世界市場、特にヨーロッパ、アフリカ、アジアで多くのモバイルデバイスをリリースしてきたBlackview(ブラックビュー)から、最新スマートフォン『Blackview SHARK 6』が登場しました。
通常価格は32,500円(税込)ですが、不定期開催のセール時には2万円未満で購入できます。
最新Android 15を搭載した6.88インチの5Gスマートフォン。120Hzリフレッシュレート対応ディスプレイと「Unisoc T8100オクタコアプロセッサー」搭載により、動画視聴から軽めのゲームまで快適に楽しめます。
FeliCa/NFC対応で日本の日常利用に最適。顔認証・指紋認証の二重ロックや、16MP AIカメラ+8MPフロントカメラも搭載。さらにChatGPTやGoogle Geminiなどが使えるAIエンジン「Doke AI」を標準装備しています。
こんな方におすすめ!
- FeliCa対応で、日常使いに便利なSIMフリースマホを探している方
- ゲームや動画を大画面&120Hzのなめらか表示で楽しみたい方
- 2万円以下でコスパ重視の5Gスマホを手に入れたい方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使ってみて感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『Blackview SHARK 6』のスペック・仕様表
| ブランド | Blackview |
| モデル名 | Blackview SHARK 6 |
| カラー | ブラック、ブルー、グリーン |
| ディスプレイ | 6.88インチ IPS |
| 解像度 | 1640×720 |
| リフレッシュレート | 最大120Hz |
| OS | DokeOS 4.2 (Android 15) |
| CPU (SoC) | Unisoc T8100 オクタコアプロセッサー |
| RAM | 4GB/8GB LPDDR4X (最大8GB/16GBの仮想RAM拡張サポート) |
| ストレージ | 128GB UFS2.2 |
| マイクロSDカード | 最大2TBまでサポート |
| SIMカード | デュアルnanoSIMサポート |
| カメラ | フロント:8MP リア:16MPメイン+2MP深度 |
| スピーカー | Smart-K搭載BOXスピーカー |
| バッテリー容量 | 5,000mAh (18W急速充電サポート) |
| 対応通信規格 | Wi-Fi、Bluetooth 5.0、NFC、Felica、4G/5G |
| おサイフケータイ | 非対応 |
| 対応バンド | 【5G】 n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/66/77/78 【4G】 B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17 B19/B20/B26/B28AB/B38/B40/B41/B66 【3G】 B1/B2/B5/B8 【2G】 B2/B3/B5/B8 |
| 位置測位 | GPS+Glonass+Beidou+Galileo |
| 認証機能 | 顔認証、指紋認証(サイド) |
| 本体サイズ | 171.05×77.66×8.45mm |
| 本体重量 | 210.5g |
『Blackview SHARK 6』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- Blackview SHARK 6本体
- 保護フィルム
- スマホケース
- ユーザーマニュアル
- SIMカードピン
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
パッケージには専用スマホケースが付属。ゴム製で耐久度があり、メインケースとしても利用できる品質です。
『Blackview SHARK 6』の本体外観&インターフェース構成
Blackview SHARK 6は6.88インチディスプレイを搭載した、シンプルかつスタイリッシュなデザインです。
正面中央には8MPフロントカメラが内蔵。
今回のレビュー時にはブラック色を使用しています。
背面には16MPメイン+2MP深度の2眼構成リアカメラを搭載。
背面の手触りはサラサラしており、指紋や皮脂汚れが目立ちづらく、綺麗な状態で使い続けられます。
本体重量は、実測で約211g。このインチ数のスマホとしては一般的な重さであり、携行性は十分に優れています。
続いてインターフェース構成について見ていきます。
上部には特に何もありません。
下部には3.5mmジャック、Type-Cポート、スピーカー穴が用意。
右側面には音量調節ボタン、電源ボタンが用意。
電源ボタンは指紋認証に対応しており、登録済みの指で触れると瞬時に認証を完了できます。
▼指紋認証の様子
左側面にはカードスロットが用意。
付属のピンでカードスロットを開き、デュアルnanoSIMカード、もしくは最大2TBまでのマイクロSDカードを挿入できます。
このように、インターフェース構成自体はシンプルです。
主張しすぎないデザインのため、プライベートはもちろん、仕事用のサブスマホとして利用しても違和感がありません。
『Blackview SHARK 6』のAnTuTuベンチマークテスト結果
Blackview SHARK 6について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみました。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
続きを見る
結果として、約44.7万点のスコアを記録しました。
| 性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
|---|---|---|---|
| スマホ | タブレット | ||
| エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
| ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
| 上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
| ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
| フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
| ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
SNSや動画視聴、Webブラウジングといった日常用途はもちろん、軽めのゲームであれば快適に動作する性能を備えています。ハイエンド機ほどの性能はないものの、価格を考えれば十分に優れたパフォーマンスと言えます。
▼これまでにレビューしたスマホ&タブレットのベンチマークスコア一覧はこちら
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【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/11/19:ベンチマーク表に「Blackview ZENO 10」を追加しました。 2025/11/06:ベンチマーク表に「REDMI K90 Pro Max」を追加しました。 2 ...
