デスク上で稼働中のCEMAGIC S3A
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PC・モニター ガジェットレビュー

ACEMAGIC S3A 実機レビュー!デザインが超魅力、Ryzen 7 8745HS+Radeon 780M搭載の高性能ミニPC

2025-12-03

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー ACEMAGIC は、AMD Ryzen 7 8745HS搭載のミニPC『ACEMAGIC S3A』を販売しています。通常価格は税込115,980円。

AMD Ryzen 7 8745HSRadeon 780M グラフィックスを搭載した高性能ミニPCです。日常作業はもちろん、写真編集や1080p動画編集、軽量ゲームまで快適にこなせます。

コンパクトな筐体に32GB DDR5メモリ+1TB NVMe SSDを標準搭載し、最大96GB/4TBまで増設できる拡張性も魅力。

最大の特徴として、パフォーマンスモードを切り替えられるノブを上部に備えており、静音・バランス・パフォーマンスの3つの電力モードを手軽に切り替えられます。電源オン時にレインボーRGBライトが自動点灯し、視覚的な演出を楽しめる点も面白いです。

こんな方におすすめ!

  • コンパクトでもパワフルなPCで作業したい方
  • 3画面出力やUSB4を活かしたマルチモニター環境を作りたい方
  • PCのデザイン性にもこだわりたい方

ACEMAGIC S3Aを手に持っている様子

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。

▼ショート動画を投稿しました!使用感はコチラでもご確認いただけます。

『ACEMAGIC S3A』のスペック・仕様表

ACEMAGIC S3A

ブランド ACEMAGIC
型名 ACEMAGIC S3A
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 7 8745HS
CPU動作モード ・静音モード(35W)
・バランスモード(45W)
・パフォーマンスモード(54W)
グラフィックス AMD Radeon 780M
メモリ(RAM) 32GB DDR5-5600MHz(最大96GBまで拡張可能)
ストレージ(ROM) 1TB M.2 NVMe PCIe4.0×4 SSD(最大4TBまで拡張可能)
対応通信規格 2.5G有線LAN、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
インターフェース 【前面】
・電源ノブ
・USB 4.0 Type-C(データ/DP/PD給電)
・USB 3.2 Type-A ×2
・3.5mmオーディオジャック
【背面】
・HDMI 2.0
・USB 3.2 Type-A ×4
・DisplayPort 2.0
・2.5G有線LAN
・DC電源ポート
VESA 非対応
本体サイズ 約13.1cm×約6.0cm×約16.5cm(実測値)※最厚部
本体重量 約707g(実測値)

※参照元:ACEMAGIC公式サイト(S3A製品ページ)

▼実機のバージョン情報

ACEMAGIC S3Aのバージョン情報

なお、コマンドプロンプトで「slmgr -dli」を実行したところ、正規ライセンスのWindows 11 Pro(OEM版)を搭載していることを確認しました。起動後すぐにライセンス認証済みの状態で利用できます。

ACEMAGIC S3AのWindowsライセンス情報

また、本機は初起動時にAMDグラフィックドライバーが未インストール状態でした。パフォーマンスに大きく影響するので、公式サイトからのダウンロードをおすすめします。

『ACEMAGIC S3A』のパッケージ内容

▼外箱の様子

ACEMAGIC S3Aの外箱

ACEMAGIC S3Aの箱を開けた様子

▼内容をすべて取り出した様子

ACEMAGIC S3Aのパッケージ付属品一式

内容物一覧

  • ACEMAGIC S3A本体
  • 電源アダプタ
  • HDMIケーブル
  • 電源ケーブル
  • ユーザーマニュアル

電源アダプタはそこまで大きくなく、場所を取りません。

電源アダプタを手に持っている様子

『ACEMAGIC S3A』本体の外観&インターフェース構成

『ACEMAGIC S3A』の本体サイズは、実測で約13.1cm×約6.0cm×約16.5cmとコンパクト。縦に伸びたタワー型のデザインで、従来のミニPCとはひと味違ったユニークなデザインとなっています。

ACEMAGIC S3Aの外観(正面アングル)

ACEMAGIC S3Aの外観(背面アングル)

ACEMAGIC S3Aの外観(真上アングル)

手触りはサラサラして心地よく、指紋や皮脂汚れも目立ちづらいです。

ACEMAGIC S3Aの外観(左側面アングル)
ACEMAGIC S3Aの外観(右側面アングル)

