中国発の映像機器ブランドであるiWiMiUSは、Netflix公式ライセンス取得済みのプロジェクター『iWiMiUS S29』を販売している。なお、本製品の販売元である「iWiMiUS」という名称は、他のプロジェクターブランド「WiMiUS」と類似しているが、両者の関連性については明らかではない。
『iWiMiUS S29』は750ANSIルーメンに対応した、コンパクトサイズのプロジェクターだ。Netflix公式ライセンスを取得しており、Netflixをはじめとする各種動画配信アプリをプリインストール済み。最大200インチの投影が可能など、1万円台(セール価格)のリーズナブルな価格に対して満足度の高い映像体験が可能な高コスパモデルとなっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。
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- 有効期限:2025年6月3日(火) ~ 7月30日(水)
ブランド | iWiMiUS |
モデル名 | iWiMiUS S29 |
搭載OS | スマート TV OS |
ディスプレイ解像度 | 1920 x 1080 |
最大投光距離 | 3.5メートル |
最小投光距離 | 1メートル |
投影サイズ | 40~200インチ |
明るさ | 750ANSIルーメン |
コントラスト比 | 18000:1 |
入出力ポート | HDMI、3.5mmジャック、USB Type-A |
通信規格 | Wi-Fi 6, Bluetooth 5.3 |
投影方法 | フロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影 |
その他の機能 | 自動台形補正(垂直)、オートフォーカス(2025年6月19日以降に発送されたロットから対応) |
スピーカー | 20Wスピーカー内蔵 (Dolby Atmos対応) |
本体重量 | 約1,143g (実測値) |
今回紹介する『iWiMiUS S29』は、割引込みで1万円台のリーズナブルな価格で購入できるにもかかわらず、実用的な性能を備えた高コスパなプロジェクターだ。
スマート TV OSを搭載しており、Netflix、YouTube、Prime Videoなどの人気ストリーミングサービスがプリインストール済み。起動後すぐにバリエーション豊かなコンテンツを楽しめる。
▼Netflix公式ライセンス取得済み。
40 ~ 200インチの投影サイズに対応。750ANSIルーメンの明るさを備えており、日中の明るい室内でも、そこそこクッキリとした映像を楽しめる。
ネイティブ解像度は1920×1080(FHD)をサポート。
▼色鮮やかでクリアな映像を堪能。
Dolby Atmos対応の20Wスピーカーを内蔵。スピーカー単体での高品質サウンド出力が可能だ。
投影方法はフロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影の4パターンをサポート。
投影部は360度の可動域を備えており、壁面から天井まで、好みの場所へ自由に投影することが可能となっている。
通信規格はWi-Fi 6, Bluetooth 5.3に対応。各種ストリーミング配信サービスを利用する場合にも読み込み時間にストレスを感じることは無い。
自動台形補正(垂直)に対応するほか、2025年6月19日以降に発送されたロットからはオートフォーカス機能も搭載。設置場所を変更しても自動的に最適な描画を実現できる。
※なお、今回のレビュー時にはオートフォーカス非対応モデルを使用している。
▼YouTubeに動画を投稿しました。製品の使用感は動画でもチェックできます
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- プロジェクター本体
- リモコン
- 電源ケーブル
- HDMIケーブル
- レンズカバー
- 清掃キット
- ユーザーマニュアル一式
▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応。
▼リモコンが付属。プロジェクターを遠隔操作できる。
▼リモコンは単四電池×2本で稼働。電池はパッケージに付属していないので、自前で用意する必要がある。
プロジェクター本体
▼筐体外観(360度)
プロジェクター本体部分はスタイリッシュかつ、シンプルな見た目だ。
▼本体重量は、実測で約1,143g (レンズカバー含む)。
▼直方体デザインで、片手に載せられるほどのコンパクトサイズ。
▼正面
▼両側面
▼背面
プロジェクターの投影部は360度の可動域を備えており、角度を自由自在に調整できる。
▼投影部正面のレンズカバーを外すと、レンズが現れる。
▼投影部正面にはレンズのほか、空気吸引口、フォーカス信号受信器などが用意されている。
▼投影部側面のカバーを外すと、HDMIポート、3.5mmジャック、USB Type-Aポートが現れる。
▼また、ポート類付近のカバーを外すことで、付属の清掃キットを用いて内部を掃除できる。
▼投影部後方の様子。電源ポート、IRレシーバー、電源ボタンが用意されているほか、排気口が大きく設けられている。
▼スタンド底部の様子。ゴム製の滑り止めが施されているほか、中央にはスタンド取り付け用の穴が空いている。
