数々のスマート家電を手掛けるSwitchBot(スイッチボット)は、古いタイプのインターホンを工事不要・配線不要でわずか5分でスマート化できる『SwitchBot スマートテレビドアホン』を販売しています。
パッケージには玄関子機とモニター親機が付属。玄関子機は貼り付けるだけで設置でき、賃貸物件でも問題ありません。5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、電源供給なしでも最長2年8カ月もの駆動が可能です。
子機に映った映像は、親機のモニターだけでなく、スマホからでも確認することが可能。在宅・外出先を問わず、いつでも来訪者の様子を確認でき、音声応答にも対応しています。
こんな方におすすめ!
- 工事不要で賃貸でも気軽にスマートドアホンを導入したい方
- 留守中や外出先でも来客対応や防犯を強化したい方
- 充電や維持管理の手間を減らして長く使いたい方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」を分かりやすくレビューしていきます!
『SwitchBot スマートテレビドアホン』のスペック・仕様表
| 項目 | 仕様 |
| メーカー | SwitchBot(スイッチボット) |
| 製品名 | SwitchBot スマートテレビドアホン |
| ディスプレイ(親機) | 4.3インチ液晶 |
| 解像度(親機) | 480×272 |
| 最大解像度 | 2304×1296 |
| 画素数 | 300万画素 |
| 広角 | 165度 |
| 映像圧縮 | H.264 |
| 動作環境湿度 | 95%未満 (結露しない場所) |
| 防水防塵規格 | IP65 (モニター親機は防水非対応) |
| 動作環境温度 | -20℃~45℃ |
| バッテリー(玄関子機) | 5,000mAh |
| バッテリー駆動時間 | 最大2年8か月 |
| 通信規格 | Wi-Fi |
| 通信範囲 | 最大100m |
| 呼び鈴音量 | 最大100dB |
| 本体サイズ | モニター親機:125×129×29mm 玄関子機:131×65×30mm |
参照元:SwitchBot公式サイト(SwitchBot スマートテレビドアホン 製品ページ)
『SwitchBot スマートテレビドアホン』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- モニター親機x1
- 取付金具x1
- 取付ステッカーx1
- ネジ、拡張ボルトx2
- カメラ付き玄関子機x1
- 取付プレートAx1
- 角度調節台x1
- 3M両面テープAx1
- 3M両面テープBx1
- 取付ステッカー(子機)x1
- ネジ、拡張ボルトx2
- 取り外しピンx1
- 小ネジx2
- Type-Cケーブルx1
モニター親機の外観
モニター親機は125×129×29mmと比較的コンパクトなサイズ。狭いデスク上に設置しても邪魔にはなりません。
モニター親機の重量は、実測で約328g。十分に軽量で、壁掛け設置にも適しています。
正面には4.3インチ液晶スクリーンを搭載。子機のカメラ映像を映し出すことができます。
大きな通話/終了ボタンのほか、モニター、再生、電気錠、メニューボタンが用意。
左側面にはmicroSDカードスロットが用意。購入時点で4GBのmicroSDカードが本体に挿入済みです。
右側面にはスピーカー穴が用意。
背面にはスタンドが付属。下部からは電源コードが伸びており、本体と一体型なので取り外しはできません。
背面スタンドを展開すれば、デスク上へ好みの角度で設置できます。
▼親機の外観(360度)
このように、モニター親機はシンプルなデザインとなっています。
白を基調とした落ち着いた見た目のため、家中どの場所に設置しても違和感なく溶け込みます。
玄関子機の外観
玄関子機は131×65×30mmと、こちらも比較的コンパクト。ドア横の他の設備と干渉を避けて設置しやすいサイズ感です。
玄関子機の重量は、実測で約204gと軽量。付属の両面テープで壁面に貼り付けても、自重で脱落することはほぼありません。
正面上部にはカメラレンズ、モーション検知センサー、光センサー、赤外線ライトが内蔵。また、レンズ下にはNFC認証エリアも設けられています。
