2025年5月27日(火)、OnePlus(ワンプラス)は同ブランドの最新スマートフォンとして『OnePlus Ace 5 Racing』と『OnePlus Ace 5 Ultra』の2機種を中国国内向けに正式発表した。
いずれも5月27日より既に販売が開始されており、公式サイト等にて注文できる。
OnePlus Ace 5 RacingはCPU(SoC)に「Mediatek Dimensity 9400e」を、OnePlus Ace 5 Ultraは「Mediatek Dimensity 9400+」を採用しており、いずれも比較的リーズナブルな価格に対して、ハイエンドと言って差支えのない非常に優れたパフォーマンスを発揮するモデルとなっている。
今回、提携先より『OnePlus Ace 5 Racing』(12GB/256GB)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。
項目 | OnePlus Ace 5 Racing |
カラー | ホワイト系、ブラック系、グリーン系 |
OS | ColorOS 15(Android 15ベース) |
ディスプレイ | 6.77インチ AMOLED |
解像度 | 2392×1080 |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
ピーク輝度 | 1,300nit |
CPU(SoC) | Mediatek Dimensity 9400e |
RAM | 12GB/16GB LPDDR5x |
ストレージ | 256GB/512GB UFS 4.0 |
SIMカード | デュアルnanoSIMサポート |
マイクロSDカード | 非対応 |
認証機能 | 顔認証、指紋認証(画面内) |
カメラ | フロント:16MP(f/2.4) リア:50MP(f/1.8)広角 Sony IMX882 + 2MP(f/2.4)深度 |
スピーカー | 内蔵 |
バッテリー | 7,100mAh (80W有線急速充電サポート) ※バイパス充電機能あり |
通信規格 | Wi-Fi 7 (5.5G)、Bluetooth 5.4、NFC |
対応バンド | 2G GSM: 850/900/1800MHz 3G WCDMA: 1/5/8 4G LTE FDD: 1/3/4/5/8/19/28A/66 4G LTE TDD: 34/38/39/40/41/42/48 5G: n1/ n3/ n5/ n8/ n28A/ n38/ n40/ n41/ n48/ n66/ n77/ n78 |
位置測位 | GPS, GALILEO, GLONASS, BDS, QZSS |
搭載ポート | USB Type-C 2.0 |
防水防塵規格 | IP64 |
本体サイズ | 163.58×76.02×8.17mm / 8.27mm |
本体重量 | 約200g |
「OnePlus Ace 5 Racing」にはホワイト系、ブラック系、グリーン系の3つのカラーバリエーションが存在しており、以下の4モデルが用意されている。
モデル | RAM/ストレージ | 価格 |
OnePlus Ace 5 Racing (一加 Ace 5 竞速版) |
12GB/256GB | 1,799元 (約36,000円) |
16GB/256GB | 2,099元 (約42,000円) | |
12GB/512GB | 2,299元 (約46,000円) | |
16GB/512GB | 2,499元 (約50,000円) |
※価格は1元 = 20.02円換算(2025.5.28時点)
筐体サイズは163.58×76.02×8.17mm / 8.27mm、重量は約200gで、スマホとしては一般的なサイズ感だ。IP64の防水防塵規格に対応。
50:50の均衡配重設計により、本体の重心が中央に配置されており、長時間のゲームプレイでも手が疲れにくくなっている。
筐体背面にはシルクのような滑らかな質感の素材を使用しており、長時間の使用でも手に張り付かず快適さを保てるとのこと。長時間のゲーミングに適したデザインとなっている。
最も基本的な構成のモデル(12GB+256GB)で価格は1,799元 (約36,000円)から購入可能。性能の高さに対してかなりリーズナブルな価格設定だ。
OSは最新のColorOS 15(Android 15ベース)を搭載。
6.77インチ AMOLEDディスプレイを搭載。2392×1080解像度と最高120Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しめる。ピーク輝度は1,300nits。
CPU(SoC)には「Mediatek Dimensity 9400e オクタコアプロセッサー」を採用。12GB/16GB LPDDR5x RAMを搭載し、一般的なスマホ用途はもちろん、本格的なゲーミング利用にも対応できる性能を備えている。
▼最高120fpsゲーミングをサポート。
29,772mm²の放熱エリアを備えており、優れた冷却能力を実現。長時間の高負荷ゲーミング時にも発熱によるパフォーマンスへの影響を抑えることができる。
ストレージは256GB/512GB UFS 4.0を用意。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
