最近では、初心者でもSNS上に動画や画像を投稿して人気を得たり、いわゆる "インフルエンサー" として企業案件を獲得するような一般人も増えてきた。
SNS上で人気を得るには、言うまでも無くクオリティの高いコンテンツを投稿する必要がある、ブレブレで見づらい動画をアップロードしても、誰も見てくれないだろう。
そこで今回は、誰でも簡単に品質の高い映像・画像を撮影できるスマホ用ジンバル『Hohem XE Kit』を紹介したいと思う。
ブランド | Hohem |
型名 | Hohem XE |
カラー | シルバー |
専用アプリ | あり |
接続方式 | Bluetooth |
対応スマホサイズ | 厚さ ≤11mm、幅 55mm~90mm、重量 ≤280g |
バッテリー | 2.000mAh |
連続稼働時間 | 約8時間 |
可動範囲 | パン: 320、ロール: 320、チルト: 320° |
本体サイズ | 17.9 x 7.9 x 3.9 cm(折りたたみ時) |
本体重量 | 約259g(フィルライト・三脚除く) |
フィルライトの仕様 | 重量:約16g バッテリー容量:3.7V / 300mAh 電源:1W バッテリー寿命:約1時間 ライト:寒色光(6500K), 暖色光(3000K), 自然白色光(5500K) |
今回紹介する『Hohem XE Kit』は、スマートフォンを取り付けて使用する手振れ防止ジンバルだ。
hoem7.0の手ブレ補正システムを採用し、手ブレ補正性能を従来モデルの3倍に向上させ、スムーズで安定した映像を撮影することができる。3軸安定技術による抜群の安定性とオートバランス技術により、歩きながらの撮影でも手ブレや揺れなどを補正し、高品質な動画や自撮り画面を簡単に撮影することが可能だ。
独立補光ライトが搭載されており、暗い場所や室内での撮影など、光の少ない場所での撮影をサポートしてくれる。また、LEDライトは冷光、自然光、暖光の3つのカラーモードと10段階の明るさ調整が可能で、周囲の環境に合わせて、どこでも美しい写真を撮ることができる。ライトは取り外して独立して使用することができ、60minまで持続し、簡単に最適な光の状態を実現することが可能だ。
操作が簡単で、初心者向けのジンバルと言える。素早く起動でき、自動的に水平方向のバランスを取れるため、スマホを装着すればすぐに撮影が開始できる。従来のXシリーズと比較して、ワンタッチで大作を撮影可能。また、Hohem Joyアプリでは、パノラマモード、ヒッチコック、移動遅延、分身モードなどの様々なモードが用意されている。
専用アプリには追跡識別機能が用意されており、特定の顔や物体を追跡し、被写体を常にカメラの中に捉え続けることができる。ジェスチャー認識機能も搭載しており、カメラの前でVサインを出すことで、ハンズフリーで撮影を介することも可能だ。
2000mAhの大容量バッテリーを搭載し、約8時間の連続使用が可能。外出先などでの撮影にも対応できるため、より柔軟な撮影が可能になるだろう。モードボタンを長押しするだけでバッテリー残量を簡単に確認できる。
大切なお祭りやイベント、スポーツシーンやライブ配信など、さまざまなシーンの記録に最適なスマホジンバルとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ジンバル本体
- マグネットライト
- トライポッド
- USB Type-Cケーブル
- ストレージポーチ
- ユーザーマニュアル
▼ジンバルと付属品をすべて収納して持ち運べるポーチが付属している。
▼説明書は日本語に対応しているため、使い方や各種機能は簡単に理解できる。
▼ジンバルの外観。本体重量は約259グラムと非常に軽い。サイズ自体もかなりコンパクトであり、折りたたんだ状態であればズボンのポケットにも入るほどのサイズだ。
▼本体正面には主要操作インターフェースがすべて集約されている。
▼画像上からBluetoothライト、ジョイスティック、シャッターボタン、機能ボタンが搭載。
▼左側面にはズームスライダーが用意。
▼右側面にはMボタン(電源ボタン)およびType-Cポートが搭載。
▼底部には1/4インチ -20UNCポート、およびストラップポートが用意。
▼付属のトライポッドを取り付けて持ち手を延長できるほか、スタンドとしても機能する。
▼トライポッドを展開した様子。
▼上部の様子。
▼背面を右に捻ることで、本体のロックを解除することが可能。
▼ロックを解除した様子。
▼アームには 厚さ ≤11mm、幅 55mm~90mm、重量 ≤280gまでのスマホを装着可能。
▼アーム上部には、マグネット式で取り外し可能なフラッシュライトが装着されている。
▼フラッシュライト単体にも充電を行う必要がある。
▼背面ボタンで点灯ON/OFF切替や、出力光の切り替えを行うことが可能。
以上の通り、本体デザインおよびインターフェースは洗練されており、多くの機能をこれだけコンパクトな筐体に詰め込むことができているのは実に素晴らしい。
ジンバルの使用開始まで
ジンバルを使用開始するまでの手順を紹介していく。
専用アプリの準備
まずは 専用アプリ(iOS・Android対応)を無料インストールしておく必要がある。
ジンバルにスマホを取り付ける
アプリインストール後、スマホをジンバルに取り付けよう。
ジンバルのアーム部にスマホを装着する。
▼アームは柔軟に収縮するため大きめのスマホでも取り付けることが可能だ。
▼スマホを取り付ける際は、カメラが背面から向かって右側に来るように装着する必要がある。
スマホとジンバルの接続(ペアリング)
続いて、アプリのBluetooth設定画面から『SV2-〇〇〇』を選択して接続しよう。
▼ジンバル本体の電源を入れると、Bluetooth画面から機器が選択可能となる。
