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PC・モニター ガジェットレビュー

『KTC MegPad A27Q7』レビュー!家中で使える移動式スマートモニターの特徴・使い方・メリットデメリット徹底解説

2025-08-17

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

中国・深圳発のモニターブランドKTCは、2025年6月16日に最新モデルとなる移動式スマートモニター『KTC MegPad A27Q7』を発売しました。

通常価格は約8万円ですが、Amazon等にて不定期で配布されるクーポンを利用すれば、約6万円での購入も可能。

キャスター付きで家中どこへでも移動でき、Google公式認証のAndroid 14とSnapdragonオクタコアCPUを搭載。NetflixやYouTubeなど10万以上のアプリが快適に動作します。

こんな方におすすめ!

  • キッチンでレシピ動画を見ながら調理したい主婦・主夫
  • 映画・ドラマ・ライブ配信を好きな場所で視聴したい人
  • 在宅ワーク・リモート学習用のモニターを探している人

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想をレビューしていきます!

▼ショート動画を投稿しました!使用感はコチラでも確認いただけます。

KTC MegPad A27Q7|移動式スマートモニターのスペック&仕様

KTC MegPad 27型

【TikGadget限定割引クーポンコード】

  • 対象商品①:KTC MegPad A27Q7
  • 対象商品②:KTC MegPad A32Q7PRO
  • 割引クーポンコード:10TKMPAD
  • 割引率:10%OFF
  • 有効期限:2025年8月18日(月) 16:00 ~ 10月31日(金) 23:59
メーカー公式サイト https://us.ktcplay.com/
ブランド KTC
モデル名 KTC MegPad
型名 A27Q7
OS Android 14
ディスプレイ 27インチ非光沢タッチスクリーン
解像度 1920×1080
色域 120% sRGB
輝度 380cd/m²
リフレッシュレート 60Hz
CPU(SoC) Qualcomm Snapdragon 662 オクタコアプロセッサー
RAM 8GB
ストレージ 128GB
搭載カメラ 5MPフロントカメラ
内蔵スピーカー デュアルステレオスピーカー (6W×2)
対応通信規格 Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2
バッテリー 9,500mAh (65W高速充電サポート)
搭載ポート Type-C、DC電源ポート
調整範囲 ・垂直回転:±90度
・左右:±45度
・前傾・後傾:±20度
・昇降:20cm

KTC MegPad A27Q7の移動イメージ

こんなシーンで活躍!

実際にMegPad A27Q7を自宅で利用してみると、生活の中のさまざまな場面で便利さを実感できました。

毎朝の身支度に活用

女性が身支度しながらKTC MegPad A27Q7を使用している

筆者の妻は、毎朝ヘアスタイルを整えながらInstagramでお気に入りのコンテンツを楽しんでいます。

スマホの小さな画面とは違い、27インチの大画面で動画を流せるため、手元を動かしながらでも内容がよく見えます。

支度の時間がより楽しく、快適になったと好評でした。

仕事用のサブモニターとして

男性が仕事デスクの横でKTC MegPad A27Q7を使用している

筆者自身は、仕事デスクに座りながらサブモニターとして使用しています。

メインPCで作業しつつ、横に設置したMegPad A27Q7でニュースや資料の画面を表示しておけるので、作業効率がぐっと向上しました。直感的なタッチ操作に対応している点もGOOD。

可動域や高さ調整が柔軟にできるため、デスク横でも自然な姿勢で閲覧できます。

このように、家事・身支度から仕事まで、幅広いシーンで活用できる点が移動式スマートモニターの大きな魅力です。

MegPad「A27Q7」と「A32Q7Pro」の比較|27型と32型移動式モニターの違い

27インチの「MegPad A27Q7」の上位モデルとして、32インチの「MegPad A32Q7Pro」が存在します。

いずれも移動式スマートモニターですが、ディスプレイサイズや解像度、通信規格、ポート構成などに大きな違いがあります。

▼スペック比較表(共通項目は省略)

