これまでに数多くのプロジェクターを世界中にリリースし、スイカゲームの開発元としても有名なAladdin X(アラジン エックス)は、4K解像度対応の高性能・超短焦点プロジェクター『Aladdin Marca Max』を販売しています。
2024年1月発売。メーカー希望小売価格は379,800円(税込)であり、4K対応の超短焦点プロジェクターの中では比較的リーズナブルな部類に入ります。なお、解像度と輝度を抑えた廉価版モデル「Aladdin Marca」(税込149,800円)も販売されています。
4K(3840 x 2160)解像度、2500ANSIルーメンに対応しており、最大150インチの投影に対応。Harman Kardon製のスピーカーを内蔵するなど、最高品質の映像と没入感あふれる音響で、自宅でも映画館のような体験を楽しむことができます。
今回、メーカーより本製品をお借りしたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきます!

| ブランド | Aladdin X (アラジンエックス) |
| モデル名 | Aladdin Marca Max |
| 公式サイト | https://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-marca-max |
| 搭載OS | Aladdin OS(Android 9.0) |
| CPU | MT9669 |
| RAM | 4GB |
| ストレージ | 128GB |
| 輝度 | 2500 ANSIルーメン |
| 標準解像度 | 3840 x 2160 |
| リフレッシュレート | 最高120Hz (1440p) |
| 色域カバー率 | DCI-P3 99% |
| 投影サイズ | 90~150インチ |
| 光源 | レーザー |
| ディスプレイチップ | 0.47'' DMD |
| レンズ | 高透過コーティングレンズ |
| 投写方式 | 前面 / 背面 |
| サポートフォーマット | IMAX Enhanced, Dolby Vision, HDR 10, HLG |
| 遅延 | 20ms(ゲームモード:高速) |
| 投射比 | 0.177:1 |
| 遅延 | 20ms(ゲームモード:高速) |
| スピーカー | 高音スピーカー 20W + 20W 中低音スピーカー 20W + 20W (実用最大出力 80W) Harman Kardon製 |
| ノイズレベル | ≤32dB@1m |
| 消費電力 | 180W |
| 通信規格 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2/BLE |
| その他の機能 | 自動台形補正 オートフォーカス 凹凸自動補正 壁色自動適応機能 アイ・プロテクション |
| 搭載ポート | HDMI(eARC)×1 HDMI×2 USB Type-A 2.0×3 AC電源ポート×1 LANポート×1 OPTICAL×1 3.5mmオーディオジャック×1 |
| 本体サイズ | 144×510×270mm |
| 本体重量 | 7.9kg |
| 通常価格 | 379,800円(税込) |
今回紹介する『Aladdin Marca Max』は、4K(3840 x 2160)解像度、2500ANSIルーメン対応の超短焦点プロジェクターです。
30万円超えと高価ですが、レンティオ(Rentio)でレンタルすることができます。機能を試してみたい方にオススメです。
上質な素材と洗練されたフォルムで、どんなインテリアにも違和感なく馴染みます。筐体サイズは144×510×270mmで小型とは言えないものの、決して生活空間を圧迫しないスマートな設計です。
IMAX EnhancedとDolby Visionの認証を取得。壁からわずか18cmの距離で100インチの大画面を投影でき、この価格帯の超短焦点プロジェクターのなかでも最高クラスの映像品質を実現しています。
▼最大150インチでの投影が可能。自宅で映画館の迫力を再現!
