英国発のゲーミングチェアブランド Boulies(ブーリス)から、日本人の体型や生活習慣に特化して設計された日本限定チェア『Boulies Master Neo』が登場。2025年11月26日より正式発売されました。メーカー希望小売価格は税込59,996円。
日本人の体格と生活スタイルを前提に設計された、仕事とゲームを高次元で両立できるゲーミングチェアです。
座面高42〜53cmの低め設計で足つきが良く、長時間でも疲れにくい座り心地を実現。背もたれは95〜165°のリクライニングと15°のロッキングに対応し、収納式オットマンと組み合わせることで、作業から休憩まで柔軟に切り替えられます。
4方向調整可能な内蔵ランバーサポートと3Dアームレストが体格や姿勢にフィットし、腰・肩への負担を軽減。高級感のあるPUレザーは撥水性と耐久性に優れ、お手入れも簡単。
静音PUキャスター、五つ星ベース、SGS認証Class 4ガスシリンダーなど堅牢な構成で、在宅ワークから長時間のゲーミングまで安心して使える一脚に仕上がっています。
こんな方におすすめ!
- 在宅ワークとゲームを一脚で両立したい方
- 腰や背中への負担を抑えたい方
- 落ち着いたデザインと高い耐久性を重視する方
今回、提携先より本製品(ブルー色)を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『Boulies Master Neo』のスペック・仕様表
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | Boulies Master Neo |
| カラー | ピンク、ブルー、ベイビーブルー、チャコールグレー |
| 材質 | ピンク、ブルー:PUレザー ベイビーブルー、チャコールグレー:ファブリック |
| 座面高さ | 42〜53cm |
| 本体重量 | 約22.5kg |
| 推奨身長 | 150〜180cm |
| 推奨体重 | 〜110kg |
| 最大耐荷重 | 約135kg |
| リクライニング | 95〜165° |
| ロッキング | 背座ロッキング最大15°(強さ調整ノブあり) |
| アームレスト | 可動式3D(前後/高さ/角度調整) |
| ランバーサポート | 内蔵式・4方向調整 |
| ヘッドレスト | 3Dヘッドレストクッション付属 |
| キャスター | 6cm 静音PUキャスター(床に傷が付きにくい設計) |
| ベース | 5つ星ベース(エンプラ素材) |
| ガスシリンダー | SGS認証 Class 4 |
| オットマン | 収納式(引き出し/座面下に収納) |
| 回転 | 360°回転 |
| 組み立て | 日本語説明書+工具付属 |
| 企画国 | イギリス |
| 保証 | 24ヶ月(2年) |
※参照元:Boulies公式サイト(Master Neo製品ページ)
『Boulies Master Neo』のパッケージ内容
▼外箱の様子。箱は想像していたよりも小さく、頑張れば一人でも抱えて持ち運ぶことができました。
▼内容をすべて取り出した様子
上から下まで、すべてのパーツはバラバラの状態で届けられます。
▼組み立て手順は、ユーザーマニュアルにてイラスト+テキストで解説されています。
▼パッケージには工具も付属するので、別途自前で道具を用意する必要はありません(強いて言えば開封用のハサミくらい)。
2人以上での組み立てを推奨、所要時間は1時間ほど
付属マニュアルに従って作業を進めれば問題なく完成できますが、付属パーツ&金具の数が多めなので、1人だけで組み立てるのは意外に大変です。
▼特に背もたれを座面に取り付ける手順が1人では難しく、誰かに支えてもらう必要がありました。
重いパーツを支えながらネジ締めが必要な箇所もあるので、できれば2人以上での組み立てをおすすめします。実際に筆者は2人で作業を行い、1時間ほどで完成しました。
完成形の外観
▼外観(前後)
▼外観(左右)
▼外観(上部)
本製品は "ゲーミングチェア" を謳ってはいるものの、派手さは控えめで、上質さと個性をバランス良くまとめたデザインだと感じました。
今回のレビューではブルー色を使用していますが、発色が強すぎず、やや落ち着いた "くすみ系" のトーン仕上げで、在宅ワーク用のデスク環境でも浮きにくい色合いとなっています。
表面素材にはPUレザーを採用。マット寄りで安っぽさはなく、光の当たり方によっては高級チェアらしい質感も感じられます。ステッチ処理も比較的丁寧で、価格帯を考えると仕上がりは良好です。
過度なロゴ主張や奇抜なラインも控えめ。背面・側面ともにシンプルで、オフィスチェアとして使っても違和感が出にくいでしょう。収納式オットマンも外観を損なわず、使わない時は座面下へ完全に隠せるため、スマートな見た目を保てます。
