世界的な音響技術のリーダーであるEDIFIER(エディファイア)は、コンパクトな筐体ながら40W出力を備えたポータブルBluetoothスピーカー『Edifier MP330』を販売しています。
通常販売価格は税込16,990円。
0.75インチツイーター×2とミッドバス+パッシブラジエーター構成、デュアルD級アンプ駆動により、サイズ以上に立体感のある360°オーディオを実現。USB-C有線接続時は最大24bit/96kHzのハイレゾ再生にも対応し、細部までクリアな音を楽しめます。
Bluetooth 6.0のマルチポイントやステレオペアリング、USB-C/microSD再生に対応するなど使い勝手も良好。最大19時間再生のバッテリーとハンドル付きデザイン、さらに専用アプリ「EDIFIER ConneX」でのEQ調整まで備え、室内からアウトドアまで幅広いシーンで使える一台です。
こんな方におすすめ!
- コンパクトでも音質に妥協したくない方
- 屋内・屋外どちらでも使えるスピーカーを探している方
- スピーカーのデザイン性も重視したい方
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
▼レビュー動画を公開しました!使用感はコチラでもご確認いただけます。
『Edifier MP330』のスペック・仕様表
| 製品名 | EDIFIER MP330 |
| カラー | アイボリーホワイト、ブラウン、ブラック |
| 定格出力 | 40W(ツイーター:11W×2/ミッドバス:18W×1) |
| スピーカー構成 | 0.75インチ ツイーター×2、楕円形ミッドバス×1、パッシブラジエーター×1 |
| スピーカー直径 | ツイーター:0.75 inch/ミッドバス:53mm × 93mm/パッシブラジエーター:47mm × 109mm |
| Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
| 対応コーデック | SBC |
| 再生周波数帯域 | 53Hz ~ 40kHz |
| 入力端子 | Bluetooth、USB-C(充電/USBオーディオ入力兼用)、microSDカード(TFカード) |
| 連続再生時間 | 最大 約19時間(50%音量時) |
| 充電時間 | 約4~5時間 |
| 入力感度 | Bluetooth:500 ± 50mFFS/USB-C:500 ± 50mFFS |
| S/N比 | ≧85dB(A) |
| 対応アプリ | EDIFIER ConneX |
| 外形寸法 | 207mm × 101mm × 116mm(横幅×高さ×奥行) |
| 重量 | 公称値:約1.13kg 実測値:約1.139kg |
| 同梱品 | スピーカー本体、USB-C to USB-Cケーブル、取扱説明書(多言語)、安全のための注意事項 |
『Edifier MP330』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容をすべて取り出した様子。今回のレビューではアイボリーホワイト色を使用しています。
内容物一覧
- Edifier MP330
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
『Edifier MP330』の筐体外観
▼筐体外観(360度)
Edifier MP330は、レトロで上品な雰囲気の外観が特徴的です。
角が丸みを帯びた箱型のフォルムで、インテリアとしても自然に溶け込むデザイン。レザー調の外装には高級感があり、手触りもサラサラして良好。ベタベタと触っても指紋や皮脂汚れが目立つことはありません。
▼正面。筐体前後は金枠で縁取られており、オシャレさを際立たせるアクセントとして機能しています。
▼背面
▼両側面
底部には四隅にゴム脚が備わっており、滑り落ちてしまうのを防ぎます。
本体サイズは、207mm × 101mm × 116mm、重量は実測で約1,139gとコンパクトかつ軽量。レザーハンドルが付いており、屋内でもアウトドアキャンプでも、携行しやすい設計とサイズ感です。
▼小さな子供でも、片手でラクラク持ち運べます。
シンプルながら質感にこだわった造りで、所有感を満たしてくれます。
続いて、インターフェースについて見ていきます。
