X2 Light本体がシッカリ固定されたことを確認したら、引掛シーリング用専用アダプターから伸びている電源ケーブルを、Aladdin X2 Light本体の電源ポートに接続する。

引掛シーリング用専用アダプターから伸びている電源ケーブルを、Aladdin X2 Light本体の電源ポートに接続

そして、「丸穴カバー」を中央に取り付けて配線を隠す。

丸穴カバーを手に持っている

丸穴カバーを中央に取りつけた

最後に、「シェード」を取り付けてLED光源を隠す。

シェードを手に持っている

シェードを取り付けた

以上で、Aladdin X2 Lightの取り付けは完了だ。

このように、ドライバーや特殊な工具は一切不要。一般的な引掛シーリングさえあれば、工事不要で誰でも簡単に設置できるようになっている。

▼実際に天井へ取り付けた様子

天井に取り付けたAladdin X2 Light(側面アングル)

一般的なシーリングライトと比べると厚みがあるものの、決して気になるほどの厚さではない。径は一般的か、やや大きめな照明器具程度であるため、天井に取り付けても目障りに感じることはなかった。

天井に取り付けたAladdin X2 Light(正面アングル)

そしてシンプルかつスタイリッシュ、主張しすぎないデザインのため、洋室の天井に違和感なく溶け込む。PC+ABSで構成された外筐には安っぽさは感じられず、意匠性を重視した部屋での使用にも適している。

天井に取り付けたAladdin X2 Light(後方アングル)

Aladdin X2 Light の初期設定

Aladdin X2 Lightの取り付けが完了したら、壁スイッチをONにし、リモコンの電源ボタンを押すことでプロジェクターが起動する。

▼LED照明が正常に点灯することも確認しておこう。

Aladdin X2 LightのLEDが点灯している

起動したAladdin X2 Light

プロジェクターの初起動時には、フォーカス調整・映像位置調整・台形歪み補正などを行う必要がある。

なお、本製品は天井に固定設置して使用することを想定しているため、オートフォーカスや自動台形補正などの自動調整機能は搭載していない。手動で調整する必要がある。

▼手動で映像補正を行うのはやや手間だが、一度調整を完了しておけば、設置場所を変更しない限り再調整は不要だ。

手動フォーカス設定画面

投影映像が最も見やすくなるよう、細かく調整していく。

▼レンズは、上下方向に最大19度の可動域を備えている。

映像位置調整画面

▼水平・垂直ともに±40度の台形補正が可能。設置環境に応じた柔軟な調整ができる。

台形歪み補正設定画面

映像調整が完了したら、画面の指示に従って各種初期設定を完了しよう。

すべての初期設定が完了すると、メインメニューが表示され、各コンテンツを利用できるようになる。

Aladdin OSのメインメニューが投影されている

Aladdin OSには、YouTubeやHulu、U-NEXT、ネットフリックスなどのアプリがプリインストールされており、各アカウントでログインすれば、すぐに映像コンテンツを視聴できる。

Aladdin OSのメインメニュー

投影サイズの確認が可能

本製品には、画面サイズ測定機能が用意されている。

画面サイズ測定画面

映像に映されているリモコンと、実物のリモコンのサイズが合致した際に表示されているインチ数が、現在の投影サイズとなる。

リモコンを映像と合わせている

▼レビュー時には73インチの投影サイズで利用している。

73インチと測定された

明るさによる投影映像の違いを検証

本製品は700ANSIルーメンの明るさに対応している。

そこで、さまざまな明るさに応じた投影映像の品質を確認してみた。

パターン①:白昼・照明消灯

パターン①は、白昼に照明を消灯した場合

カーテン閉じ

▼投影映像 - 白昼・照明消灯

まだ外が明るい日中の時間帯でも、カーテンさえ閉めれば十分に明瞭な映像を楽しむことができた。明暗の表現は多少あいまいになるものの、純粋な映像視聴に支障はなかった。

ただし、直射日光が部屋へダイレクトに入り込むような部屋では、遮光性の高いカーテンが必要だろう。

パターン②:夜間・照明点灯(強)

