ミニPCブランド「GEEKOM(ギコム)」(台湾)から、Intel Processor 7505を搭載したミニPC『GEEKOM Air 12 2026』が登場しました。
通常価格は、基本モデル(8GB+256GB)で税込49,900円となっています。
高性能モデルというより、Webサイト閲覧、Office作業、動画視聴、テレワーク、軽めの業務用途などを省スペースでこなすための1台という印象です。
本体サイズは117×112×34.2mmと非常にコンパクトで、デスク上に置いても邪魔になりにくいサイズ感。最大3画面出力に対応しているほか、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、SDカードスロット、VESAマウントなど、実用的なスペック構成です。
先に結論 | GEEKOM Air 12 2026はこんな製品
- 強み小型ながら、3画面出力・Wi-Fi 6・SDカードスロットなど実用的な機能を一通り備えている
- 弱みCPU性能やグラフィック性能は控えめで、重い動画編集や本格的なゲーム用途には向かない
- 向く人Web閲覧、Office作業、動画視聴、テレワーク用に、静かで場所を取らないミニPCを探している人
今回、メーカーより本製品(8GB+256GBモデル)を提供していただきました。
本記事では『GEEKOM Air 12 2026』について、外観・インターフェース構成・実際の使用感などを数日間にわたり実機検証し、どんな人に向くモデルかを詳しくレビューします。
▼ショート動画を公開しました!使用感はコチラでもご確認いただけます。
『GEEKOM Air 12 2026』のスペック・仕様表
| 製品名 | GEEKOM Air 12 2026 |
| OS | Windows 11 Pro 25H2(モダンスタンバイ対応) |
| CPU | Intel Processor 7505 / Tiger Lake Gold 7505 / 2コア / 4スレッド |
| 最大動作周波数 | 最大3.5GHz |
| TDP | 15W |
| GPU | 第11世代インテル プロセッサー用 Intel UHD Graphics |
| メモリ | DDR4 260ピン SODIMM |
| メモリ容量 | 8GB / 最大32GBまで拡張対応 |
| ストレージ | 256GB SSD |
| ストレージ拡張 | M.2 2280 SSD対応(最大4TBまで拡張対応) |
| インターフェース構成 | 【前面】 ・Type-C(データ専用)×1 ・USB 3.2 Gen 2×1 ・3.5mmヘッドフォンジャック×1 ・電源ボタン×1 【側面】 ・SDカードリーダー×1 ・ケンジントンロック×1 【後部】 ・Type-C(DP 1.4 Alt Mode対応)×1 ・USB 3.2 Gen 2×2 ・RJ45×1 ・HDMI 2.0×1 ・Mini DisplayPort×1 ・DC入力×1 |
| マルチディスプレイ | 最大3画面出力対応 |
| 有線LAN | Intel 10/100/1000Mbps イーサネット |
| 無線LAN | Wi-Fi 6(M.2 1216 WIFI6 / YM2208 CNVI) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
| 冷却システム | IceBlast 2.0 冷却システム |
| 筐体構造 | 全金属製内部フレーム、200kg耐荷重設計 |
| TPM | DTPM2.0サポート(オプション) |
| 電源アダプター | 100~240V AC、50/60Hz、45W(19V/2.36A)または65W(19V/3.42A) |
| 本体サイズ | 117 × 112 × 34.2 mm |
| 本体重量 | 約460g(実測値) |
| VESAマウント | 対応 |
| 認証 | CE、RoHS、FCC、CEC、CB、PSE、TELEC |
実機で確認したバージョン情報は以下の通りです。