▼筐体外観(360度)

片手で掴めるほどのサイズ感で携行性もGOOD。一番分厚い部分でも約6cmほどなので、カバンなどに入れて外出先へ気軽に持ち運ぶことも可能です。

ACEMAGIC S3Aを手で掴んでいる

本体重量は実測で約707gと軽量。

ACEMAGIC S3Aを計量している様子

底部の四隅にはゴム脚が備わっています。裾広がりの形状で十分な安定感もあります。

ACEMAGIC S3Aの底部

コンパクトかつ縦長デザインのため、設置面積が少なく済み、実際にデスク上に設置してもスペースを取らず、邪魔には感じません。

デスク上にACEMAGIC S3Aが設置されている

デスク上にACEMAGIC S3Aが設置されている(ズーム)

▼一般的なスマホと同程度の大きさ

ACEMAGIC S3Aとスマホを並べている様子

電源オン時に、筐体上部のブランドロゴ、電源ノブ、筐体両側面のレインボーRGBライトが自動点灯し、視覚的な演出を楽しめます。

点灯しているACEMAGIC S3A

なお、こちらのページで配布されているソフトをダウンロードすることで、ライト点灯をオフにすることも可能です。

続いて、『ACEMAGIC S3A』のインターフェースについて見ていきます。

正面には電源ノブ、USB 4.0 Type-C(データ/DP/PD給電)、USB 3.2 Type-A ×2、3.5mmオーディオジャックが用意。

ACEMAGIC S3Aの正面インターフェース

電源ノブを回すことで、静音・バランス・パフォーマンスの3つの電力モードを手軽に切り替えられます。

ACEMAGIC S3Aのパフォーマンス切替ノブ

背面にはHDMI 2.0、USB 3.2 Type-A ×4、DisplayPort 2.0、2.5G有線LAN、DC電源ポートが用意。

ACEMAGIC S3Aの背面インターフェース

限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっています。Type-A、Type-C含めUSBポートが多めに用意されているので、幅広いデバイスを同時接続できる点は便利です。

なお、USB 4.0 Type-C、HDMI 2.0、DisplayPort 2.0を併用することで、最大3画面同時出力が可能です。

『ACEMAGIC S3A』の拡張性

筐体右側面のカバーは磁石で固定されており、力を入れると簡単に取り外せます。

筐体右側面のカバーを外した様子

SO-DIMMスロット ×2、M.2 2280 NVMeスロット ×2を備えており、最大96GBまでのRAM拡張および最大4TBまでのSSD増設をサポート。拡張性は優れています。

ACEMAGIC S3Aの内部基板1

拡張スロットにアクセスしやすい点も便利。

ACEMAGIC S3Aの内部基板2

ACEMAGIC S3Aの内部基板3

なお、1TBモデルの内蔵ストレージは、初期状態で894GB分が使用可能領域となっていました。

ストレージ仕様

『ACEMAGIC S3A』のベンチマークテスト結果

『ACEMAGIC S3A』で、各種ベンチマークテストを行った結果を紹介していきます。

※いずれも「パフォーマンスモード」で実行。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果の結果

▼Windowsエクスペリエンスインデックスの実測結果

項目 スコア
プロセッサ 9.4
メモリ(RAM) 9.4
グラフィックス 8.2
ゲーム用グラフィックス 未計測
プライマリディスク 9.0
TikGadget
CPUとメモリがともに 9.4 と非常に高く、日常作業からクリエイティブ用途まで余裕のある処理性能だといえます。プライマリディスクも 9.0 と高速で、OS起動やアプリの立ち上げも軽快。グラフィックスは 8.2 とミニPCとしては優秀な値で、軽量ゲームやGPUを使うタスクでも安定したパフォーマンスが期待できます。

CrystalDiskMarkの結果

CrystalDiskMarkの結果

▼CrystalDiskMarkの実測結果

項目 Read(MB/s) Write(MB/s)
SEQ1M Q8T1 4939.23 4026.61
SEQ1M Q1T1 4306.80 3660.24
RND4K Q32T1 576.46 382.84
RND4K Q1T1 50.61 213.48
TikGadget
シーケンシャル読み込みは 約4.9GB/s、書き込みも 約4.0GB/s と、PCIe 4.0 SSDらしい高速な転送速度を記録。大容量データの読み書きやアプリのインストール、動画素材の扱いでも待ち時間をほとんど感じません。総じて、ミニPCとしてはトップクラスのストレージ性能を備えた高速SSDと評価できます。

