2025年5月6日(火)、数多くの高性能マウスをリリースしてきたZaopinは、NORDIC 52840チップ&PixArt PAW3395センサーを搭載した高性能ゲーミングマウス『Zaopin ZPW』をリリースした。
「軽さ」「高精度」「耐久性」「高速応答」のすべてを妥協せずに詰め込んだマウスであり、カジュアルゲーマーからプロ志向のプレイヤー、そして一般的な作業用途にまで、非常に快適な操作感を提供するハイエンドモデルとなっている。
なお、『Zaopin ZPW』と『Zaopin ZPW MAX』の2モデルが存在している。今回、メーカーより『Zaopin ZPW』を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Zaopin |
モデル名 | Zaopin ZPW |
カラー | ブルー、ホワイトブラック、ブラック、ホワイトオレンジ |
マウスセンサー | PixArt PAW3395 |
ホイールエンコーダー | TTC Gold Wheel Encoder |
コントロールチップ | NORDIC 52840 |
スイッチ | Omron製オプティカルマイクロスイッチ(耐久性:1億回クリック) |
応答速度 | 0.125ms(8Kレート時) |
最大DPI | 26,000 DPI |
デフォルトDPI設定 | 400 / 800 / 1600 / 2400 / 3200 / 6400 |
ポーリングレート | 最大8,000Hz対応 |
対応接続方法 | Bluetooth 5.1、2.4GHzワイヤレス、USB Type-C有線 |
バッテリー容量 | 300mAh |
充電時間 | 約2.5時間 |
表面処理 | 高品質BZプロテインコーティング |
本体サイズ | 121.9×65×41.6mm |
本体重量 | 公称値:約47g (マウスソール除く) 実測値:約49.46g (マウスソール含む) |
今回紹介する『Zaopin ZPW』は、NORDIC 52840チップ&PixArt PAW3395センサーを搭載し、精密かつ反応性の良い操作を実現しつつ、50gに満たない軽さを誇るゲーミングマウスだ。
接続方式は、有線(USB Type-C)、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth 5.1の3種類に対応している。
カラーバリエーションは、ブルー、ホワイトブラック、ブラック、ホワイトオレンジの4種類を用意。
最大26,000DPIの高解像度トラッキングをサポートし、細かなマウス操作にも精密に追従する。400 / 800 / 1600 / 2400 / 3200 / 6400 のDPIプリセットも用意されており、使用シーンや用途に応じてスムーズな切り替えが可能だ。
▼なお、最大30,000DPIに対応した『ZPW MAX』もリリースされている。
コントロールチップにはNordic 52840を採用し、付属の8Kドングルを使用することで、最大8,000Hzの超高ポーリングレートに対応。応答速度はわずか0.125msと、ほぼラグを感じさせない超高速レスポンスを実現している。
筐体サイズは121.9×65×41.6mm。Omron製オプティカルマイクロスイッチを内蔵しており、1億回のクリック寿命を実現。耐久性にも優れている。
マウス表面には「BZプロテイン膜コーティング」が施されており、滑りにくく、しっとりとした高級感のある触り心地を実現。操作中のグリップ感を高め、激しいゲームプレイでもシッカリとコントロールできるようになっている。
300mAhのバッテリーを内蔵し、数週間ものあいだ持続可能。バッテリーが低下した場合はType-C有線接続を行うことで、充電しつつ有線使用できる。
そして公式ツールを利用することで、ボタン割り当て、明るさ、DPIライトカラー、LEDエフェクトなどを自由に変更することが可能だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物を全て取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Zaopin ZPW本体
- 専用ポーチ
- 8Kドングル
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- ソール類一式
▼ユーザーマニュアルは英語・中国語表記のみ。
▼予備ソール類が豊富に付属。消耗した際に貼り換えることができる。
