世界初の“不可視ディスプレイ”を搭載したプロアクティブAIメガネ『Halliday AIグラス』が登場しました。
2025年10月30日(木)より、Makuakeにて先行予約販売が開始。
わずか28.5gの軽量ボディに、視界右上へ3.5インチ相当の映像を投影する独自のDigiWindow技術を内蔵。他人には見えず、自分だけが情報を確認できます。最大12時間駆動のバッテリーと、近視・遠視・乱視・サングラスなどほぼ全てのレンズに対応する高い互換性を実現。
AIがユーザーのニーズを先読みして、リアルタイム翻訳、会議サマリー、音声メモ、通知整理など、日常からビジネスまであらゆるシーンをスマートにサポート。クラシカルなデザインと最新技術が融合した、次世代のスマートグラスとなっています。
こんな方におすすめ!
- 普段使いできるスマートグラスを探している方
- AIによる効率化や情報支援を体験したい方
- 会議・旅行・学習などで多言語コミュニケーションを行う方
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『Halliday AIグラス』のスペック・仕様表
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | Halliday AIグラス |
| ディスプレイ方式 | DigiWindow™ 網膜投影(視界右上 / 約3.5インチ相当・緑単色)※装着者以外には不可視、光漏れ/虹色にじみなし |
| 重量 | 公称値:約28.5g(レンズなし) 実測値:約35.36g(レンズあり) |
| バッテリー | 通常使用12時間以上 / 連続使用約8時間、USB Type-C充電(約45〜60分で満充電を想定) |
| カメラ | 非搭載(プライバシー・軽量化・電池持ちを優先) |
| レンズ互換性 | 近視 / 遠視 / 乱視 / 多焦点 / サングラスなど、ほぼ全てのレンズに対応(一般的な眼鏡店で交換可) |
| 度数調整範囲(表示モジュール) | 約−8.50D〜+2.50D(上下左右位置調整可) |
| AI機能 | プロアクティブAI(先読み提案、要点提示、事実確認 など)/ リアクティブAIアシスタント |
| 生産性機能 | 音声メモの自動文字起こし、会議サマリー、チートシート(プロンプター)、重要通知の要点表示、ボイス入力 ほか |
| コミュニケーション機能 | リアルタイム翻訳(40言語以上・将来130+対応予定)、通話、音楽再生(曲名表示) 等 |
| 操作系 | テンプルタップ/スマートリング/カスタマイズ可能なアクションボタン(3系統) |
| デザイン | ウェリントン×ボストン融合のクラシックスタイル |
| カラーバリエーション | ブラック / トータス / グラデーション(予定) |
| 接続・アプリ | 専用アプリとペアリングして各種機能を利用(スマートフォン連携) |
| 同梱物 | 本体(指定レンズ装着)、スマートリング、ケース、クリーニングクロス、充電ケーブル |
※参照元:Halliday公式サイト
『Halliday AIグラス』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼Halliday AIグラスのパッケージ内容
Halliday AIグラス本体に加え、パッケージには、メガネに触れずに各種操作を行えるジェスチャーコントローラー「スマートリング」が付属します。
▼スマートリングの外箱
▼スマートリングのパッケージ内容
内容物一覧
- Halliday AIグラス本体
- メガネケース
- USB Type-Cケーブル
- クリーニングクロス
- スマートリング
- スマートリング用充電アダプタ
- ユーザーマニュアル×2
- 使用前マニュアル×2
Halliday AIグラス専用のメガネケースが付属。革製のオシャレなデザインで、AIグラスとクリーニングクロスをコンパクトに収納し持ち運べます。
『Halliday AIグラス』本体の外観
Halliday AIグラスの外観は、いわゆる「スマートグラスらしさ」を感じさせないほどシンプルかつスタイリッシュなデザインとなっています。
▼今回のレビューではブラック色を使用。
フレームはウェリントンとボストンを融合したクラシックな形状で、顔なじみがよく、どんな服装にもマッチします。樹脂フレームの仕上げは非常に滑らかで、一般的な高級アイウェアと比べても遜色のない質感です。