続きを見る
おサイフケータイには非対応
本機はFelica対応端末のため、試しに「おサイフケータイ」アプリを入れて確認してみましたが、おサイフケータイには非対応でした。
おサイフケータイ機能を利用したいと考えている方は注意してください。
『Blackview SHARK 6』の基本パフォーマンス&明るさ検証
ウェブサイト閲覧や動画視聴、各種アプリなどを起動して、Blackview SHARK 6の実機パフォーマンスを検証してみました。
まず、ウェブブラウジングはいたって快適であり、画像多めのサイトからスクリプトを多用したサイトまでスムーズに閲覧できました。
6.88インチ・1640×720解像度のディスプレイでは、細かな文字まで鮮明に描画されるので見やすいです。
最高120Hzリフレッシュレートをサポートしていることもあり、画像スクロール操作もスムーズ。操作中にストレスを感じません
また、YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴した場合も、最高画質設定でスムーズかつ安定した動画再生が可能でした。
IPSディスプレイの発色は良好。そこそこ深みのある色合いで、アニメから実写映画まで、臨場感のある映像を楽しめます。
ただ、WidevineはL3にとどまっているため、NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスではフルHD再生ができず、SD画質に制限される点には注意が必要です。
そのほか、一般的な作業用・娯楽用アプリを多数試してみましたが、いずれの動作も快適で支障なく利用できました。よほど負荷のかかる用途で使用しない限り、性能不足でストレスを感じる場面はないでしょう。
なお、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高406nitの明るさを得ました。
▼明るさ最大の状態で、真っ白なページの中央を測定。
屋内利用には十分な明るさを備えている一方で、直射日光下ではやや視認性が落ちる可能性があります。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
| 明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
|---|---|
| 0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
| 150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
| 300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
| 500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
| 700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
| 1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
| 1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
| 2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
| 3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
スピーカー音質の検証
いくつかの楽曲を再生してみて、内蔵されているSmart-K搭載BOXスピーカーの音質を検証しました。
▼音質確認の様子
Blackview Shark 6のスピーカーは本体下部にのみ搭載されており、音に立体感はあまり感じられません。音圧も控えめで、低音の響きは弱く迫力には欠けます。
一方で、中〜高音域は比較的クリアに再生されるため、映画やアニメのセリフなどは問題なく聞き取ることができます。
スマホスピーカーとしては最低限のレベルであり、音楽やゲームで迫力あるサウンドを楽しみたい方はイヤホンや外部スピーカーの利用をおすすめします。
フロント・リアカメラ性能の検証
また、本機に搭載されているカメラの性能も検証しました。
まずはフロント(前面)カメラについて。
▼実際にフロントカメラで撮影した写真。
8MPフロントカメラに関して、発色に関してやや薄い印象を受けますが、画質は十分に良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができていました。
発色も自然。ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質です。
▼(参考)フロントカメラで録画した映像
続いてリア(背面)カメラについて。
▼実際にリアカメラで撮影した写真。
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(2倍)
▼屋外撮影(4倍)
16MPメインカメラの性能は高く、フロントカメラより鮮明で発色の良い写真を撮影できました。最大ズームは4倍ですが、4倍ズーム時でもそこそこ鮮明さを保つことが可能です。
屋外で記念撮影したり、気になった被写体を撮影したい場合にも、十分対応できるカメラ性能となっています。
▼(参考)リアカメラで録画した映像
ゲーミング性能の検証
