ポータブル冷蔵庫、ポータブル電源、ソーラーパネルなどを数多く手掛けるメーカーのBougeRVは、2025年5月9日(金)に、同ブランドのポータブル冷蔵庫『BougeRV CLB』を発売した。
以前当サイトでレビューした同ブランドの「BougeRV CRX2 ポータブル冷蔵庫」の廉価版とも言えるモデルだ。
-20℃までの冷却が可能なポータブル冷蔵庫であり、夏場の屋外でも、庫内の飲食物を新鮮な状態に保つことができる。9L/15Lの2つの容量モデルが用意。
容量に対して比較的軽量。取っ手が付いており、移動も簡単に行える。専用バッテリーを挿入することでコンセントのない場所でも利用できるため、キャンプなどのアウトドアな場面には非常に役立つ製品となっている。
今回、メーカーより本製品(15Lモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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- 有効期限:2025年5月9日(金)~ 11月4日(火)
▼バッテリー付属パッケージ
ブランド | BougeRV | |
製品名 | BougeRV CLB | |
容量 | 9L | 15L |
温度設定範囲 | -20°C ~ +20°C | |
定格消費電力 | ECOモード:45W MAXモード:60W |
|
電源 | 電源コード / バッテリー | |
騒音レベル | ≤45dB | |
冷媒 | R-134a | |
定価電圧 | DC12V/24V, AC100V~240V(50Hz/60Hz) | |
本体サイズ(外寸) | 約477×320×261mm | 約610×320×264mm |
本体重量 | 約6.6kg(バッテリーなし) 約7.75kg(バッテリーあり) |
約8.6kg(バッテリーなし) 約9.75kg(バッテリーあり) |
今回紹介する『BougeRV CLB』は、-20℃までの冷却が可能なポータブル冷蔵庫だ。
30℃超えの高温下でも、しっかりと-20℃までキンキンに冷やせる冷却能力を実現している。
9L/15Lの2つの容量モデルが用意。9Lモデルであれば335ml飲料を約13本、500mlを約21本収納可能。今回レビューする15Lモデルであれば、335ml飲料を約21本、500ml飲料を約15本、2L飲料を約4本も収納できる。1~2人には最適な容量だ。
9Lモデルの筐体サイズは約477×320×261mm、15Lモデルは約610×320×264mmであり、いずれも一般的な車両にラクラク詰め込めるコンパクトサイズとなっている。
騒音レベルは≤45dBと静音性に優れており、就寝時に稼働させておいても安眠を妨げることは無い。
基本は電源コードによる有線給電式であり、屋外ではポータブル電源やソーラーパネルから給電することで利用できる。さらに、別売りのBougeRVバッテリーを装着することで、電源がない場所でもコードレス使用が可能に。
▼バッテリーを利用した場合でも、最大12時間の連続コードレス使用が可能。
▼ECOモードで45W、MAXモードでも60Wの省エネ設計。家計にもやさしい造りだ。
そして公式アプリとの連携により、温度調整や稼働監視、モード切替などを遠隔で行うことができる。いちいち筐体に触れずとも、稼働中の様子を把握できる点は実に便利だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物を全て取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- BougeRV CLB 15L本体
- 100~240V ACアタブター
- AC電源コード
- 12/24V DC電源コード
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応
▼12/24V DC電源コードが付属。車のシガーソケットからの給電も可能となっている。
▼電源アダプタは比較的大きめなサイズ。
BougeRV CLB 15L本体
▼BougeRV CLB 15L本体の外観。本体サイズ(外寸)は約610×320×264mm。
ベージュ色を基調とした、落ち着いた印象を受けるデザインだ。
▼反対側面の様子。
▼右側面の様子。取っ手が用意されているほか、内部にコンプレッサー室が設けられている。
▼下部にはソーラー入力ポート、DC入力ポートが用意。
▼左側面の様子。こちらにも取っ手が用意。
▼上部の様子
