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PC・モニター ガジェットレビュー

『CHUWI RZBOX』レビュー | Ryzen 9 4900H搭載のパワフルな小型デスクトップPC

2021-12-03

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

最近では省スペース化を実現しつつ、実用性の高い性能を発揮する小型PC、いわゆる "ミニデスクトップPC" が数多く発売されている。ミニデスクトップPCは通常タイプのデスクトップPCと比べて価格も比較的リーズナブルであるため、リモートワークやオンライン授業用にPCの購入を検討している方々にも人気だ。

当サイトでは以前、中国メーカー "CHUWI" のミニデスクトップPCとして『CHUWI LarkBox』を紹介した。

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今回、同メーカーよりミニデスクトップPCの最新モデルCHUWI RZBOXが発表・リリースされたので、試作機を利用した際の感想等について紹介していきたいと思う。

▼2021年10月よりクラウドファンディングが開始された最新モデルのミニデスクトップPC。価格はメモリ16GB+512GBモデルで649ドルとなっている。

Ryzen 9 4900H搭載のパワフルな小型デスクトップPC

今回新たにリリースされた『CHUWI RZBOX』は、Ryzen 9 4900Hを搭載したパワフルな小型デスクトップPCだ。

筐体はフルメタル製のボディとなっており、サイズ約7×7インチ。非常にコンパクトかつ軽量であり、持ち運びにも適している。

ブランド CHUWI
型名 RZBOX
OS Windows10 Home 64bit
CPU AMD Ryzen 9 4900H, 8コア16スレッド/3.3~4.4GHz
RAM 16GB
ストレージ 512GB SSD M.2
グラフィックス Radeon Graphics 8コア
通信規格 Gigabit Ethernet×2、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2 対応
本体サイズ 177×188×61mm
本体重量 約1.3kg

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本製品はCPUに『Ryzen 9 4900H』を採用しており、RAM(メモリ)には16GBを搭載。ストレージには512GB SSDを用意するなど、小型サイズながら、同価格帯の通常タイプのデスクトップPCにも引けを取らないスペック構成となっている。

▼OSにはWin10 Home 64bitを採用。Gigabit Ethernet×2、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2といった主要通信規格にも対応している。ストレージの拡張スロットも用意。

Ryzen9 4900Hが内蔵する『AMD Radeon Vega 8』グラフィックスは最大1750MHzのクロック数に対応。これにより画像・動画のエンコードやレンダリングなどの処理はもちろん、ゲーミングでの高いパフォーマンスも期待できる。

▼649USDという価格ながら、より高価格な他社モデルにも負けず劣らずの性能を発揮する。

▼各ゲームプレイ時のFPS測定値(メーカー測定)

本体インターフェースも充実しており、USBポートなどに加えてHDMI・DP・VGAといった多彩な出力ポートも用意。同時に3つのモニターへの映像出力も可能となっている。

そしてこれだけの充実したスペック・インターフェースを備えつつ、筐体サイズは非常にコンパクトに収まっている。

横置きだけでなく縦置きも可能なため、デスク上のスペースを取らない点も嬉しい。

▼通常のデスクトップPCと比べても圧倒的なコンパクトさ。フルメタル製のボディも高級感を高める。

仕事や趣味はもちろん、ゲーミングやクリエイティブな作業まで、あらゆる用途に活用できる高性能なミニデスクトップPCとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

▼PC本体に加えて電源アダプターが付属している。持ち運びの利便性を強調して宣伝している割に、アダプタサイズがやや大きい気がする。

▼本体と電源アダプタを並べた様子。

▼PC本体の外観。フルメタル製のボディは金属特有の光沢を放っており、中々の高級感がある。

▼厚みは6センチほど。実にコンパクトだ。

▼筐体側面は凹状の形状になっており、縦置きした際にスタンド等が無くても安定する。

▼筐体サイズは約1.3キログラム。片手で掴み持てるほどの軽さであり、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。

▼本体裏面。四か所にゴム製の滑り止めが施されている。

続いて本体インターフェースについて紹介していく。

▼本体正面。画像左側からUSB2.0, USB Type-C, マイクジャック, ヘッドフォンジャック, 電源ボタンが用意。

▼本体背面。画像左側からDCポート, ディスプレイポート(DP), HDMI2.0, VGA, LANポート×2, USB3.0×2, USB2.0×2が用意。

このように、非常に充実したポート類が搭載されたインターフェースとなっている。

映像出力ポートが3つも用意されている点や、USBポートが計6つ用意されている点は嬉しい。ただし個人的には正面にUSB3.0ポートを1つは持ってきてほしかったところだ。