▼接続が完了すると、ジンバルのインジケータが緑色に点灯する。
なお、一度接続(ペアリング)を完了しておけば、2回目以降はジンバルを起動すると自動的にスマホに接続されるようになる。
決定的瞬間に出くわして、瞬時に撮影を開始したい場合にも助かる手軽さだ。
アプリの起動&撮影開始
あとはインストールしておいたアプリを起動し、メイン画面より "撮影開始ボタン” をタップするだけだ。
これだけの手順で、ジンバルの使用が可能となる。初めて扱う方でも問題なくセットアップを完了することができるだろう。
▼使用準備完了。
片手であらゆる操作が完結する
実際にスマホを装着して、ジンバルを操作してみた。
上述した通り、本製品には前面にすべての操作インターフェースが集約されており、ほぼすべての操作について、ジンバルを持つ片手で行うことが可能だ。
▼実際に操作している様子
▼実際に操作している様子
上動画を見ても分かる通り、操作に対する反応は良好であり、遅延などは特に見られなかった。
なお、向き変更等の速度は設定画面より柔軟に変更することができる。反応速度を自分好みにカスタマイズすると良いだろう。
▼アプリ上で動作に関する細かな調節が可能。
なお、右側面のMボタン(電源ボタン)を短押しすると、PTF(パンチルトフォロー)モード、PF(パンフォロー)モード、L(ロック)モード、POV(ポイント・オブ・ビュー)モードを切り替えることができる。
▼現在のモードはジンバル前面のインジケータで表示されている。
高度な手振れ防止機能
上述したように、本製品には独自の手振れ防止技術が搭載されている。
そのため、激しくジンバルを振った場合でも、ブレや残像をほとんど感じさせない映像を記録できるようになっている。
▼実際に振ってみた様子。
動画を見ても分かる通り、ジンバル本体を様々な角度に傾けても、スマホは一定角度・方向のみを安定して撮影している。
▼実際にジンバルを振りつつ撮影した映像
上動画は大きくジンバルを振りかざしながら撮影を行っているが、滑らかかつ安定した動画が撮影できている。
以下に手振れ防止が優秀であるかが分かると思う。ブレを防止できているおかげで不快な残像なども発生していないため、視聴者にとってストレスのない動画となっている。
動画の質を重視したいインフルエンサーであれば、まさにうってつけの機能であると言える。
インカメラによる自撮り品質も高い
また、本製品の上部に搭載されているフラッシュライトを活用することで、インカメラで撮影した際に顔面を明るく照らし出してくれる。
▼実際に撮影した画像。正直、フラッシュライトの輝度は弱めだ。
▼アプリ上に美顔効果も用意されており、自撮りインフルエンサーにとって助かる機能だろう。
手振れ防止ジンバルとしてだけでなく、単純な自撮り棒としても優秀なガジェットとなっている。
なお、フラッシュライトはマグネット装着式のため、簡単に取り外しが可能だ。
高精度なジェスチャーコントロールとトラッキング(追跡)
本製品のアプリはジェスチャーコントロールに対応しており、スタンドを起動した状態で、レンズに向けて "V" のポーズをとることで撮影を行うことができる。
▼ジェスチャー認識時の動作はアプリ上で変更可能。
また、自動顔追跡機能も搭載されており、撮影対象の顔を認識して自動追跡(トラッキング)させることができる。
▼実際にトラッキングさせて撮影した様子。
動画を観ても分かる通り、被写体(私)が常にカメラ内に収まるように追跡することが出来ている。
AI自動追跡機能の精度は高く、素早くカメラの範囲外へ動いた場合でも、被写体を逃すことはなかった。
ジンバルの可動範囲はパン: 320、ロール: 320、チルト: 320°と非常に広いため、身長179cmの筆者がカメラから1mほどの距離で試用した場合でも、腰を曲げる必要もなく、顔をしっかりと撮影できていた。
自撮り撮影やウェブ会議、オンライン授業など幅広い用途で活躍するだろう。
静音性に優れている
本製品の静音性は実に優れており、電源を入れる時、トラッキングでカメラスタンドが回転する時などに、音は一切聞こえてこない。
稼働音がしないため、動画録画中に雑音やノイズ等が入り込むこともなかった。
映像・音声の両面で高品質な動画を撮影できるスマホジンバルとなっている。
『Hohem XE Kit』のまとめ
今回紹介した『Hohem XE Kit』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で、携行性に優れたデザイン
- ユーザービリティに優れたインターフェース
- 操作に対する反応性が良好
- 高度な手振れ防止機能
- 専用アプリの機能が豊富
- 持ち運び・収納に便利な専用ポーチが付属
- 顔自動追跡、ジェスチャーコントロール機能なども搭載
悪かった点
- フラッシュライトの輝度が弱い
以上の通り、携行性・機能性・デザイン性のいずれの点においても優れた、オススメのスマホジンバルとなっている。
ただ高機能なだけでなく、片手でほとんどの機能にアクセスできるデザインがなされており、全体的にユーザービリティが高いと感じた。操作に対する反応性も良好であり、必要に応じて動作読度を自分好みにカスタマイズできる点も嬉しい。
そして何より、手振れ補正機能は圧倒的であり、実際に手を大きく振って撮影した映像も、まるで定点カメラのように安定していたことには驚かされた。
顔自動追跡、ジェスチャーコントロール機能なども搭載されているため、オンライン授業やリモート会議、そして動画サイトへの配信目的でも重宝するだろう。
SNSへの投稿にはまっており、プロ並みにクオリティの高い映像を撮影したいのであれば、ぜひ本製品のようなジンバルの購入を検討してはいかがだろうか。
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