正面下部には表示ランプと呼び出しボタンが用意。
背面は取り付けプレートを装着できる機構となっています。
背面上部の防水ゴム栓を外すと、主電源スイッチが現れます。
そして背面下部のカバーを外すと、電源コード端子が登場。
電源コード端子にAC100V/200Vの電源線を接続することで、バッテリー残量を気にすることなく、電源を常時供給した状態で子機を利用できるようになります。
ただし感電の危険性もあるため、電源配線工事は必ず電気工事士の有資格者が行ってください。
パッケージには電源配線工事マニュアルも付属しています。
下部にはスピーカー穴、充電表示ランプ、防水ゴム栓が用意。
ゴム栓を外すと、充電用のType-Cポートが現れます。
▼子機の外観(360度)
子機は鈍い光沢を放つグレーを基調としたデザインとなっており、高級感があります。ドア横に設置しても、玄関の景観を損ねることはありません。
SwitchBotアプリとの連携
本製品の使用を開始するにあたり、SwitchBotアプリとの連携が必要です。
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まず、モニター親機の電源コンセントを繋いで電源を入れ、玄関子機も背面スイッチをオンにします。
するとアプリ上に「テレビドアホン」が表示されるので、選択してペアリングに進みます。
Wi-Fiは2.4GHzのみに対応。5GHz等には非対応なので注意してください。
接続が完了するとアプリ上からスマートテレビドアホンの設定を行うことが可能になります。また、親機と子機のペアリングも完了し、映像が親機モニターから出力されます。
アプリ上にも子機のカメラ映像が表示され、リアルタイムに確認することができます。
子機を玄関に設置する前に、親機と子機のいずれも正常に動作することを確認しておくと良いでしょう。
親機と子機を設置
正常動作を確認したら、まず子機を設置します。
本製品は「両面テープ」と「ネジ固定」の2種類の設置方法に対応しています。今回のレビュー時には、両面テープで取り付けました。
取り付けプレートと角度調節台が付属しており、通常は取り付けプレートのみ使用。設置角度を調節したい場合には角度調節台を併用しましょう。
付属の両面テープを使って、スマートテレビドアホンを取り付けたい場所に貼り付けます。
筆者のケースでは、玄関ドア横のスペースに、約140cmほどの高さで貼り付けました。
両面テープの接着力はかなり強力。スマートテレビドアホンを貼り付けてから1週間ほど経過した時点でも、自重で落ちてきたり、荷物などがぶつかって外れてしまうことはありませんでした。
ただし、そのぶん取り外す際にはかなり強い力を入れる必要があります。取り外し時に接着面の壁紙や塗装も一緒に剥がれてしまう可能性もあるので注意してください。
このように、玄関子機の取り付けにあたり、工具・道具等は一切不要です。ドアに穴を開ける必要もないため、賃貸物件でも5分程度で簡単に設置できる点が嬉しいですね。
子機を取り付けたら、モニター親機を自宅の好きな場所に設置します。
モニター親機も実にコンパクトなため、どのような場所に設置しても邪魔にはなりません。壁面設置も可能です。
ただし、モニター親機と子機の通信範囲は最大100mまで対応しているといえ、障害物などで電波が遮られてしまい通信が不安定になることがあります。そのため、親機はなるべく子機の近くに設置することをオススメします。
なお、2025年10月にはWi-Fi内線で家中どこでも応答できる拡張モニターが発売予定です。リビングや寝室、2階など複数の場所で利用できるため、広い家や家族の多い世帯には最適です。
『SwitchBot スマートテレビドアホン』の使用感を確認
実際に『SwitchBot スマートテレビドアホン』を導入した状態で、来訪者があった場合を想定した応対テストを行ってみました。
まず玄関でドアベルを鳴らすと、親機・子機の両方で呼び鈴が鳴ります。
▼ドアベルを鳴らす様子
そしてほぼタイムラグなくモニター親機が起動し、訪問者の映像が映し出されます。4.3インチの液晶画面は十分なサイズで、来客の顔や表情がしっかり確認できました。
▼子機で録画した動画
※プライバシー保護のため、顔は投稿時にモザイク処理を施しています。