Blackview SHARK 6でゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても検証しました。
PUBG
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HDR』まで選択できました。
実際に試合に参加してみましたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能でした。
近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画されます。
激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などはほとんど生じません。
6.88インチの画面はスマホとして十分に大きく、迫力のあるゲームプレイを楽しめます。
▼PUBGプレイの様子(HDR画質)
PUBGでは動作に支障はまったく無く、快適なプレイが可能でした。
マインクラフト
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみましたが、スムーズかつ快適に操作できました。
▼大規模チャンク読み込み時にも処理の重さを感じません。
処理の重いバイオームを移動する際にも、フレームレート低下やカクつきなどはたまにしか感じられず、終始スムーズなゲームプレイが可能です。
▼マインクラフトプレイの様子
以上の通り、『PUBG』や『マインクラフト』レベルのゲームアプリであれば問題なく快適に遊べることが確認できました。
原神
最後に、激重ゲームとして知られる原神について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』ですが、本機では画質設定さえ調整すれば比較的スムーズにプレイできました。
▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "低" に上げると負荷が高まりますが、ゲームプレイ自体はスムーズに楽しめます。
▼画質設定を "中" に上げると、さすがにカクつきやフレームレート低下が顕著に生じ、快適なゲームプレイとは言えません。
Blackview SHARK 6では、低画質設定で体感的に30fps前後を維持でき、基本的なゲームプレイに支障はありませんでした。
中画質に上げると描画負荷でfpsが20以下まで落ちるため、単純な移動ですが動きが重く感じます。快適さ優先なら低画質固定がベストです。
▼低画質設定でも、結構綺麗な映像でゲームを楽しめます。
▼原神プレイの様子(低画質)
このように、原神のようなヘビー級のゲームアプリでも、設定次第では快適に遊べることが確認できました。
ゲーミング専用端末としての運用はオススメしませんが、ちょっとした空き時間に軽めのゲームを遊ぶ用途には十分に活用できる端末です。
バッテリー駆動時間と充電機能
本製品は5,000mAhバッテリーを内蔵しており、普通に使用する分には丸1日持続するバッテリー容量です。
実際に基本的なスマホ用途(ウェブサイト閲覧や動画視聴)で使ったところ、計10時間ほどの連続使用が可能でした。
設定から「スーパーバッテリーセーバー」をオンにすれば、より長時間の利用も可能に。ここぞという時に使うサブスマホとして運用したい場合には、常時オンにしておいても良いでしょう。
なお、本機は18Wの急速充電をサポートしており、2時間ほど充電すれば満充電を完了できます。充電完了までいちいち長時間待つ必要が無い点は助かります。
『Blackview SHARK 6』の良かった点・悪かった点
今回紹介した『Blackview SHARK 6』について、実際に使って感じた良かった点・悪かった点は以下の通りです。
良かった点
- 大きめで見やすい6.88インチ IPSスクリーン
- 120Hzリフレッシュレートの滑らかな描画
- Unisoc T8100搭載で日常動作は快適
- 5G対応、FeliCa/NFC、指紋+顔認証など実用機能が充実
- 5,000mAh×18W急速充電サポート
- セール時2万円未満で買える高コスパ
悪かった点
- おサイフケータイには非対応
- WidevineはL3
- 立体感と低音に弱いスピーカー
- 最大輝度約406nitで屋外の直射日光下は視認性が落ちやすい
よくある質問(FAQ)



総評:実用的な要素をしっかり押さえた、高コスパ5Gスマートフォン
『Blackview SHARK 6』は、セール時に2万円未満で購入できるモデルでありながら、6.88インチ大画面×120Hz表示、FeliCa対応、最新Android 15といった実用的な要素をしっかり押さえた、高コストパフォーマンスな5Gスマートフォンです。
性能面ではAnTuTu約44.7万点と、普段使いや軽めのゲームなら快適にこなせる水準。5000mAhバッテリーや18W急速充電で日常利用も安心です。
一方で、WidevineがL3止まりで動画配信サービスの画質が制限される点や、スピーカーの迫力不足といった弱点も見られます。また、Felica対応の一方でおサイフケータイを利用できない点に注意が必要です。
それでも、基本機能を網羅しつつ、この価格帯で購入できる点は大きな魅力と言えます。
「安くて実用的なサブ機が欲しい」「日常用にコスパの良い5Gスマホを探している」という方に特におすすめできる1台です。
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