デスク上に置かれたCHUWI Corebook X
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PC・モニター ガジェットレビュー

CHUWI CoreBook X 実機レビュー!Office搭載、2K解像度×Ryzen 5で高コスパな万能ノートPC

2025-12-04

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

ミニPC、ノートPC、タブレットなどを数多く手掛けるメーカーCHUWIは、AMD Ryzen 5 7430U搭載の14.1型ノートPC『CHUWI CoreBook X』を販売しています。

6コア12スレッドの AMD Ryzen 5 7430U を搭載し、日常作業から画像編集、軽い動画編集までスムーズにこなせる高コスパ14インチノートPCです。

16GB DDR4メモリと512GB NVMe SSDを標準搭載し、OS起動やアプリ動作も快適。メモリ&ストレージの拡張も可能で、長く使える構成となっています。

ディスプレイは 2160×1440(2K)解像度・3:2比率・100% sRGB の高精細パネルを採用。縦の表示領域が広く、資料作成やブラウジングが快適です。

さらに正規版 Office 2024 をプリインストールしており、購入後すぐに仕事環境を整えられる点も大きな強みとなっています。

こんな方におすすめ!

  • 軽快に動くコスパの良いノートPCを探している方
  • すぐに仕事を始めたい学生・ビジネスユーザー
  • 大きめの表示領域で快適に作業したい方

起動中のCHUWI Corebook Xを手に持っている様子

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。

『CHUWI CoreBook X』のスペック・仕様表

CHUWI Corebook X

ブランド CHUWI
型名 CHUWI CoreBook X
OS Windows 11 Home
ディスプレイ 14.1インチ IPS光沢液晶
解像度 2160×1440
リフレッシュレート 60Hz
色域 100% sRGB
CPU AMD Ryzen 5 7430U(6コア、12スレッド、最大4.3GHz)
グラフィックス AMD Radeon Graphics(2GB、1800MHz)
メモリ(RAM) 16GB DDR4 3200MHz(最大64GBまで拡張可)
ストレージ(ROM) 512GB PCIe SSD
拡張性 M.2 2280 PCIeスロット(最大1TBまで拡張可能)
TFカード 最大128GBまでサポート
対応通信規格 Bluetooth 5.2、Wi-Fi 6
インターフェース 【右側面】
・TFカードスロット
・3.5mmヘッドホンジャック
・USB 3.0 Type-A
・ケンジントンロック穴
【左側面】
・USB 2.0 Type-C(PD)
・USB 3.0 Type-A
・HDMI 1.4ポート
・USB Type-C(フル機能)
搭載カメラ 100万画素 Webカメラ
スピーカー 内蔵
マイク デュアルマイク内蔵
バッテリー 46.2Wh(11V/4,000mAh)
バッテリー持続時間 最大8時間
本体サイズ 幅310×奥行229.5×厚さ17.2mm
本体重量 公称値:1.36kg
実測値:約1.39kg

※参照元:楽天(CHUWI CoreBook X商品ページ)

▼CHUWI CoreBook Xのバージョン情報

CHUWI Corebook Xのバージョン情報

初起動時点で、ストレージの使用可能領域は430GBでした。

ストレージ状態

なお、コマンドプロンプトで「slmgr -dli」を実行したところ、正規ライセンスのWindows 11 Home(リテール版)を搭載していることを確認しました。起動後すぐにライセンス認証済みの状態で利用できます。

正規ライセンスのWindows 11 Home(リテール版)の結果表示

『CHUWI CoreBook X』のパッケージ内容

▼外箱の様子

CHUWI Corebook Xの外箱

▼内容をすべて取り出した様子

CHUWI Corebook Xのパッケージ付属品一式

内容物一覧

  • CHUWI CoreBook X本体
  • 電源アダプタ
  • 電源ケーブル
  • ユーザーマニュアル一式

『CHUWI CoreBook X』の本体

CHUWI CoreBook Xの外観は、マット調のグレーを基調としたスタイリッシュな見た目です。金属特有のヒンヤリ感があり、指紋や皮脂汚れも目立ちづらく、そこそこの高級感があります。

