数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー ACEMAGIC は、AMD Ryzen 3 PRO 7330Uと8GBメモリ、256GB SSDを組み合わせたミニPC『ACEMAGIC K1』を販売しています。
通常価格は税込43,998円です。
Web閲覧や資料作成、動画視聴などの普段使いを想定した構成のモデルです。
小型ながらUSB Type-Aポートを6基も備え、HDMI・DisplayPort・USB Type-Cによる最大3画面への同時出力にも対応。周辺機器をいくつも接続したり、複数のモニターで資料を並べたりと、仕事用の環境も整えやすいです。ストレージは最大4TBまで拡張できます。
先に結論 | ACEMAGIC K1 7330Uはこんな製品
- 強み普段使いに十分な性能と豊富なUSB端子、最大3画面出力に対応した使い勝手の良さ
- 弱みGPU性能とSSD速度は控えめで、メモリ増設にも対応しない
- 向く人Web閲覧やOffice作業を中心に、省スペースな仕事用PCを探している人
今回、メーカーより本製品(Ryzen 3 PRO 7330U + 8GB + 256GBモデル)を提供していただきました。
本記事では『ACEMAGIC K1 7330U』について、外観・インターフェース・実際の使用感などを実機検証し、どのような人に向くモデルかを詳しくレビューします。
▼ショート動画を公開しました!使用感はこちらでもご確認いただけます
ACEMAGIC K1 7330Uの仕様
| 製品名 | ACEMAGIC K1 |
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen 3 PRO 7330U |
| CPUアーキテクチャ | Zen 3 |
| CPU構成 | 4コア / 8スレッド |
| CPUクロック | 基本2.3GHz / 最大4.3GHz |
| GPU | AMD Radeon Graphics(CPU内蔵) |
| メモリ | 8GB LPDDR4 |
| ストレージ | 256GB M.2 2280 SATA SSD(KEYWAY KY510) |
| ストレージスロット | M.2 2280 PCIeスロット ×1 M.2 2280 SATAスロット ×1 |
| ストレージ拡張 | 最大4TBまで拡張可能 |
| 映像出力端子 | USB Type-C ×1 HDMI 2.0 ×1 DisplayPort 1.4 ×1 |
| 同時映像出力 | 最大3画面 |
| 映像出力解像度 | 最大4K / 60Hz |
| USBポート | USB 3.2 Gen 2 Type-A ×6 USB 3.2 Gen 1 Type-C ×1 |
| 有線LAN | ギガビットLAN(RJ45)×1 |
| 無線LAN | 2.4GHz / 5GHz デュアルバンドWi-Fi |
| Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
| その他の端子 | 3.5mmオーディオジャック ×1 DC電源入力端子 ×1 |
| VESAマウント | 対応 |
| 本体サイズ | 実測値:約12.8×12.8×4.3cm |
| 本体重量 | 実測値:約398g |
※参照元:Amazon商品ページ
実機で確認したバージョン情報は以下の通りです。
なお、「slmgr -dli」や「slmgr -dlv」コマンドで確認したところ、今回のレビュー機では、OEM:DMチャネルでライセンス認証済みであることを確認しました。格安ミニPCで見られる期限付き認証やボリュームライセンスではない点は安心です。
なお今回のレビュー機では、初起動時にAMDグラフィックドライバーが未インストール状態でした。パフォーマンスに大きく影響するので、公式サイトからのダウンロードをおすすめします。
ACEMAGIC K1 7330Uのパッケージ内容
箱を開けると、ミニPCが緩衝材で保護され、しっかりと梱包されています。
HDMIケーブルも付属するので、購入後すぐにモニターと接続して使用を開始できます。
内容物一覧
- ACEMAGIC K1本体
- 電源アダプター
- 電源ケーブル
- HDMIケーブル
- VESAマウント金具&ネジ一式
- ユーザーマニュアル