画像 KTC MegPad 27型 KTC MegPad A32Q7Pro
モデル名 KTC MegPad A27Q7 KTC MegPad A32Q7Pro
通常価格 約6万円 ※割引後価格 約9万円 ※割引後価格
OS Android 14(Google公式認証) Android 13(Google公式認証)
ディスプレイ 27インチ 非光沢タッチスクリーン 32インチ非光沢タッチスクリーン
解像度 1920×1080(FHD) 3840×2160(4K UHD)
通信規格 Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
バッテリー 9,500mAh(65W高速充電対応) 9,500mAh(90W高速充電対応)
ポート Type-C、DC電源ポート Type-C、HDMI 2.0、USB3.0、DC電源ポート
スタンド調整範囲 垂直回転:±90° / 左右:±45° / 前傾・後傾:±20° / 昇降:20cm 高さ:113~133cm / 昇降:20cm / 傾斜・回転・ピボット対応
重量・サイズ 幅63.4 cm×高さ 130.6cm ×奥行 42.6cm 幅73.4cm × 高さ113~133cm × 奥行42.6cm
付属品 65Wアダプター、Bluetoothリモコン 他 90Wアダプター、Bluetooth音声リモコン、ワイヤレスマウス 他

「MegPad A32Q7Pro」は、約3万円高価な分、全体的なスペックが上位モデルとなっています。

MegPad A27Q7がFHD(1920×1080)解像度なのに対し、MegPad A32Q7Proは4K(3840×2160)に対応しており、より鮮明で高精細な映像を楽しめます。

さらに、MegPad A32Q7ProはHDMIポートを搭載しているため、PCやゲーム機などの映像も映し出すことが可能です(A27Q7はHDMI機器との接続に非対応)。

一方、MegPad A27Q7の方が27インチと小型なぶん、移動時にサイズがネックになりにくいです。

「A27Q7」をオススメする人

  • 価格を抑えてスマートモニターを導入したい人
  • フルHD画質で十分と考えている人
  • Type-C接続中心で使う予定の人
  • 軽量・コンパクトなモデルを求める人
  • コストパフォーマンスを重視する人

「A32Q7Pro」をオススメする人

  • 高画質で映像を楽しみたい人(4K対応)
  • 大画面(32インチ)で作業や鑑賞をしたい人
  • HDMIやUSB 3.0など多彩なポートを活用したい人
  • Wi-Fi 6対応で高速通信を重視する人
  • 付属の音声リモコンやワイヤレスマウスも活用したい人

KTC MegPad A27Q7の付属品・パッケージ内容

▼外箱の様子

KTC MegPad A27Q7の外箱

KTC MegPad A27Q7の箱を開けた

※付属パーツを保護している発泡スチロールは、組み立て時に利用できるので、開封してすぐに廃棄してしまわないよう注意してください。

▼内容物をすべて取り出した様子。

KTC MegPad A27Q7のパッケージ付属品一式

内容物一覧

  • モニター
  • 丸形シャーシ
  • 吊り棒
  • マニュアル
  • アダプター
  • クイックセットアップマニュアル
  • リモコン
  • ドライバー
  • ネジ×5本 (予備ネジ付属)
  • ラウンドトリム
  • カバー
  • 単四乾電池×2本