▼各操作ボタンおよびディスプレイが用意。
▼USB Type-Aポートはキャップで保護されている。
▼上部のフタを開けると、冷蔵庫内が現れる。
▼15Lの大容量。335ml飲料を約21本、500ml飲料を約15本、2L飲料を約4本も収納できる。
▼そして上部右上のフタを開けると、バッテリー投入部が現れる。
今回のレビュー時には「BougeRV 173Wh 車載冷蔵庫バッテリー」付属パッケージを提供していただいた。
▼バッテリー上部のレバーを押した状態で引き上げることで、バッテリーを取り外せる。
▼バッテリー本体の外観
▼バッテリー上部にはLEDインジケーターと電源ボタン、USB Type-Cポートが用意。
▼電源ボタンを短押しすると、LEDインジケーターが点灯してバッテリー残量を把握できる。
▼バッテリーの仕様表記
▼バッテリー本体の重量は、実測で約1,063g。
▼バッテリーを取り外した状態の、『BougeRV CLB 15L』の本体重量は、実測で約8,749g。
バッテリーを装着した状態でもポータブル冷蔵庫の重量は10kgを超えないため、筐体左右に用意された取っ手を掴むことで、スムーズに移動させることができる。
▼重心が写真右側(コンプレッサー室側)に偏っており、冷蔵庫内に物を入れた際につり合いがとれるようになっている。
このように、ポータブル冷蔵庫およびバッテリーは、いたってシンプルな造りとなっている。
必要最低限のインターフェースが用意されたデザインのため、この手のデバイスに初めて触れる方でも、迷うことなく扱えるだろう。
扱い方は非常に簡単
本製品の扱い方は非常に簡単だ。
まず、付属ケーブル&アダプタでポータブル冷蔵庫に電源を供給する。
そして電源ボタンを押すことで、ポータブル冷蔵庫が起動し、冷却が開始される。
稼働中は上部スクリーンに、電圧、温度、稼働モードなどが表示される。
▼別売りバッテリーを使用している場合は、バッテリー残量も把握可能。
+(プラス)、-(マイナス)ボタンを押すことで、庫内温度を-20℃~20℃の範囲で調節可能。
そして歯車アイコンボタンを押すと、運転モードをECOモード(45W) ⇔ MAXモード (60W) の2種類で切り替えることができる。
▼MAXモードは素早く冷却したい場合に適しているが、そのぶん電力を消耗する。バッテリー駆動させている場合や、急速冷却後に庫内温度を一定に保ちたい場合には「ECOモード」を選択すると良いだろう。
使用を終了したい場合は、電源ボタンを長押しすることで全ての表示が消灯し、稼働音も止まる。
このように、扱い方自体はいたってシンプルだ。この手のデバイスを初めて扱う方でも、問題なく使用できるようになっている。
アプリ連携で遠隔操作が可能
公式アプリをインストールすることで、アプリ経由での遠隔操作が可能となる。
▼公式無料アプリ(iOS・Android対応)
アプリインストール後、電源をオンにした状態のポータブル冷蔵庫とBluetooth接続を行う。
▼アプリ操作画面
アプリ上ではポータブル冷蔵庫の状態をリアルタイムで把握できるほか、電源のオン/オフ切り替えも可能。また、モード切替やバッテリー保護機能の利用も可能だ。
▼いちいちポータブル冷蔵庫を直接触らずとも、スマホから詳細な調整を行うことができる点は実に便利。
本製品の利用を開始する際は、ぜひアプリインストールをオススメしたい。
庫内を素早く冷却可能
実際に飲料を庫内に入れて、冷却機能を利用してみた。
▼500ml以上の大きさのペットボトルを縦に入れると、フタが閉まらないので、寝かせて入れる必要がある。
レビュー時にはテストとして、庫内温度を-20℃として設定した。
▼運転方法は「MAXモード」を選択。
冷却を開始すると、庫内が急速に冷却され、一般的な冷蔵庫のように冷たくなる。
稼働開始から約30分後の庫内を確認してみる。
▼稼働開始から約30分後の庫内温度は22℃ ⇒ -13℃まで低下。設定温度にはまだ達していないが、十分に冷やすことはできている。
庫内に入れた飲料を取り出してみると、一般的な冷蔵庫に長時間入れておいた場合と同様に、とても冷たくなっていた。
▼冷凍庫の温度に設定したため、飲料下部は一部凍っていた。
▼金属製のボトル下部には霜が発生しており、非常にキンキンになっている。
▼パウチに入ったスープは、完全に凍っていた。
▼冷やした缶飲料を飲んでみたが、とても冷たくておいしい。
以上の通り、一般的な冷蔵庫・冷凍庫に近い冷却効果を得ることができた。MAXモードでは冷却スピードが非常に速く、外出先でもいつでも冷たい飲み物や食べ物を楽しめるのは大きな魅力だと感じられた。
