世界市場、特にヨーロッパ、アフリカ、アジアで多くのモバイルデバイスをリリースしてきたBlackview(ブラックビュー)は、2024年11月15日(金)より同ブランドの最新タブレット『Blackview Tab60Pro』を発売した。
最新のAndroid 15を搭載した格安タブレットであり、リーズナブルな価格に対してそこそこ実用的なパフォーマンスを発揮。ウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なタブレット用途をスムーズに楽しめる、高コスパモデルとなっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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ブランド | Blackview |
モデル名 | Blackview Tab60Pro |
ディスプレイサイズ | 10.1インチ IPS |
解像度 | 1280×800(HD+) |
OS | Android 15ベース |
CPU(SoC) | Unisoc T606 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB LPDDR4X(最大16GBの仮想RAM拡張が可能) |
ストレージ | 128GB UFS2.2 |
マイクロSDカード | 対応(最大2TBまで) |
SIMカード | デュアルSIM対応 |
認証機能 | 顔認証 |
Widevine | L1サポート |
カメラ | フロント:5MP リア:8MP |
バッテリー容量 | 7,700mAh(10W高速充電対応) |
対応通信規格 | Wi-Fi 5、Bluetooth、4G LTE |
位置測位 | GPS +Glonass +Beidou+Galileo |
本体サイズ | 厚み:8.5mm |
『Blackview Tab60Pro』は、最新のAndroid 15を搭載したタブレットだ。
画面の一部を録画、センシティブ通知機能、盗難防止保護、盗難防止シールド、強化された24時間体制の保護など、セキュリティ面で大きな向上を果たしている。
ほかにも、仕事の効率を向上させる機能を多く用意しているほか、多彩なカスタマイズオプションを提供し、ユーザーごとに高いパーソナライズ体験を提供する。
10.1インチ IPSディスプレイはHD+解像度に対応。Widevine L1をサポートしており、ネットフリックスやHulu、Amazon Primeビデオ等において高画質設定の映像を楽しめる。
CPU(SoC)にはUnisoc T606 オクタコアプロセッサーを、RAMは8GBを採用。一般的なタブレット用途は問題なくスムーズにこなせるだけの性能を備えている。なお、最大16GBの仮想RAM拡張が可能で、よりスムーズなタブレット操作を楽しめるようになる。
内蔵ストレージは128GBが用意。カードスロットを備えており、マイクロSDカードを挿入することで最大2TBまでの拡張が可能だ。
前面には5MPのフロントカメラを、背面には8MPのリアカメラを内蔵。ウェブ会議やオンライン授業の用途にも活用できる。
通信規格は5G Wi-Fiおよび Bluetoothに対応。デュアルSIMカードの挿入をサポートしており、4G LTE通信を行うことができる。
7,700mAhの大容量バッテリーを搭載。10W高速充電に対応しており、素早くバッテリーを回復することが可能だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- タブレットケース
- 保護フィルム(※Amazonにて購入できるパッケージには付属しないとのこと)
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- SIMカードピン
▼タブレットの外観。10.1インチディスプレイ搭載のスタイリッシュな見た目。
▼前面中央には5MPのフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には8MPのリアカメラを内蔵。
▼本体重量は比較的軽く、長時間持ち続けても疲れづらい。
▼背面の手触りはサラサラしており、指紋や手脂などの汚れも目立ちづらい。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部の様子。3.5mmイヤホンジャック、カードスロット、Type-Cポートが用意。
▼付属のピンでスロットを開き、最大2TBのマイクロSDカード、もしくはデュアルSIMカードの挿入が可能。
▼タブレット下部の様子。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼左側面にはスピーカーが内蔵。
このように、必要最低限のインターフェースが詰め込まれたデザインとなっている。
タブレットケース&保護フィルムが付属
本製本のパッケージにはタブレットケース&保護フィルムが同梱されており、購入後すぐに本格的なタブレット利用を開始できる点が嬉しい。
▼タブレットケースを装着した様子。
▼持ち運び時に便利。
また、ケース背面を折りたたむことで、簡易スタンドとしても機能する。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
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結果として、約24.7万点のスコアを記録した。
同価格帯のタブレットとしては、そこそこ優れたスコア結果であると言える。
ウェブサイト閲覧から動画視聴など、一般的なタブレット用途は問題なくスムーズに動作するだろう。
一般的なタブレット用途は快適
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
▼1280×800(HD+)解像度のディスプレイでは、多少の粗さを感じることはあるものの、閲覧に支障をきたすレベルではない。