CHUWI Corebook Xの上部

底部には滑り止め用のゴム足が設けられているほか、スピーカー穴や排気口が用意。

CHUWI Corebook Xの底部

筐体右側面にはTFカードスロット、3.5mmジャック、USB 3.0 Type-A、ケンジントンロック穴が用意。

CHUWI Corebook Xの右側面インターフェース

左側面にはUSB 2.0 Type-C(PD)、USB 3.0 Type-A、HDMI 1.4ポート、USB Type-C(フル機能)が用意。

CHUWI Corebook Xの左側面インターフェース

筐体サイズは幅310×奥行229.5×厚さ17.2mm、重量は実測で約1,390g。持ち運びには十分適したサイズ感です。

CHUWI Corebook Xを計量している様子

片手でラクラク持ち運ぶことが可能。閉じた状態で17.2mmと比較的薄めなため、カバンなどに入れて携行しても支障になりません。

CHUWI Corebook Xを手に持っている(上部アングル)

CHUWI Corebook Xを手に持っている(側面アングル)

上部を開くと、14.1インチ液晶ディスプレイが現れます。

CHUWI Corebook Xのディスプレイを開いた状態

スクリーンは光沢仕上げ(グレア)で、鮮やかな発色を実現する一方、映り込みが出やすく、指紋が多少目立ちます。

光沢仕上げ(グレア)スクリーン

ディスプレイ上部中央には100万画素 Webカメラを内蔵。

CHUWI Corebook Xのフロントカメラ

キーボードは英語配列。右側に電源キーが用意されています。テンキーは非装備。

CHUWI Corebook Xのキーボード

キーボード左側
キーボード右側

タッチパッドの範囲は約8.4cm×約13.3cm。操作しやすいよう広めに設けられています。

タッチパッド

内側も外側と同じ色合いで統一感があります。こちらも皮脂等の汚れに強く、綺麗な状態で気持ちよく利用し続けられます。

CHUWI Corebook Xの表面仕上げ

ちなみに、ディスプレイ部は最大170度あたりまで展開可能。使用環境に応じた柔軟な角度調整に対応しています。

展開状態のCHUWI Corebook Xを手で持っている様子(正面アングル)

展開状態のCHUWI Corebook Xを手で持っている様子(側面アングル)

▼筐体外観(360度)

初回起動時の推奨設定

CHUWI CoreBook Xのキーボードは英語配列であり、起動時には「かな入力」がデフォルトでオンになっているため、キーボード設定の見直しを推奨します。

「設定」⇒「アクセシビリティ」⇒「キーボード」⇒「言語と地域」から、日本語の「言語のオプション」にアクセス。

そしてキーボードレイアウトを確認し、「英語キーボード(101/102キー)」を選択します。

「英語キーボード(101/102キー)」を選択した

続いて日本語の「言語のオプション」⇒「Microsoft IME」⇒「キーボードオプション」から「全般」を選択し、入力設定で「ハードウェアキーボードでかな入力を使う」をオフにします。

「ハードウェアキーボードでかな入力を使う」をオフにした

上記の設定により、普段から日本語配列キーボードに慣れ親しんでいる方でも、スムーズなキーボード入力が可能になるでしょう。

▼半角/全角切替は、「Altキー」+「~キー」の同時押しで切り替えることができます。

「Altキー」+「~キー」を同時押しする様子

『CHUWI CoreBook X』のベンチマークテスト結果

『CHUWI CoreBook X』で、各種ベンチマークテストを行った結果を紹介していきます。

※いずれも「ターボモード」で実行。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

▼Windowsエクスペリエンスインデックスの実測結果

項目 スコア
プロセッサ 9.2
メモリ(RAM) 9.2
グラフィックス 6.7
ゲーム用グラフィックス 未計測
プライマリディスク 9.2
TikGadget
CPU・メモリ・ストレージはいずれも9点台と非常に高く、日常作業やビジネス用途では余裕のあるパフォーマンスが期待できます。一方で、グラフィックススコアは6.7と控えめで、軽いクリエイティブ作業や動画視聴は問題ないものの、3Dゲーム用途には向かない構成といえます。総じて、作業用ノートとしてはバランスの良い性能です。