パターン②は、夜間に強めの照明を点灯した場合

夜間・照明点灯(強)

▼投影映像 - 夜間・室内照明点灯(強)

上動画は、照明の明るさを70%程度(約3,800lm)、色温度を温白色(3,500K)に設定した際の映像だが、よほど照度をMAXまで上げなければ、室内を明るく照らした状態でも比較的クッキリとした映像を楽しむことができた。

さすがに暗所で投影した場合と比べると色合いは薄くなってしまい没入感が削がれるものの、映像の内容を把握する分には問題ない。

パターン③:夜間・照明点灯(弱)

パターン③は、夜間に弱めの照明(ムードライト)を点灯した場合

夜間・照明点灯(弱)

▼投影映像 - 夜間・室内照明点灯(弱)

ムードライトのような弱めの照明程度であれば、点灯させた状態でも投影映像にはほとんど影響はなかった。

映像の輪郭ははっきりとしており、十分に明瞭で見やすい。手元の視認性を損なうことなく、映像コンテンツを快適に視聴できることが確認できた。

パターン④:夜間・照明消灯

パターン④は、夜間に照明を消灯した場合

夜間に照明を消灯した状態でプロジェクターから投影

▼投影映像 - 夜間・照明消灯

室内を完全に真っ暗にした場合、非常に鮮明な投影映像を得ることができた

映像の明瞭さや発色はいずれも良好で、同サイズのフルHD液晶テレビと比べても遜色のない映像体験が得られた。文字もくっきりと描画され、各種インターフェースの操作時にも支障はなかった。

明るさによる投影映像の検証結果

以上を踏まえたうえで、明るさによる投影映像の検証結果をまとめると以下の通りだ。

パターン 投影映像の品質
① 白昼・照明消灯 〇 映像の内容把握は可能 (カーテンは閉める必要あり)
② 夜間・照明点灯(強) 〇 映像の内容把握は可能 (照明照度が高すぎると×)
③ 夜間・照明点灯(弱) ◎ 十分に鮮明、基本的な映像視聴に支障なし
④ 夜間・照明消灯 ◎ 非常に鮮明、映像視聴に支障なし

700ANSIルーメンと決して高い輝度ではないものの、白昼でもカーテンさえ閉めれば、そこそこ明瞭な映像を楽しむことができた。夜間に生活照明を点灯させた場合も同様だ。普通に映像コンテンツを視聴する分には、多少の室内灯を点けた状態でも問題はない。ただし照度が高すぎると映像が見えなくなってしまう。

そして夜間に照明を消灯した真っ暗な状態であれば、同サイズのフルHD液晶テレビと比べても遜色のない映像体験が得られた。

大画面で鮮明な映像体験が可能

Aladdin X2 Lightで映像を投影している(側面視点)

夜間の暗い部屋において、73インチのサイズで投影された、様々な映像コンテンツを視聴してみた。

FHD(1080p)解像度、700ASNIルーメンの高輝度で投影される映像は、普段から4K映像を見慣れている目で観ると、細かい部分にやや粗さを感じるものの、遠目で見る分には十分に綺麗だと感じられた。同サイズのFHDディスプレイで描画される映像と遜色のないクオリティの映像を投影することが可能であった。

▼発色は良好。輪郭もクッキリと描画される。

Aladdin X2 Lightで投影された映像

Aladdin X2 Lightで投影された映像(遠くから撮影)

▼インターフェースの文字もクッキリと描画され、画面操作中にストレスを感じることはなかった。

Aladdin X2 Lightで投影されたメインメニュー

以下、実際に投影した際の映像(著作権フリー素材)を紹介する。

▼投影映像①

▼投影映像②

▼投影映像③

以上の映像を見ても分かるように、大画面の非常に鮮明な描画で、迫力のあるコンテンツを楽しむことができた

Miracastに対応

Miracast起動画面

本製品はMiracastに対応しており、対応するスマホやタブレット等の画面をミラーリングして、プロジェクターから投影することができる。

Androidスマホの画面をミラーリングしている

▼ミラーリングの様子

通信環境によっては多少の遅延があるものの、スマホの画面をプロジェクターから明瞭に投影することができていた。当然、画面回転にも対応している。スマホ上で動画や音楽を再生した場合、サウンドはプロジェクターの内蔵スピーカーから出力される。