顔認証に加えて画面内指紋認証にも対応しており、利便性は抜群だ。
NFCに対応するほか、Wi-Fi 7 (5.5G)、Bluetooth 5.4、5Gなどの高速通信規格の数々にも対応。9本の高性能アンテナにより、通信が不安定な場所でも強力な接続を維持できるとのこと。
▼Wi-Fi 7 / 5.5Gの次世代通信規格に対応。
前面に16MP(f/2.4)フロントカメラを搭載。背面には50MP(f/1.8)広角 Sony IMX882 + 2MP(f/2.4)深度の2眼構成リアカメラを搭載。優れた写真撮影性能を実現している。
7,100mAh大容量バッテリーを内蔵。長時間の連続使用、および短時間での充電が可能だ。80W有線急速充電をサポートしており、スピーディにバッテリーを回復できる。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- OnePlus Ace 5 Racing本体
- スマホケース
- SIMカードピン
- 電源アダプタ
- USBType-Cケーブル
▼80W対応の電源アダプタが付属。
▼スマホ本体の外観。6.77インチディスプレイを搭載したスタイリッシュな外観。
▼正面中央には16MP(f/2.4)フロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。今回のレビューではホワイト系色を使用している。
▼背面には50MP(f/1.8)広角 Sony IMX882 + 2MP(f/2.4)深度の2眼構成リアカメラを搭載。
▼本体サイズは163.58×76.02×8.17mm / 8.27mmとやや大きめだが、持ち運びには十分に適したサイズ感。
筐体背面にはシルクのような滑らかな質感の素材を使用しており、長時間の使用でも手に張り付かず快適さを保てるようになっている。実際、ベタベタと触れても指紋や手脂などの汚れはほとんど目立たない。手触りもサラサラとしており、高級感がある。
▼シルクが淡く波打ったかのような独特の模様。
▼本体重量は実測で約203g。
▼上位モデルである「OnePlus Ace 5 Ultra」(画像左)と本製品「OnePlus Ace 5 Racing」(画像右)を並べた様子。OnePlus Ace 5 Ultraの方がディスプレイが大きいが、体感的には差はあまりない。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。
▼左側面の様子。「OnePlus Ace 5 Ultra」とは違い、ショートカットボタンは搭載されていない。
▼上部の様子。
▼下部にはカードスロット、Type-Cポート、スピーカー穴が用意。
▼付属のピンでカードスロットを開き、デュアルnanoSIMカードの挿入が可能。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
以上の通り、必要最低限のポート類のみが用意された、シンプルなデザインとなっている。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応している。
▼スムーズな指紋認証が可能。
いずれの認証精度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
スマホケースが付属
本製品は専用スマホケースがパッケージに付属する。
特にデザイン性にこだわらないのであれば、そのままメインケースとしても十分使い続けられる品質だ。
▼スマホケースを装着した様子
ケース装着時、ケース中腹部の高さはディスプレイとほぼ同じレベルになるが、四隅がやや出っ張った形状となっており、地面にディスプレイ側から落としてしまった場合でも、画面に直接衝撃が加わるのを防げるようになっている。
『OnePlus Ace 5 Racing』のAnTuTuベンチマークテスト結果
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
続きを見る
結果として、約211万点のスコアを記録することができた。
性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
---|---|---|---|
スマホ | タブレット | ||
エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
ついに3万円台で200万点超えのスマホが出てきたか...というのが率直な感想だ。これまでレビューしてきた同価格帯のスマホの中では、間違いなくトップクラスのスコアだ。
さすがにMediatek Dimensity 9400+を搭載した『OnePlus Ace 5 Ultra』には敵わないものの、ウルトラハイエンドモデルと言って差し支えのないスコアであり、GPUスコアも高い。仕事や動画視聴はもちろん、高負荷ゲーミングも快適にこなせる性能を備えている。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
2392×1080解像度・120Hzの美しく滑らかな描画
本機のディスプレイは2392×1080解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることができる。
ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。高リフレッシュレート描画のおかげで、ページスクロールもなめらかで心地よい。
▼AMOLEDディスプレイの深みのある色合いが非常に綺麗で、ゲームや映画、アニメなどでも実にカラフルな映像を楽しめる。
ゲーミングや映像視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
▼なお、「カラーブースト」や「画像シャープナー」などの画質向上項目も用意されている。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高809nitの明るさを得られた。
▼真っ白なページの中央を測定。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
---|---|
0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
本製品のディスプレイは、日中の屋外でも十分に見やすい輝度を備えている。
あらゆる作業を快適にこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作感について検証した。
▼今回のレビュー時には中国版を使用しているが、インターフェース言語は日本語も選択可能であった。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧できた。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。画像やスクリプトの読み込みが多いサイトでもスピーディに読み込まれ、ストレスなく閲覧できる。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼最高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴できる。
▼発色も良好。アニメから実写映画まで、満足度の高い映像体験が可能だ。
なお、当然のごとくWidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴などの一般的なスマホ利用に関しては、何の問題もなく快適に行うことができた。
▼なお、仮想RAMは最大12GBまで拡張可能だ。
スピーカー音質は良好
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
▼音質確認の様子
本製品は下部にステレオスピーカーを内蔵しており、そこそこ音圧の強い、迫力のあるサウンドを楽しめる。
低音の響きこそ弱めなものの、中~高音域に関しては非常にクリアに響き渡る。一方で、スピーカー穴が下部のみに用意されているため、音に立体感は無い。ボリュームを上げれば、そこそこ強い音圧で迫力のあるサウンドを楽しめた。
全体的な音質としては、そこそこ良好と言えるレベルだ。普通にアニメや映画を視聴したり、音声通話を行うぶんには全く支障はないだろう。
▼なお、設定よりサウンド効果のプロファイルを変更することも可能だ。
▼Holo Audioも利用可能。
実用的なカメラ性能
本機に搭載されているカメラの性能について確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
16MP(f/2.4)フロントカメラに関して、画質は良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができていた。発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼(参考)フロントカメラで撮影した動画
続いてリアカメラについて。
▼リア(背面)カメラで撮影した写真。
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(約3倍)
▼屋外撮影(約10倍)
▼屋外撮影(約20倍)
以上の通り、50MP(f/1.8)広角 Sony IMX882 + 2MP(f/2.4)深度の2眼構成リアカメラを搭載していることもあり、近景から遠景にいたるまで非常に鮮明で美しい写真を撮影できた。
さすがに20倍ズーム時には輪郭が多少ぼやけるものの、10倍程度であれば十分に明瞭な望遠撮影が可能であった。
▼(参考)リアカメラで撮影した動画
フロントカメラ・リアカメラのいずれにおいても画質は非常に明瞭。リアルに近いトーンで撮影することができた。
優れたズーム性能も併せて、日常のスナップ撮影から映像記録まで、幅広い用途で活躍できるだろう。
120fpsゲーミングもスムーズ
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきを感じることはなかった。
▼フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼マインクラフトプレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能であった。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作でゲームを楽しめるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定の『ウルトラHDR』を選択できた。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはまったく生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