映像を確認した後は、そのままモニター親機のマイクを使って応答できます。声はクリアに伝わり、訪問者側からも「聞きやすい」と感じられるレベルです。音声の音量はアプリで調節可能。
また、あらかじめ用意されている「おまかせ応答」機能を使用すれば、自分の声を使わずに機械音声のテンプレートで応対することも可能です。
たとえば「置き配をしてください」といった定型文を流せば、直接会話を避けたいときでもスマートに対応できるうえ、在宅者の性別・年齢を知られることもないので、防犯面でも安心です。
▼「おまかせ応答」で応対する様子
さらに、外出中でもSwitchBotアプリを通じてスマホから応答が可能です。通知を受け取ってすぐにアプリを開けば、その場で訪問者と映像を見ながら通話できるため、宅配便の受け取りや家族とのちょっとしたやり取りにも非常に便利です。
移動中や仕事中でも来客対応ができるのは、従来のインターホンにはない大きな利点だと感じます。
このように実際に使ってみると、応答のスムーズさと防犯性の高さを強く実感しました。特に従来のインターホンではできなかった “外出先からの応答” や “代理応答” は非常に実用性が高いです。
すでにモニター付きドアホンを導入している家庭でも、これらの機能のために乗り換える価値は十分あるでしょう。
「SwitchBot ドアロックUltra」との連携で解錠も可能
本機は、単体では来訪者の確認や応答ができますが、「SwitchBot ドアロックUltra」などの同社スマートロック製品と連携することで、玄関の解錠まで行えるようになります。
▼SwitchBot ドアロックUltra
来客があった際、モニター親機の画面に表示される「解錠ボタン」を押すだけで、玄関の鍵を遠隔操作で解錠可能。たとえば、家族や友人が訪れたときに、玄関まで出向かなくてもその場でドアを開けられます。
外出中でもSwitchBotアプリ上で来訪者を確認し、そのまま遠隔地から解錠操作が可能。宅配業者やクリーニングの受け渡しなどにも活用できるため、「ドアホン+スマートロック」の組み合わせで完全なスマート玄関体験を実現できます。
▼「SwitchBot ドアロックUltra」のレビュー記事はコチラ
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過去の録画データはいつでも視聴可能
子機の映像データは親機のストレージ(SDカード)に保存でき、いつでもアプリ上で閲覧することができます。もちろん、スマホへの保存も可能。
▼購入時点で4GBのmicroSDカードが本体に挿入済みなので、すぐに録画機能を利用できます。
- 呼び鈴が鳴ったとき
- 玄関先で動体検知が作動したとき
これらのタイミングで自動的に録画されます。ローカル保存のため、ネットワーク環境に左右されず安定して利用できるのがメリットです。必要に応じて大容量のmicroSDカードへ交換すれば、保存可能なデータ時間を拡張できます。
なお、有料のクラウドストレージサービスを契約すれば、録画データをインターネット経由で保存・管理することも可能です。
クラウドサービスのおもな利点
- スマホアプリからどこでも録画データを閲覧できる
- microSDカードが盗難や破損してもクラウドにバックアップが残る
セキュリティをより重視する方や、外出先から頻繁に映像を確認したい方にはクラウド保存がおすすめです。
▼SwitchBotが有料クラウドストレージプランを提供。無料トライアルも用意されています。
親機のホーム画面で様々な情報を確認可能
モニター親機では、玄関先の映像を表示するだけでなく、日常的に役立つさまざまな情報を確認することができます。
- 玄関先のリアルタイム映像:来訪者の様子を一目で把握。
- 日付と時刻:壁掛け時計のような感覚で確認できる。
- 天気情報:その日の天気や気温が表示され、外出前のちょっとした確認に便利。
- 通知や警告の表示:アプリから届く警告を親機でもすぐにチェック可能。
このように、モニター親機は「生活に役立つ情報端末」としての役割も果たしており、リビングや玄関に置いておくだけで利便性がぐっと高まります。
SwitchBotアプリの豊富な設定項目
SwitchBotアプリにはスマートテレビドアホンに関する豊富な設定項目が用意されており、設置環境や使用目的に応じて、親機・子機の動作を詳細にカスタマイズできます。