▼収納ポーチが付属。マウス本体および付属品を収納して持ち運ぶ際に便利。
▼8K対応の2.4GHzワイヤレスレシーバー(ドングル)が付属。
マウス本体
▼マウス本体の外観。今回のレビューではブルー色を提供していただいた。
▼筐体サイズは121.9×65×41.6mm。
▼筐体重量は、実測で約49.46g (マウスソール含む)。
▼実際に手に持つと、あまりの軽さに驚かされる。
▼正面には給電&有線接続用のType-Cポートが用意。
▼前方には左ボタン、右ボタン、ホイールが用意されているほか、現在のマウスの状態を示すLEDインジケータも内蔵されている。
▼左側面にはサイドボタンが2つ用意。後述する公式ソフトウェアで好みの機能を割り当てることができる。
▼右側面の様子。
▼正面から見た様子
▼手前側の様子。
▼底部の様子。接続切替スイッチ、センサー、DPI調整ボタンが用意。
▼以前レビューした「Zaopin Z1 PRO 4K」(左) と本製品(右)を並べた様子。
『Zaopin ZPW』の方が全長が12mmほど長いにもかかわらず、「Zaopin Z1 PRO 4K」よりも約4gほど軽い。
『Zaopin ZPW』を手に持ってみると、あまりの軽量さに驚かされる。一般的なワイヤレスマウスの半分以下の重さしかなく、マウスを持ったまま手を動かした際の手首への負荷が段違いに軽減される。
本格的なゲーミングはもちろん、ウェブライターなどの作業用デバイスとしてまで、幅広い用途に適していると感じた。
3種類の接続方法に対応
本製品は3種類の接続方法に対応しており、いずれの場合も接続手順は非常に簡単だ。
有線接続の場合
有線接続の場合、USB Type-CケーブルでマウスとPCを接続するだけで、あっという間に使用可能状態となる。
▼有線接続時にはマウスの充電も行われる。
最も安定した状態でマウスを利用したい場合には、有線接続の方法をとると良いだろう。
2.4Ghz無線接続の場合
2.4Ghz無線接続を行う場合、まず付属の8KドングルをPCに接続する。
そしてマウス底部の接続切替ボタンを「2.4G」にセットする。
すると即座にPCとの無線接続が完了し、マウスを利用できる状態となる。
▼無線接続時には、8Kドングルが点灯する。
8Kドングルを使用した場合、ワイヤレス接続にもかかわらず、0.125msという驚異的な超低遅延応答を実現できる。
Bluetooth接続の場合
Bluetooth接続を行う場合、まずマウス底部のスイッチを「BT」に合わせる。
そしてマウスの左ボタン、右ボタン、ホイールを同時に3~5秒間ほど押し続ける。
するとペアリングモードに入り、LEDインジケータが点滅し始める。
この状態でPC側において「Zaopin」を選択することで、接続が完了してマウスを利用できるようになる。
以上の通り、計3種類の接続方法に対応しているほか、スイッチ切り替えで接続方法を瞬時に変更できる。用途や場所に応じて柔軟に使い分けたい場合には、実に便利な設計だと言える。
驚異的な軽さ&優れた応答性による快適な操作感
実際に『Zaopin ZPW』を利用して、PCゲームなどをプレイしてみた。
▼PCゲームプレイの様子①
▼PCゲームプレイの様子②
50g未満という超軽量設計により、実際にマウスを動かしてみても想像以上に手首や指への負担が少なく、長時間のゲームプレイ後でも疲労感がほとんどなかった。
マウス表面には「BZプロテイン膜コーティング」が施されており、滑らかな触感と、シッカリとしたグリップ性を両立。軽いのにしっかり手に馴染むバランス感は、かなり完成度が高いと感じられた。
左右ボタンにはOmron製オプティカルマイクロスイッチを採用。押した際にはカチッとした小気味の良い音を鳴らしながらも、押下感は非常になめらかで、余計な力を入れずとも自然に指が動き操作できていた。連打時にも引っかかりなどは無く、テンポよくクリックを続けることが可能であった。
8Kドングルを使用した無線接続時には、ワイヤレスにもかかわらず0.125msという驚異のレスポンスを実現。どのようなジャンルのゲーム中でも、カーソルの遅れやブレは一切感じられず、非常に優れた反応速度を楽しむことができた。
ホイールには「TTC Gold Wheel Encoder」が使われており、軽すぎず、重すぎない絶妙なバランスの操作感を実現。スクロース時の追従性も良好で、ゲームプレイ中の武器選択から、作業時のページスクロールまで、あらゆる場面でストレスフリーであった。