CrystalDiskMarkの結果

CrystalDiskMarkの結果

▼CrystalDiskMarkの実測結果

項目 Read(MB/s) Write(MB/s)
SEQ1M Q8T1 3293.04 2253.07
SEQ1M Q1T1 1808.42 1423.04
RND4K Q32T1 237.74 391.15
RND4K Q1T1 40.36 78.62
TikGadget
シーケンシャル読み込みは3,000MB/s超え、書き込みも2,200MB/s台と、NVMe SSDらしい高速アクセスをしっかり発揮しています。Q1T1でも1,800MB/s前後を記録しており、OS起動やアプリ立ち上げが軽快です。ランダムアクセスも十分な速度で、日常作業からビジネス用途まで快適に使えるストレージ性能と言えます。

PCMark 10の結果

PCMark 10の結果

▼PCMark 10の実測結果

項目 スコア
総合スコア 4,411
Essentials 7,753
Productivity 6,904
Digital Content Creation 4,353
TikGadget
総合スコア4,411となり、日常作業を中心とした用途で十分なパフォーマンスを示しました。Essentials と Productivity はそれぞれ 7,700台・6,900台と高く、Web閲覧、文書作成、表計算などのビジネス作業は非常に快適。Digital Content Creation は 4,353 と中程度で、写真編集などの軽めのクリエイティブ作業なら問題なくこなせるレベルです。実用性を重視したノートPCとしてバランスの良いスコアと言えます。

Cinebench 2024の結果

Cinebench 2024の結果

▼Cinebench 2024の実測結果

項目 スコア
シングルコア 68 pts
マルチコア 363 pts
TikGadget
シングルコア68点・マルチコア363点を記録し、モバイル向けCPUとしては標準的なパフォーマンスを発揮しています。日常用途やブラウジング、Office作業は十分に快適で、軽めの画像編集やマルチタスクもこなせる実力。一方で、重い3Dレンダリングや高負荷のクリエイティブ用途には不向きですが、普段使いには必要十分な処理性能と言えます。

3DMarkの結果

3DMarkの各テスト結果を紹介していきます。

Time Spy & Night Raid

Time SpyTime Spyの結果
Night RaidNight Raidの結果
テスト 総合 グラフィックス CPU
Time Spy 873 766 4,226
Night Raid 8,549 8,596 8,294
TikGadget
Time Spy(873 / 766 / 4,226)、Night Raid(8,549 / 8,596 / 8,294) と、いずれも軽量〜中量級グラフィックス処理を想定したノートPCとして妥当なスコアとなりました。最新ゲームを高画質でプレイするには性能不足ですが、カジュアルゲーム、動画再生、GPUを軽く使うアプリ程度なら快適に動作するレベルです。

CPUプロファイル

CPUプロファイルの結果

▼CPUプロファイルの実測結果

項目 スコア
最大スレッド数 3,938
16スレッド 3,861
8スレッド 3,517
4スレッド 2,440
2スレッド 1,366
1スレッド 685
TikGadget
最大スレッド3,938、1スレッド685と、モバイル向けRyzenらしいバランスの良いスコアとなりました。マルチスレッド性能は日常作業や軽い並列処理を快適にこなせる水準です。一方、シングルスレッド性能は標準的なレベルで、オフィス作業やブラウジングなどの一般用途には十分。負荷の大きい専門的なクリエイティブ作業には不向きですが、普段使いにおける処理性能としては必要十分な実力です。

Storage Benchmark

Storage Benchmarkの結果

▼Storage Benchmarkの実測結果

Storage Benchmark 結果
総合スコア 1,292
各テスト項目の詳細
テスト内容 帯域幅(MB/s) アクセス時間(μs)
Battlefield Vを読み込む 468.46 157
Call of Duty: Black Opsを読み込む 356.83 175
Overwatchを読み込む 217.25 106
ゲームをインストール 100.96 132
ゲームを録画 84.70 101
ゲームを保存 82.63 92
ゲームを移動 971.65 272
TikGadget
総合スコアは 1,292 で、NVMe SSD としては標準的な結果となりました。ゲームのロード時間は高速クラスではないものの、日常用途や一般的なアプリの起動には十分なレスポンスを確保。特に「ゲーム移動」で 900MB/s 超えを記録しており、大容量ファイルのコピーやデータ移動は軽快です。