▼滑らかなゲームプレイが可能。高解像度ディスプレイによる鮮明な描画のおかげで、遠方も索敵しやすい。
▼現時点で最高設定の『ウルトラHDR』の場合でも、フレームレートは常時40fps前後安定でプレイできていた。
▼PUBGプレイの様子
この通り、『PUBG』に関しても十分に満足度の高いゲームプレイが可能であった。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では全く問題なくスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "High(高)" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "Highest(最高)" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼ゲーミングPC並みの高品質グラフィック&高リフレッシュレートで原神を遊べる。
▼激しく動いた場合でもカクつきや操作遅延を感じることはほとんどなかった。
▼ "最高" 画質設定でも、120fps前後安定のスムーズなパフォーマンスで原神をプレイすることができた。
▼原神プレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
『原神』クラスの激重ゲームでも120fps安定で快適に遊べるのであれば、ほとんどのゲームアプリが最高画質設定でスムーズに動作するだろう。
ゲーミング向け機能が充実
本製品にはゲーミング向けの機能が豊富に用意されている。
ゲームアプリプレイ時に画面縁をスワイプすると、ゲーミング向けの様々な機能が用意されたウィンドウが出現し、パフォーマンスモードの切り替え等が可能。バッテリー残量と相談して調整すると良いだろう。
▼画面録画や音声変更、着信OFFなど、ゲーム配信向けの機能も非常に充実している。
本気でゲームに打ち込みたい方でも満足できる、充実したゲーミング機能が備わっている。
長持ちするバッテリー
本製品は7,100mAhの大容量バッテリーを内蔵。80W有線急速充電をサポートしており、わずかな時間であっという間にバッテリー残量を回復できる。
実際に満充電の状態から3時間ほどゲームアプリを連続して遊んでみたところ、20%ほどしかバッテリーが減っていなかった。
普通にスマホを利用する分には、1~2日ほど充電ケーブルに接続しなくても問題ないだろう。
▼できるだけ長持ちさせたい場合は、バッテリーモードを切り替えると良い。
そして本製品は80W有線急速充電をサポートしており、数十分間の充電で一気にバッテリーを回復できる点も、実用性の高さに貢献している。
ただ個人的には、できればワイヤレス充電にも対応してほしかった。
発熱は気にならない
この手の高性能ハイエンドスマホは、長時間利用し続けていると筐体が激しく発熱する問題を抱えたモデルが多い傾向にある。
実際、Snapdragon 8 Gen 3を搭載した旧機種『OnePlus Ace 5』は、高負荷なゲームアプリを長時間連続してプレイした場合、筐体背面が高熱をもつことがあった。
一方で『OnePlus Ace 5 Racing』の場合、高負荷の長時間連続使用時でも筐体背面がややあったかくなる程度であり、心配になるほどの熱をもつことはなかった。
熱によるパフォーマンスへの影響も体感できなかった。
安心して、長時間のゲーミングに打ち込めるウルトラハイエンドスマホとなっている。
まとめ:『OnePlus Ace 5 Racing』の良かった点・悪かった点
今回紹介した『OnePlus Ace 5 Racing』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- AnTuTuスコア200万超えの高い処理性能
- 約36,000円から購入可能な圧倒的コスパ
- 6.77インチ AMOLED・120Hz対応の高精細ディスプレイ
- 高負荷ゲームでも120fps安定動作
- 実用的なカメラ性能
- 7,100mAhの大容量バッテリーと80W急速充電対応
- 冷却性能が高く、発熱は軽微
悪かった点
- スピーカーの音が立体感に欠ける
- ワイヤレス充電に非対応
以上の通り、3万円台から購入できるとは思えないほど、完成度の高い超高コスパスマートフォンとなっている。
高性能なSoCや大容量バッテリー、滑らかな120Hzディスプレイ、冷却性能に優れた設計など、ゲームや動画視聴を重視するユーザーにとっては理想的な一台と言えるだろう。
ワイヤレス充電非対応な点がやや残念だが、それを補って余りあるパフォーマンスとコストパフォーマンスを実現しており、価格以上の満足感を得られるだろう。
高負荷ゲーミングも快適に楽しめるスマホを、できるだけ安価に手に入れたい方にとって、本製品はまさに最適な一台だ。
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