ミニPCブランド「GEEKOM(ギコム)」(台湾)から、Intel Core Ultra 9 185Hを搭載した高性能ミニPC『GEEKOM IT13 Max』が登場しました。通常価格は税込129,900円です。
Intel Arc GraphicsとNPU「Intel AI Boost」を備えており、普段使いやオフィスワークはもちろん、画像編集や動画制作、AIを活用した作業まで幅広くこなせる構成となっています。
そして約136×132×50.1mmのコンパクトな筐体ながら、USB4やデュアル2.5Gbps LAN、Wi-Fi 7、最大4画面出力など、インターフェースも充実。最大65Wで動作する性能と静音設計を両立している点も大きな特徴です。
先に結論 | GEEKOM IT13 Maxはこんな製品
- 強み小型ながら高い処理性能と豊富なインターフェースを備える
- 弱みメモリを増設できず、重量級ゲームの高画質プレイには不向き
- 向く人省スペース環境で一般作業からクリエイティブ用途まで快適にこなしたい人
今回、メーカーより本製品を提供していただきました。
本記事では『GEEKOM IT13 Max』について、外観・インターフェース・実際の使用感などを実機検証し、どのような人に向くモデルかを詳しくレビューします。
『GEEKOM IT13 Max』の割引・セール情報

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※価格・クーポン情報は2026年8月4日時点のものです。最新情報は販売ページをご確認ください。
『GEEKOM IT13 Max』のスペック・仕様表
| 項目 | 仕様 |
| 製品名 | GEEKOM IT13 Max |
| OS | Windows 11 Pro 25H2 モダンスタンバイ対応 |
| CPU | Intel Core Ultra 9 185H 16コア/22スレッド、最大5.1GHz 基準TDP:45W/最大動作電力:65W |
| GPU | Intel Arc Graphics(内蔵GPU) 8 Xeコア、最大2.35GHz、AV1ハードウェアエンコード対応 |
| NPU | Intel AI Boost NPU単体:最大11 TOPS CPU・GPU・NPU合計:最大34 TOPS |
| メモリ | 24GB LPDDR5(オンボード、デュアルチャネル) |
| ストレージ | 500GB PCIe 4.0 NVMe SSD(最大6TBまで拡張可能) |
| ストレージスロット | M.2 2280 PCIe 4.0 NVMe SSD ×1 M.2 2242 PCIe SSD ×1 |
| 映像出力 | HDMI 2.0 ×2 USB4 Type-C(DisplayPort Alt Mode対応)×2 最大4画面同時出力/最大8K出力対応 |
| 前面インターフェース | USB 3.2 Gen 2 Type-A ×4 ※うち1ポートはAlways On充電対応 3.5mmステレオヘッドセットジャック ×1 電源ボタン ×1 |
| 背面インターフェース | USB4 Type-C ×2 ※うち1ポートはUSB PD給電・電源入力対応 USB 3.2 Gen 2 Type-A ×1 USB 2.0 Type-A ×1 HDMI 2.0 ×2 2.5Gbps LAN(RJ45)×2 DC入力 ×1 ケンジントンロック ×1 |
| カードリーダー | SD 4.0カードスロット ×1 |
| 有線LAN | 10/100/1000/2500Mbps対応 RJ45 ×2 リンク速度表示LED搭載 |
| 無線LAN | Wi-Fi 7(Intel M.2モジュール) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 |
| セキュリティ | dTPM 2.0対応 |
| 冷却システム | GEEKOM IceBlast 3.0 |
| 動作音 | 公称35dB以下 |
| 電源LED | 電源オン時:ホワイト点灯 モダンスタンバイ時:ホワイト点滅 |
| 電源 | 120W電源アダプター(19V) 地域専用AC電源コード(IEC C5) |
| 本体サイズ | 約136 × 132 × 50.1mm |
| 重量 | 公称値:約832.1g 実測値:約830g |
| 設置方法 | デスクトップ設置/VESAマウント対応 |
| 認証 | PSE、CE、FCC、CB、UKCA、RoHS、TELEC、RCM、CEC |
※参照元:GEEKOM公式サイト(IT13 Max 製品ページ)
実機で確認したバージョン情報は以下の通りです。
なお、「slmgr -dli」や「slmgr -dlv」コマンドで確認したところ、Windowsはリテールライセンスとして正規に認証されていました。格安ミニPCで見られる期限付き認証やボリュームライセンスではない点は安心です。
