2025年9月末、中国のXiaomi(シャオミ)から、最新スマートフォン『Xiaomi 17 Pro』が登場しました。
中国国内における販売価格は以下の通りです。
| メモリ/ストレージ構成 | 価格 |
| 12GB + 256GB | 4,999元 (約105,400円) |
| 12GB + 512GB | 5,299元 (約111,900円) |
| 16GB + 512GB | 5,599元 (約118,300円) |
| 16GB + 1TB | 5,999元 (約126,800円) |
※2025.10.18時点のレートで計算(1元=21.13円)
6.3インチのLTPO AMOLEDディスプレイを採用し、最大3,500nitのピーク輝度と120Hzリフレッシュレート、Dolby Vision / HDR10+対応による圧倒的な映像美を実現。
背面には、時計や通知、音楽操作、自撮り時のビューファインダーとしても活用できる2.7インチのサブディスプレイ「Magic Back Screen」を搭載。
ライカ監修による50MP×3構成のトリプルカメラ搭載、最新SoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を採用するなど、デザインも機能も革新的な一台となっています。
こんな方におすすめ!
- スマホに最高峰のカメラ体験を求める人
- 性能・充電・バッテリーすべてに妥協したくない人
- 革新性の高いスマホを使いたい人
今回、提携先より本製品(12GB + 512GBモデル)を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
▼ショート動画を投稿しました!使用感はこちらでもご確認いただけます。
https://youtube.com/shorts/lUtGNyhzK44?si=CUsBRask-7K0amJD
『Xiaomi 17 Pro』のスペック・仕様表
| 項目 | Xiaomi 17 Pro |
| カラー | ブラック、ホワイト、パープル、グリーン |
| OS | Android 16(HyperOS 3) |
| ディスプレイ | 6.3インチ LTPO AMOLED(68億色/2160Hz PWM/120Hz/Dolby Vision/HDR Vivid/HDR10+/ピーク輝度3,500nit) |
| 解像度 | 1220×2656(約464ppi) |
| サブディスプレイ | 2.7インチ LTPO AMOLED(120Hz/Dolby Vision/HDR Vivid/HDR10+/ピーク輝度3,500nit/572×904) |
| CPU(SoC) | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5(SM8850-AC/3nm) |
| CPU構成 | 2×4.6GHz Oryon V3 Phoenix L+6×3.62GHz Oryon V3 Phoenix M |
| GPU | Adreno 840 |
| RAM | 12GB/16GB |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB(UFS 4.1) |
| 外部ストレージ | 非対応 |
| メインカメラ | 50MP(広角/f1.7/1/1.28型/1.22µm/OIS)+50MP(望遠/f3.0/115mm/OIS/5倍光学)+50MP(超広角/f2.4/17mm/102°)/Leicaレンズ |
| 動画撮影 | 8K@30fps(HDR)/4K@30/60/120fps(HDR10+・Dolby Vision・10bit LOG)/1080p~960fps/720p~1920fps/ジャイロEIS対応 |
| フロントカメラ | 50MP(f2.2/21mm/PDAF)/4K@30/60fps対応 |
| スピーカー | ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応) |
| イヤホン端子 | 非搭載 |
| 通信規格 | Wi-Fi 7(a/b/g/n/ac/6e/7)、Bluetooth 5.4(aptX HD・aptX Adaptive・LHDC 5)、NFC、赤外線ポート対応 |
| 位置測位 | GPS(L1+L5)、BDS(B1I+B1c+B2a)、GALILEO(E1+E5a)、QZSS(L1+L5)、NavIC(L5)、GLONASS |
| ポート | USB Type-C(USB 3.2、DisplayPort/OTG対応) |
| 認証機能 | 画面内超音波式指紋認証 |
| 防水防塵 | IP68(水深4m/30分耐水) |
| バッテリー | 6,300mAh(Si/C Li-ion)/100W有線+50Wワイヤレス+22.5W逆充電対応 |
| サイズ | 151.1 × 71.8 × 8 mm |
| 重量 | 公称値:192g 実測値:約196g |
※参照元:Xiaomi公式サイト(Xiaomi 17 Pro製品ページ)
「Xiaomi 17」「Xiaomi 17 Pro Max」とのスペック比較
同時期に発売されたXiaomi 17シリーズ「Xiaomi 17」「Xiaomi 17 Pro Max」と、今回レビューする『Xiaomi 17 Pro』のスペック比較表を以下に示します。
▼比較表(スペックに差異のある項目を掲載)
| 項目 | Xiaomi 17 | Xiaomi 17 Pro | Xiaomi 17 Pro Max |
| 本体サイズ | 151.1 × 71.8 × 8.1 mm | 151.1 × 71.8 × 8 mm | 162.9 × 77.6 × 8 mm |
| 重量 | 191 g | 192 g | 219 g |
| ガラス素材 | Dragon Crystal Glass | Dragon Crystal Glass | Dragon Crystal Glass 3 |
| 防水性能 | IP68(1.5m/30分) | IP68(4m/30分) | IP68(6m/30分) |
| ディスプレイサイズ | 6.3インチ | 6.3インチ | 6.9インチ |
| 画面占有率 | 約89.5% | 約89.5% | 約92.3% |
