メカニカルキーボード、マウス、ゲーミングデバイスなどを手がけるAJAZZ(アジャズ)は、テンキーレス設計のメカニカルキーボード『AJAZZ MK87』を販売しています。公式サイトの価格は75.90~91.90ドル。
今回レビューする「Tri-mode with Screen版」は、Bluetooth・2.4GHz・USB-C有線の3接続方式に対応しており、PCやタブレットなど複数のデバイスで使い分けやすい点も魅力です。
さらに、1.14インチのTFTカラースクリーンとアルミ製ノブを備えており、見た目のユニークさだけでなく、バッテリー残量の確認や各種調整を直感的に行える実用性も兼ね備えています。
また、ガスケット構造や5層クッション構造、ホットスワップ対応スイッチなど、打鍵感や拡張性にこだわった仕様も特徴的です。
先に結論 | AJAZZ MK87はこんな製品
- 強みユニークな見た目に加えて、3接続対応・大容量バッテリー・画面&ノブ搭載など、実用性もしっかり高い
- 弱み英語配列なので、日本語配列キーボードに慣れている方は最初やや戸惑いやすい
- 向く人デスク映えする多機能でカスタマイズ性にも優れたメカニカルキーボードを探している方
今回、メーカーより本製品(グラデーションピンク・TFT付き)を提供していただきました。
本記事では『AJAZZ MK87』について、外観・インターフェース・カスタマイズ性・実際の使用感などを数日間にわたり実機検証し、どんな人に向くモデルかを詳しくレビューします。
『AJAZZ MK87』のスペック・仕様表
| 製品名 | AJAZZ MK87 Tri-mode with Screen |
| ブランド | AJAZZ |
| 型番 | MK87 |
| レイアウト | 87キー テンキーレス(TKL) |
| 接続方式 | トリプルモード(Bluetooth / 2.4GHzワイヤレス / USB Type-C有線) |
| 対応OS | Windows / Mac / Android |
| キースイッチ | メカニカルスイッチ(ホットスワップ対応) |
| ホットスワップ | 対応(3ピン / 5ピンメカニカルスイッチ互換) |
| 構造 | ガスケット構造 |
| 内部構造 | 5層クッション構造(優れた打鍵音と打鍵感に配慮) |
| プレート | 水平溝付きPCポジショニングプレート |
| PCB | 1.2mm シングルキースロット / フレキシブルカットPCB / 下向きLED |
| スタビライザー | 工場潤滑済みプレシジョンチューンドスタビライザー |
| キーキャップ | PBTキーキャップ(グラデーションカラー) |
| 搭載ディスプレイ | 1.14インチ TFTカラースクリーン |
| ノブ | アルミ製回転ノブ搭載(音量調整 / RGB輝度調整 / カスタマイズ対応) |
| バックライト | RGBバックライト対応(約1,680万色、20種類のライティングモード) |
| バッテリー容量 | 10,000mAh |
| 充電方式 | 充電式(内蔵バッテリー) |
| マクロ登録 | 対応 |
| キー言語 | 英語配列 |
| 本体サイズ | 371.8×144.3×46.9mm |
| 本体重量 | 公称値:約1,040g 実測値:約1,026g |
『AJAZZ MK87』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- AJAZZ MK87本体
- ユーザーマニュアル
- USB-A to Cケーブル
- キーキャッププラー
- 予備スイッチ×3
- 予備キーキャップ×3
『AJAZZ MK87』の本体外観
今回使用したAJAZZ MK87はグラデーションピンク色で、キーキャップに淡いピンクのグラデーションがあしらわれた、可愛らしいデザインです。
▼素材感はあるものの、派手過ぎず上品な見た目
各キーのアルファベットはキーキャップ側面に印字されており、真上から見た時にスッキリとした印象を受けます。各キーの底部にはRGBバックライトを搭載。
本体サイズは371.8×144.3×46.9mm。87キー テンキーレスのレイアウトで、フルサイズキーボードほどの圧迫感はありません。キーは英語配列。
▼フルサイズキーボード(上)と並べた様子
本製品の大きな特徴として、右上に1.14インチTFTスクリーンとノブを備えており、普通のTKLキーボードよりもメカっぽさやガジェット感が強く、所有欲をくすぐられます。
▼ノブはアルミ素材らしい質感で、安っぽさは感じづらいです。
ちなみに、TFTスクリーンとノブは取り外すことができ、付属のスイッチ&キーキャップを代わりに取り付けることも可能です。
▼物理的な拡張性が高いのもポイント
本体重量は、実測で約1,026gとややズッシリ感があります。