このように、デザイン自体はいたってシンプルなものになっている。
搭載ボタン数は最小限に抑えられているため、扱い方は簡単。プロジェクター初心者でも問題なく使用を開始できるだろう。
iWiMiUS S29の使用開始手順
本製品の使用開始手順は非常に簡単だ。
まず、プロジェクター後部に電源ケーブルを接続する。本製品の電源ケーブルは、アダプタが一体化されていないストレートACケーブルを採用してるため、プロジェクター周りをスッキリと収めることができる。
そして後部の電源ボタンを押すことで、プロジェクターが起動する。
▼今回のレビュー時には、プロジェクタースタンドを接続し、壁面から約2m離して80インチほどの投影サイズで使用した。
プロジェクターを起動したら、画面の指示に従って初期設定を進めていこう。
▼付属リモコンによる遠隔操作に対応。
▼リモコン上のボタンで、フォーカス調整が可能。
投影方法はフロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影の4種類から選択できる。
▼スマート TV OSのメイン画面。インターフェースは日本語にも完全対応。
初起動時点でバリエーション豊かなアプリがプリインストールされており、ログイン後すぐに幅広いコンテンツの視聴を開始できる。
▼ストアから好みのアプリを追加することも可能。ただし、ほぼ海外アプリ。
明るさによる投影映像の違いを検証
本製品は750ASNIルーメンの明るさに対応している。
そこで、さまざまな明るさに応じた投影映像の品質を確認してみた。
パターン①:夜間・室内照明点灯(強)
パターン①は、暗い夜間に室内照明(強)を点灯した場合。
▼投影映像(夜間・室内照明点灯(強))
上の動画を観ても分かる通り、強めの室内灯を点灯させた場合、さすがに映像が薄くかすれてしまい、特に黒色の表現は弱くなってしまう。
ただ、映像の輪郭自体はそこそこクッキリとしており、最低限の情報を捉えることは可能だ。
パターン②:夜間・室内照明点灯(弱)
パターン②は、暗い夜間に室内照明(弱)を点灯した場合。
▼投影映像(夜間・室内照明点灯(弱))
手元の視認性を損なわない程度の、弱めの室内灯を点灯させた場合であれば、十分にクッキリとした映像を楽しむことができた。
コンテンツ視聴には全く支障のないレベルであった。
パターン③:夜間・照明消灯
パターン③は、暗い夜間に照明を消灯した場合。
▼投影映像(夜間・照明消灯)
室内を完全に真っ暗にした場合、非常に鮮明な投影映像を得ることができた。
映像の明瞭さ・発色ともに良好で、同インチのフルHD液晶テレビで観た場合と遜色のない映像体験が可能であった。文字も明瞭に描画され、各種インターフェース操作時にも支障をきたすことはなかった。
明るさによる投影映像の検証結果
以上を踏まえたうえで、明るさによる投影映像の検証結果をまとめると以下の通りだ。
パターン | 投影映像の品質 |
夜間・照明点灯(強) | △ やや不鮮明だが、最低限の映像視聴は可能 |
夜間・照明点灯(弱) | 〇 十分に鮮明、映像視聴に支障なし |
夜間・照明消灯 | ◎ 非常に鮮明、非常鮮明な映像を楽しめる |
さすがは750ASNIルーメンに対応していることもあり、明るい室内でもそこそこクッキリとした映像を楽しむことが可能であった。
普通に映像コンテンツを視聴する分には、多少の室内灯を点けた状態でも問題はない。
大画面で鮮明な映像視聴が可能
夜間の暗い部屋において、プロジェクターを壁から2メートルほど離した状態(約80インチ)で、様々な映像コンテンツを視聴してみた。
1920×1080(FHD)解像度、750ASNIルーメンの輝度で投影される映像は、普段から4K映像を見慣れている目で観ると、細かい部分にやや粗さを感じるものの、遠目で見る分には十分に綺麗だと感じられた。特に部屋を真っ暗にした場合は、同サイズのFHDディスプレイで描画される映像と遜色のないクオリティの映像を投影することが可能であった。
▼発色も良好。輪郭も非常にクッキリと描画される。
以下、実際に投影した際の映像を紹介する。
※サウンドは内蔵スピーカーから出力
▼実際の投影の様子①
▼実際の投影の様子②
▼実際の投影の様子③
以上の映像を見ても分かるように、大画面の非常に鮮明な描画で、迫力のあるコンテンツを楽しむことができた。
正直、これまで使用したきた1万円台(セール価格)のプロジェクターの中で、最も鮮明な投影映像であると感じられた。
できるだけ安価でクッキリとした映像を楽しめるプロジェクターを探しているのであれば、まさにうってつけの一台だと言える。
内蔵スピーカーの音質はイマイチ
本製品にはDolby Atmos対応の20Wスピーカーが内蔵されており、スピーカー単体でのサウンド出力が可能だ。
実際に様々な楽曲を再生してサウンド品質を確認してみた。
▼ロック系
▼ジャズ系
▼ポップ系(女性ボーカル)
正直なところ、内蔵スピーカーの音質はイマイチだ。
ボリューム設定を最大近くまで上げても音圧が弱く、低音はほとんど響かない。そして中~高音域に関しても解像度が低く、クリアな音質とは言えない。
映画やアニメにおいて、登場人物のセリフを聴き取る分には問題ないが、迫力のある音響体験を期待しない方が良いだろう。
