数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「GMKtec」(中国)は、Intel Core i9-13900HKを搭載したミニPC『GMKtec K10』を販売している。
CPUには「Intel Core i9-13900HK」を内蔵。一般的なPC作業を難なくこなせる実用的な性能を備えている。グラフィック処理用にIntel Iris Xe Graphics 96EUを備えており、軽めの動画編集やゲーミングであれば対応可能だ。
そして最大12TBのストレージ拡張をサポートしており、データ保存サーバーとしての運用にも適している
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。
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- セール期間:2025年6月3日(火)20:00 ~ 6月11日(水)01:59
ブランド | GMKtec |
型名 | GMKtec K10 |
OS | Windows11 Pro |
CPU | Intel Core i9-13900HK |
GPU | Intel Iris Xe Graphics 96EU |
RAM | 16GB DDR5 ※最大96GBまでの拡張に対応 |
ストレージ | 1TB PCIe x4 NVMe M.2 2280 SSD ※最大12TBまでの増設に対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G有線LAN |
インターフェース | 【前面】 ・USB 3.2 x 2 ・Type-C (DP/DATA, USB 3.2 Gen2) x 1 ・Power Button x 1 ・3.5 mm Audio (Headphone + Microphone Support) x 1 ・USB 2.0 x 2 【背面】 ・USB 2.0 x 2 ・USB3.2 x2 ・HDMI 2.0 (4K @ 60Hz) x 2 ・DP x 1 ・DC IN (2.5 * 5.5) x 1 ・COM Port (for industrial applications) x 1 ・2.5GbE LAN (RJ45) x 1 ・Kensington Lock x 1 |
本体サイズ | 188.6 x 178 x 38.9 mm |
本体重量 | 約920 g |
『GMKtec K10』は、Windows 11 Proを搭載した高性能な小型デスクトップパソコン(ミニPC)だ。
CPUにはIntel Core i9-13900HKを採用。AIアクセラレーションによる高速処理により、ゲーム、動画編集、3Dモデリング、AI学習などの高負荷作業も快適。ハードな業務用途にも十分なパフォーマンスを発揮する。
グラフィック処理用にIntel Iris Xe Graphics 96EUを備えており、軽めの動画編集やゲーミングであれば対応可能だ。
RAMは16GB DDR5を搭載しており、最大96GBまでのRAM拡張に対応。
ストレージには1TB PCIe x4 NVMe M.2 2280 SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能だ。なお、最大12TBのストレージ拡張をサポートしており、データ保存サーバーとしての運用にも適している。
通信規格はAX201 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G有線LANをサポート。
2本の外付けアンテナが付属しており、PC背面に接続することで、通信速度が130%以上向上する。
そして188.6 x 178 x 38.9mm、約920gの比較的コンパクトかつ軽量な筐体には充実のインターフェースが用意。一般的なデスクトップPCと遜色ない接続性を実現している。
【前面】
- USB 3.2 x 2
- Type-C (DP/DATA, USB 3.2 Gen2) x 1
- Power Button x 1
- 3.5 mm Audio (Headphone + Microphone Support) x 1
- USB 2.0 x 2
【背面】
- USB 2.0 x 2
- USB3.2 x2
- HDMI 2.0 (4K @ 60Hz) x 2
- DP x 1
- DC IN (2.5 * 5.5) x 1
- COM Port (for industrial applications) x 1