しっかりとした厚みと重さがあるため、手軽に持ち運んで使う用途にはあまり向きません。その代わり、使用中にズレにくいので、安定したタイピングが可能です。
▼左右側面にもRGBライトを搭載
後部にはWIN/MACモード切替スイッチ、USB-Cポート、BT/USB/2.4Gモード切替スイッチが用意。
底部には四隅に滑り止め用のゴム脚が設けられているほか、展開式のスタンドが用意されています。
2種類(大・小)のスタンドが用意されており、自身が使いやすいように角度を調整できます。
▼いずれも滑り止めが施されています
このように、上品で可愛らしいカラーリングと、メカニカルキーボードらしい個性的な構造を両立したデザインとなっています。
実用的なTFTスクリーン
キーボードの電源を入れると、右上のTFTスクリーンが点灯してキーボードの状態を確認したり、各種設定を利用できます。
トップ画面では日時、バッテリー残量、接続モードなどを確認可能。初起動時は中国の時刻に合わせられていますが、後述する公式ドライバと連携すれば自動で修正されます。
▼バッテリー残量を確認できるのは便利
Bluetoothや2.4GHz、有線など接続モードを使い分ける方にとっても、状態が視覚的に分かりやすいのは大きなメリットだと思います。
そして「FNキー」+「ノブ」を同時押しすることで「設定モード」に移行し、ノブを回して各種設定をいじることができます。
▼インターフェース言語は英語 / 中国語のみ
▼RGBライトの明るさやエフェクトも調整できます
さらに公式ドライバを使えば、お気に入りの画像・動画を表示させることもできます。デスクアクセサリーの一部のような感覚もあり、RGBバックライトやグラデーションピンクのデザインとも相性が良いです。
▼当サイトのイメージキャラ「がじぇ子」を表示
このようにTFTスクリーンは、ガジェット感を増すだけの単なるオマケではなく、しっかりとした実用性も兼ね備えたインターフェースとなっています。
RGBライト搭載 | 点灯パターンを変更可能
電源がオンの時は、RGBライトによる様々な点灯パターンを楽しめます。
エフェクトや明るさ、点灯スピードなどは、TFTスクリーンや公式ドライバ、または特定のキーの組み合わせで変更可能。キー下だけでなく両側面も点灯するので、デスク上が一気に賑やかになります。
▼点灯エフェクト変更の様子
また、「FNキー」+「1キー」「2キー」「3キー」の同時押しで、ゲーム向けのエフェクトに変更できます。
▼各ジャンルのゲームプレイ時に主要キーが分かりやすい
RGBライトに関しても、見た目が華やかになるだけでなく、実用性もしっかり確保している点が好印象です。
心地よさが感じられる打鍵感
キーを触って打鍵感を確認してみました。
本機はガスケット構造や5層クッション構造を採用していることもあり、打鍵時の底付き感が必要以上に硬くなく、しっかり沈み込みつつ感触はやや柔らかめという印象です。
▼適度な反発感もあり、心地よい打鍵感
打鍵音についても耳に刺さるような高音ではなく、やや落ち着いたカチカチ音です。指に力を入れてタイピングしてもうるさく感じにくい一方で、打っている感触はきちんとあります。打鍵時に心地よさを感じられる点も、本機の魅力です。
▼打鍵音の確認
打鍵感がマイルドに調節されているぶん、極端に軽い打ち心地や、強い反発感を求めている方だと少し好みが分かれるかもしれません。
ただ、普段使いからゲームまで幅広く対応できるバランス型ではあるので、クセが強すぎないぶん、多くの方に受け入れられやすいと思いました。
なお、付属のキーキャッププラーでキャップを外し、付け替えを楽しむこともできます。
公式ドライバで詳細なカスタマイズが可能
AJAZZ MK87は、専用の公式ドライバを使用することで、キーリマップやマクロ設定やTFTスクリーンカスタマイズなどを行うことができます。
ドライバはオンライン形式なので、わざわざPCにインストールする必要はありません。ブラウザ上で完結するのは地味に便利なポイントです。なお、有線接続でのみ認識されます。
キー配列のカスタマイズ画面では、通常レイヤーとFnレイヤーを切り替えながら割り当てを確認できます。特にFnレイヤー側では、Bluetooth接続先の切り替えやライティング操作、スクリーン関連の機能など、かなり細かく触れます。
マクロ機能も用意されており、入力記録や遅延時間の設定、保存項目の管理など、必要な機能はきちんと押さえられていました。
そしてTFTスクリーン編集機能も用意されており、前述した画像・動画のスクリーンへの取り込みもここから行えます。
仕事・クリエイティブ作業・ゲーミングなど、幅広い用途で本気の環境を構築できる仕様となっています。設定をいじるのが好きな人ほど楽しめるでしょう。
『AJAZZ MK87』でゲームプレイ | 気になる入力遅延は無し
実際にAJAZZ MK87を使って、FPSタイトル「Battlefield 6」を数時間プレイしてみましたが、全体的にストレスなく操作できました。