なお、「slmgr -dli」や「slmgr -dlv」コマンドで確認したところ、Windowsはリテールライセンスとして正規に認証されていました。格安ミニPCで見られる期限付き認証やボリュームライセンスではない点は安心です。
『GEEKOM Air 12 2026』のパッケージ内容
箱を開けると、ミニPCが緩衝材に囲われて頑丈に梱包されています。
HDMIケーブルに加え、VESAマウント金具&ネジも付属。モニター裏などへ取り付けることで、よりスペースを節約できます。
パッケージ内容物一覧
- GEEKOM Air 12 2026 本体
- 電源アダプタ
- 電源コード
- HDMIケーブル
- VESAマウント金具&ネジ一式
- ユーザーマニュアル
電源アダプタはそこまで邪魔にならないサイズ感です。
『GEEKOM Air 12 2026』本体の外観
『GEEKOM Air 12 2026』の本体サイズは、117 × 112 × 34.2 mmと非常にコンパクトかつ薄型。全体的に黒色を基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザインで、デスク上に設置しても悪目立ちすることはありません。
筐体上部はマットな仕上げでサラサラとした手触り。比較的リーズナブルな価格の割に、見た目・質感の両方で上質さがあります。
▼筐体外観(360度)
手のひらに載せられるほどのサイズ感で携行性は良好。カバンなどに入れて外出先へ気軽に持ち運ぶことも可能です。
底部の四隅にはゴム脚が備わっているほか、VESAマウント金具を取り付けるための穴も用意されています。
本体重量は実測で約460gと比較的軽量です。
小型デザインのおかげで、実際にデスク上に設置してもスペースを取らず、邪魔には感じません。
スマホと並べると、ミニPCの小ささが際立ちます。
インターフェース構成
『GEEKOM Air 12 2026』のインターフェースについて見ていきます。
正面には、Type-C(データ専用)、USB Type-A 3.2 Gen 2、3.5mmヘッドフォンジャック、電源ボタンが用意。
右側面にはケンジントンロックが、左側面にはSDカードスロットが設けられています。
そして後部には、Type-C(DP 1.4 Alt Mode対応)、USB Type-A 3.2 Gen 2×2、RJ45、HDMI 2.0、Mini DisplayPort、DC入力が用意されています。
限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっています。
HDMI 2.0、Mini DisplayPort、USB Type-Cを併用することで、最大3画面出力が可能です。ただ、筐体の小型さゆえ仕方がなかったとは思いますが、使い勝手の面ではMini DisplayPortではなく、通常のDisplay Portが欲しかったところです。
『GEEKOM Air 12 2026』の拡張性
本機は最大32GBまでのメモリ拡張、および最大4TBまでのストレージ増設をサポートしており、底部のフタを取り外して拡張スロットへアクセスできます。
GEEKOMの従来モデルは、底面のゴム脚を取り外さないとネジにアクセスできず、内部基板へたどり着きにくい点がネックでした。しかし本機では、底面カバーを比較的簡単に開けられるため、この弱点が改善されている点は好印象です。
メモリがオンボードではなく交換可能なDDR4 SODIMM仕様になっており、空きスロットが用意されているため、あとからメモリを増設しやすいのは大きなメリットです。
なお、本機(256GBモデル)の内蔵ストレージは、初期状態で184GB分が使用可能領域となっていました。
『GEEKOM Air 12 2026』のベンチマークテスト結果
本機で各種ベンチマークテストを行った結果を紹介していきます。
Windowsエクスペリエンスインデックスの結果
▼Windowsエクスペリエンスインデックスの実測結果
| 項目 | スコア |
| プロセッサ | 8.8 |
| メモリ(RAM) | 8.8 |
| グラフィックス | 6.4 |
| ゲーム用グラフィックス | 未計測 |
| プライマリディスク | 8.1 |

