KTC H32S17FでPC画面を表示している
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PC・モニター ガジェットレビュー

『KTC H32S17F 湾曲ゲーミングモニター』レビュー、FHD・240Hz対応、2万円台で購入できる高コスパモデル

2025-05-20

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

数々のモニターをリリースしてきたKTC(中国・深圳)は、同ブランドの最新ゲーミングモニターとして『KTC H32S17F』を販売している。

1920×1080 (1080p)解像度対応の32インチ湾曲ディスプレイを備え、最高240Hzのリフレッシュレートと1ms (MPRT)の高速応答時間に対応。FreeSync & G-Syncにも対応するなど、2万円台の価格に対して、本格的なゲーミングにも対応できる性能を備えた、高コストパフォーマンスなモニターだ。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

KTC H32S17Fのアイコン画像

【割引クーポン情報】

メーカー公式サイト https://us.ktcplay.com/
ブランド KTC
モデル名 H32S17F
ディスプレイ 32インチ 非光沢VAパネル
曲率 1500R
解像度 1920×1080 (1080p)
リフレッシュレート 最高240Hz
視野角 178度
コントラスト比 3500:1
輝度 350nits (typ)
応答速度 1ms (MPRT)
ブルーライトカット機能 搭載
色域 sRGB:125%
DCI-P3:98%
信号入出力 HDMI 2.0ポート×2
DP 1.4ポート×1
音声出力 3.5mmオーディオジャック
スピーカー 非搭載
調整範囲 傾き -5°~ 15°(±3°)
VESAマウント 対応 (100×100mm)
本体サイズ 711×525.9×251.4mm
本体重量 約4,950g (実測値) (スタンド除く)

KTC H32S17Fのスペック説明画像

今回紹介する『KTC H32S17F』は、32インチ型のゲーミングモニターだ。

湾曲した32インチ非光沢VAパネルを搭載。1500Rの曲面デザインが視覚の没入感を高め、ゲームプレイや映像視聴において臨場感溢れる体験を提供する。

KTC H32S17Fの湾曲スクリーン仕様

1920×1080 (1080p)解像度、および最高240Hzのリフレッシュレートに対応。鮮明かつ非常に滑らかな描画でコンテンツを楽しめる。

KTC H32S17Fのリフレッシュレート解説画像

色域は125% sRGB、98% DCI-P3をサポート。コントラスト比は3500:1となっている。

色域は125% sRGB、98% DCI-P3をサポート

1ms (MPRT)の応答速度を誇り、ラグのない映像を出力可能。シューティングゲームや格闘ゲームなど、コンマ数秒の反応が勝敗を分けるゲームにおいて、好パフォーマンスを発揮するだろう。

1ms (MPRT)の応答速度

▼Adaptive Sync対応により、画面のティアリングを低減。

Adaptive Sync対応

また、ブルーライトカット機能も備えており、長時間の作業利用時に目の健康を守ることができる。ゲーミングだけでなく、仕事用モニターとしても活用できるだろう。

ブルーライトカット機能を搭載

そして筐体背面には HDMI 2.0ポート×2DP 1.4ポート×1USBType-Aポート3.5mmオーディオジャックAといったインターフェースを備え、接続性にも優れている。

▼100×100mmのVESAマウントにも対応。

KTC H32S17Fの筐体イメージ画像

製品本体および付属品

▼外箱の様子

KTC H32S17Fの外箱

スタンドやベースが収納されている

梱包された状態のKTC H32S17F本体

▼内容物を全て取り出した様子

KTC H32S17Fのパッケージ内容物を全て取り出した

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • KTC H32S17F本体
  • スタンド
  • ベース
  • ドライバー
  • ネジ一式
  • ユーザーマニュアル
  • 電源アダプタ
  • 電源ケーブル
  • HDMIケーブル

▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応。

ユーザーマニュアルの日本語ページ

▼モニターを設置するためのベース部分

KTC H32S17Fのベースを手に持っている

▼ベースとモニターをつなぐためのスタンド部分。

KTC H32S17Fのスタンドを手に持っている

スタンドの裏面

▼電源アダプタのサイズはそこそこ大きめ。

KTC H32S17Fの電源アダプタ

モニター本体

▼モニター本体の外観。湾曲した32インチ非光沢VAパネルを搭載。

KTC H32S17F本体(正面から撮影)

▼曲率1500Rの綺麗なカーブを描いている。

KTC H32S17F本体(正面下側から撮影)

▼背面の様子。

KTC H32S17F本体部分の背面

▼背面中央にはスタンドを接続するためのポートが用意。100×100mmのVESAマウントにも対応。

KTC H32S17F背面のスタンド取り付けポート

▼背面左下には電源ボタンが用意。

電源ボタン

▼背面右下にはケンジントンロック穴が用意されている。

ケンジントンロック穴

そして背面下部にはポート類が集約されている。

KTC H32S17F背面下部

▼画像左側から、DC電源ポートUSB 2.0 Type-AポートHDMI2.0×2DP1.43.5mmジャックが用意。

KTC H32S17Fのインターフェース

以上の通り、シンプルなデザインの筐体に、必要最低限のポート類が集約された設計となっている。

なお、スピーカーが内蔵されておらず、サウンド出力のためには外付けスピーカーを用意する必要がある点に注意したい。

▼オススメの外付けスピーカー

ちなみに、モニター本体部分の重量は、実測で約4,950gであった。

KTC H32S17Fのモニター本体部分を計量している

KTC H32S17Fのモニター本体部分を計量した結果の数値

32インチモデルとしては、モニター本体の重量は約5kgほどと比較的軽いため、設置場所を移動したり、VESAマウントを装着する場合もスムーズに行うことができるだろう。

モニターの設置手順

モニターを組み立てる手順はいたって簡単だ。

まず、付属のスタンドをモニター背面に取り付ける。

スタンドを手に持っている

スタンドをモニター背面に取り付けている

スタンドをモニター背面に取り付けた

続いて、スタンド下部にベースを取り付ける。

ベースを手に持っている

スタンドとベースをモニター背面に取り付けた

最後に、付属のドライバーとネジを用いてスタンド下部から固定すれば、組み立ては完了だ。

▼パッケージにドライバーが付属しており、自前で用意する必要がない点が助かる。

KTC H32S17Fに付属するドライバーとネジ一式

ベース底部のネジをドライバーで回している

これだけの手順で組み立ては完了だ。

▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。

組み立てられたKTC H32S17F(正面から撮影)

▼真上から見た様子。ディスプレイが綺麗なカーブを描いている。

組み立てられたKTC H32S17F(上から撮影)

▼背面の様子。背面デザインは、以前レビューした同ブランドの「KTC H27S17」と酷似している。

組み立てられたKTC H32S17F(背面から撮影)

▼真横から見た様子

組み立てられたKTC H32S17F(真横から撮影)

チルト(前傾・後傾)-5 ~ 20度の可動域を備えている

組み立てられたKTC H32S17F(真横から前傾時を撮影) 組み立てられたKTC H32S17F(真横から後傾時を撮影)

スタンド&ベースを取り付けた状態のモニター重量は、実測で約5.8kg程度であった。ややズッシリ感はあるものの、設置場所を移動する際などにそこまで苦戦するレベルではない。

▼両手で抱えれば、スムーズに持ち運び可能。

完成したKTC H32S17Fを両手で抱えている

最大240Hzリフレッシュレートによる滑らかな描画

KTC H32S17Fのディスプレイを点けている

1920×1080 (1080p)解像度の非光沢VAパネルで映し出される映像は、鮮明で見やすい。湾曲による没入感と、VAパネルならではの高コントラストが相まって、没入感の高い映像体験が可能であった。