モバイル端末上のコンテンツを、プロジェクターを使って大画面に映し出して大勢に見せたい場合などには実に重宝するだろう。

「Aladdin Connector2」を利用してゲーミングも楽しめる

別売りの「Aladdin Connector2」を利用することで、家庭用ゲーム機やPCをWi-Fi経由でAladdin X2 Lightと接続し、映像を投影することが可能だ。

▼Aladdin Connector2

使用中のAladdinX Connector 2

Aladdin Connector2をWi-Fiに接続した後、「Aladdin Connector 2」を起動してペアリングを行う。

Aladdin Connector 2

試しに、家庭用ゲーム機と接続して、いくつかのタイトルをプレイしてみた。

なお、操作に対する映像の遅延などに関しては、後日投稿予定の「Aladdin Connector2」単体レビュー記事にて紹介する。

ニンテンドースイッチ接続時

▼ニンテンドースイッチ接続時

ニンテンドースイッチ接続時

ニンテンドースイッチのメインメニュー

▼鮮やかかつ滑らかな描画で、ニンテンドースイッチのゲームを楽しめる。

スマブラのプレイ画面

▼Switchゲームプレイの様子①

『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』©Nintendo

▼Switchゲームプレイの様子②

『ぷよぷよテトリス2』©SEGA

Wi-Fi経由で転送される映像にはやや粗さを感じる部分はあるものの、普通にゲームをプレイするぶんには支障になるレベルではなかった。

動画コンテンツ視聴時と同様に、発色は良好。大画面で迫力のあるゲーミングが可能であった。

PS5接続時

▼PS5接続時

PS5のメイン画面

▼映像出力情報。FHD・60Hzで描画される。

PS5の映像出力情報

▼PS5の場合も、鮮やかかつ滑らかな描画でゲームを楽しめた。

エルデンリングのプレイ画面

▼PS5ゲームプレイの様子①

『ELDEN RING』©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©2025 FromSoftware, Inc.

▼PS5ゲームプレイの様子②

『FINAL FANTASY VII REBIRTH』© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

PS5の場合も、映像の細かな部分で粗さを感じるものはあるものの、遠目では十分に明瞭な描画で迫力のあるゲーミングが可能であった。

大画面で最新ゲームタイトルを遊びたい場合にも、満足できる映像体験を提供してくれるだろう。

満足度の高いサウンド体験

本製品にはharman/kardon製スピーカー(8W+8Wの合計16W出力)が内蔵されており、天井設置型プロジェクターとしては驚くほど豊かな音場を実現している。

▼実際に音楽を再生している様子(ポップス系)

▼実際に音楽を再生している様子(ジャズ系)

▼実際に音楽を再生している様子(EDM系)

中~高音域に関しては実にクリアに響き渡る。音圧も強く、ボリュームを中程度に設定した場合でも迫力のあるサウンド体験が可能であった。音楽ライブ映像では高音域の伸びも感じられ、サウンドバーを別途用意しなくても満足できるレベルのクオリティだと感じられた。

また、DTS Virtual:X™による仮想的な立体音響の再現力が素晴らしい。スピーカーが天井に固定設置されているにもかかわらず、音が前方の投影壁面から聴こえてくるような自然な定位感があり、映像と音の一体感が高い。

もちろん、専用オーディオ機器と比べると低音が弱く限界があるものの、「プロジェクター内蔵スピーカー」という枠で考えれば、日常的な映画鑑賞・音楽再生などにおいて十分以上の性能を発揮してくれるスピーカー品質となっている。