- 2.5GbE LAN (RJ45) x 1
- Kensington Lock x 1
USB Type-C、DP(ディスプレイポート)および HDMI 2.0ポート×2を併用することで、最大4画面の同時映像出力が可能となっている。
そして強力な冷却ファンシステムを内蔵しており、長時間の高負荷使用時にも発熱によるパフォーマンスへの影響を最小限に抑えることが可能となっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物を全て取り出した様子
▼電源アダプタはやや大きめ。
▼2本の外付けアンテナが付属。
PC本体
▼PC本体の外観。黒を基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザイン。
▼筐体サイズは188.6 x 178 x 38.9 mmと薄型。
▼筐体外観(360度)
▼片手に乗るほどの、コンパクトなサイズ感。
▼底部の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されているほか、ブラケット取り付け用の穴が空いている。フタを取り外すためのネジも用意。
▼ブラケット取付穴の間隔は約13cm。
▼本体重量は実測で約1,034g。
メモリ(RAM)&ストレージ拡張が可能
本製品はRAMを最大96GBまで、ストレージを最大12TBまで拡張(換装)できる。
▼底部のネジをドライバーで取り除くことで、底部のフタを外せる。
▼PC内部の様子。
▼RAM&SSD拡張用のスロットが豊富に用意。ストレージ容量を拡張することで、データ保存サーバーとしての運用にも適している。
拡張性に優れている点も、本製品の大きな魅力の一つだ。
拡張用スロットに簡単にアクセスできる点も嬉しい。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していく。
▼本体正面。画像左側から3.5mmジャック、USB 3.2 Type-A×2、Type-C (DP/DATA, USB 3.2 Gen2)、USB 2.0 Type-A×2、電源ボタンが用意。
▼両側面の様子。
▼背面の様子。画像左側からUSB 3.2 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、HDMI 2.0 (4K @ 60Hz) ×2、DP(ディスプレイポート)、2.5GbE LAN (RJ45)、COM Port (for industrial applications)、DC電源ポート、ケンジントンロック穴が用意。また、左右両側にWi-Fiアンテナを取り付けるためのコネクタも用意されている。
以上の通り、数あるミニPCの中でも、かなりポート類・端子類の数が充実したインターフェース構成だ。一般的なデスクトップPCと比べても、優れた接続性を実現している。
なお、、USB Type-C、DP(ディスプレイポート)および HDMI 2.0ポート×2を併用することで、最大4画面の同時映像出力が可能となっている。
Wi-Fiアンテナの装着
付属のWi-FiアンテナをPC背面に取り付けることで、Wi-Fiの接続安定性が向上する。
▼背面のコネクタに、回転させてアンテナを装着。
▼アンテナは優れた可動域を備えており、それぞれ好きな方向に向けることができる。
アンテナを装着しても特に邪魔にはならないので、本製品を使用する際には必ず付けておこう。
Wi-Fi通信速度について
本製品はWi-Fi 6対応のIntel AX201モジュールと外付けアンテナを搭載しており、理想的な環境下では下り500Mbps超、上り400Mbps超の高速通信も十分期待できる。オンライン会議や大容量ファイルのアップロードもストレスなく行えるだろう。
ただ、今回のレビュー時のテスト環境では、ルーターの規格が旧世代(Wi-Fi 5相当)だったため、実測値としては最大132Mbps程度にとどまっていた。
本製品の通信速度を最大限に発揮したい場合には、Wi-Fi 6(5GHz帯、80MHzまたは160MHz幅) 対応ルーターへの更新や、Intel公式のAX201最新ドライバーを導入しておく必要があるだろう。
縦置き・横置きのいずれも可能
本製品のサイズは188.6 x 178 x 38.9 mmであり、横置きするとやや設置面積をとる。
ただ、本製品は縦置きにも対応しているため、縦置きすることでスペースに制約のあるデスク上にも問題なく設置できるようになる。
▼ちなみに、縦置きの場合もアンテナは邪魔にならない。
