2025年5月22日(木)、中国のXiaomi(シャオミ)社は、同ブランドの最新スマートフォン『Xiaomi 15S Pro』を中国国内向けに発表した。
5月22日より既に販売が開始されており、公式サイト等にて注文できる。
中国国内向けの価格は以下の通り。
▼Xiaomi 15S Proの中国国内価格
モデル | RAM / ストレージ | 価格 |
Xiaomi 15S Pro |
16GB / 512GB | 5,499元(約109,000円) |
16GB / 1TB | 5,999元(約119,000円) |
※価格は1元 = 19.83円換算(2025.5.26時点)
Xiaomiが独自に開発した3nmプロセスの最新フラッグシップチップセット「Xring O1」を初めて搭載したスマートフォンだ。Xring O1は、10コアCPUと16コアGPU、そして6コアNPUを備えており、AnTuTuベンチマークで300万点を超えるウルトラハイエンド級のスコアを記録するとのこと。
Xiaomiの15周年を象徴するフラグシップモデルとして、基礎性能・カメラ・AI機能・デザイン・耐久性のすべてにおいて卓越した完成度を誇るモデルとなっている。
今回、提携先より本製品(カーボンブラック色・16GB+512GB)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。
項目 | Xiaomi 15S Pro |
カラー | ブラック系、ブルー系 |
OS | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) |
ディスプレイ | 6.73インチ AMOLED |
解像度 | 3200 x 1440 |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
ピーク輝度 | 3,200nits |
CPU (SoC) | Xring O1 10コア(最大3.9GHz、4クラスタ構 |
GPU | ARM Immortalis-G925 GPU 16コア |
NPU | 44 TOPS 6コア |
RAM | 16GB LPDDR5T |
ストレージ | 512GB / 1TB UFS 4.1 |
カメラ | フロント:32MP リア:50MPメイン(f/1.44)+50MP潜望望遠(f/2.5)+50MP(f/2.2)超広角 |
スピーカー | デュアルスピーカー内蔵 (Hi-Res・Dolby Atmos対応) |
バッテリー | 6,100mAh (90W有線&50Wワイヤレス急速充電サポート、10Wワイヤレス逆充電サポート) |
認証機能 | 顔認証、3D超音波指紋認証(画面内) |
搭載ポート | USB 3.2 Type-C Gen2 |
防水防塵 | IP68 |
通信規格 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC、4G/5G |
対応バンド | 5G:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79 4G:FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B66 4G:TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 / B48 3G:WCDMA:B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19 2G:GSM:B2 / B3 / B5 / B8 |
位置測位 | 北斗: B1I + B1C+ B2a|GPS: L1 + L5|Galileo: E1 + E5a GLONASS: G1|QZSS: L1 + L5 |
SIMカード | デュアルnanoSIMサポート |
マイクロSDカード | 非対応 |
本体サイズ | 161.3×75.3×8.33mm |
本体重量 | 約216g |
『Xiaomi 15S Pro』にはブラック系、ブルー系の2つのカラーバリエーションが存在し、このうちブラック系カラーモデルは、カーボン調のデザインにゴールドのアクセントが施された、15周年記念の特別仕様となっている。
▼金色のアクセントカラーが随所に見受けられる、高級感のあるデザイン。
筐体サイズは161.3×75.3×8.33mm、重量は約216gで十分携行性に優れています
IP68等級の防水防塵仕様となっており、外出先でも安心して利用可能。
OSはXiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)を搭載。
6.73インチ有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載。3200 x 1440解像度と最高120Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しめる。ピーク輝度は3,200nitsにも達し、明るい日中の屋外でもディスプレイの見やすさが保たれる。
Xiaomiが独自に開発した3nmプロセスの最新フラッグシップチップセット「Xring O1」を初めて搭載したスマートフォンであり、10コアCPUと16コアGPU、そして6コアNPUを搭載。AI処理からゲーミングまで、あらゆる用途で卓越したパフォーマンスを発揮する。
▼AnTuTuベンチマークテストにおいて、3,004,137点の高スコアを記録したとのこと。
当サイトがこれまでにレビューした中で、最高スコアを記録していたSnapdragon 8 Elite搭載スマホ「OnePlus 13」の約285万点を踏まえると、公称値が事実であれば、Snapdragon 8 Eliteに匹敵するか、それを上回る性能を備えていると考えられる。
▼参考
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【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/06/10:ベンチマーク表に「Xiaomi Civi 5 Pro」を追加しました。 2025/06/03:ベンチマーク表に「Xiaomi 15S Pro」を追加しました。 2025 ...