▼実際に使い心地を確認している様子
このように、驚異的な軽さと超高速応答、安定したトラッキング等を高いレベルで実現した、高性能ゲーミングマウスとなっている。
本格的なゲーミングはもちろん、普段利用、仕事利用、クリエイティブ利用まで、幅広い用途で快適に活用できるだろう。
初期ソールに若干のザラつきあり
ただし一点だけ、マウスソールの滑り心地が若干気になった。
初期装備されているソールで木目の作業デスク上を滑らせた際に、一般的なマウスよりも強めのザラつきが感じられた。
言うまでもないが、ゲーミング時に「スルスルと滑る」感触で操作感を楽しみたい場合には、マウスパッドは必須だろう。
DPIの調整が可能
底部に用意されているDPIボタンを押すことで、マウスのDPI(Dots Per Inch)をスムーズに調整することが可能だ。
※DPI … マウスをどれだけ動かすと画面上のマウスポインターがどれだけ動くかを表す数値
DPIボタンを押すごとにDPIが一定の間隔で変化し、LEDインジケータの点灯色も変化する。
DPIの数値と対応する点灯色は、以下の通り。
DPI | 点灯色 |
400 | 赤色![]() |
800 | 緑色![]() |
1600 | 青色![]() |
2400 | 黄緑色![]() |
3200 | オレンジ色![]() |
6400 | シアン色![]() |
公式ツールで詳細なカスタマイズが可能
公式が用意しているツールを利用することで、マウスのより詳細なカスタマイズを行うことができる。
上記リンクにアクセスし、専用ドライバーのインストーラをダウンロード、もしくはWEBドライバーページにアクセスすることで、カスタマイズ機能を利用できる。
ツールを起動すると接続中のマウスが表示され、カスタマイズ画面が表示される。
▼WEBドライバー画面。なお、ワイヤレス接続のままカスタマイズ機能を利用できる。
ツール上では、ボタン割り当て、明るさ、DPIライトカラー、LEDエフェクト、LoD(Lift-off Distance)設定などを変更できる。
▼左側面のボタンを含め、各ボタンの機能を自由にカスタマイズ可能。
▼DPIの数値やLED点灯色も自由にカスタマイズ可能。
▼そして、マクロの編集も可能となっている。
Zaopin ZPWを最大限まで使いこなしたい方は、ぜひツールを試してみることをオススメしたい。
『Zaopin ZPW』のまとめ
今回紹介した『Zaopin ZPW』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 50g未満の超軽量設計
- 人間工学に基づいてデザインされた、握りやすいフォルム
- 肌触りの良いBZプロテイン膜コーティング
- 手首や指への負担が少ない
- DPIのスムーズな切り替えが可能
- 3種類の接続方法に対応
- 0.125ms超高速応答(8K接続時)
- ゲーミングだけでなく、普段利用、仕事利用にも適している
- 公式ツール上で詳細なカスタマイズが可能
- 数週間持続するバッテリー
悪かった点
- 初期ソールに若干のザラつきあり(マウスパッドの使用を推奨)
以上の通り、驚異的な軽さと超高速応答、安定したトラッキング等を高いレベルで実現した高性能ゲーミングマウスとなっている。
50g未満の超軽量な筐体は、操作しやすいうえ、手首や指への負担が少なく長時間利用に適している。マウス表面にはBZプロテイン膜コーティングが施されており、滑らかな触感と、シッカリとしたグリップ性を両立している。
8Kドングルを使用した無線接続時には、ワイヤレスにもかかわらず0.125msという驚異のレスポンスを実現。どのようなジャンルのゲーム中でも、カーソルの遅れやブレは一切感じられず、非常に優れた反応速度を楽しむことができた。
計3種類の接続方法に対応しているほか、スイッチ切り替えで接続方法を瞬時に変更できる。用途や場所に応じて柔軟に使い分けたい場合には実に便利な設計がなされている。底部ボタンを押すだけで、DPIを簡単に調整できる点も嬉しい。
そして公式ツールを利用すれば、よりパーソナライズされたマウスを構築できる。マクロ設定にも対応しており、あらゆる用途に活用できるだろう。
本格的なゲーミングから仕事まで、幅広い用途で活躍する高性能ワイヤレスマウスを探している方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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