▼ディスプレイの表示情報。最高240Hzリフレッシュレートに対応。

240Hzリフレッシュレートに設定

解像度は1920×1080(1080p)止まりなので、32インチという大画面では若干ドットの粗さが目立つ場面もある。しかし、ウェブサイト閲覧などにおいて気になるレベルの粗さではなかった。

KTC H32S17Fでウェブサイトを表示している

KTC H32S17Fで細かな文字を描画している

▼178度の広い視野角に対応しており、角度をつけて画面を観た場合も、視認性が損なわれることはない。

KTC H32S17Fの左側から画面を撮影

KTC H32S17Fの右側から画面を撮影

そして何より、最大240Hzの高リフレッシュレートにより、ウェブサイトのスクロールやウィンドウ操作、SNS閲覧などの場面でも、滑らかでストレスのない描画を実感できた。動画視聴時の動きの激しいシーンでも残像が少なく、映像の追従性が高いため、視聴体験の質が確実に向上する。

ただし、実際に様々な動画を視聴した印象としては、全体的にやや白っぽく、画面の発色が薄めに感じられる場面があったのも事実だ。スペック上はsRGB 125%、DCI-P3 98%という広色域に対応しているものの、その恩恵はやや控えめで、実使用時の色の鮮やかさには若干の物足りなさを覚えることもあった。

▼高コントラスト比(3500:1)により暗所から明所までのディテールはしっかり描き出されているものの、色の表現に期待しすぎてはいけない。

KTC H32S17Fでゲーム動画を視聴している

▼普通に動画を視聴する分には支障はない。

KTC H32S17Fでホライズンのゲームプレイ動画を視聴している

▼動画視聴の様子

また、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して、HDR設定時の画面輝度について確認してみた。

Windows HDR Calibration」を使用して、Max Full Frame Luminance test (フルフレーム最大輝度テスト) 時の画面を測定。

まず、画面中央の輝度は最高242nitsであった。

KTC H32S17Fの画面輝度の測定(中央)

また、画面端の方の輝度は最高200nitsであった。

KTC H32S17Fの画面輝度の測定(画面端)

実際の輝度は公称値(350nits)より控えめであり、特に明るい部屋での使用時には、映像全体がやや落ち着いたトーンに感じられることがあるかもしれない。

ベゼル幅は一般的なレベル

本製品のベゼル幅(非描画部分)は約8mmであり、一般的な厚みだと言える。

KTC H32S17Fのベゼル幅を測定している

狭額縁(フレームレス)とは言い難いが、一般的な用途において気になる厚みではない。

KTC H32S17Fのベゼル幅確認

KTC H32S17FでPCの起動画面を映している様子

もしも極薄ベゼルのスタイリッシュなモニターを望むのであれば、個人的には同ブランドの「KTC H24F8」が最もオススメだ。

高リフレッシュレート&Adaptive Sync対応で快適ゲーミング

エルデンリングをプレイしている

ゲーミングPCや家庭用ゲーム機などを接続して、様々なジャンルのゲームをプレイしてみた。

FPSやレースゲーム、格闘ゲームなどの動きの激しいタイトルをプレイしてみると、画面の応答性は非常に良好であった。240Hz高リフレッシュレートの滑らかな描画は、一般的な60Hzや144Hzのモニターに慣れたユーザーにとって、明確な違いとして体感できるレベルとなっている。マウス操作の追従性も高く、エイム時の視認性や操作精度の向上を実感できた。

▼PCゲームプレイの様子①

▼PCゲームプレイの様子②

1ms (MPRT)の応答速度も素晴らしい。残像感が少なく、視点移動中のオブジェクトもクッキリと表示されていた。

Adaptive Sync対応のため、対応GPUと組み合わせることで、ティアリング(画面のズレ)やスタッタリング(カクつき)を効果的に軽減できる。リフレッシュレートが不安定になりがちな中~低FPS帯のシーンでも、安定した描画が得られるのは大きな利点と言える。