▼正面には操作ボタンが集約。画像左側から、電源ボタン、Bluetooth接続ボタン、接続先切替ボタン、再生/停止ボタン、音量-/曲戻しボタン、音量+/曲送りボタンが用意。
操作ボタンにはヒンジ構造を採用。指で下に倒す独特の操作感があり、適度な反発も相まって操作するたびに心地よさがあります。
▼クセになる押下感
▼背面にはType-Cポート(充電/USBオーディオ入力兼用)、TFカードスロットが用意。
このように、インターフェース構成自体もいたってシンプルです。
デバイスとのペアリング方法
PCやスマホ等とのペアリング方法は簡単。
まずスピーカーの電源を入れると自動的にペアリングスタンバイモードになるので、デバイス側で「EDIFIER MP330」を選択すれば接続が完了。以降はスピーカーの電源を入れると自動的に接続されるようになります。
アプリ連携でスマホからの操作が可能
公式アプリをインストールすることで、スマホからスピーカーの各種設定をカスタマイズできます。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
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▼アプリメイン画面
アプリを利用することで、スマホ上からスピーカーのボリュームを調整したり、イコライザーをいじったりできるようになります。
▼イコライザー設定が用意。好みに応じてプリセットを切り替え可能。
▼詳細な調整機能も用意。自分好みの音質を実現できます。
▼設定内容は保存・シェアが可能。EDIFIERの他のデバイスに設定内容を引き継ぎたい場合にも便利です。
▼入力ソースは、Bluetooth・USB・microSD(TF)カードの3種類から選択可能。
スピーカーの利用にあたりアプリのインストールは必須ではありませんが、本製品をとことん使いこなしたい場合には、ぜひインストールをオススメします。
スピーカー音質の確認
「iPhone 16 Pro」をスピーカーから約60cmの位置(実際のPC作業時における、PCとユーザーとの距離感に近い)に設置し、録音を行いました。
なお、スピーカーの音質設定自体は、初期設定(プリセット:音楽)を使用しています。
低音域:量感がしっかりあり、沈み込みも深め
▼EDM系
▼Lo-Fi系
本機の低音は、ポータブルスピーカーとしては量感がしっかりあり、沈み込みも深めです。53Hzまでカバーする再生帯域と、パッシブラジエーター構成が効いており、音が軽くならず、床に向かって広がるように鳴る印象です。
クラシックやジャズではチェロやウッドベースの低音が自然に響き、Lo-Fiではビートがズンッズンッと心地よく刻まれます。一方、EDMのように低音成分が強い楽曲では、やや低音が前に出すぎると感じる場面もありましたが、その場合はアプリのEQ調整で抑えるとバランスが取りやすくなります。
中音域:長時間聴いても疲れにくい
▼Jazz系
▼Classic系
中音域は非常にクリア。40W出力をデュアルD級アンプで余裕をもって駆動しているため、音が潰れにくく、ボーカルからバックで鳴る楽器の輪郭まではっきりと聴こえてきます。
ボーカルを伴った楽曲でも声が埋もれることはなく、歌詞の聴き取りやすさは良好。音が前に出すぎず、全体の中で自然な位置に収まるため、長時間聴いても疲れにくい印象です。
高音域:シャープさを敢えて強調せず、やや丸みのあるチューニング
▼POP系(女性ボーカル)
高音域はシャープさを敢えて強調せず、やや丸みのあるチューニングとなっています。
0.75インチツイーターを2基搭載しているものの、刺さるような高音は抑えられており、少しくぐもったように感じる場面もあります。ただしこの音作りが、筐体のレトロなデザインとよく合っており、カフェBGMのような落ち着いた雰囲気を演出しているように感じられます。
なお、USB-C有線接続でハイレゾ再生を行うと、音の輪郭や余韻が少しはっきりして、高音域の情報量不足がかなり緩和されました。
全体的な音の印象
ツイーター2基+ミッドバス+パッシブラジエーター、40W出力というスペック通り、これ一台でも音が部屋全体に広がる感覚があります。前後(または左右)に音が回り込むような鳴り方で、置き場所が限定されません。
音圧にも余裕があり、屋外で使っても物足りなさは感じにくいでしょう。
「音の解像度を突き詰める」というよりは、雰囲気よく、気持ちよく音楽を楽しむタイプのスピーカーだと感じました。