映画館で使われるDCI-P3色域を99%カバーし、鮮やかで自然な色彩を表現。ΔE<1の超高精度な色再現により、没入感も段違いです。
20msの低遅延により、FPSやアクションゲームも快適にプレイできます。
自動台形補正・オートフォーカス・凹凸補正・壁色自動調整などを完備しており、すべてがワンタッチで完了。人感センサーも備え、光源部にヒトの存在を感知すると自動で消灯し、目を保護できます。
そして何より、2500ANSIルーメンの高輝度で、日中や明るい部屋でも鮮明な映像表示が可能。プロジェクターを使用する際に、いちいち部屋を真っ暗にする必要はありません。。
音声出力用には、Harman Kardon製の80Wスピーカーを内蔵(高音×2 + 中低音×2)。Dolby Audio & DTS:X対応で、クリアで奥行きのあるサウンド体験を楽しめます。
▼Aladdin Marca Max単体でも、十分に立体的で迫力のあるサウンドを実現可能。
システムにはAladdin OS(Android 9.0ベース)を採用。YouTubeやネットフリックス、Hulu、U-NEXTなどの動画配信アプリがプリインストールされているほか、Aladdin Xが提供するオリジナルコンテンツも多数搭載。ストアから好みのアプリを追加することもできます。
映画もゲームもライブも、すべてを最高の映像と音で楽しめる超短焦点プロジェクターとなっています!
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- Aladdin Marca Max本体
- リモコン
- ユーザーマニュアル
- 電源コード
- 単四乾電池×2本
▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応。
▼遠隔操作用のリモコンが付属。全ての操作をここから行うことができます。
▼付属の単四乾電池2本を挿入して使用可能。
Aladdin Marca Max 本体
▼筐体外観(360度)
Aladdin Marca Max本体の筐体サイズは144×510×270mm。小型とは言えないものの、決して生活空間を圧迫しないスマートな設計です。
本体重量は、実測で約7.864kg。ズッシリ感はありますが、子供やお年寄りでも問題なく持ち運べるほどの重さです。
▼筐体外観。金属に縁取られた直方体デザインです。
▼Aladdin Xのブランドロゴが確認できます。
▼メッシュ状の編み込みが見られる筐体外観にはスライリッシュさと高級感があり、インテリア性は抜群。一見して家電とは思えないほどオシャレです。
▼上部には電源ボタンが用意されているほか、「harman kardon」の印字も見受けられます。
▼手前側の様子。
▼両側面の様子。吸気用の穴が無数に空いています。
▼後部の様子。排気口が空いているほか、ポート類が集約されています。
搭載ポート一覧
- HDMI(eARC)×1
- HDMI×2
- USB Type-A 2.0×3
- AC電源ポート×1
- LANポート×1
- OPTICAL×1
- 3.5mmオーディオジャック×1
豊富なポートが用意されており、家庭用ゲーム機やPC、オーディオデバイス、ネットワーク機器など、幅広いデバイスとの接続に対応できます。
『Aladdin Marca Max』を設置してみた
自宅の一室に、『Aladdin Marca Max』を設置してみました!
今回のレビュー時には、真っ白な壁面に映像を投影してみます。
Aladdin Marca Maxとコンセントを電源コードで繋ぎ、投影面(壁面)に対して平行になるよう設置します。
本製品は、投影面からわずか18cmの距離で100インチの大画面を実現できるとのことなので、実際に壁から18cm離して設置してみました。
▼なお、後部から延びる電源コードの先端は大きく曲げることができないので、少なくとも5.5cm以上のスペースは確保する必要がある点に注意してください。
これだけで使用準備は完了です!