| 解像度 | 1220×2656(464ppi) | 1220×2656(464ppi) | 1200×2608(416ppi) |
| 背面サブディスプレイ | ―(非搭載) | 2.7インチ LTPO AMOLED(120Hz/572×904) | 2.9インチ LTPO AMOLED(120Hz/596×976) |
| SoC(チップセット) | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB/12GB+512GB/16GB+512GB | 12GB+256GB/12GB+512GB/16GB+512GB/16GB+1TB | 12GB+512GB/16GB+512GB/16GB+1TB |
| バッテリー容量 | 7,000 mAh | 6,300 mAh | 7,500 mAh |
| メインカメラ構成 | 50MP(広角 1/1.31″)+50MP(望遠 60mm 2.6×)+50MP(超広角 17mm) | 50MP(広角 1/1.28″)+50MP(望遠 115mm 5×)+50MP(超広角 17mm) | 50MP(広角 1/1.28″)+50MP(望遠 115mm 5×)+50MP(超広角 17mm) |
| UWB(超広帯域通信) | 非対応 | 対応 | 対応 |
| カラーバリエーション | ブラック、ブルー、ピンク、ホワイト | ブラック、ホワイト、パープル、グリーン | ブラック、ホワイト、パープル、グリーン |
| 価格(基本モデル) | 4,499元 | 4,999元 | 5,999元 |
「Xiaomi 17」はシリーズの標準モデルで、7,000mAhの大容量バッテリーとコンパクトな6.3インチ筐体を両立したモデルです。望遠カメラは光学2.6倍(60mm)の中距離ズーム仕様で、扱いやすさとバランス重視の設計が特徴のモデルとなっています。
「Xiaomi 17 Pro」は、シリーズの中心となるハイエンドモデルです。背面には2.7インチのサブディスプレイ「Magic Back Screen」を搭載し、Leica監修のペリスコープ望遠(5倍光学)カメラを搭載。Snapdragon 8 Elite Gen 5による高性能と6,300mAhバッテリーを両立し、カメラ・デザイン・機能性のバランスが取れた万能な一台といえます。
「Xiaomi 17 Pro Max」はシリーズ最上位機種で、6.9インチ大画面ディスプレイと7,500mAhの超大容量バッテリーを搭載。背面にはProより大きい2.9インチサブディスプレイを備え、さらにIP68(6m耐水)やUWB対応など、ハード面で最も充実した構成となっています。
Xiaomi 17シリーズの特徴
- Xiaomi 17: バッテリー重視の標準モデル
- Xiaomi 17 Pro: サブディスプレイ+望遠強化の中核モデル
- Xiaomi 17 Pro Max: 大画面・大容量バッテリー・機能フル装備の最上位モデル
『Xiaomi 17 Pro』のパッケージ内容
▼外箱の様子。
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- Xiaomi 17 Pro本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- スマホケース
- SIMカードピン
100W電源アダプタが付属。急速有線充電を行うことができます。
専用スマホケースも付属。正直、品質は最低限レベルですが、メインケースを購入するまでの応急用としては十分活用できます。
『Xiaomi 17 Pro』本体の外観
スマホの本体サイズは151.1 × 71.8 × 8 mm。6.3インチディスプレイを搭載したスタイリッシュな外観です。
正面中央には50MP(f2.2/21mm/PDAF)フロントカメラを内蔵。
背面にはリアカメラに加えて、2.7インチ LTPO AMOLED サブディスプレイを搭載。なお、今回のレビュー時にはホワイト色を使用しています。
リアカメラは、ライカ監修による50MP×3構成のトリプルカメラ構成です。
筐体の背面素材はサラサラしており手触りは良好。指紋や皮脂汚れも目立ちづらいです。
本体重量は実測で約196gと一般的な重さ。
手に馴染むサイズ感で、携行性に優れています。
▼厚みは8mm。ポケット等に入れて持ち運んでも支障になりません。
続いて、インターフェースについて見ていきます。
▼上部の様子
▼下部にはカードスロット、USB Type-C(USB 3.2、DisplayPort/OTG対応)、スピーカーグリルが用意。
付属のピンでカードスロットを開き、デュアルnanoSIMカードを挿入可能。一方でマイクロSDカードの挿入には対応していません。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼左側面の様子。
以上の通り、必要最低限のポート類のみが用意された、シンプルなデザインとなっています。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応しています。
▼超音波式の指紋認証のため、非常にスピーディに識別されます。
いずれの認証精度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しいですね。
『Xiaomi 17 Pro』のAnTuTuベンチマークテスト結果
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
続きを見る
ベンチマークテストでは約329万点のスコアを記録しました。
2025年10月時点において、当サイトでこれまでにレビューしてきたスマートフォン・タブレットの中でも最も高いスコアを記録しました。
▼過去のAnTuTuベンチマークテスト結果一覧はコチラ
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【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/11/06:ベンチマーク表に「REDMI K90 Pro Max」を追加しました。 2025/10/22:ベンチマーク表に「Xiaomi Pad 8」を追加しました。 2025/1 ...