PCMark 10の結果

PCMark 10の結果

▼PCMark 10の実測結果

項目 スコア
総合スコア 6,822
Essentials 10,080
Productivity 9,081
Digital Content Creation 9,414
TikGadget
PCMark 10では総合 6,822 と高スコアを記録し、日常作業からビジネス用途まで快適に動作する性能を確認できました。EssentialsとProductivityはいずれも9,000点台と非常に高く、基本操作や事務作業でストレスのない動作が期待できます。Digital Content Creationも 9,414 と優秀で、写真編集や軽い動画編集にも十分対応できるバランスの良い実力を備えています。

Cinebench 2024の結果

Cinebench 2024の結果

▼Cinebench 2024の実測結果

項目 スコア
シングルコア 103 pts
マルチコア 934 pts
TikGadget
シングル 103 pts、マルチ 934 pts を記録し、Ryzen 7 8745HSらしい高い処理性能を確認できました。一般作業のキビキビした動作に加え、マルチスレッド性能も十分で、動画エンコードや画像処理などの重いタスクも安定してこなせます。

3DMarkの結果

3DMarkの各テスト結果を紹介していきます。

Time Spy & Night Raid

Time SpyTime Spyの結果
Night RaidNight Raidの結果
テスト 総合 グラフィックス CPU
Time Spy 3,199 2,848 10,665
Night Raid 30,125 35,928 15,729
TikGadget
Time Spyでは 3,199(Graphics 2,848) を記録し、内蔵GPUとしては十分高いレベルの3D性能を発揮しています。フルHDの軽量〜中量級ゲームなら快適に動作する実力です。Night Raidでは 30,125(Graphics 35,928) と非常に高いスコアを示し、eスポーツ系タイトルや軽めの3Dアプリなら問題なく動かせる性能を確認できました。

Solar Bay & Wild Life Extreme

Solar BaySolar Bayの結果
Wild Life ExtremeWild Life Extremeの結果
テスト 項目 スコア 結果
Solar Bay グラフィックステスト 11,460 43.58 FPS
セクション1 45.49 FPS
セクション2 43.74 FPS
セクション3 41.31 FPS
Wild Life Extreme グラフィックステスト 5,597 33.52 FPS
TikGadget
Solar Bayでは 11,460(平均43.58 FPS) を記録し、レイトレーシング処理を含む負荷の高いシーンでも一定のフレームレートを維持できる結果となりました。セクション1〜3でも 45.49 / 43.74 / 41.31 FPS と安定したパフォーマンスを発揮しています。Wild Life Extremeでも 5,597(33.52 FPS) をマークし、内蔵GPUとしては優れた3D描画性能を確認できました。レイトレを使わない一般的な3D処理ではさらに快適な動作が期待できます。

CPUプロファイル

CPUプロファイルの結果

▼CPUプロファイルの実測結果

項目 スコア
最大スレッド数 7,584
16スレッド 7,591
8スレッド 6,478
4スレッド 3,772
2スレッド 1,919
1スレッド 989
TikGadget
1スレッド 989 とシングル性能が良好で、日常操作をキビキビと実行できます。最大・16スレッドはともに 7,500前後 と高く、マルチタスクや動画エンコードなどの重い処理も安定してこなせる実力を確認できます。8スレッド以下のスケーリングも滑らかで、幅広いアプリケーションで効率よくパフォーマンスを発揮できるバランスの良いCPU性能です。

Storage Benchmark

Storage Benchmarkの結果

▼Storage Benchmarkの実測結果

Storage Benchmark 結果
総合スコア 2,196
各テスト項目の詳細
テスト内容 帯域幅(MB/s) アクセス時間(μs)
Battlefield Vを読み込む 895.99 85
Call of Duty: Black Opsを読み込む 626.68 107
Overwatchを読み込む 348.54 69
ゲームをインストール 184.78 72
ゲームを録画 104.06 82
ゲームを保存 155.07 49
ゲームを移動 1860.87 144
TikGadget
総合スコアは 2,196 で、PCIe 4.0 SSDらしい高速ストレージ性能を確認できました。ゲームの読み込みは Battlefield Vで約896MB/s と十分高速で、タイトルの切り替えや起動がスムーズ。インストールや保存処理も良好で、特に ゲーム移動の1,860MB/s は非常に優秀な結果です。全体としてロード時間の短縮にしっかり貢献する、バランスの良い高速SSDと言えます。