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120fpsゲーミングが可能。優れた冷却機能により、発熱によるパフォーマンスへの影響を最小限に抑えることができる。
RAMには最新DRAMである16GBのLPDDR5Tを採用。LPDDR5Xの最大速度8.5Gbpsと比べてデータ転送速度が約13%向上しているとのこと。
ストレージは512GB / 1TB UFS 4.1を用意。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
顔認証に加えて3D超音波指紋認証(画面内)にも対応しており、利便性は抜群だ。
NFCに対応するほか、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、5Gなどの高速通信規格の数々にも対応。
前面に32MPフロントカメラを搭載。背面には50MPメイン(f/1.44)+50MP潜望望遠(f/2.5)+50MP(f/2.2)超広角の3眼構成リアカメラを搭載。非常に優れた写真撮影能力を備えている。
6,100mAh大容量バッテリーを内蔵し、長時間の連続使用が可能。90W有線&50Wワイヤレス急速充電をサポートするほか、10Wワイヤレス逆充電にも対応している。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。今回のレビュー時には、15周年記念の特別仕様モデルを使用している。
▼内容物を全て取り出した様子
15周年記念特別仕様モデルの内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Xiaomi 15S Pro本体
- スマホケース
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- スマホストラップ
- ブランドロゴタグ
- SIMカードピン
▼90W対応の電源アダプタが付属。
▼15周年記念モデルには、Xiaomiのブランドロゴ付きタグと、スマホストラップが付属している。
▼スマホ本体の外観。6.73インチディスプレイを搭載したスタイリッシュな外観。
▼前面には32MPフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子
▼背面には50MPメイン(f/1.44)+50MP潜望望遠(f/2.5)+50MP(f/2.2)超広角の3眼構成リアカメラを搭載。
▼金色の "Xiaomi" の印字が程よいアクセントになっている。
▼本体重量は実測で約220gとなっている。
▼本体サイズは161.3×75.3×8.33mm。
▼ブラック色のモデルには、カーボン調のデザインにゴールドのアクセントが施されている。
▼手脂や指紋などの汚れも目立ちづらく、手触りは良好。高級感もある。
▼厚みは8.33mm。スマホとしては一般的な厚み。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。電源ボタンにも金色のアクセントが施されている。
▼左側面の様子
▼上部の様子
▼下部の様子。カードスロット、Type-Cポート、スピーカー穴が用意。
▼付属のピンでスロットを開き、デュアルnanoSIMカードを挿入可能。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
以上の通り、必要最低限のポート類のみが用意された、シンプルな設計となっている。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応している。
3D超音波指紋認証(画面内)に対応しており、非常にスムーズな認証・ロック解除が可能。利便性は抜群だ。
▼指紋認証の様子
いずれの認証精度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
スマホケースが付属
本製品にはパッケージにスマホケースが付属する。
特にケースにこだわらないのであれば、そのままメインケースとしても十分使い続けられる品質だ。
▼スマホケースを装着した様子
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
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結果として、約244万点のスコアを記録することができた。
性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
---|---|---|---|
スマホ | タブレット | ||
エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
ウルトラハイエンドモデルと言って差し支えのない高スコアを記録した。仕事や動画視聴はもちろん、120fpsの高負荷ゲーミングも快適にこなせる性能を備えている。
ただ、「Xring O1」を搭載していることもあり、個人的には300万点近いスコアを期待していたので、ガッカリしなかったと言えば嘘になる。「Snapdragon 8 Elite」を搭載した『Xiaomi 15 Ultra』は約263万点であったため、少なくともその記録は超えていてほしかった。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
3200 x 1440解像度・120Hzの美しく滑らかな描画
本機の有機ELディスプレイは3200 x 1440解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、非常に美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることができる。
▼解像度の切り替えも可能。