CrystalDiskMarkの結果
▼CrystalDiskMarkの実測結果
| 項目 | Read(MB/s) | Write(MB/s) |
| SEQ1M Q8T1 | 559.15 | 490.34 |
| SEQ1M Q1T1 | 418.34 | 381.43 |
| RND4K Q32T1 | 192.59 | 176.81 |
| RND4K Q1T1 | 30.19 | 72.45 |

PCMark 10の結果
▼PCMark 10の実測結果
| 項目 | スコア |
| 総合スコア | 3,602 |
| Essentials | 5,890 |
| Productivity | 6,437 |
| Digital Content Creation | 3,345 |

Cinebench R23の結果
▼Cinebench R23の実測結果
| 項目 | スコア |
| CPU(マルチコア) | 2,104 |
| CPU(シングルコア) | 725 |
| MP Ratio | 2.90 x |

3DMarkの結果
3DMarkの各テスト結果を紹介していきます。
Time Spy & Night Raid
| テスト | 総合 | グラフィックス | CPU |
| Time Spy | 750 | 670 | 2,340 |
| Night Raid | 7,159 | 8,189 | 4,182 |

Fire Strike
▼Fire Strikeのスコア結果
| 項目 | スコア |
| 総合スコア | 1,659 |
| グラフィックススコア | 1,873 |
| 物理スコア | 6,286 |

CPUプロファイル
▼CPUプロファイルの実測結果
| 項目 | スコア |
| 最大スレッド数 | 1,599 |
| 16スレッド | 1,588 |
| 8スレッド | 1,596 |
| 4スレッド | 1,602 |
| 2スレッド | 1,250 |
| 1スレッド | 702 |

Storage Benchmark
▼Storage Benchmarkの実測結果
| Storage Benchmark 結果 | ||
| 総合スコア | 747 | |
| 各テスト項目の詳細 | ||
| テスト内容 | 帯域幅(MB/s) | アクセス時間(μs) |
| Battlefield Vを読み込む | 220.18 | 343 |
| Call of Duty: Black Opsを読み込む | 175.15 | 452 |
| Overwatchを読み込む | 115.67 | 221 |
| ゲームをインストール | 7.20 | 1790 |
| ゲームを録画 | 3.08 | 2764 |
| ゲームを保存 | 8.34 | 921 |
| ゲームを移動 | 245.30 | 1085 |

Steel Nomad Lightのストレステスト
▼Steel Nomad Lightストレステストの実測結果
| 項目 | 結果 |
| ストレステスト安定性 | 98.6(合格) |
| 最高ループのスコア | 496 |
| 最低ループのスコア | 489 |
| ループ回数 | 20 |

