FOSSiBOT F105のレビューメイン画像
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『FOSSiBOT F105』レビュー、頑丈&大容量バッテリー内蔵で携行性にも優れたタフネススマホ

2024-07-10

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

数多くのモバイルデバイスやポータブル電源などの開発を手掛けてきたFossibot(フォッシボット)社は、2024年7月に同ブランドの最新タフネススマートフォンとして『Fossibot F105』をリリースする。

IP68 / IP69K等級の防水性能、およびSTD-MIL-810Hの耐衝撃性能を備えるほか、10,300Ahの大容量バッテリーを内蔵。リバースチャージにも対応するなど、アウトドア利用に特化したタフネススマホとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

頑丈&大容量バッテリー内蔵で携行性にも優れたタフネススマホ

今回紹介する『Fossibot F105』は、最新のAndroid14を採用した大型のスマートフォンだ。

FOSSiBOT F105のアイコン画像

FOSSiBOT F105 12+64GB 10300mAh Large Battery 6.745 inch Waterdrop screen Rugged Phone
Fossibot

ブランド Fossibot
モデル名 Fossibot F105
カラー ブラック、ブルー、グリーン
防水防塵規格 IP68 / IP69K
耐衝撃規格 STD-MIL-810H
ディスプレイ 6.745インチ(ドラゴントレイルガラス)
解像度 1600×720(HD+)19:9, 260PPI
OS Android 14
CPU(SoC) MediaTek MT8768 オクタコアプロセッサー
RAM 4GB LPDDR4X(最大12GBまでの拡張に対応)
ストレージ 64GB UFS
マイクロSDカード 対応(最大128GBまで)
SIMカード デュアルnano SIM対応
対応通信規格 Wi-Fi 2.4G/5G(802.11b/g/n)
Bluetooth 5.0
GPS | GLONASS | Galileo | Beidou
4G LTE
対応バンド GSM: 850/900/1800/1900MHz
3G: B1/B2/B4/B5/B8
4G: B38/B39/B40/B41/B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12
/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28A/B28B/B66
認証方法 顔認証、指紋認証
搭載カメラ フロント:8MP
リア:20MPメイン
フラッシュライト LEDライト内蔵
スピーカー 内蔵
バッテリー容量 10,300Ah(10W急速充電対応)※リバースチャージ対応
本体サイズ 177.7×84×17.3mm
本体重量 約375g

FOSSiBOT F105のスペック説明画像

筐体サイズは177.7×84×17.3mm、重さは約375gと大型でズッシリとしているが、タフネススマホの中では比較的スマートなデザインとなっており、同ブランドの前モデル(Fossibot F106 Pro)と比べると、約5mm、約100gの薄型化&軽量化を実現している。

FOSSiBOT F105の筐体設計説明画像

STD-MIL-810H等級の耐衝撃性能IP68 / IP69K等級の高い防水性能を備えており、水辺でも砂塵の舞う過酷な環境でも安心して利用することが可能だ。

FOSSiBOT F105の防塵・耐衝撃性能解説画像

▼水中での撮影も可能。

FOSSiBOT F105の防水性能解説画像

6.745インチの大きめな画面を搭載。ディスプレイ部分はドラゴントレイルガラスで保護されており頑丈だ。解像度は1600×720(HD+)に対応。

FOSSiBOT F105のディスプレイ性能解説画像

CPU(SoC)にはMediaTek MT8768 オクタコアプロセッサーを搭載。最大12GBまで拡張可能なRAM(4GB物理+8GB仮想)と64GBの内部ストレージを採用。マイクロSDカードを挿入することで最大128GBのストレージ拡張も可能と、実用的なスペック構成となっている。

FOSSiBOT F105ののRAM&ストレージ説明画像

前面に8MPフロントカメラを、背面に20MPリアカメラ&LEDライトを搭載。アウトドアな場面での撮影を楽しめるほか、緊急時の懐中電灯代わりとしても機能する。

FOSSiBOT F105のカメラ性能解説画像

Bluetooth 5.0、デュアルバンドWi-Fi、GPSなどの通信規格に対応。デュアルnanoSIMカードの挿入も可能であり、外出先でも4G LTE通信を行うことができる。

デュアルnanoSIMカード対応

そして10,300Ahの大容量バッテリーを内蔵しており、長時間の連続使用が可能。充電残量をいちいち気にする必要はない。10W急速充電にも対応しているため、わずかな充電時間でバッテリー残量をあっという間に回復させることが可能だ。

▼リバースチャージにも対応。モバイルバッテリー代わりとして、他のデバイスへ給電することができる。

FOSSiBOT F105のバッテリー性能解説画像

そして『FOSSiBOT F105』にはアウトドアな場面で役立つ多くのツールがプリインストールされており、購入後すぐに本格的な利用が可能となっている。

FOSSiBOT F105のプリインストールアプリ

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • スマホ本体
  • ユーザーマニュアル
  • 電源アダプタ
  • USB Type-Cケーブル
  • SIMカードピン