あとは、プロジェクター上部の電源ボタンを押す、もしくはリモコンの電源ボタンを押す(ペアリング後)ことで、投影を開始できます。
光源は自動開閉式
本製品の光源を覆うフタは自動開閉式となっており、プロジェクター電源をオンにすると、自動でフタが開いて投影が開始されます。
▼自動で開く様子
逆に、プロジェクターの電源をオフにした場合、自動でフタが閉じます。
▼自動で閉じる様子
このように、プロジェクターを使わない場合に投影部(レンズ)を保護することで、ゴミやホコリの侵入を防ぎ、故障のリスクを抑えることができます。
『Aladdin Marca Max』の初期設定
『Aladdin Marca Max』の初起動時には、フォーカス調整・映像位置調整・台形歪み補正などを行う必要があります。
▼オートフォーカスや自動台形補正などが用意されているため、手動で調整する手間を省くことができます。
投影映像が最も見やすくなるよう、細かく調整していきましょう。
▼「壁面凹凸補正」や「壁色自動適応機能」も用意。投影する壁面の凹凸や色が気になる場合には使用を推奨します。
▼プロジェクター用スクリーンに投影する場合には、自動で表示位置を調整できる「スクリーンフィット」機能を利用できます(後述)。
映像調整が完了したら、画面の指示に従って各種初期設定を完了しましょう。
すべての初期設定が完了すると、メインメニューが表示され、各コンテンツを利用できるようになります。
Aladdin OSには独自のアプリストアが用意されており、YouTubeなどの主要動画プラットフォームのアプリを自由にインストールできます。
Google TVスティックの装着で、より豊富なコンテンツを視聴可能
前述したように、公式ストアから多彩なアプリをインストールすることができるものの、ネットフリックスやディズニープラスなど、一部人気アプリはストアに用意されていません。
しかし、Google TV対応スティックを装着すれば、それらのアプリをインストールし、よりバリエーション豊かなコンテンツを視聴できるようになります。
▼Aladdin Marca MaxにはUSBポートが用意されているため、スティックへの給電もプロジェクター経由で行えます。
▼Google TVでは、主要な配信プラットフォームがほとんど網羅されています。
なお、Amazonより『Aladdin Marca Max』を購入した場合、本記事で使用した「Google TV対応メディアストリーミングプレイヤー付属」を無料で貰うことができます。
ただし、貰うためには応募が必要とのこと。購入後、Aladdin X 公式ストアに連絡してください。
※期間限定特典の可能性もあるので要注意。
投影サイズの確認が可能
本製品には、画面サイズ測定機能が用意されています。
映像に映されているリモコンと、実物のリモコンのサイズが合致した際に表示されているインチ数が、現在の投影サイズとなります。
▼106インチの投影サイズだと計測できました。
投影部(壁面から)約18cmほどしか離していないにもかかわらず、100インチを超える大サイズで投影できているのは素晴らしいですね。大画面を実現するために離れた場所へプロジェクターを設置する必要がないため、床に設置した場合でも邪魔になりにくいです。
明るさによる投影映像の違いを検証
本製品は2500ANSIルーメンの明るさに対応しています。
そこで、さまざまな明るさに応じた投影映像の品質を確認してみました!
パターン①:白昼・照明消灯
パターン①は、白昼に照明を消灯した場合。
▼投影映像 - 白昼・照明消灯
まだ外が明るい日中の時間帯でも、カーテンさえ閉めれば、多少の日光が入り込む室内でも非常に鮮明な映像を楽しむことができました。
映像視聴に支障はまったくなく、一般的なプロジェクターを真っ暗な部屋で投影した場合と同程度にクッキリとしています。
2500ANSIルーメンの底力を感じさせられました。
パターン②:夜間・照明点灯(強)
パターン②は、夜間に強めの照明を点灯した場合。
▼投影映像 - 夜間・室内照明点灯(強)
室内全体を明るく照らした状態でプロジェクターを投影してみましたが、この場合も映像は十分にクッキリとしています。明暗の表現は多少あいまいになるものの、純粋な映像視聴に支障はありません。
パターン③:夜間・照明消灯
パターン③は、夜間に照明を消灯した場合。
▼投影映像 - 夜間・照明消灯
室内を完全に真っ暗にした場合、非常に鮮明な投影映像を得ることができました。
映像の明瞭さや発色はいずれもかなり高品質。文字もくっきりと描画され、同サイズの4Kテレビで観た場合とほぼ同等の映像体験が可能です。
明るさによる投影映像の検証結果
以上を踏まえたうえで、明るさによる投影映像の検証結果をまとめると以下の通りです。
| パターン | 投影映像の品質 |
| ① 白昼・照明消灯 | ◎ 十分に鮮明、基本的な映像視聴に支障なし |
| ② 夜間・照明点灯(強) | ◎ 十分に鮮明、基本的な映像視聴に支障なし |
| ③ 夜間・照明消灯 | ◎ 非常に鮮明、映像視聴に支障なし |
さすがは2500ANSIルーメン誇るだけあって、日中や照明が点灯する明るい室内でも、十分に明瞭な映像を楽しむことができました!