今回のレビュー時には3440×1440解像度のウルトラワイドモニターに接続して利用した。
▼映像出力情報。3440×1440@100Hzで快適に動作する。
▼デフォルトの状態で930GB分が使用可能領域となっていた。
▼PCのバージョン情報
各種ベンチマークテスト結果
各種ベンチマークテストを実施した結果について紹介する。
PCMARK10(有料版)のテスト結果
PCMARK10(有料版)のテスト結果は以下の通りとなった。
▼PCMARK10(有料版)のスコア結果
項目 | スコア |
総合スコア | 5,746 |
Essentials | 9,964 |
Productivity | 6,785 |
Digital Content Creation | 7,617 |
スコア結果から、全体的にバランスの取れた高性能ミニPCだと評価できる。
特にEssentialsスコアが非常に高いため、日常作業において処理のもたつきを感じる場面はほとんどないだろう。
ProductivityやDigital Content Creationのスコアも優秀で、ビジネス用途や動画視聴はもちろん、軽〜中程度のクリエイティブ作業までこなせるだけの性能を備えている。
項目 | スコア範囲 | 性能目安 |
総合スコア | 2,500~3,000 | エントリーレベル。基本操作は問題ないが、負荷の高い作業は難しい。 |
3,500~4,000 | 中級レベル。日常作業と軽いクリエイティブ作業には十分。 | |
4,500以上 | 上級レベル。高度なマルチタスクやクリエイティブ用途に適している。 | |
Essentials | 4,100以上 | ウェブブラウジング、アプリケーションの起動、ビデオ会議など、日常的な操作に必要なスコア。 |
Productivity | 4,500以上 | ワープロ、表計算、データ処理などのオフィス作業に適した性能。 |
Digital Content Creation | 3,450以上 | 真編集、動画編集、3Dレンダリングなど、クリエイティブ作業に求められる性能。 |
CrystalDiskMarkのテスト結果
CrystalDiskMarkでのテスト結果は以下の通り。
▼CrystalDiskMarkのテスト結果
項目 | Read(MB/s) | Write(MB/s) |
SEQ1M Q8T1 | 5085.90 | 4702.44 |
SEQ1M Q1T1 | 3065.16 | 4566.30 |
RND4K Q32T1 | 662.42 | 485.80 |
RND4K Q1T1 | 68.44 | 315.39 |
PCIe 4.0 SSDとしては実に優秀なスコアを記録している。
システム起動やアプリの立ち上げ、大容量ファイルの転送などを高速に行うことができ、全方位で快適な使用感が期待できる。
項目 | Read目安値 | Write目安値 |
SEQ1M Q8T1 | 500~550 MB/s | 450~500 MB/s |
SEQ1M Q1T1 | 450~520 MB/s | 400~480 MB/s |
RND4K Q32T1 | 250~350 MB/s | 200~300 MB/s |
RND4K Q1T1 | 30~50 MB/s | 20~40 MB/s |
Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果
Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果は以下の通り。
▼Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果
項目 | スコア |
プロセッサ | 9.4 |
メモリ(RAM) | 9.4 |
グラフィックス | 8.2 |
ゲーム用グラフィックス | - |
プライマリディスク | 9.8 |
CPU・メモリ・ストレージに関してはいずれも申し分のないスコアであり、普段使いやビジネス用途には、ほとんど不満は感じないだろう。
グラフィックスもそこそこ高く、さすがに本格的な3DゲームやGPUレンダリング用途には限界があるものの、日常のデスクトップ作業や軽い動画編集・写真編集はまったく問題なし。
項目 | 推奨スコア値 | 説明 |
プロセッサ(CPU)性能 | 6.0以上 | 日常作業(オフィス、ウェブ会議)や軽いマルチタスクが快適に動作。8.0以上なら動画編集もスムーズ。 |
メモリ(RAM)性能 | 5.5以上 | 6.5以上なら仮想環境や高負荷作業にも対応可能。 |