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仕事や動画視聴はもちろん、ゲーミング用のスマホを探している方にも幅広くオススメできるウルトラハイエンドモデルとなっています。10万円強の価格帯でこれだけのスコアを記録するのは素晴らしいの一言です。
1220×2656解像度・120Hzの美しく滑らかな描画
本機のディスプレイは1220×2656解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しめます。
高解像度出力のおかげで、ウェブサイト閲覧時も細かい文字まで明瞭に表示され見やすいです。また、高リフレッシュレートによるページスクロールもなめらかで心地良いです。
LTPO AMOLEDディスプレイの深みのある色合いが非常に綺麗で、ゲームや映画、アニメなどでも発色の良いカラフルな映像を楽しめました。
映像コンテンツ視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、間違いなく満足できる映像品質だと感じました。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、屋内では最高633nit、直射日光の当たる屋外では最高1,608nitの明るさを得られました(明るさ自動調整オン時)。
▼明るさ最大(自動明るさ調整:オン)にした状態で、真っ白なページの中央を測定。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
| 明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
|---|---|
| 0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
| 150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
| 300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
| 500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
| 700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
| 1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
| 1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
| 2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
| 3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
本製品のディスプレイは、日中の屋外でも十分に見やすい輝度を備えています。
あらゆる作業を快適にこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証しました。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであってもスムーズに閲覧することができました。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示されます。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画配信サービスを視聴した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能でした。
▼最高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することができます。前述した通り発色も良好で、アニメから実写映画まで、満足度の高い映像体験が可能です。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことができました。
ちなみに、当然のごとくWidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめます。
優れたスピーカー品質
本機のスピーカーについて、音質を確認してみました。
▼音質確認の様子
本製品にはステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)が内蔵されており、音質は想像以上に良かったです。
低音の響きこそ弱めなものの、中~高音域に関しては非常にクリアなサウンドを楽しむことができました。スピーカーグリルは筐体下部の一つのみですが、音が空間に広がる感じはあるため、音楽視聴だけでなく、アニメ・映画視聴やゲーミングの際にも満足度の高い視聴体験が可能です。
スマホ内蔵スピーカーとしては、かなり高品質なスピーカーとなっています。
▼なお、設定から「Dolby Atmos」と「Xiaomi Sound」で切り替えることが可能。
▼イコライザーの調整も可能。プリセットが複数用意されているため、様々な響き方で音楽を楽しめます。
ライカ監修による50MP×3構成のトリプルカメラ搭載
本機に搭載されているカメラの性能について確認してみました。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
50MPフロントカメラの画質は非常に良好です。
全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができていました。発色も自然で肉眼で見た場合に近く、激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもありませんでした。
自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質です。
▼(参考)フロントカメラで撮影した動画
続いてリアカメラについて。
▼リア(背面)カメラで撮影した写真。
▼屋外撮影(広角0.7倍)
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(3倍)
▼屋外撮影(10倍)
▼屋外撮影(30倍)
▼屋外撮影(60倍)
▼屋外撮影(80倍)
▼屋外撮影(120倍)