『GEEKOM IT13 Max』のパッケージ内容
箱を開けると、ミニPCが緩衝材に囲われて頑丈に梱包されています。
HDMIケーブルも付属するので、購入後すぐにモニターと接続して使用を開始できます。
内容物一覧
- GEEKOM IT13 Max 本体
- 電源アダプタ
- 電源コード
- HDMIケーブル
- VESAマウント金具&ネジ一式
- ユーザーマニュアル
VESAマウント金具&ネジが付属しており、モニター裏に取り付けることで、デスク周りをさらに省スペース化できます。また、電源アダプタもそこまで邪魔にならないサイズ感です。
『GEEKOM IT13 Max』の本体外観
『GEEKOM IT13 Max』の本体サイズは、約136 × 132 × 50.1mmとコンパクト。全体的に黒色を基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザインで、デスク上に設置しても悪目立ちすることはありません。
サラサラとした手触りで、見た目・質感ともに上質さがあります。指紋や皮脂汚れも目立ちづらく、清潔感を保ったまま使いやすい点も好印象。
▼筐体外観(360度)
手のひらに載せられるほどのサイズ感で携行性は良好。カバンなどに入れて外出先へ気軽に持ち運ぶことも可能です。
底部の四隅にはゴム脚が備わっているほか、通気口が設けられています。また、VESAマウント金具を取り付けるための穴も用意されています。
本体重量は実測で約830gと、最近のミニPCの中ではやや重量感のある部類ですが、極端に重く感じるレベルでもありません。
小型デザインのおかげで、実際にデスク上に設置してもスペースを取らず、邪魔には感じません。装飾を抑えたスタイリッシュな外観で、悪目立ちしづらい点も魅力です。
スマホと並べると、ミニPCの小ささが際立ちます。
インターフェース構成
『GEEKOM IT13 Max』のインターフェースについて見ていきます。
正面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-A ×4、3.5mmヘッドホンジャック×1、電源ボタン×1が用意。Type-Aのうち1ポートはAlways On充電対応です。
側面にはSDカードスロットと、ケンジントンロック穴が設けられています。
そして背面には、USB4 Type-C×2、HDMI 2.0×2、2.5GbE LAN×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×1、USB 2.0 Type-A×1、DC入力×1が用意。
このように、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっています。構成自体は以前レビューした「GEEKOM A9 MAX 2026」とまったく同じです。
なお、HDMI 2.0×2 と USB4 Type-C×2 を併用することで、最大4画面同時出力が可能です。
『GEEKOM IT13 Max』の拡張性
本機は最大6TBまでのストレージ増設をサポートしており、底部のフタを取り外して拡張スロットへアクセスできます。一方、メモリ(RAM)はオンボードで実装されているため、交換・増設不可となっています。
GEEKOMの従来モデルは、底面のゴム脚を取り外さないとネジにアクセスできず、内部基板へたどり着きにくい点がネックでした。しかし本機では、底面カバーを比較的簡単に開けられるため、この弱点が改善されている点は好印象です。
なお初期状態では、Cドライブ464GBのうち391GBが空き領域となっていました。
『GEEKOM IT13 Max』のベンチマークテスト結果
本機で各種ベンチマークテストを行った結果を紹介していきます。
Windowsエクスペリエンスインデックスの結果
| 項目 | スコア |
| プロセッサ | 9.4 |
| メモリ(RAM) | 9.9 |
| グラフィックス | 8.3 |
| ゲーム用グラフィックス | 未計測 |
| プライマリディスク | 8.8 |

CrystalDiskMarkの結果
| 項目 | Read(MB/s) | Write(MB/s) |
| SEQ1M Q8T1 | 5445.87 | 3273.93 |
| SEQ1M Q1T1 | 3046.65 | 3047.31 |
| RND4K Q32T1 | 651.63 | 535.75 |
| RND4K Q1T1 | 63.47 | 186.95 |

PCMark 10の結果
| 項目 | スコア |
| 総合スコア | 8538 |
| Essentials | 9422 |
| Productivity | 17403 |
| Digital Content Creation | 10302 |