グラフィックス | 5.5以上 | デスクトップ操作や基本的なビジュアルタスクがスムーズ。高解像度環境では6.5以上を推奨。 |
ゲーム用グラフィックス | 6.0以上 | 軽い3Dゲームや3Dモデリング作業に十分対応可能。7.0以上なら負荷の高い作業も快適に動作。 |
プライマリディスク | 6.5以上 | SSD搭載で達成可能。OS起動やアプリ立ち上げが高速化。NVMe SSDなら7.5以上が期待できる。 |
CINEBENCH 2024のテスト結果
CINEBENCH 2024でのテスト結果は以下の通り。
シングルコア:102pts、マルチコア:799pts のスコア結果となった。
シングルコア性能、マルチコア性能ともに非常に優秀であり、Intel Core i9-13900HKの実力を正しく反映できていると言える。実際の使用感としても、ハイエンドノートPCや中堅デスクトップモデルに匹敵するパフォーマンスだ。
近いスコアのCPUとしては、「Intel Core i7-13700H」、「AMD Ryzen 9 6900HS」あたりが挙げられる。
シングルコアスコア範囲 | マルチコアスコア範囲 | 性能クラス | 用途の目安 |
1,500以上 | 15,000以上 | 最上級(ワークステーションクラス) | 4K/8K動画編集、大規模3Dレンダリング、AI/機械学習 |
1,200~1,500 | 10,000~15,000 | ハイエンド | AAAゲーム、4K動画編集、重いマルチタスク作業 |
900~1,200 | 7,000~10,000 | アッパーミドル | ゲーミング、動画編集、配信、開発用途 |
700~900 | 4,000~7,000 | ミドルクラス | Office作業、軽めの動画編集、普段使い |
500~700 | 2,000~4,000 | エントリークラス | ブラウジング、文書作成、動画視聴 |
500未満 | 2,000未満 | ローエンド/旧世代 | 非常に軽い作業限定(ネット・メール等) |
3DMark(有料版)のテスト結果
3DMark(有料版)を使用して、各種ベンチマークテストを実行した結果は以下の通り。
CPUプロファイル
▼CPUプロファイルのスコア結果
項目 | スコア |
最大スレッド数 | 6,546 |
16スレッド | 6,226 |
8スレッド | 5,153 |
4スレッド | 3,616 |
2スレッド | 2,014 |
1スレッド | 1,066 |
動画編集、エンコード、仮想環境構築、コンパイル処理など、並列処理に強い用途で優れた実力を発揮するスコア結果となった。
軽めのPCゲームであれば、十分快適に遊ぶことができるだろう。
Night Raid
▼Night Raidのスコア結果
項目 | スコア |
Night Raidスコア | 17,495 |
グラフィックスのスコア | 18,588 |
CPUスコア | 13,125 |
内蔵GPU機としてはトップクラスの性能と言える。軽めのゲームや映像編集を含む重いマルチタスク作業にも十分対応可能だ。
Fire Strike
▼Fire Strikeのスコア結果
項目 | スコア |
総合スコア | 4,945 |
Graphics Score | 5,418 |
Physics Score | 25,123 |
Combined Score | 1,730 |
ヘビーなゲーミングこそ困難なものの、比較的軽めのゲーム(フォートナイトやMinecraft、Valorantなど)であれば、HD・中〜高設定で30〜60fpsのプレイが可能だろう。
ビジネス用途や動画・画像編集、2Dゲームなどでは全く問題なし。ミニPCとしては実に優れたCPU&グラフィックス処理性能を実現できている。
Time Spy
▼Time Spyのスコア結果
項目 | スコア |
Time Spyスコア | 1,752 |
グラフィックスのスコア | 1,529 |
CPUスコア | 10,306 |
CPU性能はモバイル最上位クラスで非常に強力だ。デスクトップ向け「Core i7-12700K」や「Ryzen 9 7900X」に匹敵するスコア結果となった。
グラフィックススコアに引っ張られて総合スコアはやや低めに見えるものの、CPUスコアがかなり優れており、総合的な体感性能は高いだろう。
Storage Benchmark
▼Storage Benchmarkの結果
Storage Benchmark 結果 | ||
総合スコア | 3,434 | |
各テスト項目の詳細 | ||
テスト内容 | 帯域幅(MB/s) | アクセス時間(μs) |
