起動中のGMKtec K11
※ 記事内にアフィリエイト広告が含まれています

PC・モニター ガジェットレビュー

GMKtec K11 実機レビュー!Ryzen 9搭載ミニPCの性能・拡張性・静音性を検証

2025-09-14

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

数多くのPC関連商品を手掛けるGMKtecは、AMD Ryzen9 8945HSを搭載した手のひらサイズの高性能ミニPC『GMKtec K11』を販売しています。

Amazonや楽天にて税込12万円前後で購入可能。不定期実施のセールで税込9万円前後になることもあります。

動画編集や3Dレンダリングといった高負荷作業から中負荷のゲームまで快適に処理できるデスクトップ級のパワーを発揮。グラフィックスはAMD Radeon 780Mを内蔵し、FSR 2.0+対応で1650〜1650 Super相当クラスに匹敵する描画性能を実現したモデルです。

メモリは32GB DDR5(最大96GB対応)、ストレージは1TB PCIe 4.0 SSDを標準搭載し、最大8TBまで拡張可能。

優れた性能と拡張性を併せ持った一台です。

こんな方におすすめ!

  • 動画編集・3Dレンダリング・ゲームなど、高負荷作業を小型PCで快適にこなしたい方
  • 複数モニターを使ったマルチタスクやクリエイティブ作業に取り組む方
  • 外部GPUや大容量ストレージ拡張など、将来的な拡張性も重視する方

デスク上で稼働しているGMKtec K11

今回、提携先より本製品(32GB RAM + 1TBストレージ版)を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。

▼ショート動画を投稿しました!使用感はコチラでも確認いただけます。

『GMKtec K11』の仕様・スペック表

GMKtec K11

ブランド GMKtec
型名 K11
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 9 8945HS、Zen4 アーキテクチャ、8コア 16スレッド、最大 5.2GHz
グラフィックス AMD Radeon 780M グラフィックス
RAM 32GB/64GB DDR5 5600 Mhz(最大96GBまでの拡張サポート)
ストレージ 1TB/2TB M.2 2280 PCIe 4.0 SSD(最大8TBまでの拡張サポート)
対応通信規格 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、有線LAN
インターフェース 【前面】
・電源ボタン
・3.5mmジャック
・USB Type-A 3.2 Gen 2×2
・USB4 (PD/DP/データ転送)
・Oculink PCIE 4.0
【背面】
・DC電源ポート
・ケンジントンロック穴
・USB4 (PD/DP/データ転送)
・2.5GbE(RJ45)×2
・HDMI 2.1 (8K@60Hz)
・DisplayPort 2.1 (8K@60Hz)
・USB Type-A 2.0 ×2
VESA 100mm / 75mm対応
本体サイズ 132×125×58mm
本体重量 公称値:523g
実測値:約626g

参照元:GMKtec公式サイト(GMKtec Nucbox K11 製品ページ

▼GMKtec K11実機のバージョン情報

GMKtec K11実機のバージョン情報

『GMKtec K11』のパッケージ内容

▼外箱の様子

GMKtec K11の外箱

GMKtec K11の箱を開けた中身

▼内容物をすべて取り出した様子

GMKtec K11のパッケージ付属品一式

内容物一覧

  • GMKtec K11本体
  • 電源アダプタ&ケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • VESAマウント金具&ネジ
  • HDMIケーブル

VESAマウント金具&ネジが付属しており、モニター裏に取り付けることで、デスク周りをさらに省スペース化できます。

電源アダプタはそこそこ大きめのサイズなので、置くスペースは確保する必要があります。

GMKtec K11の電源アダプタを手に持っている

『GMKtec K11』本体の外観&インターフェース構成

『GMKtec K11』の本体サイズは、132×125×58mmとコンパクト。全体的に黒色を基調としたスタイリッシュなデザインで、天板は内蔵ファンが見えるスケルトン仕様となっています。

GMKtec K11の外観(上部アングル)

GMKtec K11の内部ファン

メカニカルな見た目で、筆者のようなガジェット好きには刺さるデザインです。

GMKtec K11の外観(前面アングル)