そして夜間に照明を消灯した真っ暗な状態であれば、同サイズの4Kテレビで観た場合とほぼ同等の映像体験が可能です。
没入感を最大限に高めつつ映画などを楽しみたい場合には、真っ暗な環境での使用をオススメしますが、気軽に映像コンテンツや各種アプリなどを観る程度であれば、部屋が明るい状態でも問題なく使用できるでしょう。
自宅で映画館のような映像体験を実現
夜間の暗い部屋において、106インチの投影サイズで様々な映像コンテンツを視聴してみました。
まず最初に感想を述べると、筆者がこれまで使用してきたプロジェクターの中で、最も映像に圧倒されました。
まず驚いたのが映像の美しさ。4K解像度に加えて、DCI-P3 99%の色域カバー+ΔE<1の色再現精度は本当に見事であり、肌の質感や空のグラデーション、夜景の光まで、とても自然でリアルです。100インチ超えの大画面も相まって、「その場にいる」感覚に近い没入感が味わえました。
▼プロジェクターの投影映像とは思えないほど、細部の輪郭までクッキリと表現されます。
以下、実際に投影した際の映像(著作権フリー素材)をいくつか載せます。
▼投影映像①
▼投影映像②
上の映像を観ても分かる通り、2500ANSIルーメンの明るさは圧巻です。日中の様子を映した映像では眩しさも感じられます。これほど明るいのにコントラストが破綻しないので、高度な映像チューニングが施されていることがうかがえます。
そして何より、IMAX EnhancedとDolby Vision対応による映画的な演出効果が素晴らしいですね。
IMAX Enhancedのアスペクト比により画面が最大26%広がるため、従来の映画以上のスケール感でコンテンツを楽しめます。特に暗部とハイライトのコントラストが非常に美しく、夜の街並みや陰影のあるシーンでは、黒が黒らしく、光が光らしく感じられるのもポイントです。
▼「プレミアム120Hz」をオンにすれば、激しいアクションも非常に滑らかな描画で楽しめます。
「プロジェクター映像 = テレビには劣る」という筆者の固定概念が、見事に打ち砕かれるような映像体験が可能なプロジェクターでした。
家庭用ゲーム機との相性も抜群!大画面でプレイに没入
『Aladdin Marca Max』を使用したゲーム体験も確認するため、ニンテンドースイッチ2を接続してプレイしてみました。
その結果、本機の実力はゲーム用途でも存分に発揮されました。
▼ニンテンドースイッチ2の場合、最高4K解像度、もしくは最高120Hzフレームレートでの描画が可能です。
まず特筆すべきは、入力遅延が20msと非常に低いこと。
プロジェクターでゲームをプレイする場合、「操作と画面のタイムラグ」が気になることがありますが、Aladdin Marca Maxではそのような不満が一切感じられませんでした。
さらに、MEMC(フレーム補間)機能のおかげで、動きのある映像も非常に滑らか。キャラの動きがブレることなく追従し、映像酔いもまったく感じません。
反応速度が重要なアクションゲームや対戦系のタイトルにおいても、遅延を意識せずプレイに没頭でき、ストレスなく操作が反映されます。
▼ゲームプレイ時①(室内点灯)
▼ゲームプレイ時②(室内消灯)
さらに、最大150インチまで投影可能な超大画面でのプレイは、ゲームの没入感を飛躍的に高めてくれます。ゼルダのような広大なオープンワールドでは、フィールドの広がりや遠景の美しさがダイナミックに描き出され、タイトルのもつ魅力を数倍以上に引き出してくれます。
▼ゲームプレイ時③(室内点灯)
また、マリオカートのような対戦ゲームでは、画面を分割しても一人あたりの表示領域が十分に大きく確保されるため、視認性が非常に高く、全員が快適にプレイできました。
▼各インターフェースの表示サイズが非常に大きいため、ミニマップも見やすいです。
接続性も良好で、HDMI端子が3つも用意されているため、Switch2だけでなくPS5やPCなど、複数のデバイスを同時に接続可能。切り替えもリモコンひとつで簡単に行えるので便利です。
ゲーム専用モニターと比べても遜色のない性能を持ちつつ、プロジェクターならではのスケール感と没入感を味わことができました。
まさにエンタメ全方位対応のプロジェクターだと言えるでしょう!