音声検索をサポート

映像を視聴する際、リモコン操作で仮想キーボードをいちいち入力してコンテンツを検索するのは非常に面倒だ。

そこで、リモコンに搭載されたマイクボタンを押しながら話すことで、スムーズな音声文字入力を行うことが可能だ。

リモコンに搭載されたマイクボタン

音声入力検索画面

音声で入力した内容を基に、各プラットフォームにおける検索結果が一覧で表示される。

各プラットフォームにおける検索結果が一覧で表示された画面※一部ぼかし処理を施しています

この機能を活用することで、文字入力や検索が格段にラクになるだろう。

Aladdin X オリジナルコンテンツも多数搭載

Aladdin X オリジナルコンテンツ

本製品にはメジャーな動画視聴アプリに加えて、Aladdin X オリジナルコンテンツも多数搭載されている。

幅広い世代のユーザーが楽しめるコンテンツが揃っており、いずれも非常にユニークでクオリティが高い。

以下、個人的に気に入ったオリジナルコンテンツをいくつか紹介していく。

おすすめコンテンツ①:スイカゲーム

スイカゲーム

言わずと知れた落ち物パズルゲーム「スイカゲーム」。

本製品の開発元であるAladdin Xが、2021年にプロジェクターの内蔵アプリとしてリリースしたオリジナルゲームであり、誰でも遊べる手軽さと可愛いデザイン、そしてクセになるゲーム性により大ヒットを記録した。

スイカゲームのプレイ画面

ちなみに筆者はこれまでスイカゲームを遊んだことがなく、今回のレビュー時に初めて触れたのだが、見事にドハマりした。筆者の妻にいたっては、毎晩就寝前に欠かさずプレイしている。

▼スイカゲームをプレイする様子

リモコンの反応性も良好で、操作にストレスを感じることは無かった。

Aladdin X2 Lightを設置したら、ぜひ一度はプレイしてみてほしいコンテンツだ。

▼ちなみに、ゲーム中で一度でも「スイカ」まで進化させると、ムードライトのテーマ "フルーツ" がアンロックされる。

ムードライトのテーマ「フルーツ」点灯

おすすめコンテンツ②:壁時計

壁時計

壁時計」は、壁面に時刻を投影するだけシンプルな機能だ。

単純な機能ではあるが、ユニークなデザインのテーマが多く用意されており、何もない寂しい壁面に彩を加えることができる。使用中に余計なBGM等が鳴らない点もGOOD。

ユニークな壁時計テーマ

▼個人的には、秒数までリアルタイムにカウントしてくれるこのテーマが気に入っている。

秒数までリアルタイムにカウントしてくれる壁時計テーマ

▼壁時計を利用する様子

おすすめコンテンツ③:ヒーリングライト

ヒーリングライト

ヒーリングライト」は、優しいBGM(ヒーリングミュージック)を流しつつ、壁面にライトやキャンドルの灯を投影する機能だ。

壁面にポツリと浮かび上がる光は、どこか哀愁を帯びながらも、心を落ち着かせてくれるような趣がある。ヒーリングミュージックも良い雰囲気で、深夜に落ち着いて読書したい場合や、就寝前にリラックスしたい場合に適している。

電球を投影している

▼ヒーリングライトを利用する様子

おすすめコンテンツ④:Deep Sleep

Deep Sleep

Deep Sleep」は、その名の通り深い眠りをサポートするBGMを流せる機能だ。

入眠用のBGMや、ホワイトノイズ、瞑想用サウンドなど、豊富なコンテンツが用意。再生時間やリピート再生も可能なほか、就寝リマインダー機能も備わっている。

▼プロジェクター投影をオフにした状態でも、サウンド再生を続けられる点が嬉しい。

Deep Sleepの設定画面

筆者はこれまで、睡眠時にタブレットで毎晩入眠用サウンドを流していた。しかしAladdin X2 Lightを設置してからは、このDeep Sleepを利用して熟睡することができている。個人的には最も利用頻度の高い機能だ。

▼Deep Sleepを利用する様子

おすすめコンテンツ⑤:おうち美術館

おうち美術館

おうち美術館」は、有名な絵画を投影しつつ、音声による解説を楽しめる機能だ。

これまでに一度は目にしたことはあるが、詳しくは知らない絵画について、描かれた背景や作者の生い立ちなどを分かりやすく紹介してもらえる。

おうち美術館の絵画選択画面

まるで美術館で学芸員の方から説明を受けているかのような感覚を楽しめるため、個人的にはお気に入りの機能の一つだ。

▼おうち美術館を利用する様子

なお、2024年6月1日時点で、おうち美術館の新規コンテンツの追加は終了しているのがやや残念。また、30秒以上の視聴には月額サブスク加入、もしくは作品ごとの買い切りが必要な点に注意。