総じて、ゲーミングチェアが欲しいけど、派手すぎるデザインは避けたいという人にちょうど良い見た目です。ゲーミングはもちろん、在宅ワークや学習環境にも自然に溶け込む、バランスの取れたデザインといえます。
幅広い可動域 | 姿勢に応じて自在に調整可能
本製品は幅広い可動域を備えており、好みの姿勢に合わせて細かく調整できます
▼部位ごとの調整範囲一覧
| 部位 | 調整範囲 / 仕様 |
| 背もたれ(リクライニング) | 95°〜165° |
| ロッキング(背座チルト) | 最大15°(強さはノブで調整) |
| 座面(昇降) | 42〜53cm |
| アームレスト | 前後・高さ・角度(3D) |
| ランバーサポート | 4方向調整(内蔵式) |
| ヘッドレスト | 3D調整(クッション) |
| オットマン | 収納式(引き出し/収納) |
| キャスター | 360°回転/直径6cm(静音PU) |
各部位を調整する様子について紹介していきます。
背もたれ(リクライニング)
背もたれはレバー操作で約95°〜165°まで無段階に調整可能。作業時の直立姿勢から、深く身体を預けるリラックス姿勢までスムーズに切り替えられます。
▼リクライニング調整
ロッキング機能
背もたれと座面が連動して揺れるロッキング機能も搭載しており、座面下のレバーでオン/オフ切り替えが可能。体重や好みに合わせた自然な揺れを作ることで、長時間の同一姿勢を避けやすいのがメリットです。
▼ロッキング機能の動き
座面(高さ調整)
座面高は約42〜53cmの範囲で調整可能。レバー操作だけで昇降し、デスク高さや足つきに合わせてセッティングできます。
▼座面高さ調整
3Dアームレスト
アームレストは前後・高さ・角度をそれぞれ調整可能。キーボード操作、コントローラー操作、休憩時など用途に応じて細かく位置を合わせられます。
▼3Dアームレスト調整
ランバーサポート
背もたれ内部に組み込まれたランバーサポートを4方向に調整可能。腰の位置に合わせて背もたれ形状そのものを変えることができ、姿勢を変えてもフィット感が持続します。
▼背もたれ側面に備わっているダイヤルで調整可能
ヘッドレスト
本製品はチェア自体に可動式ヘッドレストが備わっていない代わりに、着脱可能な3Dヘッドレストクッションが付属します。位置や角度を調整して首元にフィット。リクライニング時も頭部を安定して支えてくれます。
オットマン
本製品では、座面下から引き出して使う収納式オットマンを採用。必要なときだけ展開でき、使わない時は外観を損なわずスッキリと収められます。
▼オットマン収納/格納
ただし、オットマンを座面下部に固定する筒部分にストッパー(弁)が設けられていないため、強く引き出すと簡単に抜けてしまう点には注意が必要です。個人的には、もう少し抜けにくくするための工夫が欲しかったと感じました。
キャスター
360°回転する座面と静音PUキャスターにより、座ったままの方向転換や移動もスムーズ。床を傷つけにくい設計でフローリング上に直置きしても安心です。
安定感と姿勢保持を重視した、長時間向けのゲーミングチェア
本製品の座り心地は、ゲーミングチェアらしいホールド感と、長時間使用を前提とした快適性をうまく両立していると感じました。
まず座面はしっかりとした反発力がありつつ、硬すぎないバランス型。沈み込みすぎないため姿勢が崩れにくく、長時間座っていても腰が落ち込む感覚は少なめです。座面自体も比較的広く、体格に余裕をもって座れる点は安心感があります。
▼ちょうど良い塩梅の反発力
実際に、身長160cm・体重58kgの女性スタッフと、身長180cm・体重98kgの筆者(男性)がそれぞれ座ってみたところ、どちらも窮屈さを感じることなく座ることができました。座面の高さ調整幅が広く、座面自体にも十分な余裕があるため、体格差があっても基本的なフィット感は良好です。
また、本製品は内蔵式・4方向調整対応のランバーサポートを採用しており、背もたれそのものの形状を変えるため、座る姿勢を変えても腰との位置関係がズレにくいのも大きな利点です。
▼特定の一点に体重が集中しにくく、腰だけでなく背中全体の負担軽減につながっています。
実際に深く腰掛けると、腰椎のカーブに沿ってじんわりと面で支えられる感覚があり、強く押し返されるような圧迫感は控えめ。長時間のPC作業やゲームでも腰まわりの疲労が溜まりにくく感じられました。
▼長時間の作業時も疲労が溜まりづらいと感じます。
そして、前後・高さ・角度の3方向に調整できる3Dアームレストも優れており、肘を自然に預けやすい位置を作りやすいです。肘が浮いたり、肩が持ち上がったりしにくく、肩や首まわりの余計な緊張を抑えやすいと感じました。