手のひらに載せられるほどのサイズ感で携行性もGOOD。カバンなどに入れて外出先へ気軽に持ち運ぶことも可能です。

GMKtec K11を手に持っている

筐体の手触りはサラサラしており、指紋や皮脂などの汚れが目立ちづらいです。

GMKtec K11を手で掴んで横に向けている

底部の四隅にはゴム脚が備わっているほか、換気用の穴が空いています。また、VESAマウント取り付け用の穴も用意されています(100mm / 75mm対応)。

GMKtec K11の外観(底部アングル)

▼筐体外観(360度)

小型デザインのおかげで、実際にデスク上に設置してもスペースを取らず、邪魔には感じません。

GMKtec K11をデスク上に設置している様子

マウスと並べると、ミニPCの小ささが際立ちます。

稼働中のGMKtec K11とマウスを並べている様子

PCの電源を入れるとファンの周囲に内蔵されたLEDが点灯して、ゲーミングデバイス調のキレイな発光が見られます。

ファンの周囲に内蔵されたLEDが点灯している様子

『GMKtec K11』のインターフェースについて見ていきます。

正面には 電源ボタン、3.5mmジャック、USB Type-A 3.2 Gen 2×2、USB4 (PD/DP/データ転送)、Oculink PCIE 4.0 が用意。

GMKtec K11の前面インターフェース

左右側面には通気用の穴が空いています。

GMKtec K11の左側面インターフェース

GMKtec K11の右側面インターフェース

背面には DC電源ポート、ケンジントンロック穴、USBA 4.0 (PD/DP/データ転送)、2.5GbE(RJ45)×2、HDMI 2.1 (8K@60Hz)、DisplayPort 2.1 (8K@60Hz)、USB Type-A 2.0 ×2 が用意。

GMKtec K11の背面インターフェース

限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。

USB4×2、HDMI 2.1、DisplayPort 2.1を併用することで、最大4画面同時出力が可能です

『GMKtec K11』の拡張性

GMKtec K11の天板の端を左向きに回すことで、天板を簡単に取り外すことができます。

GMKtec K11の天板を掴んでいる

GMKtec K11の天板を外した

そして上部のネジをドライバーで取り除くことで、内部基盤・拡張スロットにアクセスできます。

GMKtec K11上部のネジをドライバーで外している

GMKtec K11の内部基盤

最大96GBまでのRAM拡張、およびデュアルM.2スロットを使用した最大8TBまでのSSD増設をサポート。拡張スロットへ簡単にアクセスできる点は便利です。

なお、1TBモデルの内蔵ストレージは、初期状態で827GB分が使用可能領域となっていました。

ストレージ仕様

『GMKtec K11』のベンチマークテスト結果

『GMKtec K11』で、各種ベンチマークテストを行った結果を紹介していきます。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

▼Windowsエクスペリエンスインデックスの実測結果

項目 スコア
プロセッサ 9.4
メモリ(RAM) 9.4
グラフィックス 8.2
ゲーム用グラフィックス 未計測
プライマリディスク 9.5
TikGadget
CPUとメモリがともに9.4と非常に高く、処理性能の高さが際立ちます。グラフィックスは8.2で内蔵GPUとして優秀な水準を示し、ゲームも一定の快適さが期待できます。さらにストレージは9.5と最高クラスの評価で、起動やデータ転送の速さに直結します。全体として、ミニPCながらデスクトップ級の快適さを実感できる仕上がりです。

CrystalDiskMarkの結果

CrystalDiskMarkの結果

▼CrystalDiskMarkの実測結果

項目 Read(MB/s) Write(MB/s)
SEQ1M Q8T1 5163.55 4694.52
SEQ1M Q1T1 2957.68 4556.89
RND4K Q32T1 652.21 361.51
RND4K Q1T1 71.82 258.61
TikGadget
シーケンシャル読み書きが約5,000MB/sと非常に高速で、大容量データの扱いに強さを発揮します。ランダム性能も良好で、アプリ起動や日常操作も快適。総じて、ストレージ性能はトップクラスといえる仕上がりです。