115mm・5倍光学ズーム(Pro/Pro Max仕様)の望遠レンズを備えているため、遠くの建物や風景も明瞭に撮影することができました。1/1.28″センサー+OIS付きなので、100倍ズーム時でも手ブレ・被写体ブレに強いです。
一方で、80倍以上にズームするとAIによる輪郭補正(エッジ強調処理)が過剰に働き、被写体の質感に違和感を覚える場面もあります。特に看板文字や建物の窓枠など、細部のエッジが塗り絵のように滑らかになり、実際よりも不自然に見えてしまう傾向がありました。
そのため、高倍率ズームは50倍程度までが実用的で、それ以上は構図確認や記録用途と割り切るのが良さそうです。
また、 ライカ監修のレンズと大型センサーの組み合わせにより接写能力も非常に良好。サボテンの細い毛の一本一本まで鮮明に写し出されます。
そして夜間の撮影性能も非常に優秀で、屋外での1倍・10倍・30倍撮影いずれにおいても、iPhone 16 Proと比較してノイズが少なく、被写体の輪郭がより鮮明に描写されたのが印象的でした。
▼夜間撮影写真(クリックで拡大)
夜景モード時にはAI補正がうまく働いている印象があり、細かいテクスチャや光の粒感を残したままノイズを低減。手持ち撮影でもブレを抑えられ安定した撮影が可能でした。
総じて、Xiaomi 17 Pro のリアカメラは、光学ズーム域ではトップクラスの描写力を誇り、広角・超広角・望遠のいずれでも安定した高画質を実現しています。
日中・夜間を問わず、被写体をしっかり捉えることのできる完成度の高い一台といえるでしょう。
▼(参考)リアカメラで撮影した動画
実用的な背面サブディスプレイ「Magic Back Screen」
Xiaomi 17 Pro最大の特徴ともいえる背面サブディスプレイ「Magic Back Screen」は、想像以上に実用的でした。
まず、2.7インチ LTPO AMOLEDの描画は非常にクリア。高輝度・高コントラストで文字やアイコンがくっきり見えるため、屋外でも視認性に優れています。
サブディスプレイでは時間・日付・通知などの基本情報を、メイン画面を開かずに確認できるため、いちいちロックを解除する手間を大きく減らせる点が便利です。
▼メッセージやアラーム通知などを表示可能。ただ、通知表示可能アプリは現状で中国版アプリに限られている様子。
▼中国版「Xiaomi 17 Pro」のサブディスプレイに通知を表示できるアプリ一覧(初期状態)
また、リアカメラのプレビューを表示できるため、高品質な自撮りが可能。
メインカメラの性能を活かし、一般的なフロントカメラよりも高画質かつカラフルなセルフィー撮影を行うことができます。
テーマも自由にカスタマイズ可能。時計表示・アニメーション・イラストなどバリエーション豊かなテーマが用意されており、好みに応じて変更できます。
さらに、背面ディスプレイはダブルタップした時のみ点灯し、普段の待機時は簡易表示に切り替わる省電力設計のため、常時表示してもバッテリー消費を最小限に抑えられるようになっています。
▼簡易表示(待機時)
▼通常表示(ダブルタップ時)
このように、「Magic Back Screen」は単なる面白ギミックではなく、通知確認・セルフィー・個性の演出要素を一体化した実用的な背面ディスプレイとして完成度が高いものだと感じられました。
『Xiaomi 17 Pro』のゲーミング性能を確認
本機を用いて、各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認しました。
『マインクラフト』プレイ時
まずは『マインクラフト』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみましたが、スムーズで快適に操作することができました!
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じません。
処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきを感じることはありませんでした。
▼フレームレートはおおむね60fpsで安定してプレイできていました。
▼マインクラフトプレイの様子
(「Backbone Pro」を使用)
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能でした。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作でゲームを楽しめるでしょう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定の『ウルトラHDR』を選択できました。
実際に何度か試合に参加してみましたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはまったく生じず、終始快適なゲームプレイが可能でした。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画されます。
激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどありません。
滑らかなゲームプレイが可能。高解像度ディスプレイによる鮮明な描画のおかげで、遠方も索敵しやすいです。
▼現時点で最高設定の『ウルトラHDR』の場合でも、フレームレートはおおむね60fpsで安定してプレイできていました。
▼PUBGプレイの様子
この通り、『PUBG』に関しても十分に満足度の高いゲームプレイが可能でした。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』ですが、本機では全く問題なくスムーズにプレイすることが可能です。
▼画質設定はデフォルト状態で "High(高)" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "Highest(最高)" まで上げるとデバイス負荷も高まりますが、依然としてスムーズな動作が可能でした。
ゲーミングPC並みの高品質グラフィック&高リフレッシュレートで原神を遊べます。
激しく動いた場合でもカクつきや操作遅延を感じることはほとんどありませんでした。
そして、"最高" 画質設定の状態でも、おおむね60fps前後のスムーズなパフォーマンスで原神をプレイすることができました。
▼原神プレイの様子(最高画質)
(「Backbone Pro」を使用)
このように、『原神』クラスの激重ゲームでも高リフレッシュレートでこれだけ快適に遊べるのであれば、ほとんどのゲームアプリがスムーズに動作するでしょう!