テンキーレスなのでマウスを動かせるスペースを確保しやすく、大きくマウスを振っても窮屈さを感じにくかったです。
有線・Bluetooth・2.4GHz無線の3種類すべての接続を試しましたが、いずれも気になる入力遅延は感じられませんでした。移動やジャンプ、リロード、武器切り替えといった操作も違和感なく反応してくれたため、普段使いだけでなくゲーム用途でも十分実用的だと思います。
▼ゲームプレイの様子
軽すぎず重すぎない打鍵感のおかげで、キー入力時の感触をしっかり指先で把握しやすく、咄嗟のキー入力が続く場面でもきちんと押せている安心感がありました。
▼操作中の手元の様子
また、ゲーム音やボイスチャットの音量を調整したい時は、右上のノブを回して直感的に操作できるのが便利。手元でサッと音量を変えられるので、足音を聞き取りたい場面や、ボイチャが少し大きすぎると感じた場面でもすぐ対応できます。
▼回すとコリコリとした小気味よい手ごたえがあります
総じて、ゲーミングキーボードとしても十分に使えるレベルというのが、正直な感想です。
長持ちするバッテリー
AJAZZ MK87のバッテリー持ちは、実際に使ってみると優秀だと感じました。
今回のレビューでは、2.4GHz無線接続でバックライトを点灯させたまま、1日あたりおおよそ3時間ほど使用する状態で1週間以上続けてみましたが、バッテリー残量はまだ80%以上残っていました。
バッテリー残量をこまめに確認しなくても良いので、日常使いではかなり気が楽です。
また、バッテリー残量が少なくなった場合でも、有線接続に切り替えればそのまま充電しながら使い続けられるのも便利。バッテリー切れを気にせずに接続方法を切り替えられるのは、トリプルモード対応モデルならではのメリットですね。
同価格帯のメカニカルキーボードと比べてどうか
同価格帯のメカニカルキーボードと比べても、AJAZZ MK87はTFTスクリーンやノブを搭載している点が大きな個性です。
打鍵感や接続性だけでなく、見た目の面白さや、所有欲まで重視したい人にとって、本機は魅力的だと感じました。
一方で、よりシンプルな構成や軽さ、ゲーミング寄りの使い勝手を重視するのであれば、同ブランドの「AJAZZ AK029」のようなモデルのほうが合う可能性があります。
AJAZZ MK87は、純粋な性能だけで勝負するタイプというよりも、デザイン性・機能性・使っていて楽しい要素などをバランスよく求める人に向いた一台です。
『AJAZZ MK87』の良かった点・悪かった点
『AJAZZ MK87』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- デスクスペースを確保しやすいテンキーレス設計
- 可愛らしい見た目(グラデーションピンク色)
- 有線・Bluetooth・2.4GHz無線の3接続対応
- やや柔らかめで心地よい打鍵感
- 実用的なTFTスクリーンとノブ
- 点灯パターンが豊富なRGBライト
- ゲーミングキーボードとしても十分使える
- 公式ドライバで詳細なカスタマイズが可能
- 長持ちするバッテリー
悪かった点
- 英語配列限定
- 実測約1,026gとやや重め
- 打鍵時の強い反発感や軽快さを重視する人は好みが分かれる
- TFTスクリーンの本体側UIは英語 / 中国語のみ
よくある質問(FAQ)



総評:デザイン性・機能性・使い勝手のバランスが良い一台
AJAZZ MK87は、TFTスクリーンやノブ、正面左右のRGBライトなど見た目のユニークさに目を惹かれますが、実際に使ってみると、いずれの要素も実用的なレベルに仕上げられている一台でした。
テンキーレス設計の扱いやすいサイズ感で、打鍵感も比較的心地よく、有線・Bluetooth・2.4GHz無線のいずれでも快適に使えます。
TFTスクリーンは単なるオマケ要素ではなく、バッテリー残量を確認したり、各種設定を行ったりと、しっかりとした役目が割り当てられています。
英語配列であることや、本体重量がやや重めであることなど、人によって好みが分かれそうな部分もありますが、それらを踏まえてもデザイン性・機能性・使い勝手のバランスはかなり良好です。
見た目にこだわりたいけど、使い勝手や打ち心地でも妥協したくない、そんな方におすすめできるメカニカルキーボードでした。
◎おすすめできる人
- デスク映えするメカニカルキーボードが欲しい人
- 2.4GHz無線・Bluetooth・有線を使い分けたい人
- TFTスクリーンやノブなど、遊び心のある機能を楽しみたい人
▲おすすめできない人
- 日本語配列キーボードにこだわる人
- 軽量で持ち運びやすいキーボードを求める人
- シンプルな構成の安価なTKLキーボードが欲しい人
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