VESAマウント金具&ネジが付属しており、モニター裏に取り付けることで、デスク周りをさらに省スペース化できます。また、電源アダプターもそこまで邪魔にならないサイズ感です。
ACEMAGIC K1 7330Uの本体外観
『ACEMAGIC K1 7330U』の本体サイズは、実測で約12.8×12.8×4.3cmとコンパクト。全体的にブラックを基調としたデザインで、非常にシンプルな印象を受けます。
表面はサラサラとした手触りで、高級感はあまり感じられませんが、露骨な安っぽさもありません。ただ、何度も触ると指紋や皮脂汚れが目立ちやすい点が気になりました。
▼筐体外観(360度)
手のひらに載せられるほどのサイズ感で携行性は良好。カバンなどに入れて外出先へ気軽に持ち運ぶことも可能です。
底部の四隅にはゴム脚が備わっているほか、通気口が設けられています。また、VESAマウント金具を取り付けるための穴も用意されています。
本体重量は実測で約398gと軽量な部類。手に持ってもズッシリ感はありません。この軽さで優れたパフォーマンスを発揮できるのは驚きです。
シンプルかつコンパクトなため、実際にデスク上に設置しても作業スペースを圧迫しにくく、悪目立ちもしづらい点がメリットです。
スマホと並べると、ミニPCの小ささがより際立ちます。
インターフェース構成
『ACEMAGIC K1 7330U』のインターフェースについて見ていきます。
正面には、電源ボタン、3.5mmイヤホンジャック、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2、USB 3.2 Gen 1 Type-Cが用意されています。
両側面には通気口が設けられています。
そして背面には、DC電源ポート、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、ケンジントンロック穴、ギガビットLAN(RJ45)、USB 3.2 Gen 2 Type-A×4が用意されています。
このように、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっています。USBポートが計7つも用意されており、外部デバイスを多く接続できるのは嬉しいポイントです。
なお、HDMI 2.0・DP 1.4・USB 3.2 Gen 1 Type-Cを併用することで、最大3画面同時出力が可能です。
『ACEMAGIC K1 7330U』の拡張性
本機のストレージは最大4TBまで拡張できます。一方、メモリ(RAM)はオンボード仕様のため、拡張は非対応となっています。
ミニPCの底部のゴム脚を強く引っ張って外すと、ネジが現れるのでドライバーを使って外していきます。
そして底部のフタを外すと、内部ファンが現れます。フタは固くて取り外しづらいため、隙間にマイナスドライバーを挿し込むなどして、てこの原理で持ち上げると外しやすいです。
なお、Wi-Fi/Bluetooth用のアンテナケーブルは筐体内壁側につながっているため、基板を取り外す際に無理に引っ張ると、ケーブルやコネクタが外れる恐れがあります。分解時は力を入れすぎないよう注意が必要です。
ストレージは256GB M.2 SATA SSDを標準搭載。さらに空きのM.2スロットを備えており、メーカー公称で最大合計4TBまで拡張可能です。
ただ、このように拡張スロットへのアクセス性が悪い点がデメリットといえます。もう少し拡張しやすい構造だと助かります。
なお初期状態では、Cドライブ237GBのうち186GBが空き領域となっていました。
ACEMAGIC K1 7330Uのベンチマークテスト結果(実測値)
実際に、筆者が本機で各種ベンチマークテストを行った結果を紹介していきます。
▼レビュー時の検証環境
- CPU:AMD Ryzen 3 PRO 7330U
- メモリ:8GB LPDDR4
- ストレージ:256GB M.2 2280 SATA SSD
- OS:Windows 11 Pro
- Windowsの電源モード:初期設定
- BIOS・パフォーマンス設定:初期設定
なお、以降のベンチマークおよび使用感の検証は、AMD公式のグラフィックドライバーをインストールした状態で実施しています。
Windowsエクスペリエンスインデックスの結果
| 項目 | スコア |
| プロセッサ | 9.1 |
| メモリ(RAM) | 9.1 |
| グラフィックス | 6.2 |
| ゲーム用グラフィックス | 未計測 |
| プライマリディスク | 8.0 |

