最近では、耳を塞がずに音楽を楽しめる「オープンイヤー型イヤホン」が一気に市民権を得ました。
通勤中でも周囲の音を確認でき、在宅ワークや家事をしながら使える“ながら聴き”スタイルは、新しいリスニングスタイルとして定着しつつあります。
そんな中、コストパフォーマンスの高さで知られるSOUNDPEATSから登場したのが、イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン 『SOUNDPEATS Clip1』 です。
耳に挟む独特のクリップ式デザインを採用しながら、LDAC対応のハイレゾ再生やDolby Audio、最大40時間再生をサポート。さらに、片耳わずか約5gという軽さと、装着方向を自動判別するAutoSense機能など、日常使いを快適にしてくれる要素も多く備わっています。
実際に数日間使ってみると、装着感の快適さだけでなく、オープンイヤーとは思えない音質にも驚かされました。
VGP2025 SUMMERでコスパ大賞を受賞した実力は本物なのか。今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
こんな方におすすめ!
- 周囲の音を聞きながら音楽を楽しみたい「ながら聴き」派の方
- 軽くて快適な装着感のオープンイヤーイヤホンを探している方
- 音質や機能にも妥協したくないコスパ重視ユーザー
『SOUNDPEATS Clip1』のスペック・仕様表
| 製品名 | SOUNDPEATS Clip1 |
|---|---|
| タイプ | イヤーカフ型 / オープンイヤー |
| Bluetooth | 5.4 |
| 対応プロファイル | HFP / AVRCP / A2DP / HSP |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
| 通信範囲 | 約10m |
| ドライバー | 12mm デュアルマグネットドライバー |
| 対応機能 | LDAC(ハイレゾ) / Dolby Audio / マルチポイント / 低遅延(ゲーム)モード / AutoSense(左右自動識別) / 着脱検知 / 音漏れ防止(SoundFocus) / 風切り音低減(AeroVoice) |
| 対応アプリ | PeatsAudio |
| 防水 | IPX5 |
| 重量 | 公称値:約5g(片耳) / 約55.5g(ケース+両耳) 実測値:約5.41g(片耳) / 約54.79g(ケース+両耳) |
| サイズ | 71.5×49×35mm(ケース込み) |
| 再生時間 | 最大 約8時間(イヤホン単体) / 最大 約40時間(ケース併用) |
| 急速充電 | 10分充電で約2時間再生 |
| バッテリー容量 | 450mAh(ケース) / 45mAh×2(イヤホン) |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 備考 | LDAC使用時は連続再生時間が短くなる場合があります(例:最大音量60%で約4時間) |
※参照元:SOUNDPEATS公式サイト(Clip1製品ページ)
『SOUNDPEATS Clip1』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- イヤホン本体
- 充電ケース
- USB-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- アプリガイド
- ブランドステッカー
コンパクトかつ軽量な充電ケース
パッケージには、収納とイヤホンの充電器を兼ねた充電ケースが付属します。USB-C有線充電に対応。ワイヤレス充電には非対応です。
▼充電ケースの外観。サイズは71.5×49×35mmで、丸みを帯びたシンプルなデザイン。
充電ケースは手のひらに収まるほどのコンパクトサイズ。指紋や皮脂汚れが若干目立つのがネック。
ツルツルとした手触りですが、握りやすいサイズ感なので、滑って落としてしまうことはよほどないと思います。
厚みも35mmで、ズボンのポケットなどに入れても支障なく持ち運べます。
ケース&イヤホン込みの総重量は、実測で約54.79gと軽量。