専用スクリーンとの組み合わせで、さらなる映像美を堪能
もし、さらに一段上の映像体験を求めるのであれば、VIVIDSTORMの『超短焦点プロジェクター用 電動昇降スクリーン』との併用を強くオススメします!

| ブランド | VIVIDSTORM(ビビッドストーム) |
| モデル名 | VSDSTUST100H-JP |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| 梱包サイズ | 2500×240×210mm |
| 梱包重量 | 約28kg |
| 本体サイズ | 横幅:2431mm(ケーブル含む)、高さ120mm、奥行き:160mm |
| 本体重量 | 約27kg |
| 投影サイズ | 100インチ |
| 投影範囲 | 横幅:2214mm、縦:1245mm |
| アスペクト比 | 16:9 |
| 推奨プロジェクター | 投射比0.4以下、2500ANSIルーメン以上の超短焦点プロジェクター |
| 取り付けタイプ | 床置き式 |
| 視野角 | 170度 |
| 電源 | AC100V-240V, 50/60Hz, 0.6A, 130W |
VIVIDSTORMの専用スクリーンは、特殊な光学構造により、プロジェクターからの光だけを効率よく反射し、周囲の自然光や照明の影響を大幅にカットすることができます。特に日中や照明をつけた状態でも、映像の黒が引き締まり、色の鮮やかさやコントラストが格段に向上します。
▼投影映像の比較
※クリックで拡大
『Aladdin Marca Max』のようなハイスペック機では、VIVIDSTORMスクリーンの真価が発揮されます。輪郭のシャープさ、色彩の豊かさ、肌の自然な質感の表現力など、すべてにおいて一段階上の映像体験が可能です。
実際にVIVIDSTORMスクリーンを組み合わせて使用してみたところ、明るいリビングでも「壁投影とはまるで別物」と感じるレベルで映像がくっきりと表示されました。
▼スクリーン投影映像
また、VIVIDSTORMは設置性にも優れており、電動昇降タイプで使わないときはコンパクトに収納可能。美観やインテリアを損なうことなく、スマートに運用できるのも大きな魅力です。
▼壁面投影⇒スクリーン投影の遷移
Marca Maxは単体でも高い完成度を誇る製品ですが、VIVIDSTORMの超短焦点対応スクリーンを導入することで、明るい環境でも劇場のような没入体験が可能になります。
『Aladdin Marca Max』の実力を120%以上引き出したいのであれば、専用スクリーンとの併用を強くオススメします!
▼スクリーン単体のレビュー記事はコチラ
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『VIVIDSTORM 100インチスクリーン』レビュー、超短焦点プロジェクター用スクリーンの実力を徹底検証
2004年のブランド立ち上げ以来、世界中に数多くのプロジェクター用スクリーンをリリースしてきたVIVIDSTORM(ビビッドストーム)は、超短焦点プロジェクター用の電動昇降スクリーン『VIVIDSTO ...