そして曲率1500Rの湾曲ディスプレイでは、視点移動が自然になり、視界の両端までシッカリと没入できる点も魅力的であった

使用中のKTC H32S17Fを真上から撮影

▼PS5ゲームプレイの様子

▼(参考)PS5接続時の出力情報

PS5接続時の出力情報

一方で、前述した通り輝度がやや控えめであるため、直射日光が入り込むような日当たりの良い(良すぎる)部屋では、若干の見づらさを感じるかもしれない。また、発色傾向もやや白っぽく、色の濃さは控えめであると感じられた。

▼ニンテンドースイッチゲームプレイの様子

総合すると、映像美よりも操作性・視認性を重視するプレイヤーに適したゲーミングモニターであると言える。

映像美よりもゲームでの勝ちにこだわるのであれば、この一台はコスパを含めて、十分にアリな選択肢となるだろう。

豊富な項目が用意されたメニュー画面

背面の電源ボタンを押すと、メニュー画面を呼び出すことができる。

メニュー画面

▼メニュー画面右上から、現在の映像出力情報を確認できる。

映像出力情報

オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的な設定から、ゲーミング用の機能まで、豊富な項目が用意されている。

▼複数の映像プリセットが用意。

映像プリセットの選択画面

▼ブルーライトフィルターが用意。画面を長時間凝視する作業時に、眼の健康を守ることができる。

カラー設定画面

▼ゲーミング設定も充実。

ゲーミング設定画面

タイマー、クロスヘアー、FPSカウンターといったゲームアシスト機能も用意。

タイマー、クロスヘアー、FPSカウンターといったゲームアシスト機能

以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。

モニターを自身の用途で最適な状態にカスタマイズすることが可能だ。

『KTC H32S17F 湾曲ゲーミングモニター』のまとめ

KTC H32S17Fのアイコン画像

今回紹介した『KTC H32S17F 湾曲ゲーミングモニター』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 組み立てが簡単
  • 没入感の高い湾曲ディスプレイ
  • 最高240Hzのリフレッシュレートに対応
  • 目が疲れない非光沢パネル採用
  • 1ms (MPRT)応答速度に対応
  • Adaptive Sync対応
  • 快適なゲーミングが可能
  • 性能の割に比較的リーズナブルな価格

悪かった点

  • 輝度が控えめ
  • 全体的にやや白っぽい発色傾向

以上の通り、映像美よりも操作性・視認性を重視するプレイヤーに適したゲーミングモニターとなっている。

1920×1080 (1080p)解像度の非光沢VAパネルで映し出される映像は、鮮明で見やすい。湾曲による没入感と、VAパネルならではの高コントラストが相まって、没入感の高い映像体験が可能であった。ただし、解像度は1920×1080(1080p)止まりなので、32インチという大画面では若干ドットの粗さが目立つ場面もある。

そして何より、240Hz高リフレッシュレートの滑らかな描画は、一般的な60Hzや144Hzのモニターに慣れたユーザーにとって、明確な違いとして体感できるレベルとなっている。マウス操作の追従性も高く、エイム時の視認性や操作精度の向上を実感できた。

1ms (MPRT)の応答速度やAdaptive Sync対応などにより、残像感が少なく、常に安定した描画が得られるのは、ゲーミングにおいて大きな利点だ。そして曲率1500Rの湾曲ディスプレイでは、視点移動が自然になり、視界の両端までシッカリと没入できる点も魅力的であった

一方で、輝度がやや控えめであるため、直射日光が入り込むような日当たりの良い(良すぎる)部屋では、若干の見づらさを感じるかもしれない。また、発色傾向もやや白っぽく、色の濃さは控えめであると感じられた。

映像美よりもゲームでの勝ちにこだわるのであれば、この一台はコスパを含めて、十分にアリな選択肢となるだろう。

比較的リーズナブルな価格で、大きめの湾曲ゲーミングモニターを探しているのであれば、本製品は選択肢の一つに入れても良いだろう。

【割引クーポン情報】

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