そして座面下から引き出す収納式オットマンは、脚を前に伸ばした際にふくらはぎを支えてくれるため、リクライニングと組み合わせることで体重が分散され、腰への負担が軽減されます。作業の合間に姿勢を崩してちょっと休憩したい場面などでは特に重宝します。
総じて、安定感のあるクッション性と細かい調整機能で長時間座っても疲れにくい、デスクワークにもゲームにも対応できるバランス重視のゲーミングチェアといえるでしょう。
高身長ユーザーは要注意
ただし、注意点もあります。本製品の推奨身長は180cmまでとされており、筆者(180cm)が座った場合、背もたれ上部の本来は頭部を支える位置が、首あたりに当たる形となりました。そのため、長時間着座時にはやや違和感があり、座った際の快適さは若干損なわれる印象です。
▼身長160cmの女性スタッフが、深く腰掛けた状態での頭の位置。
このことから、170cm前後までのユーザーであれば、より自然なフィット感が得られやすく、快適性を最大限に活かせる一方、180cm前後の高身長ユーザーは、背もたれの当たり位置を理解したうえで検討することを強くおすすめします。
撥水性のあるPUレザー | 耐久性は現時点で問題なし
本製品の表面素材にはPUレザーが使用されており、ファブリック素材と比べると通気性は控えめです。しかし、背もたれ・座面内部に通気性の高い高品質スポンジを採用しており、内部に熱がこもりやすい感覚は少なく、長時間座っていても強い蒸れが気になることはありませんでした。
▼ファブリック素材レベルの通気性は期待しない方が良いでしょう。
湿度・室温の整ったエアコン環境下における在宅ワークやゲーム用途であれば、実用上は十分な快適性といえます。
耐久性についても、PUレザーは撥水性があり汚れが付きにくいため、日常的なメンテナンスがしやすく、飲み物をこぼした場合でもサッと拭き取れる点は実用的です。本製品を使用してからまだ約2週間程度ということもあり、長期的な耐久性については今後の継続使用による確認が必要ですが、今のところ座面・背もたれともにヘタりやシワの発生、ステッチのほつれ等は見られません。
初期の品質としては十分に安心できる印象です。
『Boulies Master Neo』の良かった点・悪かった点
『Boulies Master Neo』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- ゲーミングチェアながら落ち着いたデザイン
- 幅広い可動域
- 方向転換や移動がしやすい静音PUキャスター
- リクライニング+オットマン搭載で作業と休憩の切り替えがしやすい
- 内蔵式4方向ランバーサポートで姿勢が崩れにくい
- 3Dアームレストで肩・首の負担を抑えやすい
- PUレザーは撥水性に優れ手入れがラク(汚れを拭き取りやすい)
悪かった点
- 組み立ては1人だと大変(2人以上での作業を推奨)
- 推奨身長上限(〜180cm)付近のユーザーは要注意
- オットマンは引き出し過ぎると抜けやすい
よくある質問(FAQ)



総評:在宅ワークとゲーミングを両立したい日本人向けの一脚
Boulies Master Neoは、仕事からゲーミングまで対応可能なバランス重視のゲーミングチェアです。
座面高42〜53cmの低め設計による足つきの良さ、内蔵式4方向ランバーサポートによる腰の安定感、3Dアームレストやリクライニング・ロッキング・オットマンといった調整機構が揃っており、長時間のデスクワークとゲーミングを一脚でこなしたい人に適したモデルだと感じました。
一方で、推奨身長上限(180cm)付近のユーザーでは背もたれ上部の当たり方に違和感が出やすい点には注意が必要です。また、PUレザー素材のため通気性最優先の人には好みが分かれるでしょう。
それでも、派手さを抑えたデザイン、細部まで堅牢な構成、調整幅の広さを考えると、在宅ワークとゲーミングを両立したい日本人ユーザーに向けた実用性の高い一脚であることは間違いありません。
在宅ワークからゲームまで妥協なく使える一脚を探しているなら、Boulies Master Neoは有力な選択肢として検討する価値のあるゲーミングチェアです。
◎おすすめできる人
- 在宅ワークとゲームを一脚で両立したい人
- 腰まわりのサポートや調整機構を重視する人
- 派手すぎないデザインのゲーミングチェアを探している人
▲おすすめできない人
- 長身(180cm前後以上)で背もたれの当たり方にシビアな人
- 通気性最優先でチェアを探している人
- 簡単に組み立てられるシンプルチェアを求める人
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