高解像度ディスプレイでは、ウェブサイト閲覧時に細かい文字まで明瞭に表示されて読みやすい。また、高リフレッシュレートのおかげでページスクロールも滑らかに描画され心地よい使用感だ。
▼有機EL(AMOLED)ディスプレイの深みのある色合いが非常に綺麗で、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
映像コンテンツ視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
▼なお、設定にて「超解像」「AI HDR補正」「MEMC」などの画質向上項目も用意されている。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、屋内では最高688nit、直射日光の当たる屋外では最高1,387nitの明るさを得られた(明るさ自動調整オン時)。
▼明るさ最大(自動明るさ調整:オン)にした状態で、真っ白なページの中央を測定。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
---|---|
0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
本製品のディスプレイは、日中の屋外でも十分に見やすい輝度を実現できている。
あらゆるスマホ作業を快適にこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することができた。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼最高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することができる。
▼有機ELディスプレイの発色も良好。アニメから実写映画まで、深みのある色合いで満足度の高い映像体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
ちなみに、当然のごとくWidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
また、今回使用した16GB RAMモデルは、最大16GBの仮想RAM拡張をサポートしている。
サウンド品質は良好
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
▼音質確認の様子
率直に言って、音質は良好と言える。
本製品にはデュアルスピーカー内蔵 (Hi-Res・Dolby Atmos対応)が内蔵されており、ズンズンと低音が響く感じこそないものの、中~高音域に関しては実にクリアなサウンドを楽しむことができた。
最大音量設定時の音圧も比較的強めだ。ただし、スピーカー穴が筐体下部に1つしか用意されておらず、サウンド出力が一方向のみのため、音に立体感は無い。
非常に高音質、とまでは言えないものの、普通にアニメや映画を視聴したり、ゲームをプレイしたり、音声通話を行うぶんには全く支障のないレベルとなっている。
なお、設定アプリにはサウンド効果の調整項目が用意されており、イコライザーのプリセット等を切り替えることができる。
▼「Dolby Atmos」と「Xiaomi Sound」の2種類からサウンドエフェクトの切り替えも可能。
Leicaカメラによる非常に優れた撮影性能
本機に搭載されているカメラの性能について簡単に確認した。
なお、カメラ起動時に「Leicaバイブランドスタイル」と「Leicaオーセンティックスタイル」の2種類からスタイルを選択できる。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
32MPフロントカメラに関して、画質は非常に良好であり全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼(参考)フロントカメラで撮影した動画
▼リア(背面)カメラで撮影した写真。
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(4倍)
▼屋外撮影(10倍)
▼屋外撮影(20倍)
▼屋外撮影(50倍)
▼屋外撮影(120倍)
以上の通り、3眼構成Leicaリアカメラを搭載していることもあり、近景から遠景にいたるまで非常に鮮明で美しい写真を撮影できた。
特筆すべきは、望遠撮影性能の高さだ。50MP潜望望遠(f/2.5)カメラを搭載していることもあり、100倍ズーム以上で撮影した場合でも、そこそこクッキリとした輪郭を得ることができた。
最大120倍の望遠撮影時には、撮影地点から約7km先にあるビル群の輪郭までを捉えることができていた。
▼望遠撮影時の手振れ補正も一級品。120倍ズーム時でも手振れをかなり抑えてくれるため、輪郭の鮮明な写真を撮影できた。
さすがに200MP(f/2.6)ペリスコープ望遠カメラを備えた「Xiaomi 15 Ultra」と比べると劣るが、それでも十分に優れた望遠撮影性能を実現できていると言える。
▼(参考)リアカメラで撮影した動画
「ファストショット」機能を搭載
従来モデルと同様に、本製品は「ファストショット」機能を搭載している。
これは、画面オフ状態からボリュームダウンボタンをダブルタップすることで、瞬時に撮影を行うことのできる機能だ。
▼ファストショットの様子
撮影を逃したくない場面に出くわした場合などに、一瞬で撮影できる便利機能だ。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきを感じることは無かった。