以下、実用性の高い3つの機能をピックアップして紹介します。
動体検出
「動体検出」は、玄関前で人や動物などの動くものを自動で検知し、即座に通知をスマホへ送信する機能です。必要に応じて録画も開始できるので、不審者対策としても役立ちます。感度調整も可能で、不要な通知を減らすことができます。
取り外しアラート
「取り外しアラート」をオンにすることで、子機が無理やり外された際に警告音を鳴らし、同時にアプリへ通知を送信できます。
盗難やいたずらを防ぐ仕組みで、屋外設置でも安心して利用できる便利機能です。
サードパーティサービスとの連携
本製品は、Amazon AlexaやGoogle アシスタント、Siriショートカット、Home Assistant、SmartThings、Homey、IFTTTといった主要なサードパーティサービスに対応しています。これにより、スマートスピーカーや既存のスマートホーム環境とシームレスに連携可能です。
注目すべきは「Matter」にも対応している点です。Matter対応によって、メーカーやプラットフォームの垣根を越えて統一的にスマートホーム機器を接続できるため、将来的な拡張性・互換性が大幅に高まります。
スマートホームをすでに活用している方はもちろん、これから導入を考えている方にとっても安心して選べる製品です。
子機のバッテリー持続時間と充電方法
玄関子機は5,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、最大で約2年8カ月も駆動する設計になっています。実際に数週間ほど使ってみてもバッテリー残量はほとんど減らず、頻繁に充電を意識しなくてもいいという安心感があります。
充電時には子機を取り付けプレートから取り外し、スマホと同じようにType-Cケーブルで充電。実際に残り80%の状態で充電を開始したところ、1時間足らずで100%まで回復できました。充電スピードも速めです。
従来の電池式ドアホンだと、半年に一度程度の頻度で電池交換の手間が発生しますが、本機なら維持管理の負担を大幅に減らせる点が実に魅力的です。
『SwitchBot スマートテレビドアホン』の良かった点・悪かった点
『SwitchBot スマートテレビドアホン』を実際に使って感じた、良かった点・悪かった点をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 工事不要・配線不要で簡単に設置可能
- 最大2年8カ月駆動の大容量バッテリー
- 外出先からもスマホから応答可能
- おまかせ応答(機械音声テンプレート)防犯性が高い
- 動体検知・自動録画・取り外しアラートなど防犯機能が充実
- 4GBのmicroSD付属
- 豊富なサードパーティ連携
- 「SwitchBot ドアロックUltra」との連携で解錠も可能
悪かった点
- 親機の解像度は低め(480×272)
- 通信環境によっては、子機からの映像が荒くなる(ノイズが乗る)
よくある質問(FAQ)



総評:スマートホーム化を進めたい方にとっては間違いなく価値のある一台
『SwitchBot スマートテレビドアホン』は、従来のインターホンにはなかった外出先からの応答 やおまかせ応答による対応、さらにはSwitchBot ドアロックUltraとの連携による解錠まで実現する、まさに次世代型のスマートドアホンとなっています。
付属する強力な両面テープで貼り付けるだけなので工事不要。賃貸物件でも問題なく導入でき、最大2年8カ月駆動する大容量バッテリーやソーラーパネル対応により、同様の他者製品と比べて維持管理の手間も大幅に軽減されています。
防犯面でも、動体検知・取り外しアラート・録画保存・おまかせ応答など安心につながる機能が充実しており、一人暮らしからファミリー層まで幅広い世帯で活用できる製品だと感じました。
一方で、通信環境によっては、子機からの映像が荒くなる(ノイズが乗る)点には注意が必要。場合によっては、親機と子機、無線ルーター等の配置位置を再検討する必要性も出てくるでしょう。
ただ、それを補って余りある利便性と拡張性を備えており、スマートホーム化を進めたい方にとっては間違いなく価値のある一台です。
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