アウトドアガジェットメーカーのBougeRVは、キャンプや車中泊、災害時の備えとして1台あると便利なポータブル冷蔵庫『BougeRV CRX3』を販売しています。
本製品は、-20℃~20℃まで温度設定できるコンプレッサー式モデルで、飲み物の冷蔵から食材の冷凍保存まで幅広く対応。22Lと28Lの2サイズが用意されており、ソロキャンプからファミリーキャンプまで用途に合わせて選べます。
さらに、別売りのリン酸鉄リチウムバッテリーを内蔵できるほか、AC/DC/ソーラーパネルの3WAY給電にも対応。スマホアプリで温度確認や操作も行えるなど、アウトドアだけでなく、防災用の車載冷蔵庫としても使いやすい1台となっています。
先に結論 | BougeRV CRX3はこんな製品
- 強み約60分で-20℃まで到達する実用的な冷却力と、AC/DC/バッテリー対応の使いやすさを両立
- 弱み28Lモデルは本体だけで約10.8kgあり、バッテリー込みでは持ち運びの負担が増える
- 向く人キャンプ・車中泊・防災用に、冷蔵から冷凍まで使える大容量ポータブル冷蔵庫が欲しい人
今回、メーカーより本製品(28Lモデル)を提供していただきました。
本記事では『BougeRV CRX3』について、外観・インターフェース・実際の使用感などを実機検証し、どのような人に向くモデルかを詳しくレビューします。
『BougeRV CRX3』のスペック・仕様表
| 製品名 | BougeRV CRX3 ポータブル冷蔵庫 | |
| 容量 | 22L | 28L |
| 外寸 | 約603×321×350mm | 約603×321×415mm |
| 内寸 | 約353×249×224mm | 約353×277×249mm |
| 本体重量 | 約10kg | 公称値:約10.8kg 実測値:約10.844kg |
| 収納目安 | 350ml缶 約30本 | 350ml缶 約37本 |
| 温度設定範囲 | -20℃~20℃ | |
| 冷却方式 | コンプレッサー式 | |
| 冷媒 | R600a | |
| 定格電圧 | DC12V / 24V、AC100~240V(50Hz / 60Hz) | |
| 給電方法 | AC電源、DC12V / 24V、ソーラーパネル | |
| 定格消費電力 | 60W | |
| ECOモード消費電力 | 約35W | |
| 内蔵可能なバッテリー | 240Wh リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | |
| バッテリー駆動時間 | 最長約28時間 | |
| 急速冷却 | 約12分で25℃から0℃まで冷却 | |
| 騒音レベル | 35dB以下 | |
| 操作方法 | 本体操作、スマホアプリ操作 | |
| その他機能 | LED温度表示、バッテリー残量確認、温度調整、アプリ連携 | |
※参照元:Amazon(BougeRV CRX3 商品ページ)
『BougeRV CRX3』のパッケージ内容
今回レビューするCRX3は28Lモデルのため、外箱もそこそこ大きなサイズで届きました。
冷蔵庫本体に加え、ケーブル類やユーザーマニュアルが付属します。
内容物一覧
- BougeRV CRX3 本体
- ユーザーマニュアル
- 12/24Vシガーソケットケーブル
- 電源ケーブル
- 電源アダプタ
CRX3とアプリを連携すると、アプリから電源のオン/オフを切り替えたり、庫内温度を確認できるほか、各種設定を変更できます。
このうち、特に「バッテリー保護」は、車のバッテリー上がりを防ぐための重要な機能です。2025年にリリースされたCRH 18Lでは本体のボタン操作で保護モードを変更できましたが、本機ではアプリからのみ変更できます。
▼バッテリー保護モード別のコンプレッサー停止・再始動電圧
| モード / 入力 | DC 12V | DC 24V | ||
| コンプレッサー オフ |
コンプレッサー オン |
コンプレッサー オフ |
コンプレッサー オン |
|
| L(低) | 9.6V | 10.9V | 21.3V | 22.7V |
| M(中) | 10.1V | 11.4V | 22.3V | 23.7V |
| H(高) | 11.1V | 12.4V | 24.3V | 25.7V |
本体を直接操作しなくても、スマホから詳細な調整を行うことができるようになるので便利です。
バッテリー保護を調整できる点も含め、本機を使う際にはアプリのインストール&連携をおすすめします。
『BougeRV CRX3』の冷却能力を検証
実際に飲料や食料を庫内に入れて、冷却能力を検証してみました。
検証条件
- 電源:家庭用コンセント(AC)給電
- 運転モード:MAX
- 庫内収納量:約50%
- 室温:約27℃
- 開始時点の庫内温度:約27℃
- 目標温度:-20℃
上記の条件で運転したところ、開始から約60分で庫内温度が-20℃に到達しました。
メーカー公称の「約12分で25℃から0℃」は無負荷・室温25℃での測定値ですが、今回は庫内の約50%に物を収納し、室温約27℃の環境から-20℃まで冷却しています。より負荷の大きい条件だったことを考えると、十分に良好な冷却性能といえるでしょう。
▼冷却開始から30分も経過すれば飲み物はしっかり冷え、飲み頃の温度になりました。
また、-7℃から-20℃までさらに約30分で到達しており、冷凍域まできちんと持っていける性能も備えていることが確認できました。