平均 | 596.22 | 53 |
Battlefield Vを読み込む | 980.37 | 53 |
Call of Duty: Black Opsを読み込む | 952.58 | 79 |
Overwatchを読み込む | 511.71 | 79 |
ゲームをインストール | 261.07 | 51 |
ゲームを録画 | 239.34 | 35 |
ゲームを保存 | 287.65 | 26 |
ゲームを移動 | 3117.93 | 83 |
3,000を超える総合スコアは ハイエンドなPCIe 4.0 SSDレベルだ。一般的なゲーミングノートや高性能デスクトップPC並みで、ストレージによるボトルネックはまず発生しないだろう。
ミニPCでこのスコアはかなり優秀で、ストレージ性能に不満が出ることはまずない構成だ。
ほとんどのPC作業をスムーズにこなせる
まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。
画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。
ウルトラワイドモニターでスムーズなウェブブラウジングが可能。ページ読み込みからスクロールまでいたって快適だ。
▼高解像度・高リフレッシュレート出力下でのスムーズな動作が可能。
また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。
動画サイトにおいても、カクつくことなくスムーズに再生された。
▼高画質設定(4K)でもスムーズに動作を再生できる。
▼高解像度・高リフレッシュレートの美しく滑らかな映像視聴を楽しむことが可能だ。
また、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。
作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。
▼同時に複数ウィンドウを開いた状態でのマルチタスクも問題なし。
また、3つのディスプレイに同時出力した場合でも、動作に支障をきたすことはなかった。
▼3440×1440@100Hz×1、1920×1080@60Hz×2の計3ディスプレイに同時出力した際にも快適に作業可能。
以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)を快適にこなせる性能だと確認できた。
リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にも、満足度の高いパフォーマンスを提供するだろう。
ゲーミング性能について確認
ゲーミング性能についても確認してみた。
ドラゴンクエスト10のベンチマークテスト
実際にゲーミング性能を確認すべく、まずは「ドラゴンクエスト10(DQ10)」のベンチマークテストを実施した。
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 標準品質
- フルスクリーン
フルHD解像度における標準品質設定で実行したが、スコアは10,180点で "すごく快適" という結果が得られた。
ドラクエ10レベルのMMORPGであれば、画質設定をある程度上げても十分に快適なパフォーマンスで遊べるだろう。
ファイナルファンタジー14のベンチマークテスト
続いて、『ファイナルファンタジー14(FF14)』のベンチマークテストを実施した。
テスト条件①
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア5,646点、評価は "普通" であった。
標準品質であれば、FF14クラスのMMORPGでも、ある程度安定したパフォーマンスで遊ぶことができるという結果になった。
続いて、もう少し設定を上げてみた。
テスト条件②
- 1920×1080解像度
- 高品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア3,631点、評価は "設定変更を推奨" であった。
さすがに高品質まで上げると、FF14クラスのPCゲームを快適に遊ぶのは難しいという結果に。
それでも設定次第では、FF14やDQ10クラスのMMORPGを遊べることが確認できた。
『GMKtec K10』のゲームパフォーマンス予測
3DMarkの各テスト結果より推定された、各タイトルにおける『GMKtec K10』の、ゲームパフォーマンス予測値(平均フレームレート)を以下に掲載する。
PCゲーミング時のパフォーマンスの参考にしてほしい。