4,000円弱のスピーカーと比べてみた結果
『Edifier MP330』の実力をより分かりやすくするために、筆者が所有する4,000円弱のポータブルスピーカー「JBL GO ESSENTIAL」を同条件下で設置し、同じ楽曲を再生させて音質を比べてみました。
▼JBL GO ESSENTIAL (通常価格:税込3,850円)
▼両機の音質比較
「JBL GO ESSENTIAL」は低価格ながらも満足度の高い音を楽しめるローコストスピーカーとして、非常に人気の高い製品であり、実際、4,000円前後のモデルとは思えないほど高音質です。
しかし、両機の音を聴き比べると、音の方向性の違いはすぐに分かります。
MP330は40W出力とパッシブラジエーターの効果もあって、低音にしっかりとした厚みがあります。音が前に飛ぶというより、空間に広がるような鳴り方で、ジャズやLo-Fi、クラシックを流していても余裕を感じます。一台でも音楽を「聴く」用途に向いている印象です。
一方でGO ESSENTIALは、サイズと出力なりの軽快な音。低音は控えめで、音は近くで鳴る感覚に近く、BGM用途や持ち運び前提の使い方に向いていると感じました。
こうして聴き比べてみると、MP330の低音の響きの良さはやはり印象的で、あらためて音の余裕の違いを実感しました。
最大約19時間のバッテリー持続力
Edifier MP330は4,800mAhバッテリーを内蔵し、最大約19時間の長時間再生が可能です。
日常使用では途中でバッテリー残量を気にする必要がほとんどなく、実際に朝から晩まで室内で音楽を流しっぱなしにしても持続しました。屋外でのピクニックやキャンプでもバッテリー切れの不安がなく安心して使える点は大きな魅力です。
▼スマホアプリ上でバッテリー残量をリアルタイムに把握可能。
充電はUSB-Cポート経由で約4〜5時間と比較的短めなので、就寝中や休憩時間にサッと満充電にできます。長持ちと充電の手軽さが両立しているので、持ち運び用途でもメインスピーカーとしても安心して頼れるバッテリー性能と言えるでしょう。
『Edifier MP330』の良かった点・悪かった点
『Edifier MP330』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 高級感のある筐体外観
- オシャレなデザインでインテリア性も高い
- コンパクト&ハンドル付きで携行性に優れている
- サイズ以上に迫力のある低音と音の広がり
- シャープすぎない高音で長時間聴いても疲れにくい
- USB-C有線接続でハイレゾ再生に対応
- 最大約19時間のバッテリー持続力
- アプリで詳細なカスタマイズが可能
悪かった点
- EDMなどでは低音がやや強く感じる場合がある(アプリで調整推奨)
- 高音域のシャープさや抜けを重視する人には物足りない
- 対応コーデックはSBCのみ(AAC / LDACなどは非対応)
よくある質問(FAQ)



総評:雰囲気よく音楽を楽しみたい人にとって満足度の高いポータブルスピーカー
Edifier MP330は、コンパクトなポータブルスピーカーでありながら、40W出力による音の余裕と空間に広がるサウンドがしっかりと感じられる一台です。
低音はしっかりと量感がありつつ、中音域はクリアで聴きやすい。高音も無理に主張せず、全体として落ち着いたバランスにまとまっています。
レトロでオシャレな外観やレバー式の操作感も相まって、音楽を“ながら聴き”するだけでも気分が上がるのが大きな魅力でしょう。アプリで音を調整できる点も含め、使い込むほどに自分好みに寄せられる印象です。
音の派手さやキレ味を求める人向けではありませんが、雰囲気よく音楽を楽しみたい人にとって、非常に満足度の高いポータブルスピーカーに仕上がっています。
◎おすすめできる人
- コンパクトでも音の迫力や広がりを重視したい人
- 自宅とアウトドアの両方で使えるスピーカーを探している人
- レトロなデザインや操作感も楽しみたい人
▲おすすめできない人
- シャープでキレのある高音を最優先する人
- AACやLDACなど高音質Bluetoothコーデックを重視する人
- ポケットサイズレベルの超小型スピーカーを求める人
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