Aladdin Xの有料プラン加入画面

他にもユニークコンテンツが多数用意、ストアからのインストールも可能

上記で紹介したもの以外にも、ユニークなコンテンツが数多く用意されている。

▼「等身大動物図鑑」は、小さな子供などが特に喜ぶだろう。

等身大動物図鑑

▼「おうちカラオケ」では、自宅で手軽にカラオケを楽しめる。別売りの "Aladdin Mic 2" を購入すると、マイクで自分の声を拾ってスピーカーから出力できるほか、エコー、ボイスエフェクト、音量調整などが可能となる。

おうちカラオケ

▼ニュース配信機能も用意。簡易的だが、Aladdin Xが用意した情報を閲覧できる。

ニュース配信機能

そして、ストアアプリ「Aladdin Store」から、好みの機能を自由に追加することもできる。

Aladdin Store

ストアには、メジャーな動画コンテンツ配信アプリから、Aladdin Xのオリジナルコンテンツまで、豊富なアプリが用意されている。

Aladdin Storeを立ち上げた画面

このように、幅広い楽しみ方が用意されている点も『Aladdin X2 Light』の大きな魅力の一つと言えるだろう。

設定項目が充実

Aladdin OSの設定画面では、映像や音質などに関する詳細な調整&カスタマイズを行うことが可能だ。

Aladdin OSの設定画面

▼映像品質に関しては、サンプル映像を確認しながら調整できるため、変化を実感しやすい。

映像品質カスタマイズ画面

▼映像・サウンドに関するプリセットも複数用意。

映像モードプリセット

サウンドモードプリセット

視聴コンテンツの種類や好みに応じて、最適な映像・音声環境を実現できるようになっている。

ムードライトの設定も可能

本製品は、メインライトの外周に、カラフルな光で空間を彩るムードライトを搭載している。

前述した設定画面より、音楽や映像にあわせて色が変化するモードや、心地良い睡眠に誘うモードなど、点灯パターンの調整を行うことが可能だ。

ムードライトの点灯設定画面

▼ムードライト点灯の様子

一般的な生活照明とは異なり、部屋の雰囲気を盛り上げる用途に適している。

パーティやお家デートの時など、ムードを盛り上げたい場合にはぜひ利用してみてほしい。

照明器具としても実用的、スマホからの操作も可能

点灯しているAladdin X2 Light

本製品はプロジェクターとしてだけでなく、照明器具(シーリングライト)としても実用的な性能を備えている。

照明としての本製品の適用畳数は~14畳までとなっている。レビュー時には約10畳(約16.5㎡)の広さの洋室に設置してみたが、Aladdin X2 Lightだけで部屋全体を明るく照らし出すことが可能であった。

Aladdin X2 Lightの照明を点灯させている

100段階で調光できるほか、2700K~6500Kの範囲で100段階調色も可能。部屋の広さや雰囲気に合わせて柔軟に調整できる点は嬉しい。

明るさや色温度は付属リモコンから行うことができるが、公式アプリをインストールすれば、スマホからの操作も可能となる

スマホからAladdin X2 Lightを操作している

Aladdin X

Aladdin X
無料
posted withアプリーチ

▼アプリメイン画面。付属リモコンと同様の感覚で照明・プロジェクターの操作が可能。

Aladdin Xのメイン画面

▼照明の明るさや色温度を調整し、いくつかのプリセットを保存できる。この機能を活用することで、照明起動時の初期の明るさ・色温度を設定することが可能だ

Aladdin Xの照度設定画面

▼ムードライトに関しても、非常に詳細な調整を行うことができる。

Aladdin Xのムードライト設定画面

基本的なプロジェクター操作は付属リモコンで事足りるが、照明やムードライトの調整は、スマホアプリの方が圧倒的にスムーズに行える。

本製品を利用する際には、ぜひインストールをオススメしたい。

優れた静音性

稼働中のプロジェクターを下から撮影

本製品の稼働音は、公称値で32db程度となっている。

実際にプロジェクターを連続長時間稼働させた場合でも、稼働音はほとんど気にならないレベルであった。

▼稼働音確認の様子

上動画はプロジェクターを連続3時間ほど稼働させた後に撮影した様子だが、スピーカー出力が無音の場合でも、近づくとかすかにファンの排気音が聴こえてくる程度。何かしらのサウンドを出力する際には、稼働音に気を取られることはないだろう。