2160×1440(2K)解像度・100% sRGBの鮮明な描画

2160×1440(2K)解像度に対応した、14.1インチ液晶スクリーンで描画される映像は非常にクリアであり、ウェブサイト閲覧時や資料作成時でも、細かな文字まで読みやすいです。

CHUWI Corebook Xで水族館の映像を映している様子

3:2の画面比率により、一般的な16:9アス比と比べて縦方向の表示領域が広く、文章や表を多く扱う業務や資料閲覧、電子書籍・PDFの閲覧などに強いです。画面をスクロールする回数が減り、快適な作業が可能でした。

ベゼル(非表示領域)の幅は上部が約1cm、左右が約8mmほど。薄ベゼルとは言い難いですが、気になるほどの厚みでもありません。

CHUWI Corebook Xの上部ベゼル幅を計測している様子
CHUWI Corebook Xの左右ベゼル幅を計測している様子

IPS光沢液晶パネルを採用しており、どの角度からでも色むらが少なく、鮮明な描画が保たれていました。画面を少し傾けて他の人と一緒に使ったりする場合にも有効です。

CHUWI Corebook Xを左斜め正面から見ている様子
CHUWI Corebook Xを右斜め正面から見ている様子

100% sRGBの色域で、色の正確さはシッカリと確保されています。プレゼン資料作成から画像編集などクリエイティブ用途まで、幅広く対応できるディスプレイ仕様となっています。

CHUWI Corebook Xのゲーム動画を視聴している様子
CHUWI Corebook Xの水族館動画を視聴している様子

▼動画視聴の様子

なお、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して、明るさを最大に設定した際の画面中央の輝度を測定したところ、最高343nitsでした。ノートPCとしては十分明るい部類で、屋内ではどのような環境でも快適に使用できます。

デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して、明るさを最大に設定した際の画面中央の輝度を測定している様子

総じて、本機のディスプレイは、ビジネス用途・日常使い・軽めのクリエイティブ用途において非常にバランスの取れた映像品質といえます。高精細&縦長の画面比により「情報量が多く見やすい」「作業効率が上がる」点が強みで、資料作成、Web閲覧、レポート作成、Office作業など、仕事用・学業用ノートとしても非常に実用的だと感じました。

一般的なPC作業は非常に快適

トップ画面を表示しているCHUWI Corebook X

画像の多いサイトから、スクリプトを多用したサイトまで閲覧してみましたが、どのサイトでもページ遷移・読み込みはスムーズであり、終始快適に閲覧することができました。

CHUWI Corebook Xでウェブサイトを閲覧している様子

一般的なウェブサイト閲覧において、ストレスを感じることはありません。

続いて、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴してみました。

CHUWI Corebook Xで動画を視聴している様子

最高4K画質で動画を再生しましたが、カクつきが生じたり、動画が途中でストップしてしまうことはなく、快適に視聴できました。

そしてOfficeソフト等を用いた作業について。本機は正規版 Office 2024 をプリインストールしており、追加料金は不要で、製品を受け取った時点でOfficeが使える状態になっている点が大きなメリットです。

Officeのライセンス確認画面

▼主要Officeアプリがプリインストール済み

プリインストール済みのOfficeアプリ

WordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリの動作も軽快で、資料作成や表計算、スライド編集がストレスなく行えました。Officeソフトとウェブブラウザを同時に立ち上げても処理落ちすることなく、ビジネス用途でも安心して活用できます。

表計算ツール画面

なお、筐体左側面に用意されたUSB-C+HDMIの同時出力で、デュアルディスプレイ構成も可能です。外部ディスプレイに映像を出力した場合でも、動作に支障をきたすことなく快適に作業できました。

CHUWI Corebook Xで外部ディスプレイに出力している様子

総じて、日常的な利用シーンでの使用感は快適で、性能不足を感じる場面はありませんでした。

軽めのPCゲームであれば設定次第でプレイ可能

本機は内蔵GPUに「AMD Radeon Graphics」を採用しており、AAA級の重量級タイトルを遊ぶのは無理ですが、軽めのPCゲームであれば設定次第で遊べる性能を備えています。