色展開はブラックのほかにトータス/グラデーションなども用意されており、落ち着いた雰囲気から個性的な印象まで幅広く選べます。
AIグラスの重量は、実測で約35g(レンズあり)と軽く、鼻や耳への負担も少ないです。
ヒンジ部の可動精度も高く、開閉の動きが非常にスムーズ。安価なスマートグラスにありがちな「ぎこちなさ」や「緩さ」はありません。
▼本体外観(360度)
開いた状態でもメカニカルな印象はほとんどなく、上質なアイウェアとしても通用するデザインとなっています。AIグラスであることを知らない人が見ても違和感を持たれないでしょう。
なお、AIグラスのレンズは度なしですが、購入時に希望すれば度入り(近視・遠視・乱視・多焦点など)に変更可能です。
インターフェース構成
続いて、AIグラスのインターフェース構成について見ていきます。
内側の右目部分には光学モジュールが用意されており、様々な情報を映し出します。
▼開封時には保護材が装着されているので、使用前に外しておきましょう。
右側テンプルには線上のトラックパッドが用意。スライド&タップで光学モジュールが映し出すメニュー画面を操作できます。
右側テンプル下部、トラックパッドのすぐそばにはアクションボタンが用意。後述するアプリで好みの機能を割り当てることで、クリックして瞬時にアクセスできます。
両側のテンプル上部にはスピーカー穴が用意。
そしてテンプル先端には充電用のUSB Type-Cポートが用意。ゴム製のカバーで保護されています。
このように、シンプルで軽量な筐体に必要な機能を凝縮した、洗練されたデザインが採用されています。
『スマートリング』本体の外観
Halliday AIグラスに付属するスマートリングは、ガジェットというよりも、洗練されたファッションアイテムとして仕上げられている印象です。
外観はコンパクトかつ滑らかで、光沢のあるツルツルとした質感がスタイリッシュさを醸し出している印象です。
リング本体の重量(レビュー時のサイズで)は、実測で約3.36gと非常に軽量。なお、リングは複数サイズが用意され、希望サイズで発送されるとのこと。
指の可動域を妨げない絶妙な厚みとカーブでフィットし、指に長時間装着し続けても、疲れたり痛みを感じることはありません。
▼結婚指輪(左)と並べた様子。一般的な指輪と比べると2倍程度の厚みがあります。
表面には指先でスワイプやタップを行うためのトラックパッドが一体化されており、継ぎ目のないデザインは一見するとただのシンプルなリングのように見えます。
内側には磁気充電用ポートを備えています。
▼本体外観(360度)
ガジェット感を抑え、ビジネスでもプライベートでも使える落ち着いた見た目に仕上がっています。
『Halliday AIグラス』の使用開始手順
① AIグラス&リングの充電
『Halliday AIグラス』の使用を開始する前に、AIグラスとスマートリングをフル充電しておきましょう。
なお、AIグラスとリングのいずれも、およそ45〜60分で満充電できました。
② 公式アプリインストール&ペアリング
充電完了後、スマートフォンにHalliday公式アプリをインストールします。
![]()
アプリを起動し、画面の手順に従ってAIグラスとリングのペアリングを行います。
Bluetooth接続完了後、アプリ上でAIグラスの各種調整や機能カスタマイズが可能となります。
▼アプリトップ画面
▼各デバイスの充電残量を確認したり、ボタンに割り当てる機能を選択することも可能です。
▼通知を受け取るアプリも選択可能。
③ 映像の位置合わせ(DigiWindowの調整)
Halliday AIグラスを初めて使用する際は、「映像の位置合わせ(DigiWindowの調整)」が最も重要なステップです。ここを正しく行うことで、映像がくっきりと表示され、快適に使い始めることができます。
▼公式による使い方ガイドはコチラ
アクションボタンを押して電源をオンにすると、光学モジュールが緑色に点灯します。
この状態でAIグラスを装着することで、視界の右上に小さなウィンドウが現れます。
もし映像が見づらい、あるいは全く見えない場合は、モジュールを指で上下・左右に動かして位置を微調整してみましょう。
それでも見づらい場合は、アプリ側で映像の位置を上下左右に微調整できるほか、スムーズな位置合わせ機能も用意されています。自分の視界に最も合った見やすさを細かく調整できます。
Halliday AIグラスの使用感を左右するのは、ハードウェア性能よりも映像位置の微調整と言っても過言ではありません。ほんの数ミリの角度差で視認性が劇的に変わるため、初回セットアップでは時間をかけて丁寧に調整することをオススメします。