▼溶けた状態の保冷剤を入れておいたところ、しっかりとカチカチの状態になりました。
ポータブル冷蔵庫は製品によって、冷蔵域までは早く到達しても、それより低温は伸び悩むものもあります。その点、本機は冷凍用途でも実用的な冷却力を備えているといえます。
飲み物や食材を短時間でしっかり冷やしたい場面はもちろん、冷凍保存も視野に入る冷却性能だと感じました。あらかじめ庫内を十分に冷やしておけば、キャンプや車中泊の現地でもすぐ使いやすい点が大きな魅力です。
ただし、庫内温度が-20℃に達した後、飲み物を取り出すためにフタを約20秒間開けていたところ、表示温度は一時的に-13℃前後まで上昇しました。フタを開けると外気が入り、庫内温度が上がりやすいため、内容物を取り出す際は、できるだけ短時間で開閉するとよいでしょう。
電源アダプタの発熱に注意
MAXモードで1時間急速冷却した際、電源アダプタがかなり熱くなりました。
冷却性能への影響は特に感じられませんでしたが、使用時はできるだけ風通しが良く、熱がこもりにくい場所にアダプタを設置することをおすすめします。
バッテリー装着でコードレス冷却が可能
前述したように、充電済みの専用バッテリーを装着しておけば、外部からの電源供給なしで冷蔵庫を稼働させることができます。
コードレスで使用できるため、キャンプやバーベキューなど、周囲に電源を確保しにくいシーンに適した稼働方法だといえます。
なおメーカー公称では、バッテリー装着時に最大28時間の連続稼働に対応するとのこと。ただし、この数値は庫内温度4℃・ECOモードなど一定条件下での公称値であり、実際の稼働時間は設定温度や外気温、運転モードによって変動します。
実際にバッテリー装着状態でMAXモード運転を試したところ、30分ほどで残量が約3分の1減少しました。そのため、バッテリー稼働でゼロから一気に冷やす使い方よりも、事前に家庭用電源や車載電源で庫内を十分に冷やしておき、現地では温度維持用としてバッテリーを活用する方が現実的だと感じました。
優れた静音性 | 近くで稼働させても気にならない
本機はコンプレッサー式なので、稼働中は「ブーン」という低い稼働音が鳴り、背面から排気音も多少聞こえます。
▼稼働音確認の様子
ただ、実際に稼働中(MAXモード)の本機から約30cm離れた位置で騒音計を用いて測定したところ、動作音はおおむね41~43dBの範囲に収まっていました。体感的にもうるさすぎると感じるレベルではなく、環境音として十分受け流せる範囲でした。
体感としては、間近で扇風機を弱めに回したときに近い音量で、就寝時でも比較的使いやすい静音性だと感じました。庫内が設定温度に近づくと、稼働音はさらに収まってくるため、静音性を重視する場所でも安心して使用できると思います。
『BougeRV CRX3』のメリット・デメリット
『BougeRV CRX3』を実際に使って感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
良かった点
- 初心者でも扱いやすいシンプル設計
- 28Lの大容量で、飲み物や食材をしっかり収納できる
- 実用的な冷却性能
- 冷凍用途にも対応可能
- AC/DC/ソーラー給電に対応
- 専用バッテリー使用でコードレス運用も可能
- アプリ連携で遠隔操作可能
- 静音性は良好
悪かった点
- 28Lモデルは実測約10.8kg、バッテリー込みでは約13kgと重め
- フタを開けると庫内温度が上がりやすい
- MAXモードで長時間使うと電源アダプタが熱くなりやすい
- バッテリー駆動でゼロから急冷するには消費が大きい
よくある質問(FAQ)



総評:万が一に備えて冷蔵・冷凍できる環境を用意しておきたい人にもおすすめできる1台
実際にBougeRV CRX3を使ってみてまず感じたのは、「ポータブル冷蔵庫」とはいえ冷却力はかなり本格的だということです。室温約27℃、庫内に飲み物や食材を半分ほど入れた状態でも、MAXモードで約60分後には-20℃まで到達しました。30分ほどで飲み物はしっかり冷え、溶けていた保冷剤も最終的にはカチカチに固まったため、冷蔵だけでなく冷凍用途にも十分使える性能だと確認できました。
一方で、28Lモデルは実測約10.8kgあり、専用バッテリーを装着すると約13kgになるため、気軽に片手で持ち運べる製品ではありません。また、バッテリー駆動でMAXモードを使うと30分ほどで残量が約3分の1減ったため、屋外では「一から冷やす」というより、事前に家庭用電源や車載電源で冷やしておき、現地では温度維持に使う方が現実的だと思います。
とはいえ、AC・DC・ソーラー・専用バッテリーに対応し、アプリから温度確認や設定変更もできる点はかなり便利。動作音も実測で約41〜43dBほどに収まっており、近くで稼働させてもそこまで気になりませんでした。
キャンプや車中泊だけでなく、万が一に備えて冷蔵・冷凍できる環境を用意しておきたい人にも、十分おすすめできる1台です。
◎おすすめできる人
- キャンプや車中泊で飲み物・食材をしっかり冷やしたい人
- 冷蔵だけでなく、冷凍保存にも使えるポータブル冷蔵庫が欲しい人
- AC・車載電源・バッテリーなど、複数の給電方法で使いたい人
▲おすすめできない人
- 軽さや片手での持ち運びやすさを最優先する人
- バッテリーだけで長時間の急速冷却を行いたい人
- 少量の飲み物だけを冷やせれば十分な人
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