ディスプレイパネル、テレビ、ホームコンフォート、モバイル機器における世界的な大手ハイテクブランドであるTCLは、ポータブルFHDプロジェクター『TCL PlayCube』を販売しています。
通常価格は税込113,990円ですが、不定期開催のセールでは9万円前後で購入できる場合もあります。
Google TV(Netflix認証済み)を搭載したコンパクトサイズのプロジェクターであり、10,000以上のアプリを利用できます。66Whバッテリーを搭載し、最大3時間のコードレス使用が可能。
1080P FHD DLP+ImmersiColor+0.33インチDMDチップによる高精細投影に加え、OSRAM製3色LEDと124% REC.709が鮮やかな色表現を実現。750 ISOルーメンの明るさで、最大150インチの迫力映像を楽しめます。
音響面ではDolby Digital Plus+最大85W出力による迫力のフルレンジサウンドと4つのチューニングモードを搭載し、小型ながら高い没入感を提供。コンパクトサイズながら満足度の高い映像視聴体験が可能な一台です。
こんな方におすすめ!
- ベッドやソファなど、自由な角度で気軽に映像を楽しみたい方
- NetflixやYouTubeなどを大画面で手軽にストリーミングしたい方
- 持ち運んで使えるポータブルプロジェクターを探している方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
▼YouTubeに動画を投稿しました。使用感はコチラでもご確認いただけます。
『TCL PlayCube』のスペック・仕様表
| ブランド | TCL |
| モデル名 | PlayCube |
| 型番 | P30D8F |
| 搭載OS | Google TV(ドングル不要) |
| CPU | MT9630 |
| ディスプレイ解像度 | 1920×1080 |
| 最小投光距離 | 約78cm |
| 最大投光距離 | 約400cm |
| 投影サイズ | 30~150インチ |
| 明るさ | 750 ISOルーメン |
| コントラスト比 | 1,000,000:1 |
| カラー技術 | ImmersiColor テクノロジー(99% REC.709対応) |
| 入出力ポート | USB Type-C(充電用)、USB 2.0 Type-A、HDMI、3.5mmジャック |
| 騒音レベル | ≤28dB |
| 通信規格 | Wi-Fi、Bluetooth 5.1 |
| バッテリー | 66Wh |
| バッテリー駆動時間 | 最大3時間 |
| 投影方法 | フロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影 |
| その他の機能 | オートフォーカス、自動台形補正、自動スクリーンフィット、障害物回避機能、アイプロテクション機能 |
| スピーカー | 5Wスピーカー内蔵(Dolby Digital Plus)最大 85W 出力(フルレンジ、4種類チューニングモード) |
| 本体サイズ | 149.8×96.6×96.6mm |
| 本体重量 | 公称値:1.3kg 実測値:約1.325kg |
『TCL PlayCube』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼パッケージ内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- TCL PlayCube本体
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- リモコン
- 単四乾電池×2本
電源アダプタはコンパクトなサイズで、携行時にも邪魔になりません。
プロジェクター遠隔操作用のリモコンが付属。稼働用の単四乾電池×2本もパッケージに付属するので、購入後すぐに使用開始できます。
『TCL PlayCube』本体の外観
▼筐体外観(360度)
プロジェクター本体は、ブラックを基調とした長方形デザインです。
レンズ側は排気口を兼ねた縦スリットデザイン、反対側はメッシュ調デザインを採用しており、異なる質感の組み合わせによって高級感とスタイリッシュさが際立つ外観に仕上がっています。
▼指紋や皮脂汚れが目立ちづらい点もメリット。
筐体サイズは149.8×96.6×96.6mm、重量は実測で約1,325gとコンパクトかつ軽量。携行性に優れ外出先での使用にも適しています。
▼全長は一般的なスマホと同程度。
筐体上部(メッシュ側)には電源ボタンが用意。
筐体後部(縦スリット側)には入出力ポートが集約。画像左からUSB Type-C(充電用)、3.5mmジャック、USB 2.0 Type-A、HDMIポート。
そして底部にはスタンド等を取り付けられる穴(M4)が用意。
そしてメッシュ側は90度の縦回転に対応しており、投影角度を0~90度の範囲で調節できるようになっています。
▼ルービックキューブを彷彿とさせるユニークな設計。
回転部のトルクは強めで、使用中に角度が勝手に変わってしまうことはありません。
優れたスペックと入出力インターフェースを手のひらサイズのキューブへ凝縮することに成功しており、個人的に非常に所有欲を満たしてくれるデザインだと感じました。