マニュアルとクイックセットアップマニュアルは日本語に完全対応。図付きで丁寧に解説されているので、組み立て方法などは簡単に理解できます。

クイックセットアップマニュアル

リモコンと乾電池が付属。ディスプレイを直接タッチしなくても、遠隔操作できます。

リモコンと乾電池

充電用アダプタは65W対応。比較的コンパクトなサイズで、収納時にもスペースを取りません。

65W対応充電アダプタ

リモコンや、小物を置くのに役立つカバーが付属。吊り棒に取り付けられます。

カバー

モニター

27インチ型のモニターが付属。非光沢パネルを採用。ベゼル幅はやや太めです。

モニター正面上部には5MPフロントカメラが内蔵。

フロントカメラ

▼背面の様子

モニター背面

背面の両側面には、通気用の穴とスピーカー穴が用意されています。

背面右側

背面左側

左側には、操作用の物理ボタンが集約。画像上から、電源ボタン、音量調節ボタン、ミュートボタン。

操作インターフェース

背面中央には、吊り棒を装着するポートが用意。開封時点では、配線を隠すためのラウンドトリムも装着されています。

吊り棒取付用ポート

その下のカバーをめくると、Type-Cポートが現れます。

Type-Cポートのカバー

Type-Cポートのカバーをめくった

背面にはクネクネとした独特の模様が見られます。ツルツルとして触り心地は良好。指紋や皮脂などの汚れも目立たないので、常に綺麗な状態で使い続けられます。

筐体背面素材

丸形シャーシ

モニターを設置するための丸形シャーシが付属。

丸形シャーシ

丸形シャーシ上部には、吊り棒を介してモニターに給電するための端子が用意。

丸形シャーシの接続ポート

側面には給電用のDC入力ポートが用意。

側面には給電用のDC入力ポート

底部には、計5つのキャスターが備わっており、スムーズな移動を実現します。

丸形シャーシ底部

KTC MegPad A27Q7の組み立て方法|移動式モニターを15分でセットアップ

MegPad A27Q7の組み立ては簡単。付属のマニュアルに図付きで手順が解説されているので、この手のガジェットに初めて触れる方でも安心して完成できます。

筆者は1人で、計15分ほどで組み立てを完了できました。

パッケージにドライバーが付属。工具を自前で用意する必要がない点は嬉しいです。

ドライバー&ネジ

まず、マニュアルの手順に沿って、吊り棒を丸形シャーシに接続します。

▼吊り棒は長く、そこそこ重いため、力に不安のある場合は2人以上での組み立てをオススメします。

吊り棒

付属パーツを保護していた梱包材は、吊り棒と丸形シャーシを接続する際の支えとして利用できます。この2つは特に重いパーツなので、とても助かりました。

梱包材を利用して吊り棒と丸形シャーシを装着している

吊り棒と丸形シャーシを取り付けた状態

最後に、吊り棒の先端を、モニター背面ポートに接続すれば完成です。

吊り棒の先端をモニター背面に近づけている

吊り棒から伸びている電源コードを、モニター背面ポートに接続。これにより、丸形シャーシから吊り棒経由でモニターを充電できるようになります。

吊り棒から伸びている電源コード

吊り棒から伸びている電源コードをモニター背面に接続した

ラウンドトリムで配線を隠せば、スッキリとした見た目になります。

完成したモニター背面の仕上がり

以上で組み立ては完了です。

▼KTC MegPad A27Q7の完成形

KTC MegPad A27Q7の完成形

無駄のないシンプルなフォルムのため、一般的な家庭に設置しても違和感を覚えることはありません。27インチというサイズ感もちょうど良いと感じます。

KTC MegPad A27Q7の完成形(真横アングル)

モニター部分の奥行きも、丸形シャーシより前に出ません。

KTC MegPad A27Q7の完成形(背面アングル)