一般的なPC作業は快適
本機でウェブサイトを閲覧したり、動画を視聴して、普段使いの快適さを検証しました。
なお、レビュー時にはウルトラワイドモニターに接続し、3440×1440解像度・100fpsで出力しています。
まずはウェブサイト閲覧時について。
画像の多いサイトから、スクリプトを多用したサイトまで閲覧してみましたが、どのサイトでもページ遷移・読み込みはスムーズであり、終始快適に閲覧することができました。
一般的なウェブサイト閲覧において、ストレスを感じることはありません。
続いて、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴してみました。
4K画質で動画を再生しましたが、カクつきが生じたり、動画が途中でストップしてしまうことはなく、快適に視聴できました。
そして表計算ツール等を用いたオフィス作業について。
WordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリの動作も軽快で、資料作成や表計算、スライド編集がストレスなく行えました。
仕事用ツールとウェブブラウザを同時に立ち上げても、軽めの作業であれば大きな処理落ちは感じませんでした。文書作成や表計算、Web会議といった一般的なビジネス用途なら十分活用できます。
なお、3画面同時出力の場合でも、処理パフォーマンスの低下は感じられませんでした。
総じて、日常的な利用シーンでの使用感は快適で、性能不足を感じる場面はありませんでした。
軽めのPCゲームであれば、設定次第で最低限のプレイは可能
本機はゲーミング向けのミニPCではなく、AAA級の重量級タイトルを快適に遊ぶのは難しいです。ただし、軽めのPCゲームであれば、画質設定や解像度を調整することで、最低限プレイできる性能は備えています。
DQ10のベンチマークテスト結果
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 標準品質
- フルスクリーン
ドラゴンクエストX ベンチマークでは、フルHD・標準品質でスコア4,090、評価は「普通」という結果でした。MMORPG系でも、DQ10のようなライトタイトルであれば、設定次第で遊ぶこと自体は可能だと思われます。
FF14のベンチマークテスト結果
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップ)
- ウィンドウモード
画質を "標準" まで落としましたが、それでも「設定変更が必要」という結果に。さすがにFF14クラスのMMORPGを快適に遊ぶのは厳しいようです。
以上の結果から、あくまでゲーム目的のPCではなく、日常作業の合間に軽いタイトルを楽しむ程度と考えるのが現実的と言えます。
優れた静音性&放熱性能
各種ベンチマークテストおよびストレステストを実行した後に、HWMonitorで筐体の発熱を確認してみました。
▼計測値(室温25℃、3DMarkやストレステストなど実行後)
HWMonitorで確認したところ、室温25℃の環境で3DMarkやストレステストを実行した後でも、CPUコア温度は最大61℃、Package温度も最大61℃に収まっていました。
ミニPCとしてはかなり安定した温度で、高負荷時でも熱が一気にこもるような挙動は見られません。SSD温度も最大49℃程度に抑えられており、冷却面は十分に安心できる結果です。
性能を追求するモデルではありませんが、日常作業や軽めの負荷を長時間続ける用途では、安定して使いやすいミニPCだと感じました。
高負荷稼働後の筐体に触れても、ほのかに温かさを感じる程度です。
静音性も非常に優秀で、5時間連続稼働後でもファン音はかなり控えめです。ベンチマークテスト実行時など高負荷状態でこそファンの回転音が若干大きくなることはあるものの、その後はすぐ静音状態に戻ります。
実際に騒音計を用いて、ミニPCの至近距離で測定してみたところ、高負荷テスト後でも概ね37~40dBの範囲に収まっており、体感的にもかなり静かです。
オフィス作業や動画視聴時には耳を近づけてもほとんど気にならないレベルでした。音で気が散らず、作業に集中できるミニPCとなっています。
『GEEKOM Air 12 2026』のメリット・デメリット
『GEEKOM Air 12 2026』を実際に使って感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- シンプルで悪目立ちしづらい見た目
- デスク上に置いても邪魔になりにくいコンパクトサイズ
- Web閲覧、動画視聴、Office作業などの日常用途は快適
- 最大3画面出力に対応
- Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、SDカードスロットなど実用的な機能が揃っている
- 拡張スロットへアクセスしやすい
- 優れた静音性&冷却性能
デメリット
- CPU性能はエントリークラスで、重い処理には向かない
- ゲーム用途には不向き
- Mini DisplayPort
- ストレージはNVMe SSDほど高速ではない
よくある質問(FAQ)



総評:普段使いにちょうどいい、静かで小さなミニPC
『GEEKOM Air 12 2026』は、小型の筐体サイズと、日常作業を快適にこなせる性能、そして優れた静音性をバランス良く両立したミニPCでした。
CPU・GPU性能はあくまでエントリークラスで、動画編集や本格的なPCゲームを快適にこなすようなモデルではありません。
しかし、Web閲覧、動画視聴、Office作業、テレワークといった日常用途では十分に快適でした。4K動画の再生や複数アプリの同時使用、3画面出力でも明らかな性能不足は感じられず、「普段使い用の小型PC」としてはかなり扱いやすい印象です。
117×112×34.2mmのコンパクト筐体ながら、USB Type-C、HDMI、Mini DisplayPort、SDカードスロット、有線LAN、Wi-Fi 6など必要な端子・機能は一通り揃っています。メモリやストレージをあとから拡張できる点も実用的です。
高性能なミニPCを求める人や、ゲーム・動画編集をメインに考えている人にとっては、性能的に物足りないのは事実です。ただ、デスク上をすっきりさせつつ、日常作業を静かにこなせるWindows PCが欲しい人には、現実的な選択肢になる1台です。
◎おすすめできる人
- Web閲覧、Office作業、動画視聴用の小型PCが欲しい人
- デスク上をすっきりさせたい人
- 静音性や省スペース性を重視する人
▲おすすめできない人
- 動画編集やエンコードなど重い作業をしたい人
- 本格的なPCゲームを快適に遊びたい人
- CPU/GPU性能を最優先で選びたい人
▼ショート動画を公開しました!使用感はコチラでもご確認いただけます。
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