▼正面にはLEDインジケータが内蔵
▼背面にはUSB-Cポート、ペアリングボタンが用意
充電ケース自体は、ワイヤレスイヤホンとしてオーソドックスなデザインです。
軽量なイヤホン本体
イヤホンのフォルム自体は、最近流行りのイヤーカフ型と大差ありませんが、スピーカー搭載部がやや大きめに設計されている印象です。
イヤホン単体(片耳)は、実測で約5.41gと軽量。
イヤホン本体の、耳を挟むアーチ部分には、0.6mmの超薄型ニッケルチタン合金を内蔵した「N-Flex Arch」構造を採用。形状記憶合金ならではのしなやかな弾性により、強すぎず弱すぎない絶妙なテンションを実現しています。
イヤホン側面にはタッチパッドを内蔵しており、タッチ操作で様々な機能を利用できます。また、通話用マイクも備えており、ハンズフリー通話が可能です。
イヤホン単体は装飾を最小限に抑えた、シンプルかつスタイリッシュなデザインです。自宅、通学・通勤・オフィスなど、どのような場面で装着しても浮きづらいと思います。
ちなみに、本機は左右の向きを気にせずケースに収納できる設計となっており、片付ける際にいちいち確認しなくて良いのが地味に便利です。
デバイスとの接続(ペアリング)方法
『SOUNDPEATS Clip1』はBluetooth 5.4によるワイヤレス接続に対応しており、接続(ペアリング)方法はいたってシンプルです。
イヤホンをケースに収納した状態でフタを開くことで、自動的にペアリングスタンバイ状態となります。
デバイス側で "SOUNDPEATS Clip1" が表示されるので、選択することで接続(ペアリング)が完了します。
これだけの手順で接続を完了できます。
次回以降は、ケースのフタを開くだけで自動的に接続されるようになるため、この手のデバイスが苦手な方でも、問題なく使用できるでしょう。
専用アプリのインストールを推奨
ちなみに、本製品にはiOS・Android対応の公式アプリ(無料)が用意されており、デバイスにインストールしておくことでイヤホン機能の様々な調節を行うことができます。
▼公式アプリ『SOUNDPEATS』
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アプリにデバイスを追加すると、スマホ上でバッテリー残量をリアルタイムで確認できるほか、各種パラメータの調節などを行うことができます。
▼アプリのメイン画面
タッチ操作の変更やEQ(イコライザー)の調整など、用途に応じてカスタマイズすることが可能。
▼ゲーム(低遅延)モードも用意。ゲーミング時の遅延を抑えることができます。
そして「イヤホンを探す」機能も用意。マップ上にイヤホンの位置が表示されるほか、イヤホン本体から大きな音を発生させて位置を特定することができます。イヤホンがどこに行ったのか分からない場合に、見つけ出すのに便利です。
その他、ファームウェアのアップデートも可能。アプリを利用して、柔軟な使い方ができる点も本製品の魅力の1つです。
本製品を利用する際はアプリのインストールをおすすめします。
マルチポイント接続に対応
本製品はマルチポイント接続に対応しており、イヤホンを最大2台のデバイスと接続可能。
一台目のデバイスに接続した状態でイヤホンをケース内に収納し、ペアリングボタンを長押しすることで、2台目のデバイスでもBluetooth接続を行うことができます。
サウンドを聴くデバイスを変更したい場合に、いちいち接続解除⇒再接続の面倒な作業を繰り返す必要がないので便利な機能です。
ただし、2デバイス同時再生(2つのデバイスのサウンドを同時に聴くこと)はできず、最初に再生したデバイス側の音声が優先される点に注意してください。
圧迫感のない快適な着け心地
本機を実際に装着してみると、まず感じるのは耳への負担が少なく、長時間着けていても痛みや圧迫感がない点です。 形状記憶合金ならではのしなやかな弾性、そして軽量設計(片耳5.41g)のおかげで、運動中や移動時でも違和感なく自然に装着できます。
▼カナル型と比べて耳穴を塞ぐ不快感や圧迫感は皆無。
締め付けが強すぎず、かといって緩くもない絶妙なテンションで固定されるため、見た目以上に安定感があります。ジョギングなどの軽い運動をしても落ちませんでした。