何はともあれ、幅広い外部デバイスを接続できる、汎用性の高いインターフェース構成であると言える。

ウェブサイト閲覧から動画視聴まで、非常にスムーズな動作

本製品をいくつかの用途で使用して、実際にパフォーマンスを確認した。

▼実際にHDMI、電源、マウス、キーボードを接続した様子。

▼マウスと並べても分かる、このコンパクトさ。

▼デバイスの仕様。今回のレビューでは16GB RAM・512GBストレージモデルを提供して頂いた。

▼512GBモデルでは、初期状態で約475GB分が利用可能領域として用意されている。

▼4Kモニターに接続して、3840×2160解像度で本製品を使用してみた。

まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。

画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。

▼ページスクロール時にも重くなることもなく、スムーズな閲覧が可能。

続いて、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。

動画サイトにおいても、画質を最高設定(4K)まで上げた場合でも、カクつくことなくスムーズに再生された。

また、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。

作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。

以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)は概ね快適にこなせるだけの性能だと確認できた。

リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にも適しているだろう。

ゲーミング性能について確認

続いて、ゲーミング性能についても確認してみた。

▼なお本製品にはRadeonグラフィックスが搭載されており、グラフィックに関する細かな調整を行うことが可能だ。

ファイナルファンタジー14

まずは『ファイナルファンタジー14』のベンチマークテストを実施。

テスト条件

  • 1920×1080(フルHD)
  • 標準品質(デスクトップPC)
  • フルスクリーンモード
  • DirectX 11

上記の条件でテストを実施した場合、スコア5656点、評価は "普通" であった。

標準品質設定であれば、大規模MMPRPGであるFF14レベルの作品でも、ある程度快適にプレイできることが確認できた。

ちなみに品質を "高品質" にまで上げた場合、評価は "設定変更を推奨" となった。

この筐体サイズに対してこれだけのスコアを出せている点は、実に頑張っていると言える。

『マインクラフト』(Java版)

続いてPC版『マインクラフト』(Javaエディション)をプレイ。

プレイ環境

  • ウィンドウサイズ:1920×1080
  • グラフィック関連設定:標準
  • 軽量化MOD:非導入
  • フレームレート制限:なし

上記の環境でマイクラをプレイした場合、いたって快適なゲームプレイが可能であった。

▼FPSは60台で安定しており、スムーズでストレスのない操作が可能。

移動時やチャンク読み込み時にも気になるカクつきやフレームレート低下は起きず、滑らかな操作が可能であった。

軽量化MOD等を導入すれば、大規模サーバーなどに参加した場合でも問題なく遊ぶことができるだろう。

以上の通り、FF14のような大規模MMOクラスのタイトルからマイクラまで、低~中程度の要求スペックのPCゲームであれば、ある程度快適に遊べることが確認できた。

作業のちょっとした合間にゲームを楽しみたい場合にもうってつけのミニPCだ。

優れた静音性と放熱機構

レビュー時には本製品を6時間ほど連続使用したが、PC本体からの動作音は非常に静かであり、耳を近づけると多少のファン回転音が聞こえる程度であった。

▼耳を近づけると、小さな "キーン" という回転音がわずかに聞こえる程度。

また長時間稼働後の本体を触ってもほとんど熱を感じることも無かった。

▼長時間使用し続けても熱くならない。

このように優れた静音性と排熱性能を実現しており、長時間の利用にも安心だろう。

『CHUWI RZBOX』のまとめ

今回紹介した『CHUWI RZBOX』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • コンパクトかつ軽量な筐体サイズ
  • 高級感のあるフルメタルボディ
  • 充実したインターフェース構成
  • 大抵の作業を快適にこなせる実用的な性能
  • ゲーミングもある程度快適
  • 優れた静音性&廃熱機構

悪かった点

  • 電源アダプタがやや大きめ

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以上の通り、コンパクトな筐体サイズに対して、通常タイプのデスクトップPCにも引けを取らない性能を発揮する小型PCとなっている。

Ryzen 9 4900Hおよび16GBメモリのおかげで、ウェブブラウジングから動画視聴、計算ソフトの使用まで大抵の作業を快適に行うことができる。リモートワークやテレワーク用のPCを探している方にもオススメできる性能の高さだ。

6つのUSBポートのほか3つの映像出力ポートを備えるなどインターフェース構成も充実しており、多数台デバイスとの接続にも対応できる汎用性の高さがある。

また、FF14やマインクラフトなど、やや重めのPCゲームもある程度快適に遊ぶことが出来た。作業の合間にゲーミングを楽しみたい方にもうってつけだ。

一方で、筐体サイズに対して電源アダプターが大きめである点はやや残念だ。省スペース化や持ち運びの利便性をウリにする小型PCであれば、アダプターサイズをより抑えてくれると嬉しかった。

何はともあれ、間違いなく実用性の高い小型PCであり、テレワークから趣味用途に至るまで幅広い場面で活躍するだろう

持ち運びを前提としたミニPCを探している方にも、ぜひ試してほしい一品だ。

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