肉や冷凍食品もきちんと保存でき、特に長距離ドライブやアウトドアで生鮮食品を安全に保つことができる点はとても助かるだろう。
バッテリー装着でコードレス使用が可能
前述したように、本製品は別売りバッテリーを装着することで、外部からの電源供給なしで稼働させることができる。
まず、充電済みのバッテリーをポータブル冷蔵庫上部に挿入する。
そしてバッテリーの電源ボタンを長押しして起動することで、ポータブル冷蔵庫に電源が供給される。
これにより、コンセントやシガーソケット、ソーラーパネル等からの電源供給無しで、ポータブル冷蔵庫をコードレス使用できるようになる。
▼バッテリーを利用した場合でも、最大12時間の連続コードレス使用が可能。アウトドアな場面では、まさにうってつけの稼働形態と言えるだろう。
▼ポータブル冷蔵庫上部のディスプレイより、バッテリー残量を確認できる。
そしてバッテリー残量が低下した場合は、バッテリーを取り出して単体で充電できる。
稼働音は実に静か
本製品の稼働音は≤45dBに抑えられており、近くで稼働させていても動作音は非常に静かだと感じられた。テント内や車内で使用しても気になることはほとんどなく、就寝中でも気にならないレベルだ。
▼稼働音の確認(MAXモード)
音の感じ方には個人差があるが、間近で扇風機を回転させている場合と同程度の静かさなので、就寝中に稼働させても、安眠の妨げにはならないだろう。庫内が設定温度に近づくと、稼働音はさらに収まってくるため、静音性を重視するシーンでも安心して使用できる。
アウトドアだけでなく、室内での使用にも適していると言える。
『BougeRV CLB 15L』のまとめ
今回紹介した『BougeRV CLB 15L』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュな筐体デザイン
- 持ち運びやすいコンパクトさ&重量
- -20℃~20℃の温度設定が可能
- 複数種類の電源供給方法に対応
- バッテリー駆動可能
- 優れた静音性
- アプリ経由の遠隔操作が可能
- 比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- 冷却にはやや時間がかかる
以上の通り、誰でも手軽に使えるポータブル冷蔵庫となっている。
持ち運びやすいコンパクトさ&重量のため、気軽に車に積んで、キャンプやバーベキューなどのアウトドアな場面に持参できるようになっている。
コンセントからの電源供給に加え、屋外ではポータブル電源やソーラーパネルから給電するこ都も可能。さらに、別売りのBougeRVバッテリーを装着することで、電源がない場所でもコードレス使用が可能に。アウトドア利用を考えている場合は、ぜひバッテリーを用意しておきたい。
アプリ経由でポータブル冷蔵庫を遠隔操作できる点も便利だ。離れていても冷却状況をリアルタイムに把握できるほか、細かく設定を調節できる。
静音性にも優れている。冷却開始直後には大きめの風切り音が聞こえることもあるが、庫内が設定温度に近づくと、自然と稼働音も収まってくるため、静音性を重視するシーンでも安心して使用できる。
一方で、冷却能力に関しては、以前当サイトでレビューした同ブランドの「BougeRV CRX2 ポータブル冷蔵庫」と比べるとやや劣る。特に-20℃の下限まで冷却したい場合には、MAXモードでも40~50分ほど待つ必要があった。冷蔵に関しては問題ないが、冷凍庫として運用したい場合には、事前に庫内を冷凍温度まで下げておかないと、入れたものが冷凍前に溶けてしまう恐れがあるので注意が必要だ。
何はともあれ、少人数でアウトドアアクティビティを楽しむときに、気軽に携行しやすいポータブル冷蔵庫を探している方には、ぜひオススメしたい一品だ。
もしも容量不足に感じる場合や、3~4人分以上の飲料を持ち運びたい場合には、上位モデルである「BougeRV CRX2 ポータブル冷蔵庫」の方をオススメしたい。
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- Amazon商品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWXYFP9R
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- 有効期限:2025年5月9日(金)~ 11月4日(火)
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