DQ10のベンチマークテスト結果

DQ10のベンチマークテスト結果

テスト条件

  • 1920×1080解像度
  • 最高品質
  • フルスクリーン

ドラゴンクエストX (DQ10)でベンチマークテストを行った結果、"FHDフルスクリーン×最高品質" で 「快適」という結果が得られました。

MMORPG系でも、DQ10のようなライトタイトルであれば、最高品質でも快適に遊べることが分かります。

FF14のベンチマークテスト結果

FF14のベンチマークテスト結果

テスト条件

  • 1920×1080解像度
  • 標準品質(デスクトップ)
  • ウィンドウモード

FF14の場合、標準品質まで設定を落としても "設定変更が必要" という結果になりました。

FF14クラスの大規模MMOを遊ぶのは厳しいものの、DQ10やフォートナイトなどの軽量PCゲームであれば、設定次第で遊ぶこと自体は可能でしょう。

スピーカー品質は及第点レベル

本機の内蔵スピーカーの品質について確認してみました。

▼サウンド品質確認の様子

内蔵スピーカーは、ボリュームを最大まで上げた場合でも音圧はそこまで強くありません。中~高音域に関してはクリアに出力できている一方で、低音に関してはほとんどつぶれてしまっていました。

音質は及第点レベルといったところ。普通に映像を視聴する分には問題ありませんが、迫力のあるサウンド体験は期待できないです。

満足度の高いサウンドを楽しみたい場合は、3.5mmジャックを利用してイヤホンや外付けスピーカー等を接続することをおすすめします。

タイピング&タッチパッドの使い心地は快適

CHUWI Corebook Xのキーを押している様子

本機のキーボードは、一つ一つのキーがタイピングしやすい大きさに設計されており、打鍵ミスが少なく快適に入力できました。キーの押下圧は軽めで、ストロークも浅めなため、長時間のタイピングでも指が疲れにくいです。

キーにも皮脂汚れが目立ちにくい素材が使われており、清潔感を保ちやすい点が好印象。打鍵音は比較的控えめで、静かな環境でも気になりにくいです。

タッチパッドの手触りもサラサラとして心地よく、軽快なタッチ操作が可能でした。

CHUWI Corebook Xのタッチパッドを触れている様子

そしてキーにはバックライトが仕込まれており、点灯オフ/弱点灯/強点灯の3段階で切り替え可能。暗い部屋でもキーが見やすく作業効率が落ちません。

CHUWI Corebook Xのキーが点灯している様子

CHUWI Corebook Xのキーが点灯している様子(ズーム)

ウェブカメラ&マイク内蔵、これ一台でウェブ会議が可能

本機はウェブカメラ&マイクを内蔵しており、これ一台でウェブ会議の準備を整えることができます。

CHUWI Corebook Xのフロントカメラに映った映像

フロントカメラは100万画素で、画質は比較的クリアだが、フレームレートが低めであり、激しく動くと残像がやや目立ちます。ただし見づらさを感じるレベルではなく、十分に実用的なカメラ品質です。

▼フロントカメラの録画映像

内蔵マイクの質は最低限レベル。周囲の環境音(空調ノイズ)まで拾われているものの、普通に通話する分には実用的なマイク性能。話者の発言内容はクリアに拾い上げられており、聴き取りやすいです。

ウェブ会議やオンライン授業にも利用しても問題のないカメラ&マイク品質となっています。

優れた放熱性 | 電源モード切り替えが可能

計5時間ほど、各種ベンチマークテストや日常利用におけるパフォーマンスを確認した後、HWMonitorで筐体の発熱を確認してみました。

▼計測値(室温27℃、Cinebenchや3DMarkなど実行後)

計測値(室温27℃、Cinebenchや3DMarkなど実行後)

CPUパッケージ温度はおおむね 46〜52℃前後、SSD も 35〜45℃台 に収まっており、いずれもノートPCとしてはかなり低めの温度に抑えられています。軽作業〜中程度の負荷時であれば、筐体表面が熱く感じる場面は少なく、ファンの騒音も控えめで快適に使用できます。

特に Ryzen 5 7430U 搭載モデルは発熱が大きくなりやすい傾向がありますが、本機では冷却がしっかり機能しており、温度の乱高下もなく安定動作している点は評価できます。排熱設計のバランスが良く、普段使いにおいて熱を気にせず使えるノートPCだといえます。