▼ガジェット愛好家の "好き" を刺激する洗練された外観。
▼デスクの片隅や棚に置いておくだけで、インテリアとしても映える一台です。
『TCL PlayCube』の映像投影手順
本機の使用開始手順は非常に簡単です。
プロジェクター後部にType-Cケーブルを接続して給電している状態で、電源ボタンを押すことでプロジェクターが起動します。
今回のレビュー時には、プロジェクタースタンドを接続し、壁面から約2m離して80インチほどの投影サイズで使用しました。
初期セットアップが完了すると、Google TVのトップ画面が表示されます。
初起動時点でYouTubeやNetflixをはじめとするバリエーション豊かなアプリがプリインストールされており、ログイン後すぐに幅広いコンテンツの視聴を開始できます。
▼ストアから好みのアプリを追加することも可能。バリエーションは膨大です。
なお、コンテンツの検索はリモコンの音声入力ボタンからでも行えます。
天井投影も可能
なお、前述したように本機は0~90度の角度調節が可能であり、レンズを上に向けて天井投影も可能。ベッドに寝転びながら天井に大画面を投影できるのが大きな魅力です。
『TCL PlayCube』の映像品質確認
TCL PlayCubeの明るさは750 ISOルーメンと、コンパクトサイズのプロジェクターとしては明るい部類であり、多少暗い部屋であれば十分に鮮やかで見やすい映像を投影できます。
以下の3つの条件で、映像品質を比較してみました。
外がまだまだ明るい日中でも、カーテンを閉めるだけでしっかり視聴でき、文字の判読性も十分に可能。暗室ほどのコントラストは得られないものの、通常の視聴で不満を覚えることはほとんどありませんでした。
夜間に照明を点けた状態でも発色は比較的良好で、ニュースやバラエティ番組のようなライトなコンテンツであれば問題なく楽しめます。ただし照明の明るさによっては暗部が見づらくなることもあります。それでも、ポータブルプロジェクターとしては十分実用的なレベルです。
そして夜間に照明を消した暗室環境では、映像の魅力を最大限に楽しめます。発色の強さとコントラストが大きく向上し、コンパクト機とは思えないほどの鮮明さと没入感を味わえました。
▼124% REC.709 の広色域がもたらす発色の鮮やかさは、コンパクトモデルとしてはトップクラス。
以下、夜間/消灯環境で投影した映像をいくつか紹介します。
▼投影映像(自然風景)
▼投影映像(タイムラプス)
▼投影映像(AI水族館)
▼(オマケ)Google Castの様子
750 ISOルーメンという明るさは、プロジェクターとして標準的な値ですが、コントラスト性能と色表現のバランスが良いおかげか、実際の視聴では数値上の明るさよりも見やすいと感じました。
特に暗室での視聴時には黒色が深まり、色のメリハリが大きく向上するため映画鑑賞時の没入感が非常に高く、コンパクトボディから出ているとは思えない映像体験が可能です。
なお、設定画面から画質プリセットを変更&カスタマイズできます。
総じて、手のひらサイズのポータブル機としては非常に優れた画質を実現しており、映画やアニメを大画面で楽しみたいユーザーに満足できる体験を提供するでしょう。
HDMI接続で最新ゲーム機も投影可能
TCL PlayCubeの後部に備わっているHDMIポートを利用すれば、最新ゲーム機の映像を投影してゲームを大画面でプレイできます。
試しに「ニンテンドースイッチ2」と「PS5」を接続して遊んでみました。
▼ニンテンドースイッチ2を遊ぶ様子
▼PS5を遊ぶ様子
実際にいくつかのゲームをプレイしてみましたが、FHD解像度・60fpsの鮮明かつ色鮮やかな映像でゲームを楽しむことができました。
▼PS5を遊ぶ様子(手前視点)
大画面で最新ゲームタイトルを遊びたい場合にも、満足できる映像体験を提供してくれます。
ただし、入力に対する映像の遅延は若干あります。設定から「ブースト」ゲームモードを有効にするとある程度軽減されるものの、テレビやゲーミングモニターと比較すると、どうしてもわずかな遅延は残ります。
コンマ数秒単位の反応が求められる格ゲーやFPS等では、ゲームプレイにやや支障があるかもしれないので注意が必要です。
バッテリー内蔵で屋外でも使用可能
本機は66Whバッテリーを内蔵しており、電源のない場所でも最大3時間ものあいだコードレス使用できます。
▼ベランダで映像を投影した様子
約1.3kgと軽量で持ち運びやすく、90度の可動域も備えているため、テーブルに置くだけですぐに投影可能。特に夜のアウトドアでは、暗所で発色の良さが発揮され、屋外でも臨場感のある映像体験が可能です。
小柄でも音圧の強いスピーカー
本製品は5Wスピーカー(Dolby Digital Plus対応)を内蔵しており、スピーカー単体でのサウンド出力が可能です。
実際に様々な楽曲を再生してサウンド品質を確認してみました。
▼POP系(女性ボーカル)
▼EDM系
▼ジャズ系
本機のスピーカーは、コンパクトな筐体からは想像できないほどの音圧があり、最大85W出力のフルレンジスピーカーによって広めの部屋でもしっかりと音が行きわたりました。特にボリュームを上げた際の音の広がりは優秀で、プロジェクター単体でも十分に没入感ある視聴体験を作り出せます。