▼スマホの外観。6.745インチディスプレイを搭載した大きめの筐体サイズ。

前面の様子

ディスプレイにはドラゴントレイルガラスを採用しており、擦り傷などに対して高い耐性がある。

▼前面中央には8MPフロントカメラを搭載。

フロントカメラ

▼背面の様子。

背面の様子

▼背面には20MPリアカメラ、LEDライトが内蔵。

リアカメラ

▼背面下部にはスピーカーを内蔵。

内蔵スピーカー

▼そして下部にはストラップを装着できるようになっている。

ストラップ装着部

177.7×84×17.3mm、約375gの筐体サイズは、実際に手に持つとズッシリ感がある。

FOSSiBOT F105を手に持った様子-正面

▼ガッシリとした頼りがいのあるフォルム。

FOSSiBOT F105を手に持った様子-背面

ただ、タフネススマホの中では薄型&軽量化を実現しており、同ブランドの前モデル(Fossibot F106 Pro)と比べると、約5mm、約100gの薄型化&軽量化を実現している。

厚みの確認

厚みの確認-縦向き

▼一般的なAndroidスマホ(右側)と並べた様子。

スマホの厚み比較

▼通常のスマホと比べると厚みがあるが、携行性に支障をきたすレベルではない。

スマホの厚み比較-ズーム

続いて、インターフェースについて紹介していく。

▼上部の様子。

上部の様子

▼下部の様子。Type-Cポートが用意。

下部の様子

▼Type-Cポートはキャップで頑丈に保護されている。

Type-Cポートのキャップを外した様子

▼右側面の様子。音量調節ボタン電源ボタン指紋認証ポートが用意。

右側面の様子

▼指紋を登録することで、指紋認証でスムーズなロック解除が可能となる。

指紋認証ポート

指紋登録画面

▼指紋認証の様子。

▼左側面の様子。カードスロットが用意。

左側面の様子

▼カードスロットもキャップで頑丈に保護されている。

カードスロットのキャップを開いた様子

▼付属のピンでスロットを取り外し、デュアルnanoSIMカードもしくはマイクロSDカードを挿入できる。

カードスロットを開いた様子

AnTuTuベンチマークテスト

本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。

▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照

Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)

スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...

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結果として、約13.8万点のスコアを記録した。

AnTuTuベンチマークテスト結果

正直、スコア自体は優れているとは言えず、最低限の性能だと言える。

ウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なスマホ用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。ただ、ゲーミングなどの用途には向かないだろう。

一般的なスマホ用途はスムーズ

スマホを起動した様子

本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。

ウェブブラウジングは快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。

ウェブサイト閲覧の様子-3

▼画像多めのサイトでも瞬時に読み込まれる。

ウェブサイト閲覧の様子-1

▼1600×720(HD+)解像度のディスプレイでは、細かな文字まで見やすい。

ウェブサイト閲覧の様子-2

ただ、画像やスクリプトが多めのサイトだと、スクロール時に遅延やカクつきを感じることが多少あった。それでも、普通にウェブサイトを閲覧する分には、ほとんど支障は無かった。

また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合も、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。

ゲーム動画視聴の様子-1

発色も良好。映像はカラフルで美しく、映画やアニメなどを視聴しても満足度の高い体験が可能だ。

ゲーム動画視聴の様子-2

ただし、WidevineがL3サポートな点はやや残念だ。

Widevine確認画面

以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった一般的なスマホ用途に関しては、ほぼ問題もなく快適に行うことが出来た。

なお、設定アプリから8GBの仮想メモリ(RAM)拡張を行うことも出来る。

仮想RAM設定画面

グローブモードに対応

本製品はグローブモードに対応しており、手袋を装着した状態でも画面のタッチ操作を行うことができる。

グローブモード設定画面

スマホ操作のためにいちいち手袋を外す必要が無いため、アウトドアアクティビティの際には非常に便利な機能だろう。

スピーカー品質はイマイチ

続いて、いくつかの音楽を再生してスピーカー品質を確認してみた。

サウンド品質の確認

正直、スピーカー品質は良いとは言えず、最低限のサウンドクオリティであると感じた。

中~高音域はそこそこ響くものの、音の解像度自体が低い。防水のため気密性を保つため仕方がないかもしれないが、スピーカーからの音が全体的にくぐもって聴こえるため、クリアなサウンドを期待してはいけない。低音に関しては完全に潰れてしまっており、音の重厚感や迫力が失われていた。

そしてスピーカー穴が背面下部一か所にしか用意されていないため、音の立体感が欠けている。

映画やアニメなどでセリフを聴きとる分には問題ないが、満足度の高いサウンドを求めているのであれば、外部サウンドデバイスを接続するなどした方が良いだろう。

実用的な性能のカメラ

また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。

▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。

フロントカメラで自撮りした様子

フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。

ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。

▼続いてリア(背面)カメラで撮影した画像。

屋内撮影

植物撮影

植物撮影-ズーム

屋外撮影

屋外撮影-遠景

背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。上画像を見ても分かる通り、遠景から近景、広角まで、明瞭に撮影することができた。

旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だと言える。

便利機能が多数プリインストール済み

本製品には、ツールバッグの中に日常生活からアウトドアな場面まで役立つ便利ツールがプリインストールされている。

▼コンパスや高さ測定器、フラッシュライトなど幅広いツールが用意。

プリインストール機能一覧

▼高さ測定器で対象物の高さを高精度で測ることが可能。

高さ測定機能

▼フラッシュライト機能では、背面LEDのオン/オフを切り替えられるほか、SOSモールス信号を発する点灯モードに切り替えることも可能。遭難時の救難信号発信機としても役立つ。

フラッシュライト機能

▼LEDライトは非常に明るく、停電時や夜間の懐中電灯代わりとしても重宝する。

ライト点灯の様子

ゲーミング性能の確認

本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。

『PUBG』プレイ時

まずは『PUBG』の場合について。

まずグラフィッククオリティに関しては『標準』までしか選択できなかった。

PUBGの画質設定画面

実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、比較的スムーズなゲームプレイが可能であった。

▼「標準」画質ではビジュアルの粗さが多少目立つが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではない。

PUBGプレイの様子-1

PUBGプレイの様子-4

激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。

PUBGプレイの様子-2

PUBGプレイの様子-5

▼画面も大きく、十分に迫力のあるゲーミングを楽しめる。

PUBGプレイの様子-3

PUBGプレイの様子-6

『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時

続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。

ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。

▼チャンク読み込み時にもあまり重さを感じない。

マインクラフトプレイの様子-3

マインクラフトプレイの様子-2

▼大規模なチャンクの読み込みなどに多少の時間はかかるが、移動自体は比較的スムーズだ。

マインクラフトプレイの様子-1

マインクラフトプレイの様子-4

大規模なバイオームを読み込む際などには、多少のカクつきやフレームレート低下を感じることはあった。しかし全体的にパフォーマンスは安定しており、終始スムーズなゲーミングが可能であった。

以上の通り、『PUBG』や『マインクラフト』レベルのゲームアプリであれば、問題なく快適に遊べることが確認できた。

原神レベルのゲームは厳しい

一方『原神』などの重めのゲームアプリをプレイしてみたが、さすがにスペック不足を感じ、フレームレート低下や処理落ちが顕著に発生した。お世辞にも快適なゲームプレイとは言えないパフォーマンスであった。

長持ちする10,300mAh大容量バッテリー

本製品は10,300mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、普通に使用する分には、丸2~3日間は充電なしで利用するし続けることが可能であった。

バッテリー設定画面

いちいち充電する手間を省くことができるため、アウトドアな場面に持参する用途に適していると言える。

また、10W急速充電にも対応しており、わずかな充電時間でバッテリー残量をあっという間に回復出来る点も嬉しい。

スマホ充電の様子

そして本製品はリバースチャージにも対応しているため、外出先で他のデバイスに対して給電を行うことが可能となっている。

アウトドアのお供として、まさに最適なツールだ。

『FOSSiBOT F105』のまとめ

FOSSiBOT F105のアイコン画像

今回紹介した『FOSSiBOT F105』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 優れた防水・防塵・耐衝撃性能
  • 頑丈で頼りがいのあるフォルム
  • タフネススマホの中では薄型&軽量
  • 指紋認証に対応
  • 優れたカメラ性能
  • 有用なツールがプリインストール済み
  • グローブモードなど、アウトドア向け機能が充実
  • 10,300Ah大容量バッテリー内蔵
  • リバースチャージ対応

悪かった点

  • ワイヤレス充電に非対応
  • スピーカー性能はイマイチ
  • WidevineはL3サポート

以上の通り、過酷な環境でも使用に耐えうる強固な造りと、実用的な性能を両立したタフネススマホとなっている。

タフネススマホの中では薄型&軽量化を実現しており、同ブランドの前モデル(Fossibot F106 Pro)と比べると、約5mm、約100gの薄型化&軽量化を実現している。携行性に優れたタフネススマホは実用的で嬉しい。

前面・背面搭載のカメラによって撮影された画像(映像)も綺麗で、アウトドアな場面での撮影用端末としても重宝する。

何より、10,300mAh大容量バッテリーの持ちが良好で、いちいちバッテリー残量を気にせずに外出先でも安心して利用できる。グローブモード対応にも対応しているなど、アウトドア用途に適した機能が充実している点が非常に魅力的だ。

そして何より、リバースチャージにも対応しているため、外出先で他のデバイスに対して給電を行うことが可能となっている。アウトドアのお供として、まさに最適なツールと言える。

アウトドア用のスマホを探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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