また、YouTubeなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色も良く、映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことができた。
なお、WidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHulu、ネットフリックスなどのサービスにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
▼ちなみに、設定アプリより最大16GBの仮想RAM拡張が可能だ。
スピーカー性能は最低限レベル
本機のスピーカー品質について確認してみた。
音質に関しては最低限レベルといった感想だ。
中~高音域はある程度響くものの、低音に関しては完全につぶれてしまっている。また、スピーカー穴は2つ用意されているが筐体片方に偏っているため、音に立体感がない。
▼中~高音域はクリアなサウンドを楽しめる
映画やアニメ等でセリフの聞き取りに支障をきたすレベルでは決してないが、音質には過度の期待はしない方が良いだろう。
フロント・リアカメラ性能の確認
また、本機に搭載されているカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生しなかった。ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
ただし、若干発色が薄い(暗い)印象を受けた。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
リアカメラに関しても、明瞭な写真を撮影できた。色合いはフロントカメラと同様にやや暗い印象を受けるが、画質自体はクリアだ。ただし、ズーム撮影時には露骨に画質が低下するため、遠景撮影には向かない。
記念撮影用カメラとしては画質がやや心もとないが、単純な映像記録用カメラとしてはそこそこ使えるレベルとなっている。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼カクつきもなく、スムーズに移動可能。処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼画質は綺麗とは言えないものの、普通にプレイする分には支障のないレベルだ。
HDグラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
▼画質設定はデフォルトで "最低" に設定されている。
▼"低" 画質設定に上げると、フレームレート低下が生じてカクつくようになる。
▼"中" 画質設定以上に上げるとフレームレートが顕著に低下して、さすがにまともなゲームプレイは不可能となる。
Blackview Tab60Proで原神を快適にプレイしたいのであれば、最低画質設定までが限界と言えるだろう。
▼ "最低" 画質設定プレイ時。画質は荒いが、最低限のゲームプレイは可能だ。
以上の通り、マイクラやPUBGクラスのゲームアプリであれば、快適にプレイすることができた。
原神クラスの激重ゲームでも、画質設定を最低まで落とせば、遊ぶこと自体は可能であった。
大容量バッテリー内蔵
本製品は7,700mAhの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、計7時間ほどは充電なしでも利用し続けることが可能であった。
▼バッテリーセーバーなを起動すれば、より長時間の連続利用が可能となる。
バッテリーセーバー等の機能を活用すれば、外出先に持参した場合、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
また、10W高速充電で素早いバッテリー回復が可能である点もうれしい。
『Blackview Tab60Pro』のまとめ
今回紹介した『Blackview Tab60Pro』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- 汚れの目立ちづらい筐体背面素材
- パッケージ内容が充実(タブレットケースが付属)
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- 7,700mAh大容量バッテリー搭載
- 3.5mmオーディオジャックを搭載
悪かった点
- スピーカー品質は最低限レベル
- カメラ映像がやや暗い
以上の通り、2万円台(発売時点のセール価格で1万円台後半)のリーズナブルな価格に対してパッケージ内容の充実したAndroid15タブレットとなっている。
パッケージにはタブレットケースが付属しており、購入後すぐに本格的なタブレット利用を開始できる点が嬉しい。
基礎性能自体は高いとは言えないものの、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なタブレット用途はスムーズにこなすことができる。原神クラスのヘビーなゲームアプリは厳しいが、マインクラフトやPUBGクラスのゲームアプリであれば、設定次第で快適に遊ぶことが可能であった。
7,700mAh大容量バッテリーも長持ちする。一般的なタブレット利用頻度であれば、優に一日中はバッテリーが持続するだろう。
一方で、フロント・リアの両方で映像がやや暗い点が気になった。撮影時に明るさレバーを操作することで多少の改善は可能であるものの、起動時のデフォルトで暗く、色合いが薄めになっている点が気になった。
何はともあれ、この価格帯でこれだけ充実したパッケージ内容と、一般的なタブレット用途をスムーズにこなせる性能を備えている点に関しては注目に値するモデルと言える。
できるだけ安価で、最低限の性能を備えつつ、購入後すぐに本格的なタブレット利用を開始したい方にとって、選択肢の一つに入れても良いモデルだ。
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