ポータブル冷蔵庫、ポータブル電源、ソーラーパネルなどを数多く手掛けるメーカーのBougeRVは、2025年6月6日(金)に、同ブランドのポータブル冷蔵庫『BougeRV CRD2』を発売した。
-20℃までの冷却が可能なポータブル冷蔵庫であり、夏場の屋外でも、庫内の飲食物を新鮮な状態に保つことができる。40L/50Lの2つの容量モデルが用意。
大容量な庫内に大量の飲食物を入れてくことが可能。取っ手と車輪が付いており、大きめのサイズに対して簡単に移動させることができる。専用バッテリーを挿入することでコンセントのない場所でも利用できるため、キャンプなどのアウトドアな場面には非常に役立つ製品となっている。
今回、メーカーより本製品(50Lモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
【Amazon割引クーポンコード】
- Amazon商品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWY19G1R?th=1
- 5%OFF上乗せ割引コード:BVTIKCRD2
- 有効期限:2025年6月6日(金)~ 12月2日(火)
ブランド | BougeRV | |
製品名 | BougeRV CRD2 | |
容量 | 40L | 49L |
温度設定範囲 | -20℃~20℃ | |
定格消費電力 | ECOモード:40W MAXモード:55W |
|
電源 | DC12V/24V | |
騒音レベル | ≤45dB | |
冷媒 | R134a | |
定価電圧 | AC100V | |
本体サイズ(外寸) | 約75.3×44.6×43.8cm | 約75.3×44.6×49.8cm |
本体重量 | 約16.6kg (バッテリーなし) 約17.75kg (バッテリー含む) |
約20.5kg (バッテリーなし) 約21.65kg (バッテリー含む) |
今回紹介する『BougeRV CRD2』は、-20℃までの冷却が可能なポータブル冷蔵庫だ。32℃の高温下でも、しっかりと-20℃までキンキンに冷やせる冷却能力を実現している。
40L/50Lの2つの容量モデルが用意。なお、50Lモデルの正式な庫内容量は49Lとなっている。
40Lモデルであれば335ml飲料を約60本、500mlを約31本、2Lペットボトルを約11本も収納可能。今回レビューする50Lモデルであれば、335ml飲料を約72本、500ml飲料を約39本、2Lペットボトルを約13本も収納できる。多人数が参加する屋外イベントへ持参するには最適な大容量だ。
なお、庫内は2室がそれぞれ独立しており、冷凍庫と冷蔵庫に分けて冷却を行うことも可能となっている。
▼冷蔵と冷凍を同時に行うことが可能。
40Lモデルの筐体サイズは約75.3×44.6×43.8cm、50Lモデルは約75.3×44.6×49.8kgと大柄だが、左右に取っ手がついており、両手で抱えて持ち運びやすい設計がなされている。
そして伸縮式のアルミ合金製ハンドルと車輪を備えており、引っ張るだけでスムーズに移動させることが可能。子供やお年寄りでも簡単に移動させることができる。
騒音レベルは≤45dBと静音性に優れており、就寝時に稼働させておいても安眠を妨げることはない。
基本は電源コードによる有線給電式であり、屋外ではポータブル電源やソーラーパネルから給電することで利用できる。さらに、別売りのBougeRVバッテリーを装着することで、電源がない場所でもコードレス使用が可能になる。
▼バッテリーを利用した場合でも、最大8.5時間の連続コードレス使用が可能。
▼ECOモードで40W、MAXモードでも55Wの省エネ設計。家計にもやさしい造りだ。
そして公式アプリとの連携により、温度調整や稼働監視、モード切替などを遠隔で行うことができる。いちいち筐体に触れずとも、稼働中の様子を把握できる点は実に便利だ。
▼スマホ上からポータブル冷蔵庫を遠隔操作。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物を全て取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- BougeRV CRD2 50L本体