PCMARK10の結果

PC MARK10の結果

▼PCMARK10の実測結果

スコア
総合スコア 6,972
Essentials 9,980
Productivity 9,374
Digital Content Creation 9,832
TikGadget
総合スコア6,972を記録し、日常作業から専門的な用途まで十分対応できる性能です。Essentialsは9,980、Productivityは9,374と、起動やWebブラウジング、オフィス作業を快適にこなせる数値。さらにDigital Content Creationが9,832と高く、動画編集や画像処理といったクリエイティブ用途にも強いことが分かります。総合的に、バランスよく高い実力を備えたミニPCと評価できます。

Cinebench 2024の結果

Cinebench2024の結果

▼Cinebench 2024の実測結果

項目 スコア
シングルコア 107 pts
マルチコア 915 pts
TikGadget
シングル性能は十分高く、日常的な操作や軽作業でのレスポンスの良さに直結します。マルチコアも高水準で、動画編集や3Dレンダリングなどの重たい処理を効率的にこなせることを示しており、総じてバランスの取れた強力なCPU性能と言えます。

3DMARKの結果

3DMARKの各テスト結果を紹介していきます。

Time Spy & Night Raid

Time SpyTime Spyのテスト結果
Night RaidNight Raidのテスト結果
テスト 総合 グラフィックス CPU
Time Spy 3,343 2,979 10,915
Night Raid 30,926 37,289 15,724
TikGadget
最新のAAAタイトルを高設定で遊ぶのは難しいものの、フルHD中設定クラスなら十分実用的なパフォーマンスです。軽量〜中量級のゲームやGPU負荷の低いタイトルであれば快適に楽しめる性能を備えています。内蔵GPUとしてはトップクラスの実力を発揮していると言えるでしょう。

Fire Strike

Fire Strikeのスコア結果

▼Fire Strikeのスコア結果

スコア
総合スコア 7,983
グラフィックススコア 8,647
物理スコア 27,584
TikGadget
内蔵GPU Radeon 780Mとしてはトップクラスのスコア結果となりました。最新AAAタイトルを高解像度・高設定で快適に遊ぶのは難しいものの、調整次第で実用的にプレイ可能なレベルです。コンパクトなミニPCながら、ゲーミング用途でも通用する性能を備えていると言えます。

Port Royal

Port Royalのスコア結果

▼Port Royalのスコア結果

スコア
総合スコア 1,509
グラフィックステスト 6.99 FPS
TikGadget
Radeon 780M内蔵GPUではリアルタイムレイトレーシングを快適に扱うのは難しいことを示しています。内蔵GPUとしては健闘しているものの、レイトレーシング重視の用途には外部GPUの活用が前提となるでしょう。

CPUプロファイル

CPUプロファイルのテスト結果

▼CPUプロファイルの実測結果

項目 スコア
最大スレッド数 7,156
16スレッド 7,334
8スレッド 6,409
4スレッド 3,808
2スレッド 1,963
1スレッド 1,005
TikGadget
シングルスレッドで1,005と高い数値を記録しており、日常的な操作や単発処理でも十分なレスポンスを発揮します。マルチスレッドのスコアも高く、動画編集や3Dレンダリングなどの並列処理にも強いです。幅広い用途に対応できるCPUパワーを備えていると言えます。

Storage Benchmark

Storage Benchmarkのテスト結果

▼Storage Benchmarkの実測結果

Storage Benchmark 結果
総合スコア 3,037
各テスト項目の詳細
テスト内容 帯域幅(MB/s) アクセス時間(μs)
Battlefield Vを読み込む 804.48 92
Call of Duty: Black Opsを読み込む 794.92 87
Overwatchを読み込む 412.81 59
ゲームをインストール 264.25 51
ゲームを録画 232.42 36
ゲームを保存 248.72 30
ゲームを移動 2516.45 105
TikGadget
ゲームの読み込み速度はいずれも高速で、実際のプレイ開始までの待ち時間を短縮できる水準です。インストールや録画・保存といった書き込み系は200〜260MB/s程度とやや控えめですが、ゲームの移動では2,500MB/s超と非常に高い性能を見せています。ゲームの起動やデータ移動で大きな快適さを感じられるストレージ性能と評価できます。