大画面で満足度の高い映像視聴を楽しみたいのであれば、筐体側面に用意された3.5mmジャックやBluetooth機能を利用して、外付けスピーカーの併用を強くオススメしたい。
設定項目が充実
プロジェクターのメニュー画面では、映像や音質などに関する詳細な調整&カスタマイズを行うことが可能だ。
▼映像品質に関する詳細なパラメータ調整が可能。
▼サウンドに関する設定項目も用意。視聴コンテンツに応じてプリセットを切り替えられる。
▼スクリーンセーバーやタイマー等の機能も用意。
設定項目が充実しているおかげで、設定場所や視聴コンテンツの種類に応じて最適な映像・音声環境を実現できる。
自動台形補正(垂直)対応
本製品は自動台形補正(垂直)に対応しており、プロジェクター設置場所を移動した場合でも、垂直方向の台形補正は自動で行われる。
▼左右の台形補正は手動で行う必要がある。
また、2025年6月19日以降に発送されたロットからはオートフォーカス機能も搭載。設置場所を変更しても自動的に最適な描画を実現できる。
▼なお、今回のレビュー時にはオートフォーカス非対応モデルを使用しているため、手動でフォーカス調整を行う必要があった。
ゲームも快適にプレイ可能
プロジェクターにゲーム機を接続した場合でも、満足できるゲーム体験が可能であった。
今回のレビュー時には、ニンテンドースイッチ2を接続してプレイしてみた。
▼筐体側面端子にHDMIケーブルを接続。
▼ニンテンドースイッチ2の映像出力情報。1920×1080・60Hzで描画されていた。
実際にいくつかのゲームをプレイしてみたが、鮮明かつ色鮮やかな映像でゲームを楽しむことができた。入力に対する映像の遅延も体感できるレベルではなく、大画面で終始快適なプレイが可能であった。
▼鮮やかかつ滑らかな描画で、ニンテンドースイッチ2のゲームを楽しめる。
▼Switchゲームプレイの様子①
▼Switchゲームプレイの様子②
大画面で最新ゲームタイトルを遊びたい場合にも、満足できる映像体験を提供してくれる。
稼働音は多少あり、排気口を塞がないよう注意
プロジェクターを連続稼働させると、筐体自体が多少の熱を持つようになる。
▼触れるとやや温かい。
また、背面からは温かい熱が排気されるので、設置する際は排気口を塞がないように注意したい。
決して高温ではなく、熱によるパフォーマンスへの悪影響は生じていなかった。
そして排気音に関しては皆無とは言えず、プロジェクターに近づくとフォーといった風切り音が聞こえてくる。ただし、こちらもそこまで大きなノイズではなく、数メートル離れていればまったく気にならない程度であった。
▼稼働音の確認(連続2時間使用時点)
映像に極力集中したい場合には、プロジェクターを自身からやや離れた位置に設置すると良いだろう。
まとめ:『iWiMiUS S29』の良かった点・悪かった点
今回紹介した『iWiMiUS S29』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 本体重量約1.1kgの軽量コンパクト設計
- プリインストールアプリが豊富
- 750ANSIルーメンの明るさにより、ある程度の室内照明下でも視聴可能
- 最大200インチ投影対応&360度可動
- Wi-Fi 6/Bluetooth 5.3対応でストリーミング利用も快適
- 自動台形補正(垂直)&オートフォーカス(※新ロット対応)
- ゲームプレイも快適(体感できるレベルの操作遅延なし)
- シンプル操作&日本語対応のOSで初心者でも安心
- 設定項目が豊富で映像・音声カスタマイズが可能
- 1万円台のセール価格で高コスパ
悪かった点
- 内蔵スピーカーの音質はイマイチ
- 排気音は小さいながらもゼロではない
- アプリストアは海外製が中心
以上の通り、本製品はセール価格で1万円台という非常にリーズナブルな価格でありながら、Netflix公式ライセンスや750ANSIルーメンの明るさ、フルHD対応、豊富なプリインストールアプリといった充実した機能を備えた、高コスパプロジェクターとなっている。
750の輝度で投影される映像は鮮明で、多少の室内灯を点灯させた場合でも映像視聴に支障をきたすことはなかった。HDMIポートが用意されており、ゲーム機等を接続して投影できる点もGOOD。
投影部は360度の可動域を備えており、天井にも投影できる。筐体自体はコンパクトかつ軽量であり、外出先への持ち運びも十分可能だ。
内蔵スピーカーの音質に物足りなさはあるものの、Bluetoothや3.5mmジャック経由で外部スピーカーと接続すればその弱点も十分に補える。
自動台形補正や(新ロットでの)オートフォーカス対応など、初心者にも扱いやすい設計となっており、はじめてのプロジェクターとしても安心しておすすめできる1台である。
コストを抑えつつ、コンパクトで実用的な性能を備えたプロジェクターを探している方にとって、選択肢の一つに入れても良いモデルとなっている。
【Amazon割引クーポンコード】
- 通常価格:25,990円(税込)
- 5%割引クーポンコード:5O2PI5UO
※商品ページクーポンとの併用可 - 最終価格:18,690円(税込)
- 有効期限:2025年6月3日(火) ~ 7月30日(水)
▼YouTubeに動画を投稿しました。製品の使用感は動画でもチェックできます
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