CrystalDiskMarkの結果
| 項目 | Read(MB/s) | Write(MB/s) |
| SEQ1M Q8T1 | 552.47 | 442.15 |
| SEQ1M Q1T1 | 519.83 | 429.39 |
| RND4K Q32T1 | 228.85 | 196.53 |
| RND4K Q1T1 | 28.21 | 52.05 |

PCMark 10の結果
▼PCMark 10の実測結果
| 項目 | スコア |
| 総合スコア | 4749 |
| Essentials | 7025 |
| Productivity | 10035 |
| Digital Content Creation | 4123 |

Cinebench 2026の結果
| 項目 | スコア |
| CPU(マルチスレッド) | 1179 |
| CPU(シングルコア) | 553 |
| CPU(シングルスレッド) | 308 |
| MP Ratio | 3.82x |

3DMarkの結果
3DMarkの各テスト結果を紹介していきます。
Time Spy & Night Raid
| テスト | 総合 | グラフィックス | CPU |
| Time Spy | 680 | 597 | 3358 |
| Night Raid | 7618 | 7574 | 7881 |

Steel Nomad Light
| 項目 | スコア |
| 総合スコア | 586 |

CPUプロファイル
▼CPUプロファイルの実測結果
| 項目 | スコア |
| 最大スレッド数 | 2995 |
| 16スレッド | 3012 |
| 8スレッド | 3022 |
| 4スレッド | 2594 |
| 2スレッド | 1592 |
| 1スレッド | 837 |

Storage Benchmark
| Storage Benchmark 結果 | ||
| 総合スコア | 604 | |
| 各テスト項目の詳細 | ||
| テスト内容 | 帯域幅(MB/s) | アクセス時間(μs) |
| Battlefield Vを読み込む | 247.71 | 310 |
| Call of Dutyを読み込む | 198.05 | 390 |
| Overwatchを読み込む | 135.08 | 183 |
| ゲームをインストール | 42.92 | 313 |
| ゲームを録画 | 44.58 | 192 |
| ゲームを保存 | 34.55 | 225 |
| ゲームを移動 | 332.73 | 789 |

Sky Diverのストレステスト
▼Sky Diverストレステストの実測結果
| 項目 | 結果 |
| フレーム率の安定性 | 99.3% |
| ループ回数 | 20 |

一般的なPC作業は快適
本機でWebサイトを閲覧したり、動画を視聴したりして、普段使いの快適さを検証しました。なお、レビュー時にはウルトラワイドモニターに接続し、3440×1440解像度・100Hzで出力しています。
まずはWebサイト閲覧時について。画像の多いサイトから、スクリプトを多用したサイトまで閲覧してみましたが、どのサイトでもページ遷移・読み込みはスムーズであり、終始快適に閲覧することができました。
一般的なWebサイト閲覧において、ストレスを感じることはありません。
続いて、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴してみました。
4K画質設定で動画を再生しましたが、カクつきが生じたり、動画が途中でストップしてしまうことはなく、快適に視聴できました。
そしてWordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリの動作も軽快で、資料作成や表計算、スライド編集がストレスなく行えました。
仕事用ツールとWebブラウザを同時に立ち上げても、軽めの作業であれば大きな処理落ちは感じませんでした。文書作成や表計算、Web会議といった一般的なビジネス用途なら十分活用できます。
なお、3画面出力時において、それぞれのモニターにWeb画面やOffice画面を同時表示した場合でも、処理パフォーマンスの低下は感じられませんでした。
総じて、日常的な利用シーンでの使用感は快適で、性能不足を感じる場面はほとんどありませんでした。
PCゲーム性能は控えめ|DQ10・FF14のベンチマークで検証
本機の内蔵GPUは「AMD Radeon Graphics」であり、3D処理性能は高いとは言えません。設定次第でPCゲームもプレイできますが、軽量タイトルに限られます。
DQ10のベンチマークテスト結果
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 最高品質
- フルスクリーン
ドラゴンクエストX (DQ10)でベンチマークテストを行った結果、"フルHDフルスクリーン×最高品質" で 3,940点の「普通」という結果となりました。
DQ10は比較的軽量なPCゲームですが、本機では「普通」に届く程度のスコアです。なお、グラフィック設定を「普通」まで下げても、スコアに大きな変化は見られませんでした。
プレイ自体は可能ですが、快適さや映像の滑らかさを重視するにはやや力不足です。
FF14のベンチマークテスト結果
テスト条件
- 黄金のレガシー
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップ)
- ウィンドウモード
フルHD解像度・ウィンドウモードの条件でテストを実行したところ、標準品質でも1,686点で「設定変更が必要」の結果となりました。
FF14クラスの大規模MMORPGをプレイするのには適しておらず、ゲーム用途はあくまで軽めのタイトルを最低限楽しむ程度と考えておくのがよいでしょう。
優れた放熱性能、高負荷時にはややファン音が目立つ
室温約26℃の環境で、HWMonitorを起動した状態でCinebenchやストレステストを実行しました。以下、ストレステスト実行前のアイドル時と、実行後のHWMonitorの結果です。
▼HWMonitorの計測結果(室温約26℃/最高温度は「Max」欄)
アイドル時はCPUコアが40℃前後、CPU Packageが46℃前後で推移。高負荷をかけた際も、CPU Packageの最高温度は75.9℃、CPUコアは最大74.4℃に収まっており、ミニPCとしては特に気になる発熱は見られませんでした。テスト終了直後には60℃前後まで下がっており、熱がこもり続けるような様子もありません。
実際に高負荷で動かした後の筐体に触れても、ほのかに温かさを感じる程度でした。
また、SSDの最高温度も48℃に収まっています。先述したSky Diverストレステストでも安定性99.3%を記録していることから、高負荷時にも大きな性能低下を起こさず、放熱・冷却性能は十分に安定していると評価できます。
続いて、動作音についても確認しました。
室内の騒音レベルが約35dBの環境で、本体から約20cmの距離で騒音計を使って測定したところ、アイドル時は36dB前後でしたが、高負荷時には45dB前後まで上がりました。
Web閲覧やOffice作業など、普段の作業時は周囲の環境音とほとんど変わらない静かさです。一方で、負荷が高まった際には冷却を優先してファン回転数が上がり、45dB前後まで上昇。ファンの回転音ははっきり聞こえるようになりますが、極端にうるさいというほどではありません。
総じて、小型PCとしては妥当な動作音という印象です。
ACEMAGIC K1 7330Uのメリット・デメリット
『ACEMAGIC K1 7330U』を実際に使って感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
良かった点
- シンプルで悪目立ちしづらいデザイン
- コンパクトで置き場所に困らない、VESAマウントにも対応
- Web閲覧やOffice作業など、普段使いには十分な性能
- USB端子が豊富
- ストレージを最大4TBまで拡張可能
- 高負荷時でも温度・性能が安定
- 価格がリーズナブル(4万円台)
悪かった点
- メモリはオンボードのため増設・交換できない
- 標準SSDがSATA接続で、NVMeより速度は控えめ
- GPU性能が低く、3Dゲームや重いクリエイティブ作業には不向き
- 内部ストレージへのアクセスがやや面倒
- 高負荷時はファン音がやや目立つ
よくある質問(FAQ)