普段使いは非常に快適

デスク上にGMKtec K11を設置して稼働している

GMKtec K11でウェブサイトを閲覧したり、動画サイトを視聴して、普段使いの快適さを検証しました。

なお、レビュー時にはウルトラワイドモニターに接続し、3440×1440解像度・100fpsで出力しています。

まずはウェブサイト閲覧時について。

GMKtec K11でウェブサイトを閲覧している

画像の多いサイトから、スクリプトを多用したサイトまで閲覧してみましたが、どのサイトでもページ遷移・読み込みはスムーズであり、終始快適に閲覧することができました。

一般的なウェブサイト閲覧において、ストレスを感じることはありません。

続いて、YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴してみました。

GMKtec K11でゲーム動画を閲覧している

GMKtec K11でゲーム動画を閲覧している2

最高4K画質で動画を再生しましたが、カクつきが生じたり、動画が途中でストップしてしまうことはなく、快適に視聴できました。

そしてOfficeソフト等を用いた作業について。

GMKtec K11で表計算ソフトを使用している

WordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリの動作も軽快で、資料作成や表計算、スライド編集がストレスなく行えました。

Officeソフトとウェブブラウザを同時に立ち上げても処理落ちすることなく、ビジネス用途でも安心して活用できます。

GMKtec K11でウェブサイトと表計算ソフトを使用している

なお、3画面同時出力の場合でも、処理パフォーマンスの低下は感じられませんでした。

GMKtec K11で3画面同時出力している

総じて、日常的な利用シーンでの使用感は快適で、性能不足を感じる場面はありませんでした。

中負荷程度のPCゲームもスムーズにプレイ可能

本機は内蔵GPUに「AMD Radeon 780M」を採用しており、AAA級の重量級タイトルを快適に遊ぶのは難しいものの、低~中負荷のPCゲームであれば設定次第でスムーズに楽しめる性能を備えています。

DQ10のベンチマークテスト結果

DQ10のベンチマークテスト結果

テスト条件

  • 1920×1080解像度
  • 最高品質
  • フルスクリーン

ドラゴンクエストX (DQ10)でベンチマークテストを行った結果、FHDフルスクリーン×最高品質で "すごく快適" という結果が得られました。

MMORPG系でも、DQ10のようなライトタイトルであれば、最高品質でも快適に遊べることが分かります。

FF14のベンチマークテスト結果

FF14のベンチマークテスト結果(標準品質)
FF14のベンチマークテスト結果(高品質)

テスト条件

  • 1920×1080解像度
  • 標準品質(デスクトップ) / 高品質(デスクトップ)
  • ウィンドウモード

ファイナルファンタジーXIV (FF14)では、高品質・標準いずれの設定でも「普通」の評価となりました。設定を調整すれば、FF14レベルの大規模MMORPGでも基本的なプレイ自体は問題ありません。

フォートナイトを実際にプレイしてみた

GMKtec K11でフォートナイトをプレイしている様子

実際にフォートナイトをプレイしたところ、序盤のプレイヤーが密集する場面では一時的にフレームレートが多少落ちることがありましたが、中画質でも60fps以上、低画質では100fps前後を維持できていました。

▼中画質設定時のfps

フォートナイトプレイ中のfps表示

▼フォートナイトをプレイする様子(中画質設定時)

描画は安定しており、操作レスポンスも良好で、実用的には十分スムーズに遊べるレベルです。

内蔵GPU搭載ミニPCとしては十分に健闘しており、画質設定を中程度に調整すれば、eスポーツタイトルとしてのフォートナイトでも快適にプレイ可能できることが確認できました。

その他PCゲームのパフォーマンス予測

3DMarkのNight Raidの実測結果より推定された、各タイトルにおける『GMKtec K11』のゲームパフォーマンス予測値(平均フレームレート)を、参考までに掲載します。

▼パフォーマンス予測値

ゲームタイトル
平均フレームレート予想値
1440p Ultra 1080p Ultra
BFVのアイコンBattlefield V 35+ FPS 65+ FPS
APEXのアイコンエーペックスレジェンズ 50+ FPS 120+ FPS
GTAVのアイコンGTA V 20 FPS未満 150+ FPS
RDR2のアイコンRed Dead Redemption 2 20 FPS未満 40+ FPS
フォートナイトのアイコンフォートナイト 30 FPS未満 185+ FPS