ゲーミングスマホとしての本格的な運用にも十分に適しています。
ゲームターボ機能が用意
『Xiaomi 17 Pro』には、従来モデルと同様に "ゲームターボ(Game Turbo)" 機能が用意されており、スマホ処理をゲーム向けに最適化することができます。
▼ゲームアプリをプレイ中に、画面左端をスワイプすることで、ゲームターボのメニュー画面を呼び出すことが可能。
ゲームターボ画面では、パフォーマンスの切り替えから、画面録画、着信OFF、ボイスチェンジャーなど、ゲーミングに関する様々な便利機能を利用できます。また、パフォーマンスモードをオンにすることで、バッテリー消耗スピードが速くなりますが、そのぶん処理能力が飛躍的に向上。ヘビーなゲームアプリでも高fpsを保ったまま遊べます。
本気でゲーミングを楽しみたい方にとっても、役立つ機能が豊富に搭載されたスマホとなっています。
ゲーミング前提で利用する場合は冷却対策が必要
ただし、本機で高負荷ゲームを遊んだ際に、筐体背面に触れると熱く感じるほどの顕著な発熱がありました。特にグラフィック設定を最高にして長時間プレイする場合、放熱効率の限界に達することがあります。
▼時折、心配になるほどの熱を持つ
Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載による非常に優れた処理能力の弊害でしょうか。ゲーミング前提で利用する場合は冷却対策がほぼ必須と言えます。
100W有線+50Wワイヤレス+22.5W逆充電対応
本機は6,300mAhバッテリーを内蔵しています。
実際にウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なスマホ用途(ウェブサイト閲覧、動画視聴、基本アプリ使用)で使用してみたところ、約13時間のあいだ、充電なしでバッテリーが持続しました。バッテリーの持続力としては十分に実用的なレベルだと言えます。
▼稼働モードを「バッテリーセーバー」もしくは「ウルトラバッテリーセーバー」に変更すれば、さらに長持ちさせることが可能。
外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつでしょう。
そして100W有線急速充電、50Wワイヤレス充電をサポートしており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点も嬉しいです。
また、22.5W逆充電にも対応しているため、他のデバイスに給電することも可能。あらゆる面で利便性に優れたモデルとなっています。
『Xiaomi 17 Pro』の良かった点・悪かった点
『Xiaomi 17 Pro』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- シンプルかつ高級感のあるデザイン
- 実用的な背面ディスプレイ
- 鮮明かつ発色の良いLTPO AMOLEDディスプレイ
- AnTuTu約329万点のウルトラハイエンド性能
- 昼夜問わず鮮明に撮影できるライカ監修50MP×3眼構成
- ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)による高音質
- 高負荷ゲームアプリも余裕
- 100W有線/50Wワイヤレス/22.5W逆充電サポート
悪かった点
- 高負荷ゲーム時の発熱が顕著(長時間プレイは冷却対策ほぼ必須)
- 80倍以上の超高倍率ズームでAI補正が強く出て不自然になりがち
- サブディスプレイに通知を表示できるアプリが限られている(中国版だから?)
よくある質問(FAQ)



総評:デザイン・性能・カメラ・充電すべてにおいて完成度の高いウルトラハイエンドモデル
『Xiaomi 17 Pro』は、デザイン・性能・カメラ・充電すべてにおいて完成度の高いウルトラハイエンドスマートフォンです。
Snapdragon 8 Elite Gen 5による圧倒的な性能はもちろん、Leica監修のトリプルカメラが生み出す描写力や、実用性を兼ね備えた背面サブディスプレイ「Magic Back Screen」など、最新機能&スペックを惜しみなく搭載しています。
ディスプレイは最大3,500nitの高輝度と120Hzリフレッシュレートによって非常に滑らかで美しく、動画視聴やゲームプレイも実に快適。100W有線+50Wワイヤレス充電の充電性能も現行スマートフォンの中でトップクラスです。
一方で、高負荷ゲーム時の発熱など弱点も見られますが、それを補って余りあるトータルバランスの良さが魅力です。
10万円前後の価格帯で「デザイン性」「カメラ性能」「処理能力」をすべて重視したい方には、強くおすすめできる一台といえるでしょう。
▼ショート動画を投稿しました!使用感はこちらでもご確認いただけます。
https://youtube.com/shorts/lUtGNyhzK44?si=CUsBRask-7K0amJD
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