- 100~240V ACアタブター
- AC電源コード
- 12/24V DC電源コード
- 取り外し可能バスケット×2
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応
▼12/24V DC電源コードが付属。車のシガーソケットからの給電も可能となっている。
▼冷蔵庫の筐体サイズに対して、電源アダプタは比較的コンパクト。
BougeRV CRD2 50L本体
▼BougeRV CRD2 50L本体の外観。本体サイズ(外寸)は約75.3×44.6×49.8cm。
黒色を基調とした、落ち着いた印象を受けるデザインだ。
▼バッテリーを装着していない状態の本体重量は、実測で約20.3kg。ほぼ公称値通り。
▼正面の様子。
▼伸縮ハンドルのロック機構が用意。
▼下部には車輪が付いている。
▼右側面の様子。
▼右側面上部には操作パネルが用意。
▼操作パネルの下には、操作方法が表記されている。扱い方が分からなくなった場合でもすぐに確認できる点は嬉しい。
▼操作パネルの左側には栓抜きが用意。瓶ビールなどの栓を抜く際に役立つ。
▼右側面中央にはバッテリー収納ボックスが用意。別売りの「BougeRV 173Wh 車載冷蔵庫バッテリー」を投入することで、外部からの電源供給なしで冷蔵庫を使用できるようになる。
▼フタを外して、バッテリーを投入可能。
▼「BougeRV 173Wh 車載冷蔵庫バッテリー」をカチッと装着できる。
▼そして右側面最下部には、各種入出力ポートが用意。ゴム製のキャップで保護されている。
▼USB Type-A×2。
▼PV入力ポート。
▼DC電源ポート。
▼左側面の様子。
▼左右側面に用意された取っ手を掴むことで、両手で持ち上げてポータブル冷蔵庫を運ぶことができる。
▼後部の様子
▼こちら側にも、伸縮ハンドルのロック機構、および車輪が用意。
▼底部の様子。
▼庫内に溜まった水を取り除くための排水口が用意。
▼上部の様子
▼フタにはいくつかの窪みが用意されており、簡易的なドリンクホルダーとしても利用できる。
▼上部のフタを開けると、冷蔵庫内が現れる。
▼庫内は2つの空間が独立しており、合計49Lの大容量。335ml飲料を約72本、500ml飲料を約39本、2Lペットボトルを約13本も収納できる。
それぞれの庫内にはバスケットが内蔵されており、収納した飲食物ごと取り外すことが可能だ。
▼庫内底部の様子
▼大きい方の庫内底部には、結露水を取り除くための排水口が用意。
▼また、庫内左右にはLEDライトが内蔵。冷蔵庫の電源がオフの状態でも、電源供給状態であれば点灯するため、夜間の屋外でも庫内が見やすい。
このように、筐体自体は洗練されたデザインとなっている。
ハンドル&車輪付きでラクラク移動可能
筐体前部・後部に用意されたロックを解除した状態でハンドルを引くことで、ハンドルを伸ばすことができる。
▼ハンドルを縮めた状態
▼前後のロックを解除
このハンドルを掴んでBougeRV CRD2を傾けることで、底部に用意された車輪を利用して、ポータブル冷蔵庫を曳きながらラクラク持ち運ぶことができる。
▼ポータブル冷蔵庫を曳く様子
車輪の滑り具合は良好。あまり力を入れずともポータブル冷蔵庫を曳いて移動させることができるため、女性やお年寄り、子供でもラクラク持ち運ぶことができるだろう。
扱い方は非常に簡単
本製品の扱い方は非常に簡単だ。
まず、付属ケーブル&アダプタでポータブル冷蔵庫に電源を供給する。
▼電源供給状態では、庫内のLEDライトが点灯する。
そして電源ボタンを押すことで、ポータブル冷蔵庫が起動し、冷却が開始される。
稼働中はスクリーン上に、現在の庫内温度が表示される。
+(プラス)、-(マイナス)ボタンを押すことで、庫内温度を-20℃~20℃の範囲で調節可能。
▼左右の独立した庫内に、それぞれ異なる温度を設定できる。
使用を終了したい場合は、電源ボタンを長押しすることで全ての表示が消灯し、稼働音も止まる。
このように、扱い方自体はいたってシンプルだ。この手のデバイスを初めて扱う方でも、問題なく使用できるだろう。
ボタンの押し方に応じてモード切り替えが可能
なお、操作パネルに用意されている歯車アイコンボタンの押し方に応じて、稼働モードを切り替えることができる。