Steel Nomad Lightのストレステスト

Steel Nomad Lightのストレステスト結果

▼Steel Nomad Light ストレステストの実測結果

項目 結果
ストレステスト安定性 99.3%
ベストループスコア 2764
ワーストループスコア 1745
実行ループ数 20
選択ループ数 20
TikGadget
ストレステストでは 安定性99.3% を記録し、20ループを通して性能の落ち込みがほとんど見られない優秀な結果となりました。ベストスコア 2764 に対してワースト 1745 と一定の変動はあるものの、長時間の高負荷環境でも動作が安定しており、冷却性能と持続性能の高さが確認できます。

各モードの性能比較

ACEMAGIC S3Aのノブを回す様子

本機は電源ノブを回すことで、「静音モード(35W)・バランスモード(45W)・パフォーマンスモード(54W)」を簡単に切り替えることができます。

▼モードごとにノブの点灯色が変化

静音モード静音モード
バランスモードバランスモード
パフォーマンスモードパフォーマンスモード

各モードにおける性能差を、3DMARKの「Time Spy」と「CPUプロファイル」で比較してみました。結果は下表の通りです。

▼Time Spy

モード 総合スコア GPUスコア CPUスコア
静音 3,131 2,796 9,805
バランス 3,187 2,840 10,420
パフォーマンス 3,199 2,848 10,665

▼CPUプロファイル

モード 最大スレッド数 16スレッド 8スレッド 4スレッド 2スレッド 1スレッド
静音 6,646 6,592 5,663 3,672 1,929 982
バランス 7,145 7,133 6,135 3,721 1,932 979
パフォーマンス 7,584 7,591 6,478 3,772 1,919 989

比較結果を見ると、3つのモードによって性能の傾向が変化するものの、極端に大きな性能差は生まれない非常に効率の良いチューニングになっていることが分かります。

特に印象的なのは、静音モードでも性能が過度に落ちていない点です。ミニPCは冷却余裕が限られがちですが、本機ではいずれのモードでも体感差はほとんどなく、快適に動作するよう設計されています。

モードの特徴と選び方

  • 静音:ファン音を抑えつつ、GPU性能はほぼそのままキープ。日常用途・動画視聴に最適。
  • バランス:ノイズと性能のバランスが良く、ほとんどのユーザーの常用に適している。
  • パフォーマンス:CPUの最大性能が最も高く、ゲーム+配信や動画エンコード作業に最適。

普段使いは非常に快適

ACEMAGIC S3Aの映像をモニターに出力している様子

ACEMAGIC S3Aでウェブサイトを閲覧したり、動画サイトを視聴して、普段使いの快適さを検証しました。なお、レビュー時にはウルトラワイドモニターに接続し、3440×1440解像度・100fpsで出力しています。

まずはウェブサイト閲覧時について。

ウェブサイトを閲覧している

画像の多いサイトから、スクリプトを多用したサイトまで閲覧してみましたが、どのサイトでもページ遷移・読み込みはスムーズであり、終始快適に閲覧することができました。

一般的なウェブサイト閲覧において、ストレスを感じることはありません。

続いて、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴してみました。

4K動画を視聴している

ゲーム動画を視聴している

最高4K画質で動画を再生しましたが、カクつきが生じたり、動画が途中でストップしてしまうことはなく、快適に視聴できました。

そしてOfficeソフト等を用いた作業について。

表計算ソフトを使用している

WordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリの動作も軽快で、資料作成や表計算、スライド編集がストレスなく行えました。

Officeソフトとウェブブラウザを同時に立ち上げても処理落ちすることなく、ビジネス用途でも安心して活用できます。

ウェブサイトと表計算ソフトの画面を同時表示している

なお、3画面同時出力の場合でも、処理パフォーマンスの低下は感じられませんでした。

3画面同時出力している様子

総じて、日常的な利用シーンでの使用感は快適で、性能不足を感じる場面はありませんでした。

軽めのPCゲームであれば設定次第でプレイ可能

本機は内蔵GPUに「AMD Radeon 780M」を採用しており、AAA級の重量級タイトルを快適に遊ぶのは難しいものの、軽めのPCゲームであれば設定次第でスムーズに楽しめる性能を備えています。