▼筐体下部から熱が生じるので、膝上に載せて使用する際は低温ヤケドに要注意。

筐体下部の熱を確認している様子

そして稼働音は比較的静かで、日常作業(ブラウジング、文書作成、動画視聴など)ではほぼ無音に近いレベルで動作しました。ECOモードとターボモードをワンタッチで切り替えられる仕様も便利で、状況に応じて静音性とパフォーマンスを簡単に使い分けられます。

▼「Fnキー」+「Spaceキー」でモード切り替え

「Fnキー」+「Spaceキー」を同時押ししている様子

モード切替表示

ECOモードではファン回転数が抑えられ、静かな室内でも気にならない稼働音を維持。発熱が少ない軽作業中心であれば、終始ほぼ無音で使用できる印象です。

▼ECOモード時の稼働音確認

一方、ターボモードではCPU負荷が上がるとファンがしっかり回転し、風切り音が聞こえるようになりますが、過度に耳障りな高音ではなく、一般的な薄型ノートの動作音レべりに留まります。高負荷処理を行っても、安定した冷却性能が維持されている点は安心です。

静音性とパフォーマンスを用途に応じて切り替えられる柔軟さは本機の魅力であり、必要なときだけ性能を引き出す使い方が可能なノートPCとなっています。

『CHUWI CoreBook X』の良かった点・悪かった点

CHUWI Corebook X

『CHUWI CoreBook X』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。

良かった点

  • スタイリッシュなデザイン
  • 比較的軽量で持ち運びやすい
  • Ryzen 5+16GBメモリ+NVMe SSDで日常作業が快適
  • 高精細で作業効率の良いディスプレイ
  • Office 2024 正規版プリインストール
  • バックライト付きキーボード
  • カメラ&マイク搭載でWeb会議に利用可能
  • 優れた排熱性&静音性
  • ECO/ターボの電源切替が便利
  • USB-C+HDMI搭載で外部ディスプレイ出力対応

悪かった点

  • 光沢パネルで映り込みが出やすい
  • 内蔵スピーカーは低音・音圧が弱い
  • Webカメラのフレームレートが低め

よくある質問(FAQ)

読者さん
Qどれくらいの性能?普段使いは快適?

ARyzen 5 7430U+16GBメモリにより、Web閲覧・動画視聴・Office作業・軽い画像編集まで快適に動作します。重い3Dゲームや高度なクリエイティブ作業には向きませんが、日常用途では十分なパフォーマンスです。
TikGadget

読者さん
QOfficeは追加料金なしで使える?

Aはい。正規版 Microsoft Office 2024 がプリインストールされており、購入直後からWord/Excel/PowerPointを利用できます。追加購入やライセンス登録は不要です。
TikGadget

読者さん
Q外部ディスプレイに出力できる?デュアルモニターは可能?

AUSB-C(フル機能)と HDMI出力を搭載しており、最大2画面の同時出力(デュアルディスプレイ)が可能です。外部モニター接続時も動作は安定しており、作業効率を大きく向上できます。
TikGadget

総評:日常用途でストレスなく使えるノートPCを求める方に最適な一台

デスク上に置かれたCHUWI Corebook X

CHUWI CoreBook X は、日常用途でストレスなく使えるノートPCを求める方に最適な一台です。

Ryzen 5 7430U+16GBメモリの構成で、Web閲覧・動画視聴・Office作業・オンライン会議といった日常的なタスクはいずれも快適。2160×1440(3:2)の高精細IPS光沢ディスプレイは発色が良く、実測343nitsの明るさも相まって、視認性の高さは同価格帯でトップクラスと感じました。

筐体の質感も良く、薄型で約1.39kgと持ち運びやすい点も魅力。Webカメラ&マイク内蔵、正規版Office 2024プリインストール済みで、買ってすぐに仕事環境が整うコストパフォーマンスの高さは大きな強みです。

スピーカーの音圧不足や、光沢パネル特有の映り込みなど弱点こそあるものの、総合的には価格以上の満足感を提供するバランスの良いノートPCといえます。

費用を抑えて実用的なPCを手に入れたい方に、自信を持っておすすめできるモデルです。

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