運転モード切替
まず、歯車アイコンボタンをワンクリックすると、運転モードをECO⇔MAXで切り替えることができる。
▼ECOモード時はインジケーターが緑色、MAXモード時には白色に点灯する。
MAXモードは素早く冷却したい場合に適しているが、そのぶん電力を消耗する。バッテリー駆動させている場合や、急速冷却後に庫内温度を一定に保ちたい場合には「ECOモード」を選択すると良いだろう。
バッテリー保護レベル切替
歯車アイコンボタンを3秒間長押した場合、バッテリー保護レベルを高/中/低の3段階で切り替えることができる。
▼歯車アイコンボタンを押すたびに、高(H1)⇒中(N2)⇒低(L3)で切り替わる。
特に車のバッテリーを使って給電する場合などには、高(H1)もしくは中(N2)あたりに設定しておくと良いだろう。
摂氏(℃)華氏(℉)変換
歯車アイコンボタンとプラス(+)ボタンを同時に3秒間長押しすることで、パネル上の温度表示を摂氏(℃)⇔華氏(℉)で切り替えることができる。
左室・右室のオン/オフ切替が可能
冷蔵庫内の左室・右室の片側だけを使いたい場合には、電源ボタンとプラス(+)ボタンを同時に3秒以上長押しすることで、片側の冷却を止めることができる。
使用していない庫内の冷却を止めることで、無駄な電力消耗を防ぐことができ、節電にもつながる。個人的にはかなり便利だと感じた機能だ。
アプリ連携で遠隔操作が可能
公式アプリをインストールすることで、アプリ経由での遠隔操作が可能となる。
▼公式無料アプリ(iOS・Android対応)
アプリインストール後、電源をオンにした状態のポータブル冷蔵庫とBluetooth接続を行う。
▼アプリ操作画面
アプリ上ではポータブル冷蔵庫の状態をリアルタイムで把握できるほか、電源のオン/オフ切り替えも可能。また、モード切替やバッテリー保護機能の利用も可能だ。
▼いちいちポータブル冷蔵庫を直接触らずとも、スマホから詳細な調整を行うことができる点は実に便利。
本製品の利用を開始する際は、ぜひアプリインストールをオススメしたい。
庫内をスピーディに強力冷却
実際に飲料を庫内に入れて、冷却機能を利用してみた。
▼様々な種類の飲料、および冷凍食品を庫内に入れる。
特に左室にはかなりの深さがあるため、2Lペットボトルを縦置きしてもラクラク入る。
レビュー時にはテストとして、左室を冷凍庫温度(-10℃)、右室を冷凍庫(-20℃)として設定し、冷却を行ってみた。
▼冷却開始時点の庫内温度はいずれも26℃。運転方法は「MAXモード」を選択。
冷却を開始すると、庫内が急速に冷却され、一般的な冷蔵庫のように冷たくなる。
▼冷却開始から1~2分で、かなりの冷たさを感じる。
稼働開始から約40分後の庫内を確認してみる。
▼稼働開始から約40分後の庫内温度は、左室が26℃ ⇒ -10℃まで、右室が26℃⇒-20℃まで低下。いずれも設定温度まで低下し、きちんと冷却することができていた。
左室(冷蔵庫)に入れていた飲料を取り出してみると、一般的な冷蔵庫に長時間入れておいた場合と同様に、キンキンに冷えていた。
▼金属製のボトルには霜が発生しており、とても冷たい。
また、右室(冷凍庫)に入れた食品を取り出してみると、いずれもカチカチに凍っており、しっかりと冷凍することができていた。
温度設定を-20℃まで設定できるため、液体スープもカチカチに固まるくらいしっかりと冷凍されて、溶ける心配がない。
以上の通り、冷凍・冷蔵のいずれの場合でも、一般的な冷蔵庫と同様の高い冷却効果を得ることができた。MAXモードでは冷却スピードが非常に速く、外出先でもいつでも冷たい飲み物や食べ物を楽しめるのは大きな魅力だと感じられた。
肉や冷凍食品もきちんと保存でき、特に長距離ドライブやアウトドアで生の食品を安全に保管できる点は非常に助かるだろう。
バッテリー装着で、コードレス冷却が可能
前述したように、本製品は別売りバッテリーを装着することで、外部からの電源供給なしで稼働させることができる。
充電済みのバッテリーを、右側面の窪みに挿入する。そしてバッテリーの電源ボタンを長押しして起動することで、ポータブル冷蔵庫に電源が供給される。
これにより、コンセントやシガーソケット、ソーラーパネル等からの電源供給無しで、ポータブル冷蔵庫をコードレス使用できるようになる。