※本予測値は、3DMark Night Raid のスコアをもとに算出されています。実際のフレームレートは描画APIやドライバ設定、FSRの有無により変動します。

以上の通り、解像度を1080pまで落とせば、人気PCゲームをそこそこ快適なパフォーマンスで遊ぶことができると予想されます。

優れた静音性&放熱性能

計5時間ほど、各種ベンチマークテストや日常利用におけるパフォーマンスを確認した後、HWMonitorで筐体の発熱を確認してみました。

▼計測値(室温27℃、Cinebenchや3DMARKなど実行後)

HWMonitorの計測値

コアで最大44.5℃、パッケージでも49.3℃と、高負荷時でも50℃前後に収まっており、冷却性能の高さが際立ちます。

キャッシュや内蔵GPU、SoC部分もいずれも40℃未満で安定しており、熱暴走や性能低下の心配はほとんどありません。さらにSSDの温度も36〜39℃程度と低く、ストレージへの熱影響も見られない点は安心です。

総じて、冷却システムがしっかり機能しており、長時間の高負荷作業でも安定したパフォーマンスを維持できる設計であることが確認できます。

そして静音性に関しても優秀で、5時間連続稼働後でもファン音は非常に静か。高負荷時にこそファンの回転音が若干大きくなることはあるものの、その後はすぐ静音状態に戻ります。

オフィス作業や動画視聴時には耳を近づけてもほとんど気にならないレベルでした。

▼稼働音の確認

※録音には空調音も入っています。ご容赦ください。

長時間のベンチマークや実用作業を行っても、熱による性能低下や過剰発熱はなく、静音・安定動作が維持できている点は好印象です。

安心して長時間の作業用途に利用できるミニPCであると言えます。

『GMKtec K11』の良かった点・悪かった点

GMKtec K11

今回紹介した『GMKtec K11』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をまとめると以下の通りです。

良かった点

  • AMD Ryzen9 8945HSによる優れたパフォーマンス
  • スタイリッシュでメカニカルなデザイン
  • LED内蔵ファンの点灯が綺麗
  • 充実のインターフェース構成
  • RAM最大96GB・デュアルM.2で最大8TBまで拡張可
  • 優秀な冷却性能&静音性
  • ストレージの実効速度が速く、起動・ロード・データ移動が快適
  • 手のひらサイズで設置性が良い

悪かった点

  • 電源アダプタが大きめで設置スペースを選ぶ
  • 公称523gに対し実測約626gとやや重め
  • Oculinkはホットプラグ非対応で取り扱い注意
  • 価格は通常時12万円前後とやや高め(セール時が狙い目)

よくある質問(FAQ)

読者さん
Q最新の3Dゲームは快適に遊べる?

AフルHD・中設定程度であれば多くのゲームを快適にプレイ可能です。ただし、レイトレーシング適用や4K超高設定では性能が不足するため、外部GPU接続(Oculink)を検討するのがおすすめです。
TikGadget

読者さん
QNAS(ホームサーバー)として使えますか?

Aデュアル2.5G LANと複数のM.2スロットを搭載しているため、NAS用途にも適しています。常時稼働させても低消費電力で運用でき、ファイル共有やバックアップ用のサーバーとしても活用可能です。
TikGadget

読者さん
Q冷却ファンの音はうるさくない?

A通常の作業時は非常に静かで、耳障りになることはほとんどありません。高負荷時にはファン回転が上がりますが、温度は50℃前後に抑えられており、静音性と冷却性能のバランスに優れています。
TikGadget

総評:ミニPCの枠を超えた処理性能を実現したモデル

起動中のGMKtec K11

『GMKtec K11』は、Ryzen 9 8945HSとRadeon 780Mを搭載したことで、ミニPCの枠を超えた処理性能を実現したモデルとなっています。

ベンチマーク結果からもわかるように、動画編集や3Dレンダリングなどの高負荷作業をこなしつつ、軽〜中量級のゲームであれば快適にプレイ可能。さらに32GB DDR5メモリや1TB PCIe 4.0 SSDを標準搭載し、拡張性も高いため、長期的な運用にも向いています。