④:AIグラスを装着して使用開始
映像調整が完了したら、早速AIグラスとリングを装着して使用を開始しましょう。
AIグラスの最適な装着角度の目安は、フレームの水平を基準にやや下向き(約5〜10度)です。
顔に対して水平ではなく、ほんのわずかに下げ気味に掛けることで、DigiWindowディスプレイが視界の右上に自然に入ります。
Halliday AIグラスは、ユーザーの顔立ちや視点位置に合わせて数ミリ単位の角度調整が必要なデバイスです。
最適な装着角度は「やや下向き」「右上に映像」「目線を外しても自然に見える位置」が目安。最初に丁寧にフィッティングすれば、目の疲労感が減り、DigiWindowの鮮明度も格段に向上します。
一方で、この映像位置の微調整は非常にシビアであり、初めて使用する方は「映像がうまく見えない」「ピントが合わない」と感じる場面もあるでしょう。慣れるまでは何度か位置を変えて試す必要があり、セットアップ時の調整に手間がかかる点はデメリットといえます。
ただし、一度自分に合った角度と位置を見つけてしまえば、以後は快適に使用できるようになります。
非常に快適な装着感
本機の重量は実測で約35g(レンズあり)と、一般的なメガネ(50〜70g)と比べて約半分程度。そのため、長時間着用しても鼻や耳への圧迫感がほとんどなく、まるで普通のメガネを掛けているかのような自然なフィット感です。
動いたり下を向いたりしてもズレにくくなっています。テンプルの耳への当たりも柔らかく、頭を締め付けるような不快感はありません。
フレームバランスの取り方も絶妙で、右目側に搭載された光学モジュールによる重量の偏りを感じにくく設計されています。
アクションボタン&トラックパッドで直感的に操作
※実際に光学モジュールからどのように見えるのかをカメラで撮影するのは困難なため、以下には公式が公開しているイメージ画像を掲載しています。
メガネのテンプル部分にはトラックパッドとアクションボタンが搭載されており、スワイプやタップで機能を呼び出すことが可能。
音量調整や翻訳機能の起動、チートシートの呼び出しなど、スマホを取り出すことなく操作できるのは非常に快適。直感的な操作が可能で、慣れてくると無意識に操作できるようになります。
一方で、付属のスマートリングでも操作が可能ですが、こちらはスワイプ操作にやや癖があり、慣れるまでは操作方法や装着角度に少し戸惑うこともありました。
多彩な機能群:仕事にも日常にも役立つ万能ツール
アプリを通して操作できる機能は非常に豊富で、「翻訳」「チートシート」「音声メモ」「リマインダー」「リアクティブAI」など多岐にわたります。
特にリアルタイム翻訳機能や音声メモ(文字起こし対応)は、会議やインタビューなど、ビジネスシーンでの実用性が高いと感じました。音声メモの文字起こし精度も高く、騒がしい環境でも比較的正確に認識します。
▼録音イメージ
実際に中国人話者とのオンライン会議通話時に「リアルタイム翻訳機能」を使用してみましたが、相手側の発言が瞬時に認識され、翻訳されたテキストを表示。短文や単純な会話はほぼ正確に翻訳されました。
▼記事執筆時点で40を超える言語の翻訳に対応。
また、チートシート機能では、自分が登録した情報を即座に呼び出せるため、プレゼンの際の資料確認や発言内容の補助に最適。AIアシスタント的な要素もあり、作業効率を大きく向上させることができるでしょう。
▼使用頻度の高い機能をアクションボタンに割り当てることで、即座に起動することが可能に。
そして内蔵スピーカーを利用して、ハンズフリー通話やBluetooth接続先デバイスの音楽・動画音声を再生することもできます。
スピーカーは通話に十分な音質であり、利用中に聴き取りづらさやストレスを感じることはありませんでした。
Makuakeの応援購入者は人気機能を使い放題
なお、Makuake限定特典として、応援購入者は以下の人気機能が使い放題となります。
使い放題特典
- Reactive AI(音声アシスタント)
- リアルタイム多言語翻訳
- 通知・着信通話・リマインダー
- 音楽再生
- プロンプト提示
また、以下の通り高度AI機能を試せる特典ポイントも付与されます。
| 特典名 | 高度AI機能を試せる「特典ポイント」プレゼント(Makuake応援購入者限定) |
| 初年度特典 | 9,200ポイント付与 (プロアクティブAIを約2,500分利用可能なボリューム。 有効期限:リターンお届け日から180日間) |