また、耳の外側に装着する構造上、メガネやマスクと干渉しにくい点も実用的。耳裏への負担が少ないため、通勤・作業・家事などのながら聴き用途では、特に快適さを実感できました。
IPX5防水仕様のため、汗や雨水が付着しても問題なし。
音楽視聴時の没入感は、ノイズキャンセリング搭載のカナル型イヤホンには及びませんが、耳穴を塞がないため、周囲の音も自然に聞き取れます。
「外で自転車や車が近づく音が分からず事故りそうになった」「知人から話しかけられたけど気づけなかった」といった事態を防げる確率が高いのも大きなメリットです。
総じて、安定性と快適性のバランスが良く、オープンイヤー型イヤホンとして完成度の高い装着感だと感じました。
ながら聴き用途には十分満足できる音質
様々なジャンルの楽曲を視聴して、音質を確認してみました。
SOUNDPEATS Clip1の音質は、同価格帯のイヤーカフ型イヤホンと比較すると中〜高音域の解像度が高い印象です。
ボーカルや楽器の輪郭がはっきりしており解像感も十分ですが、高音が強調されすぎることはなく、長時間聴いていても耳が疲れにくいチューニングだと感じました。ながら聴きを前提としたイヤホンとして聴きやすいバランスです。
一方、低音は控えめで、カナル型イヤホンのような重低音の迫力や没入感はあまり得られません。EDMなど低音主体の楽曲では物足りなさを感じる場面もありますが、そのぶん音全体はすっきりしており、POPやボーカル中心の楽曲とは相性が良いと思います。
そして本機は、アプリからDolby Audioの切り替えが可能です。オンにすると音に奥行きと広がりが生まれ、音楽・動画どちらでも臨場感が向上しました。個人的には常時オンでの使用をおすすめしたい機能です。
総じて、本機の音質はカナル型のような没入感こそないものの、この価格帯のオープンイヤー型としては完成度が高く、日常のながら聴き用途には十分満足できるクオリティに仕上がっていると言えます。
イコライザープリセットが充実
本製品にはイコライザー機能が用意されており、アプリより調整できます。
豊富に用意されているプリセットEQでは、低音カットや低音ブースト、ポップ、クラシックなど、視聴する音楽種別に最適なサウンド環境をワンタッチで実現できます。
選択するプリセットによって全く異なる傾向のサウンドを楽しむことが可能。しかも微々たる違いではなく、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、各プリセットが差別化されていました。
音響にあまり詳しくない方にとって、イコライザーをイジるのは敷居が高いですが、このようにプリセットがいくつも用意されているおかげで、音の変化を気軽に楽しめるのは嬉しいポイントだと感じます。
なお、周囲の環境に応じて最適な視聴環境を実現する「アダプティブイコライザー」機能も用意されています。
音漏れは多少あり
本製品はオープンイヤー型のため、インイヤー型、カナル型と比べると、多少の音漏れがあります。
ボリュームを50~60%ほどに抑えた場合は気にならないレベルですが、80%以上まで上げると、明らかな音漏れが感じられます。特に高音域や、低音のズンズン響く音が漏れ聴こえやすいです。
自宅で利用する分には問題ありませんが、バスや電車などの公共交通機関や、不特定多数の人が周囲に居る環境では、ボリューム調整に注意した方が良いでしょう。
Web会議にも使えるマイク品質
本機の内蔵マイクは、日常通話からオンライン会議まで安心して使える実用的な品質に仕上がっています。実際に録音に使ってみると、空調音や周囲の環境ノイズを効果的に抑えながら、装着者の声だけをしっかり拾い上げてくれました。
▼SOUNDPEATS Clip1で音声を収録する様子
▼Clip1のマイクで拾った音声単体
録音した音声を確認すると、わずかに反響感はあるものの、聞き取りづらさはなく、実用面で気になるレベルではありません。むしろ声は十分クリアで、Web会議用途でも、専用マイクの代替として問題なく使えるクオリティだと感じました。
タッチで様々な操作が可能
本製品では、両耳イヤホンの側面に搭載されたタッチパネルに触れることで、様々な機能へ瞬時にアクセスできます。