Cinebench 2026の結果
| 項目 | スコア |
| CPU(マルチコア) | 3315 |
| CPU(シングルコア) | 584 |
| CPU(シングルスレッド) | 440 |
| MP Ratio | 7.53x |

Geekbench AIの結果
| 処理デバイス | 単精度 | 半精度 | 量子化 |
| CPU Intel Core Ultra 9 185H |
3,390 | 3,444 | 8,144 |
| GPU Intel Arc Graphics |
8,465 | 13,899 | 21,713 |
| NPU Intel AI Boost |
3,499 | 8,776 | 13,737 |

3DMarkの結果
3DMarkの各テスト結果を紹介していきます。
Time Spy & Night Raid
| テスト | 総合 | グラフィックス | CPU |
| Time Spy | 4008 | 3605 | 10938 |
| Night Raid | 30481 | 36880 | 15370 |

Steel Nomad Light
| 項目 | スコア |
| 総合スコア | 3183 |

CPUプロファイル
| 項目 | スコア |
| 最大スレッド数 | 8198 |
| 16スレッド | 7649 |
| 8スレッド | 5893 |
| 4スレッド | 3955 |
| 2スレッド | 2087 |
| 1スレッド | 1057 |

Storage Benchmark
| Storage Benchmark 結果 | ||
| 総合スコア | 1442 | |
| 各テスト項目の詳細 | ||
| テスト内容 | 帯域幅(MB/s) | アクセス時間(μs) |
| Battlefield Vを読み込む | 870.17 | 90 |
| Call of Duty: Black Opsを読み込む | 615.73 | 111 |
| Overwatchを読み込む | 285.65 | 85 |
| ゲームをインストール | 186.58 | 72 |
| ゲームを録画 | 46.83 | 183 |
| ゲームを保存 | 30.20 | 254 |
| ゲームを移動 | 1511.04 | 180 |

Steel Nomad Lightのストレステスト
▼Steel Nomad Lightストレステストの実測結果
| 項目 | 結果 |
| フレーム率の安定性 | 99.0% |
| 最高ループのスコア | 3194 |
| 最低ループのスコア | 3162 |
| ループ回数 | 20 |