総評:普段使いの快適さと端子の豊富さが魅力の1台
ACEMAGIC K1 7330Uは、Web閲覧やOffice作業を中心に使うなら、十分に実用的なミニPCです。実際に使ってみても、サイトの読み込みや資料作成はスムーズで、4K画質の動画再生も快適でした。軽めの作業であれば、複数のアプリを開いても動作の重さはほとんど感じません。
小さな筐体にUSB Type-Aを6基備え、最大3画面へ同時出力できる点も魅力です。実際に3画面で使用しても目立った性能低下は感じず、画面を広く使って仕事をしたい人にも扱いやすい構成だと思います。
冷却性能も良好です。今回の検証ではCPU Packageの最高温度が75.9℃に収まり、ストレステストの安定性も99.3%を記録。高負荷後の筐体に触れても、ほのかに温かい程度です。ただし、ファン音は本体から約20cmの距離で45dB前後まで上がるため、高負荷時まで完全な静かさを求める人にとっては気になるかもしれません。
一方、8GBメモリを増設できない点は、購入前に押さえておきたいところ。標準の256GB SATA SSDも速度重視の構成ではなく、ゲーム性能にもあまり期待はできません。あれこれ用途を広げるより、日常作業に絞って選ぶほうが満足しやすいと感じました。
仕事や動画視聴を、場所を取らないPCでこなしたい。そんな人にとって、普段使いの快適さと端子の豊富さが魅力になる1台です。
◎おすすめできる人
- Web閲覧・Office作業・動画視聴が中心の人
- 小型・軽量なPCでデスクをすっきりさせたい人
- 複数のモニターやUSB機器を接続して使いたい人
▲おすすめできない人
- 本格的な3Dゲームを快適に楽しみたい人
- 用途に合わせてメモリを増設したい人
- 高負荷時も静かな動作音を求める人
▼ショート動画を公開しました!使用感はこちらでもご確認いただけます
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