| 毎月特典 | 480ポイントの自動付与(継続利用可能な月次ボーナス) |
| 利用用途 | 高度AI機能(プロアクティブAIなど)の利用 例:音声メモ、文字起こし、要約など |
| 対象 | Makuake応援購入者のみ(一般販売では付与されない特典) |
AIアシスタント機能
Halliday AIグラスには、2種類のAIアシスタント機能「リアクティブAI」と「プロアクティブAI」が搭載されています。
リアクティブAI(Reactive AI)
「リアクティブAI」は、ユーザーが入力した質問に対して、テキストで回答や提案を返すAIアシスタントです。ChatGPTのように自然な言葉で質問でき、「今日の天気は?」「英語で自己紹介の例を教えて」などの情報検索に利用できます。
ただし、音声コマンドによる操作実行や他機能の起動は行えず、あくまで質問応答型のテキストベースAIとなっています。
入力された質問内容に基づき、日常の情報検索や簡単な調べ物に役立ちます。
プロアクティブAI(Proactive AI)
一方、「プロアクティブAI」は、ユーザーの周囲で話されている内容や状況をテキストで分析し、関連情報を提示するAI機能です。
たとえば、周囲の会話で「スカイツリーの高さってどのくらいだっけ?」といった前振りがあった場合、AIがその内容を理解し、タイミングを見計らって自動的に関連情報(スカイツリーの高さなど)を表示することがあります。
▼AI機能2種の比較
| 項目 | リアクティブAI | プロアクティブAI |
| 反応タイプ | 質問に応答してテキスト回答を返す | 周囲の会話や状況を分析し関連情報を提示 |
| 主な用途 | 情報検索・一般的な質問応答 | 会話内容に基づく自動情報提示 |
| 動作のきっかけ | ユーザーによる質問入力 | 周囲の会話やキーワード検出 |
| 学習性 | 質問履歴をもとに回答精度を向上 | 会話パターンから関連情報を判断 |
いずれも、ユーザーの日常生活をよりスムーズに支援するためのAI機能として設計されています。詳細な使い方や制約については、公式サイトでも確認できます。
『Halliday AIグラス』の良かった点・悪かった点
『Halliday AIグラス』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 日常使いしても違和感のない洗練されたデザイン
- 約35gの軽量ボディで、長時間装着しても快適
- トラックパッドとアクションボタンによる直感的な操作
- スマートリングによる非接触操作にも対応
- 映像表示はクリアで、他人から見えない安心設計
- 実用的な機能が充実
- プロアクティブAI/リアクティブAIが便利
- 必要に応じて度入りレンズへの交換も可能
悪かった点
- 初期セットアップ時の映像位置調整がシビアで、慣れるまで時間がかかる
- スマートリングのスワイプ操作に癖があり、慣れが必要
よくある質問(FAQ)



総評:「視界に情報を重ねるAIデバイス」としての完成度が非常に高い一台
『Halliday AIグラス』は、単なるスマートグラスではなく、「視界に情報を重ねるAIデバイス」としての完成度が非常に高い製品です。
外観はクラシックなメガネそのもので、軽量かつ自然な装着感を実現。AIグラス特有の“ガジェット感”を抑えつつ、ビジネスシーンでも違和感なく着用できるデザインとなっています。
映像表示は鮮明で、他人から見えないプライベートな「DigiWindow」は想像以上に実用的だと感じました。特に翻訳機能や音声メモ、チートシートなど、仕事・会議・学習まで幅広いシーンで役立つ機能が揃っています。
一方で、初期セットアップ時の映像位置調整がシビアで、慣れるまで数日を要する点は課題だと感じました。また、スピーカー音質は通話レベルに留まり、音楽視聴には不向きです。アプリ側もまだ日本語へのローカライズが中途半端なため、今後のアップデートでの改善に期待したいです。
それでも、プロアクティブAI/リアクティブAIによるアシスト体験は非常に斬新で、日常生活の中で「AIが自分に合わせて動く」ことを実感しやすいです。
今後のアップデートで映像調整(ソフト側)やアプリ機能が進化すれば、次世代スマートグラスのスタンダードモデルとなる可能性を十分に秘めた一台だといえます。
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