よくショッピングモールで宣伝用に設置されている、デジタルサイネージのような見た目です。

背面の電源ボタン、もしくはリモコンのボタンを押すことでディスプレイが起動します。

▼MegPad A27Q7はAndroid 14を搭載。普段からAndroid端末に触れている方はスムーズに利用を開始できるでしょう。

KTC MegPad A27Q7の画面を点灯させた

なお、吊り棒にカバーを取り付ければ、付属リモコンなどの小物を置くことができます。ただし、重いものを置くと位置が下がってきてしまうので要注意。

カバーにリモコンとイヤホンケースを置いている

柔軟な調整範囲

MegPad A27Q7は、高さ・角度を自在に調整できる機構を備えています。

  • 垂直回転:±90度
  • 左右首振り:±45度
  • 前傾・後傾:±20度
  • 昇降幅:約20cm

▼垂直表示

垂直表示

▼左右首振り

左に首振り
右に首振り

▼前傾・後傾

前傾時
後傾時

▼昇降

最も低く下げた状態
最も高く上げた状態

このように幅広い可動域を備えるため、リビングでの動画視聴からデスク横に置いてのサブモニター利用まで、シーンに合わせて最適な角度に調整できます。

特に、±90度の縦回転に対応している点は大きなメリットです。縦長動画やSNSフィードを大画面で表示したり、縦方向に文書をスクロールしながら閲覧するのに便利です。

KTC MegPad A27Q7を縦表示している

KTC MegPad A27Q7で縦表示でウェブサイトを閲覧している

高さの昇降機能も備えており、ソファや床に座った目線に合わせたり、立ったままレシピを確認するなど、幅広い用途で快適に使えます。

昇降部の強度は優れており、勝手に下がってきてしまうことはありません。なお、一番低く下げた場合の、床面からモニター下端までの高さは約73.5cm。

どこに設置しても見やすい」という点がA27Q7の大きな魅力です。

キャスター付きで移動がラクラク

女性がKTC MegPad A27Q7を移動させている

丸形シャーシの底部にはキャスターが搭載されており、MegPad A27Q7本体を軽く手で押すだけで、家中どこへでもスムーズに移動できます。

▼移動の様子

女性がKTC MegPad A27Q7を手で押して移動させている

キャスターの滑りは良好。強い力を入れる必要はありません。子供やお年寄りでも無理なく移動させることができます。

▼キャスターの滑りを確認

モニター部分を縦向きに回転させれば、廊下やドアのような狭い通路でもスムーズに通すことが可能。場所を選ばず自由に設置できるのは、固定モニターにはない大きな魅力と言えます。

モニターを縦向きにしてドアを通過している

ただし、キャスター自体は小型のため、2~3cmを超える段差や敷居ではそのまま乗り越えるのが難しく、吊り棒を掴んで少し持ち上げる必要があります。結構な重量があるため、その際はできるだけ力のある人に頼むと安心です。

また、キャスターにはロック機構が備わっていないので、傾斜のある場所に設置するとゴロゴロと転がって行ってしまうので注意してください。

KTC MegPad A27Q7 | 実際の使用感レビュー

実際にMegPad A27Q7をさまざまな用途で使用した際の感想をレビューしていきます。

ディスプレイ画質

MegPad A27Q7は、27インチ・FHD(1920×1080)解像度の非光沢パネルを搭載。

4Kディスプレイを日常的に使っている筆者からすると多少の粗さを感じる場面はあるものの、WebブラウジングやYouTube・Netflixといった動画視聴においては十分に実用的。解像度不足で気になることはありませんでした。

KTC MegPad A27Q7でウェブサイトを閲覧している

発色については全体的にやや薄めで、黒の沈み込みも浅いため、映画やゲームなどで深みのある色表現を期待すると物足りなさを感じるかもしれません。一方で、自然な色合いで目に優しく、長時間の作業や学習用途には向いています。

さらに非光沢パネルを採用しているため映り込みが少なく、反射によるストレスが大幅に軽減されています。ブルーライトカット機能も備えており、目の疲れを感じにくい点は好印象。

KTC MegPad A27Q7でゲーム動画を視聴している1

KTC MegPad A27Q7でゲーム動画を視聴している2

KTC MegPad A27Q7でアニメ動画を視聴している

▼動画視聴の様子

視野角は良好で、横から45〜60度程度の角度で画面を覗き込んでも、色の変化や輝度の低下は大きくありません。家族や友人と一緒に映像を楽しむ用途にも十分対応できると感じました。

そして、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高350nit前後の明るさを得られました。

デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測

なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。

明るさ (nits) 実際の見え方・使用シーン
0~150 nits 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。
150~300 nits 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。
300~500 nits 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。
500~700 nits 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。
700~1000 nits 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。
1000~1500 nits 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。
1500~2000 nits 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。
2000~3000 nits 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。
3000 nits以上 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。

明るいリビングなどでも視認性は確保されており、画面が見づらくなることはありませんでした。ただし、窓際で日光が逆光になる環境ではコントラストが弱まり、映像がやや見にくく感じられる点には注意が必要です。