▼フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼マインクラフトプレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能であった。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作でゲームを楽しめるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定の『ウルトラHDR』を選択できた。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはまったく生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
▼滑らかな描画で鮮明なゲームプレイが可能。大きめの画面と鮮明な描画のおかげで、遠方も索敵しやすい。
▼現時点で最高設定の『ウルトラHDR』の場合でも、フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼PUBGプレイの様子
この通り、『PUBG』に関しても十分に満足度の高いゲームプレイが可能であった。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では全く問題なくスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "High(高)" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "Highest(最高)" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼ゲーミングPC並みの高品質グラフィック&高リフレッシュレートで原神を遊べる。
▼激しく動いた場合でもカクつきや操作遅延を感じることはほとんどなかった。
▼ "最高" 画質設定でも、60fps前後安定のスムーズなパフォーマンスで原神をプレイすることができた。
▼原神プレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、ほとんどのゲームアプリがスムーズに動作するだろう。
一部対応アプリでは120fpsプレイが可能
一部の対応ゲームアプリにおいては、最高120fpsの非常に滑らかな描画でゲームをプレイすることができる。
▼対応タイトル例:CODモバイル
▼最高画質・常時120fps前後で安定したプレイが可能
▼CODモバイル・120fpsプレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
ゲーミングスマホとしての本格的な運用にも十分に適している。
▼ただし、高負荷の連続使用時にはスマホ背面が熱を持つので、発熱対策は用意しておいた方が良いだろう。
ゲーミング向け「Game Turbo」機能が充実
ゲームアプリプレイ時に、ディスプレイ端を中央に向けてスワイプすることで、「Game Turbo(ゲームターボ)」のツールウィンドウを表示できる。
▼パフォーマンスの切り替えから、画面録画、ボイスチェンジャーなど、ゲーミングに関する様々な便利機能を利用することが可能だ。
▼パフォーマンスに関する詳細な設定が可能。
▼GPUパフォーマンスの詳細な調整も可能。
本気でゲーミングを楽しみたい方にとっても、役立つ機能が豊富に搭載されたスマホとなっている。
長持ちする大容量バッテリー
本製品には6,100mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、一般的な利用頻度であれば、1~1.5日間ほどは余裕でバッテリーが持続する。
実際に満充電の状態から3時間ほど、処理の重いゲームアプリをメインディスプレイで遊んでみたところ、20~30%ほどしかバッテリーが減っておらず、まだ1日以上持続可能な充電残量を残していた。
▼バッテリーセーバーをオンにすることで、より長時間の連続使用が可能になる。
本製品は90Wの高速有線充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる。
そして何より、50Wワイヤレス急速充電をサポートしている点も嬉しい。
『Xiaomi 15S Pro』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi 15S Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 高級感のある、洗練された筐体デザイン
- Xring O1によるハイパフォーマンス
- 高精細ディスプレイ搭載
- Leica監修トリプルカメラによる優れた撮影性能
- 120fps対応ゲームも滑らかにプレイ可能
- 6,100mAhの大容量バッテリー搭載
- ワイヤレス充電サポート
悪かった点
- ややズッシリ感がある
- 高負荷時に多少の発熱あり(特に長時間の連続ゲーミング時には発熱対策を推奨)
以上の通り、Xiaomiが15周年という節目に送り出したフラグシップモデルにふさわしい、圧倒的な完成度の高さを備えた一台となっている。
「Xring O1」の性能は素晴らしく、原神を最高画質設定でスムーズにプレイできるほか、対応タイトルでは120fpsの安定した動作が可能であった。ゲーム用機能も充実しており、ゲーミングスマホとしての運用にも適しているだろう。
Leica監修カメラで撮影した写真も非常に綺麗。特に最大120倍のズーム撮影では、遠景までしっかりとした輪郭を捉えることができ、スマホとは思えないほど高い望遠性能を体感できた。
6,100mAhの大容量バッテリーと90W有線・50Wワイヤレス急速充電に対応しており、外出先でも安心して長時間使用できる実用性の高さもGOOD。
全体的に完成度の高いモデルであり、ゲーム、カメラ、映像体験のすべてを妥協なく楽しみたい方には強くおすすめできるフラッグシップモデルとなっている。
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