中音~高音域の解像度が高く、映画やアニメではセリフと効果音が混ざって聞き取りづらくなることはありません。ジャズやクラシックなどの繊細な楽曲でも、ピアノの余韻が濁らず広がり、高音が耳に刺さるような不快感もありませんでした。
一方、低音は控えめで、重低音の迫力を求めるユーザーにとってはやや物足りなさが感じられるかもしれません。
また、4種類のカスタムチューニングモードを搭載しており、コンテンツに合わせて最適な音質に切り替えられる点も魅力。映画モードで臨場感を強めたり、音楽モードで楽器のクリアさを強調したりと、用途に応じて音の印象を大きく変えることができます。
総じて、このコンパクトさを考慮するとサウンド面でもかなり頑張っているといえます。これ一台でも十分満足できる音の広がりがありますが、もしズンズン響く重低音を求めるのであれば、外付けスピーカーの使用を検討しても良いでしょう。
自動映像調整機能が超優秀 | シームレスに映像を調整
本機の自動映像調整機能は、同クラスのプロジェクターの中でも際立って優秀です。特にオートフォーカスと自動台形補正の精度と速度はトップクラスで、投影位置を少し動かしただけでも、瞬時に最適な状態へと調整されます。
▼自動調整(オートフォーカス&自動台形補正)の様子
一般的なプロジェクターの場合、自動調整が行われる際に専用の校正画面が一瞬挟まったり、表示が途切れたりして、その度に視聴の流れが遮断されがちです。しかしPlayCubeは、投影している映像を止めることなくシームレスに調整を完了させるため、視聴体験がまったく中断されません。
調整時間も非常に短く、投影向きを変えたり、部屋を移動したりしても、プロジェクター側が自然と最適な映像に仕上げてくれるため、セットしてすぐ見られる快適さを強く実感できました。
プロジェクターに慣れていない人でも迷わず使える仕様は、かなり大きなメリットといえるでしょう。
もちろん、自動調整後の映像に不満を感じる場合は、手動での調整も可能です。
発熱は心配なし、場面によって稼働音が大きくなることも
長時間の映画鑑賞やゲームプレイを続けた後でも、本体の発熱はよく抑えられており、触ってもほんのり温かさを感じる程度で、過度な熱さは生じませんでした。
▼側面底部からほんのり温かい排気を感じる程度
ファンの回転音は平常時(インターフェース操作時など)はいたって静音ですが、NetflixやYouTubeなどで高解像度の動画を再生する際にファン回転音が上がり、「フォーッ」という排気音が聞こえる場面もあります。
▼稼働音確認の様子(高負荷時)
完全な静音を期待している方は注意が必要です。とはいえ、映画や音楽を通常の音量で再生していればほぼ気にならないレベルの音なので、使用シーンを選べば快適に楽しめます。
『TCL PlayCube』の良かった点・悪かった点
『TCL PlayCube』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 携行性に優れた軽量&コンパクトボディ
- 高級感がありインテリア性も高いデザイン
- Google TV(Netflix認証済み)搭載
- 750 ISOルーメン+高コントラストで満足度の高い映像体験
- コンパクト機とは思えない発色&コントラスト
- HDMI入力対応で最新ゲーム機もプレイ可能
- 66Whバッテリー内蔵で最大約3時間コードレス使用可能
- 音圧の強いスピーカー
- オートフォーカス&自動台形補正が非常に優秀
- 発熱が少ない
悪かった点
- 明るいリビングで鮮明な映像を得られるほどの明るさはない
- インターフェース操作時に若干の重さを感じることがある(「設定」⇒「クイックスピードアップ」で解決する可能性あり)
- 低音の重厚感は控えめ
よくある質問(FAQ)



総評:小型プロジェクターに求められる要素を非常に高レベルでまとめ上げた一台
TCL PlayCubeは、小型プロジェクターに求められる要素を非常に高レベルでまとめ上げた一台です。
手のひらに収まるほどコンパクトサイズでありながら、映像の明るさ・色の鮮やかさ・携帯性・音質など、あらゆる部分が妥協のない仕上がりになっています。
筆者のようなガジェット好きにとっては所有欲を満たしてくれるデザインで、高級感がありインテリア性も高いです。
0~90度の可動域により天井投影が可能で、66Whバッテリーによって屋外でも楽しめるなど、「どこでも使える楽しさ」がしっかり実現されている点も魅力です。
筆者が何より驚いたのが、映像自動調整のスムーズさです。オートフォーカス・自動台形補正がシームレスに働くため、映像調整の手間がほぼゼロ。プロジェクター初心者でも迷わず扱える快適さはかなり大きなメリットといえるでしょう。
さすがに明るい部屋で鮮明な映像を楽しめるほどの明るさはないものの、暗室ではポータブル機とは思えないほど発色の良い没入感のある映像体験を楽しめました。
携行性に優れ、屋外でも使用でき、画質・音質ともに優れたプロジェクターを探しているのであれば、本製品は間違いなく選択肢に入れて良い一台です。
▼YouTubeに動画を投稿しました。使用感はコチラでもご確認いただけます。
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