そしてアプリ上では、タッチ操作を行った際の機能を自由にカスタマイズできます。
▼ダブルタップ、トリプルタップなど、各操作方法ごとに異なる機能を割り当て可能。
なお、タッチ機能が邪魔な場合には、機能を「なし」に設定することで、タッチ操作自体を無効にすることも可能です。
最大40時間の再生が可能 | 日常使いで余裕のあるバッテリー
本機のバッテリー持続時間について、スペック表上では、イヤホン単体で約8時間、ケース併用で合計最大40時間とされています。
実際にイヤホンを使用したところ、イヤホン単体では6時間ほど、ケース併用で35時間ほどのバッテリー持ちでした※。公称値よりは短いものの、長時間の通勤や運動、さらには一日を通しての使用でも問題なく対応できました。
※ボリューム約70%、オリジナルサウンドEQ、Dolby Audioオンでの使用時間です。
また、急速充電にも対応しており、10分の充電で約2時間使用できる点は便利。外出前にサッと充電すれば、移動中や運動中に困ることはほとんどありません。
同価格帯のカナル型イヤホンには単体で10時間以上持つモデルもあるため、比較するとバッテリーはやや短めに感じるかもしれません。しかし、オープンイヤー型という構造を考慮すれば、本機は十分に健闘していると言えるでしょう。
ただ、個人的にはケースがワイヤレス充電に対応していれば、さらに便利だったと感じます。
『SOUNDPEATS Clip1』の良かった点・悪かった点
『SOUNDPEATS Clip1』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 主張しすぎないシンプルな見た目
- 長時間装着しても快適な装着感
- 片耳約5gと軽量で、日常使いに最適
- 中〜高音域の解像感が高く、聴き疲れしにくいチューニング
- AutoSense対応で左右を気にせず装着・収納可能
- Web会議用途にも使えるマイク品質
- 最大40時間再生+急速充電対応
- アプリ機能が充実
悪かった点
- 低音の迫力は控えめ(EDMなど低音重視の楽曲には不向き)
- オープンイヤー構造のため音漏れは一定程度発生する
- 充電ケースがワイヤレス充電に非対応
- カナル型イヤホンほどの没入感は得られない
よくある質問(FAQ)



総評:ながら聴きに最適、完成度の高いイヤーカフ型イヤホン
SOUNDPEATS Clip1を実際に使ってみると、耳を塞がないイヤーカフ型という特性もあり、音楽を集中して聴くというより、日常生活の中に自然に音を取り入れるような使い方に合っていると感じました。
長時間装着していても圧迫感がほとんどなく、気づけば着けたまま過ごしている、そんな快適さが印象的でした。
音質については、さすがにカナル型のような重低音や没入感までは期待できませんが、中〜高音域はクリアで聴きやすく、ながら聴き用途としては十分満足できるレベルです。特にDolby Audioをオンにすると音が明確に広がり、音楽だけでなく動画視聴でも体験がワンランク向上したように感じました。
また、左右を気にせず装着できるAutoSenseやマルチポイント接続、実用的なマイク性能など、日常的に使う中で便利だと感じる要素がしっかり詰め込まれている点も好印象です。派手さはないものの、実際の使用シーンをよく考えて作られているイヤホンだと感じました。
もちろん、音漏れや低音の弱さといったオープンイヤー型ならではの弱点はありますが、それを理解したうえで選ぶのであれば、大きな不満にはなりにくいでしょう。
総じてClip1は、「快適に、気軽に、長く使えるイヤホン」を探している人にとって、価格以上の満足感を得られる一台だと感じました。
◎おすすめできる人
- 周囲の音を聞きながら安全に音楽を楽しみたい「ながら聴き」派の人
- 長時間装着しても疲れにくい、軽くて快適なイヤホンを探している人
- 機能・音質・価格のバランスを重視するコスパ重視ユーザー
▲おすすめできない人
- 重低音の迫力や高い没入感を重視する人
- 音漏れを極力避けたい通勤・図書館など静かな環境で使いたい人
- ノイズキャンセリングによる遮音性を求める人
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