バッテリーを利用した場合でも、最長8.5時間の連続コードレス使用が可能。アウトドアな場面では、まさにうってつけの稼働形態と言えるだろう。
▼バッテリー残量は、バッテリーに搭載されたインジケーターの点灯数で把握できる。
そしてバッテリー残量が低下した場合は、バッテリーを取り出して単体で充電できる。
個人的には、もっと詳細にバッテリー残量を把握できる手段が欲しかった(ディスプレイ上にパーセント表示するなど)。
稼働音は静か
本製品の稼働音は≤45dBに抑えられており、近くで稼働させていても動作音は十分に静かだと感じられた。
冷却開始後すぐにはフオーという風切り音のようなノイズが聴こえてくるものの、設定温度まで冷却が完了すると静まる。テント内や車内で使用しても気になることはほとんどなく、就寝中でも気にならないレベルになる。
▼MAXモード稼働音の確認(冷却開始時点)
音の感じ方には個人差があるが、一般的なオフィスや日常会話レベルと同程度の静かさなので、長時間稼働させても快適。就寝中に稼働させても、安眠の妨げにはならないだろう。
アウトドアだけでなく、室内での使用にも適していると言える。
『BougeRV CRD2 50L』のまとめ
今回紹介した『BougeRV CRD2 50L』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- -20℃まで対応する強力な冷却性能
- 冷蔵・冷凍を同時に使える2室構造
- 大容量設計(49L)
- 専用バッテリーで最長8.5時間のコードレス運用が可能
- 静音設計(稼働音≤45dB)
- ハンドル&車輪付きで移動が簡単
- 公式アプリとの連携で遠隔操作が可能
- ECO/MAXモードの切替やバッテリー保護レベルの設定が可能
悪かった点
- バッテリー残量の表示がやや不便(パーセント表示などの詳細確認ができる手段がほしかった)
- 本体重量が約20kg超とやや重い(移動は容易だが、持ち上げるにはある程度の力が必要)
以上の通り、パワフルな冷却能力と大容量な庫内、そしてシーンに応じて使い分けられる稼働モードの数々を備えた、高機能ポータブル冷蔵庫となっている。
49L大容量ということもあり筐体は大型で重量もあるが、伸縮式ハンドルと車輪が付いていることで、女性や高齢の方でもスムーズに持ち運べる点は大きな魅力だ。
実際に冷却稼働させてみたが、30~40分ほどで最低温度の-20℃近くまでしっかりと冷却することができた。真夏の屋外でも、飲み物や食材をしっかり冷やした状態で保てるため、アウトドアやキャンプ、長距離の車移動などで重宝するだろう。
バッテリー装着で最大8.5時間のコードレス稼働が可能、スマホアプリからの遠隔操作に対応するなど、実用的な機能もしっかり備わっている。
そして静音性も優れており、テント内や車中泊の際に稼働させていても、安眠を妨げることのない静かさを実現できていた。
高機能な一方で扱い方は簡単であり、初めてポータブル冷蔵庫の購入を検討している方にもオススメできる一台だ。
【Amazon割引クーポンコード】
- Amazon商品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWY19G1R?th=1
- 5%OFF上乗せ割引コード:BVTIKCRD2
- 有効期限:2025年6月6日(金)~ 12月2日(火)
▼こちらの記事もオススメ
-
-
『楽GoWagon 電動カート』レビュー、200kg運搬可能、折りたたんでコンパクトに収納できる高機能モデル
ポータブル冷蔵庫、ポータブル電源、ソーラーパネルなどを数多く手掛けるメーカーのBougeRVは、2025年3月12日(水)より、同ブランドの最新高性能電動カート『楽GoWagon』の正式販売を開始した ...
続きを見る
-
-
『BougeRV CRH 18L』レビュー、-20℃まで急速冷却、コンパクトで持ち運びやすく車中泊にもオススメのポータブル冷蔵庫
ポータブル冷蔵庫、ポータブル電源、ソーラーパネルなどを数多く手掛けるメーカーのBougeRVは、2025年5月23日(金)に、同ブランドのポータブル冷蔵庫『BougeRV CRH』を発売した。 以前当 ...
続きを見る