※Steel Nomad LightとTime Spyの場合で、スコアはほぼ同一だったため、Time Spyの結果に基づくデータを掲載している。
▼パフォーマンス予測値(平均フレームレート)
ゲームタイトル |
平均フレームレート予想値 | |
1440p Ultra | 1080p Ultra | |
![]() |
30 FPS未満 | 40+ FPS |
![]() |
35+ FPS | 100+ FPS |
![]() |
20 FPS未満 | 145+ FPS |
![]() |
20 FPS未満 | 30 FPS未満 |
![]() |
30 FPS未満 | 170+ FPS |
以上の通り、解像度を1080pまで落とせば、人気PCゲームをそこそこ快適なパフォーマンスで遊べると予想される。
仕事やクリエイティブ作業、そして軽めのゲーミングにも利用できる高性能なミニPCであると確認できた。
優れた静音性&放熱性能
レビュー時には本製品を5時間ほど連続使用したが、PC本体からの発熱はかなり抑えられており、パフォーマンスへの影響は一切感じられなかった。
▼ただ、筐体底部はやや熱をもつため、やはり本製品を利用する際には縦置きが適していると感じた。
▼5時間ほど高負荷状態でPCを稼働させ続けた際の内部温度(CPUID HWMonitorによる測定値)。
計測結果によると、CPU温度は一時的に79℃まで上がっているものの、i9-13900HKとしてはごく標準的な温度傾向ではある。しっかり冷却されており、熱暴走の心配は不要だと思われる。
その他に関しては50℃前後に収まっており、十分に実用的な冷却性能だ。長時間の使用にも耐えうる設計だと言える。
項目 | アイドル時(軽負荷) | 高負荷時(ゲームや動画編集など) | 最大安全温度 |
マザーボード | 20~50℃ | 50~70℃ | 80~100℃ |
CPU | 30~50℃ | 60~85℃ | 90~100℃ |
ストレージ | 20~40℃ | SSD: 40~60℃ NVMe SSD: 50~70℃ | SSD: 70~85℃ NVMe SSD: ~85℃ |
メモリ(RAM) | 30~50℃ | 50~70℃ | ~85℃ |
ケース内温度 | 20~40℃ | 30~50℃ | - |
そして静音性にも優れており、動作音は終始静かな状態を維持していた。
▼5時間連続使用時のPC稼働音の確認
上動画を確認しても、PC本体からはファンの回転音や稼働音がほとんど聞こえてこないことが確認できる。
※環境音(空調音)を多少拾ってしまっている点にご容赦願いたい。
優れた静音性と冷却能力を備えたミニPCとなっている。安心して長時間利用できるだろう。
『GMKtec K10』のまとめ
今回紹介した『GMKtec K10』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- ハイエンド級のCPUを搭載
- 読み書き性能が非常に高い高速SSD
- 最大96GB RAM、12TB SSD拡張に対応
- アンテナ接続で、高速かつ安定したWi-Fi接続が可能
- インターフェース充実度が非常に高い
- 縦置き・横置き両対応の設計
- 軽めのPCゲームであれば十分スムーズにプレイ可能
- 優れた高い静音性と冷却能力
悪かった点
- Wi-Fi 6Eには非対応(将来の通信規格更新には未対応)
- 電源アダプタがやや大きめ
以上の通り、ビジネス用途からクリエイティブ作業、さらには軽めのゲーミングまでこなせる非常に高性能なミニPCとなっている。
高速PCIe 4.0 SSD、最大96GBのメモリ拡張、12TBまでのストレージ増設、豊富なインターフェースなど、デスクトップPC顔負けのスペックをわずか188.6 x 178 x 38.9 mm・約1kgの筐体に凝縮することに成功。省スペース性と実用性を両立している。
また、冷却性能や静音性にも優れており、長時間の高負荷作業でも安心して使用できる点は、在宅ワークや動画編集、仮想マシン構築などを目的としているユーザーにとって、大きな安心材料となるだろう。
本格的な高負荷ゲーミングこそ向かないものの、それ以外の多くの用途においては全く問題なくこなすことができる、実に完成度の高い一台だ。
これだけの性能を備えつつ、10万円未満で購入できる点も嬉しい。
コンパクトかつ高性能なデスクトップPCを探している方には、まさに理想的な選択肢のひとつだと言える。
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