一般的なPC作業は非常に快適
本機でウェブサイトを閲覧したり、動画を視聴して、普段使いの快適さを検証しました。なお、レビュー時にはウルトラワイドモニターに接続し、3440×1440解像度・100Hzで出力しています。
まずはウェブサイト閲覧時について。画像の多いサイトから、スクリプトを多用したサイトまで閲覧してみましたが、どのサイトでもページ遷移・読み込みはスムーズであり、終始快適に閲覧することができました。
一般的なウェブサイト閲覧において、ストレスを感じることはありません。
続いて、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴してみました。
4K画質で動画を再生しましたが、カクつきが生じたり、動画が途中でストップしてしまうことはなく、快適に視聴できました。
そして表計算ツール等を用いたオフィス作業について。
WordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリの動作も軽快で、資料作成や表計算、スライド編集がストレスなく行えました。
仕事用ツールとウェブブラウザを同時に立ち上げても、軽めの作業であれば大きな処理落ちは感じませんでした。文書作成や表計算、Web会議といった一般的なビジネス用途なら十分活用できます。
なお、4画面同時出力の場合でも、処理パフォーマンスの低下は感じられませんでした。
総じて、日常的な利用シーンでの使用感は快適で、性能不足を感じる場面はありませんでした。
軽めのPCゲームであれば設定次第でプレイ可能
本機は内蔵GPUに「Intel Arc Graphics」を採用しており、AAA級の重量級タイトルを快適に遊ぶのは難しいものの、軽めのPCゲームであれば設定次第でスムーズに楽しめる性能を備えています。
DQ10のベンチマークテスト結果
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 最高品質
- フルスクリーン
MMORPG系でも、DQ10のようなライトタイトルであれば、最高品質でも快適に遊べることが分かります。
FF14のベンチマークテスト結果
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップ) / 高品質(デスクトップ)
- ウィンドウモード
FF14クラスのMMORPGでも、設定を抑えることで遊ぶこと自体は可能だと確認できました。
フォートナイトを実際にプレイしてみた
本機のゲーミング性能を確認するため、実際にフォートナイトをプレイしてみました。なお、初起動時のパフォーマンス自動設定では、"中画質設定" となりました。
序盤のプレイヤーが密集する場面では一時的にフレームレートが多少落ちることがありましたが、試合中は概ね40fps前後を維持できていました。
▼フォートナイトをプレイする様子(中画質設定時)
描画は安定しており、操作レスポンスも良好。たまにフレームレート低下を感じることはあるものの、画質設定を「中」以下に調整すれば、フォートナイトも実用的なレベルでプレイ可能であることが確認できました。
優れた放熱性能、高負荷時にはファンの音が大きくなる
各種ベンチマークテストおよびストレステストを実行した後に、HWMonitorでCPU・GPU・SSDの温度を確認してみました。
▼計測値(室温26℃、Cinebenchやストレステストなどを実行後)
室温26℃の環境で各種ベンチマークを実行したところ、CPUの最高温度は77℃、GPUは47℃、SSDは52℃に収まりました。高性能なCore Ultra 9を搭載した小型PCとしては良好な結果です。
テスト終了後にはCPU温度も40~50℃台まで下がっており、長時間負荷をかけても熱がこもりにくい、安定した冷却性能を確認できました。
高負荷稼働後の筐体に触れても、ほのかに温かさを感じる程度です。
そして、本体の稼働音に関しても確認しました。
実際に騒音計を使い、本体から約20cmの位置で稼働音を測定したところ、通常時は43dB前後に収まり、近くに置いてもファン音はほとんど気になりませんでした。一方、ベンチマークなどで高い負荷をかけると48dB前後まで上昇し、ファンの回転音がはっきりと聞こえるようになります。
騒々しいほどではありませんが、静かな室内では負荷に応じた音の変化を確かに感じます。
『GEEKOM IT13 Max』のメリット・デメリット
『GEEKOM IT13 Max』を実際に使って感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
良かった点
- シンプル&コンパクトで、悪目立ちしづらいデザイン
- 豊富なインターフェース構成
- 最大6TBまでストレージを拡張可能
- NPU搭載でAI処理を効率化できる
- Core Ultra 9 185H搭載で処理性能が高い
- 24GBメモリで複数アプリも快適
- SSDの読み込みが高速
- Wi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応
- 設定次第で軽負荷ゲームを快適に遊べる
- 小型ながら冷却性能に優れる
悪かった点
- メモリを交換・増設できない
- 標準ストレージ容量は500GBのみ
- 高負荷時はファン音が目立つ
- 重量級ゲームの高画質プレイには不向き
- 価格は10万円を超えており手頃とは言いづらい
よくある質問(FAQ)



総評:仕事から軽めのゲームまで幅広くこなせる、省スペースな高性能ミニPC
GEEKOM IT13 Maxを実際に使ってみて特に印象に残ったのは、コンパクトな筐体からは想像しにくいほど、普段の動作が軽快だったことです。
PCMark 10では8,538を記録し、ウェブ閲覧やOffice作業はもちろん、画像編集や軽~中程度の動画編集でも性能不足は感じませんでした。4画面へ同時出力した状態でも、目立った処理落ちは見られません。
内蔵GPUながらゲーム性能も比較的高く、フォートナイトはフルHD・中画質でおおむね40fps前後を維持できました。重量級ゲーム向けではありませんが、設定を調整すれば軽量タイトルも十分楽しめます。
冷却面も優秀で、室温26℃で高負荷テストを繰り返してもCPUの最高温度は77℃、ストレステストの安定性は99.0%でした。ただし、稼働音は通常時の43dB前後から高負荷時には48dB前後まで上昇し、静かな部屋ではファン音が耳に入ります。
メモリを増設できない点は惜しいものの、USB4やデュアル2.5GbE、Wi-Fi 7、最大4画面出力など、接続性は非常に充実しています。
省スペース性を保ちつつ、仕事からクリエイティブ作業、軽めのゲームまで幅広くこなしたい人には、完成度の高い一台です。
◎おすすめできる人
- 省スペースと高い処理性能を両立したい人
- 画像編集や軽~中程度の動画編集を行う人
- 多画面出力や豊富なポートを活用したい人
▲おすすめできない人
- 重量級ゲームを高画質で快適に遊びたい人
- 将来的にメモリを増設したい人
- 高負荷時のファン音や価格の安さを重視する人
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