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「スクリーンフィット」で面倒な調整が不要
超短焦点プロジェクターと専用スクリーンを組み合わせて使用する場合、どちらかを少しでも動かしてしまうと投影映像が大幅にずれてしまい、その度に映像位置の調整が必要となります。
いちいち手動で調整するのがメンドクサイという方のために、『Aladdin Marca Max』には「スクリーンフィット」機能が用意されています。
この機能を使えば、Marca Maxがスクリーンの位置(枠)を認識し、自動で最適な投影位置に調整してくれます。
▼枠内に収まっていなかった映像が、スクリーン内へ自動で綺麗に収まりました。
スクリーンとのコンビで使用することを考慮した、非常に便利な機能となっています。
「アイ・プロテクション」で目を保護
本製品は2500ANSIルーメンという強力な出力を備えているため、本体から発せられる光が直に目に入ってしまうと、目の健康を損ねてしまう危険性があります。
そのような事態を避けるために「アイ・プロテクション」機能が用意されています。
この機能をオンにすると、プロジェクターに内蔵された人感センサーがヒトの存在を感知すると、自動で光源を消灯します。
▼アイ・プロテクションの挙動
センサーの感度は高く、ヒトの体の一部が光源に入り込んだ瞬間に、投影を遮断してくれます。
この機能のおかげで、小さな子供やペットがいる家庭でも、安心して超短焦点プロジェクターを使用できるようになっています!
臨場感のあるサウンド体験
本製品はHarman Kardon製の80Wスピーカーを内蔵(高音×2 + 中低音×2)を内蔵しており、プロジェクター内蔵スピーカーとは思えないほどの高音質を実現しています。
▼音楽再生の様子(ポップス系)
▼音楽再生の様子(ジャズ系)
▼音楽再生の様子(Hi-Fi系)
▼音楽再生の様子(ロック系)
『Aladdin Marca Max』のサウンド性能は、明らかにプロジェクターのスピーカーレベルではなく、独立した高音質オーディオ機器として通用するレベルです。
全体的に音のバランスが非常によく取れており、ボーカルはクリアに抜け、低音はほどよく引き締まって力強く、楽器の音色も自然に響き渡ります。
Dolby AudioやDTS:Xにも対応しているため、音の定位や奥行きも非常に優秀。小音量でも輪郭がぼやけることなく聴き取ることが可能。大音量にすれば部屋全体をしっかりと包み込むような音圧と臨場感を生み出すことができていました。
映像に引き続き、音質に関しても、筆者がこれまで使用してきたプロジェクターの中で最も満足度の高いものでした。
別途スピーカーを用意しなくても、音楽鑑賞や映画視聴、ゲームに至るまで、高品質な音響体験がこの1台で完結します。
▼なお、設定からサウンドモードの切り替えも可能です。
音声検索をサポート
映像を視聴する際、リモコン操作で仮想キーボードをいちいち入力してコンテンツを検索するのは非常に面倒ですよね。
そのような場合には、リモコンに搭載されたマイクボタンを押しながら話すことで、スムーズな音声文字入力を行うことができます!
音声で入力した内容を基に、各プラットフォームにおける検索結果が一覧で表示されます。
※一部ぼかし処理を施しています
この機能を活用することで、文字入力や検索が格段にラクになるでしょう!
Aladdin X オリジナルコンテンツも多数搭載
本製品をはじめとするAladdin Xブランドのプロジェクターには、メジャーな動画視聴アプリに加えて、Aladdin X オリジナルコンテンツが多数搭載されています。
幅広い世代のユーザーが楽しめるコンテンツが揃っており、いずれも非常にユニークでクオリティが高いです。
▼本製品の開発元であるAladdin Xが、2021年にプロジェクターの内蔵アプリとしてリリースしたオリジナルゲーム「スイカゲーム」も用意!