非常に素晴らしい静音性を実現できていると言える。

『Aladdin X2 Light』のまとめ

Aladdin X2 Lightのアイコン画像

今回紹介した『Aladdin X2 Light』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 工事不要で設置方法が簡単
  • 天井付けで場所を取らない
  • 引掛シーリングからの電源供給が可能(別途コンセント不要)
  • 明瞭かつ発色の良い投影映像
  • 日中や照明点灯時でも、そこそこ明瞭な映像視聴が可能
  • 優れたスピーカー品質
  • 照明器具(シーリングライト)としても実用的
  • ムードライト搭載
  • メジャーな動画配信サービスをプリインストール済み
  • Aladdin Xのオリジナルコンテンツが豊富に用意
  • アプリインストールでスマホからの操作も可能
  • 優れた静音性

悪かった点

  • オリジナルコンテンツには課金が必要なものが多い

以上の通り、プロジェクター・スピーカー・照明という3つの機能を高レベルで集約しつつ、誰でも簡単に設置できる手軽さも備えた高クオリティプロジェクターとなっている。

手軽に大画面を楽しめるプロジェクターとしての実用性に加え、harman/kardon製スピーカーによる没入感あるサウンド、そして多彩なコンテンツやムードライトなど、日々の生活における映像視聴体験を豊かにしてくれる要素が豊富に詰め込まれている。

オリジナルコンテンツの一部に課金要素がある点には注意が必要だが、それを差し引いても、本製品がもたらす快適さと楽しさは、価格以上の価値があると感じられた。

そして何より、工事不要で取り付けも簡単、コンセントの位置を気にせず空間をすっきりと保てる点は、一般的な据え置き型プロジェクターにはない非常に大きな魅力だ。

お気に入りのコンテンツを大画面で楽しみたい方には、ぜひ『Aladdin X2 Light』のような天井設置型プロジェクターに注目していただきたい。本製品は、そう自信を持っておすすめできる一台だ。

【楽天セール情報】

  • セール期間:2025年6月4日(水) ~ 6月11日(水)
  • セール概要:Aladdin X2 Lightシリーズが最大17,830円OFF

▼ワイヤレスHDMIコネクター2セットはコチラ

▼YouTubeに動画を投稿しました。製品の使用感は動画でもチェックできます。

▼こちらの記事もオススメ

KTC M27T6 ゲーミングモニター レビューのメイン画像
『KTC M27T6 ゲーミングモニター』レビュー、Mini LED内蔵、HDR1400・180Hz対応の高性能モデル

数々のモニターをリリースしてきたKTC(中国・深圳)は、同ブランドの最新ゲーミングモニターとして『KTC M27T6』を販売している。 2560×1440解像度、180Hzリフレッシュレート対応の27 ...

続きを見る

NiPoGi E3Bレビューのメイン画像
『NiPoGi E3B』レビュー、Ryzen 7 5700U搭載、軽めのゲーミングにも対応可能な高コスパミニPC

中国の大手ミニPCブランドである "NiPoGi(ニポギ)" は、コンパクトサイズに対して優れた性能を発揮するミニPC『NiPoGi E3B』を販売している。 CPUに「AMD Ryzen 7 570 ...

続きを見る

この記事をシェアする

\ SNSもチェックしてね!/

スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめページのバナー画像
当サイト厳選ガジェットセール(実施中のみ)
続きを見る

実施中セールをすべて見る

ガジェットレビュー 一覧

  • この記事を書いた人

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

-ガジェットレビュー, プロジェクター
-, , , , , ,