冷却性能は優秀で、高負荷時でも温度を50℃前後に抑え、静音性も良好。デュアル2.5G LANやWi-Fi 6、豊富なインターフェースも魅力で、NASやホームサーバーとしての運用にも適しています。

一方で、レイトレーシングを使った最新AAAゲームや、4K超高設定での高負荷ゲーミングには力不足です。ヘビーなゲーミングもこなしたい場合は、Oculinkを利用した外部GPUの活用を視野に入れると良いでしょう。

総じて、コンパクトな筐体にデスクトップ級の性能と拡張性を詰め込んだ、バランスの取れたハイエンドミニPCです。

高い処理性能を求めつつ、省スペースや静音性も重視するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢になるでしょう。

▼ショート動画を投稿しました!使用感はコチラでも確認いただけます。

▼こちらの記事もオススメ!

GMKtec G10を手に持っている
『GMKtec G10』レビュー!小型なのに快適性能&拡張性抜群でデザイン良しの高コスパミニPC

数多くのPC関連商品を手掛けるGMKtecは、AMD Ryzen 5 3500Uを搭載した手のひらサイズのミニPC『GMKtec G10』を販売しています。 通常価格は35,999円(税込)のところ、 ...

続きを見る

『GMKtec K10』レビュー、Core i9-13900HK搭載、最大12TBストレージ拡張対応の高性能ミニPC

数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「GMKtec」(中国)は、Intel Core i9-13900HKを搭載したミニPC『GMKtec K10』を販売している。 CPUには「Intel Core ...

続きを見る

この記事をシェアする

\ SNSもチェックしてね!/

スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめページのバナー画像
当サイト厳選ガジェットセール(実施中のみ)
割引率 商品名(記事リンク)
割引価格
(セール詳細は記事参照)
ゲーミングモニター
KTC H27P6
15%オフ
KTC H27P6 実機レビュー!4K・最高320Hz・USB-C 90W・KVM搭載の高性能モニター
62,980円
53,533
12/31まで
ボイスレコーダー
Notta Memo
23%オフ
『Notta Memo』レビュー!AI文字起こし&翻訳対応の次世代ボイスレコーダー
23,500円
超お得18,236
12/31まで
イヤホン
EarFun Air Pro 4+
25%オフ
EarFun Air Pro 4+ 実機レビュー!1万円台前半でトップクラスのクオリティを誇る高コスパワイヤレスイヤホン
13,990円
超お得10,493
12/31まで
プロジェクター
TCL PROJECTOR C1
19%オフ
【19%OFF】TCL PROJECTOR C1 最新スマートプロジェクターをお得に購入可能!Amazon割引クーポンコード配布
35,990円
29,190
12/31まで
イヤホン
EarFun Air Pro 4のアイコン画像
25%オフ
『EarFun Air Pro 4』レビュー、Snapdragon Sound対応の高コスパなワイヤレスイヤホン
9,990円
超お得7,491
終了日未定
AI動画生成ツール
DomoAIのロゴ
10%オフ
DomoAIレビュー | 画像からAI動画生成!使い方・料金プラン・割引まとめ
86,595円
77,936
終了日未定
ボイスレコーダー
PLAUD NOTEのアイコン画像
5%オフ
『PLAUD NOTE』レビュー、文字起こし&GPT-4o要約機能搭載、超薄型のAIボイスレコーダー
27,500円
26,125
終了日未定
ボイスレコーダー
5%オフ
『PLAUD NotePin』レビュー!録音・文字起こし・要約までこれ1台、超小型ウェアラブルAIボイスレコーダー
27,500円
26,125
終了日未定
イヤホン
30%オフ
『OpenRock S2』レビュー!超軽量オープンイヤー型イヤホンの特徴・使い方・メリットデメリット徹底解説
9,980円
超お得6,986
終了日未定
続きを見る

実施中セールをすべて見る

ガジェットレビュー 一覧

  • この記事を書いた人

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

-PC・モニター, ガジェットレビュー
-, , , , ,