操作性・動作の快適さ

MegPad A27Q7は、SoCに「Snapdragon 662 オクタコアプロセッサー」を、RAMに8GBを搭載。AnTuTuベンチマークテストを実施したところ、227,444点の結果が得られました。

MegPad A27Q7のAnTuTuベンチマークテスト結果

スコア的にはエントリークラスのタブレットと同等ですが、実際の操作感は軽快で、普段使いには十分対応できます。

タッチ操作は10点マルチタッチに対応しており、画面に触れた際の反応は良好。スクロールやピンチイン・ピンチアウトも遅延なく行うことができます。

KTC MegPad A27Q7の画面をタッチ操作している

アプリの起動や切り替えもスムーズで、YouTubeやNetflixといった動画ストリーミングはもちろん、Webブラウジングやオンライン学習アプリも快適に動作しました。

▼画像やスクリプトを多用しているサイトもスムーズに表示。一般的な用途で動作にストレスを感じることはありませんでした。

MegPad A27Q7でウェブサイトを閲覧している

Play Storeアプリがプリインストール済み。Google Play公式認証端末のため、10万以上のアプリを安心して利用できるのも大きな強みです。

▼付属リモコンを用いた遠隔操作も可能。

KTC MegPad A27Q7をリモコン操作している

また、ゲーミング用途についても検証してみました。

マインクラフトのプレイ画面

マインクラフトやPUBG Mobileといった比較的軽量〜中量級のゲームの場合は、グラフィック設定を調整すればスムーズにプレイ可能でした。

▼マインクラフトプレイの様子

▼PUBGプレイの様子

▼PUBGの場合、画質は「HD」まで選択可能。

PUBGの画質設定画面

一方で、原神のような高負荷ゲームでは処理落ちやカクつきが目立ち、快適なプレイは難しいです。

以上のことから、動画視聴やカジュアルゲームを楽しむ分には十分ですが、本格的なゲーミングには不向きといえます。

スピーカー音質

MegPad A27Q7には、6W出力のデュアルステレオスピーカーが搭載されています。実際に動画や音楽を再生してみると、低音は思った以上にしっかりと響き、音圧も十分。ズンズンとした迫力あるサウンドを楽しむことができました。

▼音楽再生の様子

中音域から高音域にかけてもクリアに再生され、声やセリフは聞き取りやすく、映画やドラマの視聴に適しています。音量も十分に確保されており、リビングなど広めの空間でも問題なく使えました。

もちろん、外付けスピーカーや本格的なサウンドシステムと比べれば表現力や奥行きに限界はあるものの、標準搭載スピーカーとしては、十分に満足度の高い仕上がりといえるでしょう

普段の動画視聴やオンライン授業、リモート会議といった用途で、音質に不満を感じることはほとんどありませんでした。

ただ一点だけ、ただし、ボリューム調整のしづらさが気になりました。モニター背面やリモコンにある音量調整ボタンを押すと、一度に変化する音量幅が大きく、ちょうど良いボリュームに合わせにくいと感じました。

そのため、ボリューム調整時には画面上に表示されるスクロールバーを操作するのが確実です。

カメラ性能

KTC MegPad A27Q7のカメラに自信を映している

モニター中央上部には、5MPフロントカメラが搭載されています。

実際に使用してみたところ、画質はあくまで最低限レベル。静止した被写体を撮影する分には問題ありませんが、被写体が大きく動くと残像が目立ちます。

▼撮影した写真

KTC MegPad A27Q7のフロントカメラで自撮りした写真

プリインストールされているカメラアプリについても、写真撮影機能しか用意されていません。動画撮影を行いたい場合は、別途アプリをインストールする必要があります。

▼フロントカメラに映る映像を録画した様子

オンライン授業やウェブ会議といった場面では最低限の品質を発揮しますが、SNS投稿用に高品質な動画を撮影したいと考えている方は、本製品のカメラではなく外部デバイスを利用することをオススメします。