このように、幅広い楽しみ方が用意されている点も、Aladdin Xプロジェクターの大きな魅力の一つと言えます。
特にお気に入りのアプリに関しては、『Aladdin X2 Light』のレビュー記事にて紹介しています。
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設定項目が充実
Aladdin OSの設定画面では、映像や音質などに関する詳細な調整&カスタマイズを行うことが可能です。
▼映像・サウンドに関するプリセットが複数用意。
▼「高速起動モード」など、起動時の挙動に関する設定も用意。
視聴コンテンツの種類や好みに応じて、最適な映像・音声環境を実現できるようになっています。
スマホからの操作も可能
公式アプリをインストールすれば、スマホからの遠隔操作も可能です。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
▼アプリメイン画面。付属リモコンと同様の感覚でプロジェクター操作が可能。
リモコンを探すのが面倒な方は、スマホからも操作できるようにしておけば便利です!
優れた静音性&放熱性
高性能プロジェクターにもかかわらず、本製品の動作音はまったくと言っていいほど気になりません。
スペック上では動作音32dB以下(1m距離)とされていますが、実際に映画や音楽を再生している最中は、「本当に稼働している?」と思うほどの静けさでした。
夜間の静かなリビングで使用しても、耳障りなノイズは一切感じられず、映画などで音の小さなシーンや静寂を活かした演出にも集中できます。
映画やドラマに深く没入するためには「ノイズがないこと」が重要なため、その点で本製品は、視聴体験を邪魔しない、理想的な静音設計を実現しています。
そして、放熱設計についても見事です。
2500ANSIルーメンという高輝度出力を持ちながらも、長時間稼働させた後でも本体表面がほんのり温かくなる程度で、熱がこもって高い熱を持つことはありませんでした。
長時間の映画視聴やゲームプレイでも安定したパフォーマンスを保っており、安心して使い続けることができます!
まとめ:『Aladdin Marca Max』の良かった点・悪かった点

今回紹介した『Aladdin Marca Max』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- デザイン性が高く、インテリアに馴染む外観
- 超短焦点&4K対応で最大150インチの大画面を実現
- わずか18cmの設置距離で100インチ超の投影が可能
- IMAX Enhanced / Dolby Vision対応
- 映画のような映像演出を自宅で楽しめる
- 2500ANSIルーメンの高輝度
- Harman Kardon製 80Wスピーカー内蔵
- 20msの低遅延&120Hz対応で、ゲーム用途でも快適
- アイ・プロテクション機能で、小さな子供やペットのいる家庭でも安心
- YouTube、Netflixなどの主要アプリを使用可能
- 32dB以下の静音性
- 優れた放熱設計
悪かった点
- 価格は税込379,800円とやや高め(ただし機能・性能を考慮すると妥当)
- 床面もしくは家具上に、設置スペースの確保が必要
以上の通り本製品は、本格的なホームシアター体験を実現してくれる超短焦点プロジェクターとなっています。
4K解像度×2500ANSIルーメンの圧倒的な映像美に加え、IMAX EnhancedやDolby Vision対応による映画館さながらの臨場感、Harman Kardon製スピーカーが聴かせてくれる立体的なサウンドなど、ミニ映画館クラスの体験を提供してくれます。
超短焦点設計により設置スペースをほとんど取らず、ゲームや音楽鑑賞にも最適。筐体外観にはスライリッシュさと高級感があり、インテリア性は抜群。一見して家電とは思えないほどオシャレです。
そして自動開閉式のカバーや「アイ・プロテクション機能」なども備えており、使いやすさと安全性も両立しています。
ある程度高価でも良いので、テレビでは感じることのできない圧倒的な迫力と没入感を自宅で楽しみたい!という方には、間違いなくオススメできる一台です。もしさらなる映像美を追求したいなら、専用スクリーンとの併用もぜひ検討してみてください。
なお、Marca Maxはレンティオ(Rentio)でレンタルすることができます。機能を試してみたい方にオススメです。
本製品を設置して、ぜひ自宅をミニ映画館に変身させてみてはいかがでしょうか!
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