なお、フロントカメラにはカバーが用意されており、上部レバーを引くことでレンズを物理的に覆うことが可能。カメラの切り忘れによるプライバシーの流出を防ぐことができます。

KTC MegPad A27Q7のフロントカメラ

KTC MegPad A27Q7のカメラのプライバシーカバーを閉じた

バッテリー持続力

MegPad A27Q7は9,500mAhの大容量バッテリーを内蔵していますが、持続時間は利用内容によって大きく変化しました。

充電中のKTC MegPad A27Q7

ウェブサイトの閲覧や文書作成といった比較的軽い作業であれば、約6時間ほどの連続使用が可能でした。一方で、SNSアプリで動画を視聴し続けたり、動画を再生し続けた場合には、およそ3~4時間でバッテリーが尽きてしまいます。

移動式モニターという特性を考えると、もう少しバッテリー持続時間が長ければさらに使いやすかったと感じました。

ただし、本製品は65W高速充電に対応しているため、短時間の充電でもすぐにフル充電近くまで回復できる点は大きなメリットです。

『KTC MegPad A27Q7』の良かった点・悪かった点

KTC MegPad 27型

今回紹介した『KTC MegPad A27Q7』について、特長をまとめると以下の通りです。

良かった点

  • キャスター付きで家中どこでもスムーズに移動可能
  • 組み立てが簡単(15分程度、工具も同梱)
  • 高さ・角度調整の自由度が高く、縦表示にも対応
  • Google公式認証のAndroid 14搭載、10万以上のアプリに対応
  • Snapdragon 662搭載でスムーズな操作感
  • スピーカーは低音も響き、リビングでも十分迫力ある音質
  • デザインがシンプルで家庭に置いても違和感が少ない
  • カメラに物理カバー付きでプライバシー保護に配慮
  • 65W急速充電に対応し、短時間で充電可能

悪かった点

  • 画面の発色はやや物足りない
  • カメラ画質は最低限レベル(動きに弱く、動画撮影アプリは別途必要)
  • 音量調整がやや大雑把で、微調整しづらい
  • 2〜3cm以上の段差は自力で越えられず、持ち上げが必要

よくある質問(FAQ)

読者さん
QKTC MegPad A27Q7はゲーム機(PS5やSwitch)と接続できる?

A本製品にはHDMIポートが搭載されていないため、PS5やSwitchなどの家庭用ゲーム機を直接接続することはできません。ゲーム機と接続したい場合は、HDMIポートを備えた上位モデル「KTC MegPad A32Q7Pro」の利用をおすすめします。
TikGadget

読者さん
Qバッテリー持ちはどのくらい?

AWeb閲覧や文書作成など軽い作業なら約6時間、動画視聴やSNSを中心に使う場合は3〜4時間程度が目安です。
TikGadget

読者さん
QKTC MegPad A27Q7とA32Q7Proはどちらを選ぶべきですか?

A「価格を抑えたい・フルHDで十分・移動のしやすさを重視する」ならA27Q7がおすすめです。一方、「4K画質で高精細な映像を楽しみたい・HDMI接続を活用したい・大画面を求める」ならA32Q7Proが適しています。
TikGadget

総評:十分に魅力的な選択肢となるスマートモニター

『KTC MegPad A27Q7』は、家の中を自由に移動できるという、ユニークな魅力を持ったモニターです。

27インチの大きめの画面で動画や資料を快適に表示できるうえ、キャスター付きで移動もラクラク。キッチンやリビング、書斎など、シーンに合わせて気軽に使えるのは非常に便利だと感じました

もちろん、解像度がフルHDにとどまることやバッテリーの持ち時間など、気になる点もあります。「本格的に4K映像や重いゲームを楽しみたい」「PS5やSwitch2などのゲーム機の映像を出力したい」という方は、上位モデル「A32Q7Pro」を検討するのもアリでしょう。

それでも、価格を抑えながら家中どこでも活躍するスマートモニターを手に入れたい方にとって、A27Q7は十分に魅力的な選択肢になるはずです。

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  • 対象商品②:KTC MegPad A32Q7PRO
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