DQ10のベンチマークテスト結果

DQ10のベンチマークテスト結果

テスト条件

  • 1920×1080解像度
  • 最高品質
  • フルスクリーン

ドラゴンクエストX (DQ10)でベンチマークテストを行った結果、"FHDフルスクリーン×最高品質" で 「すごく快適」という結果が得られました。

MMORPG系でも、DQ10のようなライトタイトルであれば、最高品質でも快適に遊べることが分かります。

FF14のベンチマークテスト結果

FF14のベンチマークテスト結果(高品質)
FF14のベンチマークテスト結果(標準品質)

テスト条件

  • 1920×1080解像度
  • 標準品質(デスクトップ)/高品質(デスクトップ)
  • ウィンドウモード

標準品質では "やや快適"、高品質に上げても "普通" という結果が得られました。FF14クラスの大規模MMOでも、設定次第では遊ぶこと自体は可能でしょう。

フォートナイトを実際にプレイしてみた

フォートナイトをプレイしている様子

1920×1080(FHD)解像度・ウィンドウモード・中画質設定でフォートナイトをプレイ。

実際にフォートナイトをプレイしたところ、序盤のプレイヤーが密集する場面では一時的にフレームレートが多少落ちることがありましたが、中画質でも常時50~80fpsを推移していました。

▼フォートナイトをプレイする様子(中画質設定時)

描画は安定しており、操作レスポンスも良好で、実用的には十分スムーズに遊べるレベルです。

内蔵GPU搭載ミニPCとしては十分に健闘しており、画質設定を "中" 以下に調整すれば、eスポーツタイトルとしてのフォートナイトでも十分スムーズにプレイ可能であることが確認できました。

その他PCゲームのパフォーマンス予測

3DMarkのNight Raidの実測結果より推定された、各タイトルにおける『ACEMAGIC S3A』のゲームパフォーマンス予測値(平均フレームレート)を、参考までに掲載します。

▼パフォーマンス予測値

ゲームタイトル
平均フレームレート予想値
1440p Ultra 1080p Ultra
BFVのアイコンBattlefield V 30+ FPS 65+ FPS
APEXのアイコンエーペックスレジェンズ 45+ FPS 115+ FPS
GTAVのアイコンGTA V 20 FPS未満 150+ FPS
RDR2のアイコンRed Dead Redemption 2 20 FPS未満 35+ FPS
フォートナイトのアイコンフォートナイト 20 FPS未満 95+ FPS

※本予測値は、3DMark Night Raid のスコアをもとに算出されています。実際のフレームレートは描画APIやドライバ設定、FSRの有無により変動します。

以上の通り、解像度を1080pまで落とせば、人気PCゲームをそこそこ快適なパフォーマンスで遊ぶことができると予想されます。

優れた静音性&放熱性能

計5時間ほど、各種ベンチマークテストや日常利用におけるパフォーマンスを確認した後、HWMonitorで筐体の発熱を確認してみました。

▼計測値(室温27℃、Cinebenchや3DMarkなど実行後)

HWMonitorの計測値(室温27℃、Cinebenchや3DMarkなど実行後)

Cinebench や 3DMark 実行後という高負荷直後の状態にしては、CPUパッケージ温度が最大66.1℃に留まっており、非常に優れた冷却性能といえます。

ミニPCは筐体容積が小さいぶん熱がこもりやすい傾向がありますが、本機は冷却ファン・ヒートパイプ構造がしっかり機能しており、熱暴走やサーマルスロットリングの心配がほぼないレベルです。

Ryzen 7 8745HS のTjMax(上限)は約95℃であり、66℃はまだ余裕が30℃近く残っている状態。ストレージ(SSD)の温度も54℃と安全域に収まっており、長時間の高負荷運用でも安心して使用可能です。

そして静音性に関しても優秀で、5時間連続稼働後でもファン音は非常に静か。パフォーマンスモードでのベンチマークテスト実行時など、高負荷状態でこそファンの回転音が若干大きくなることはあるものの、その後はすぐ静音状態に戻ります。

▼稼働音の確認(室温27℃、Cinebenchや3DMarkなど実行後)

オフィス作業や動画視聴時には耳を近づけてもほとんど気にならないレベルでした。特に「静音モード」では、起動しているのかどうか間近でも分からなくなるほど静かになります。

長時間のベンチマークや実用作業を行っても、熱による性能低下や過剰発熱はなく、静音・安定動作が維持できている点は好印象。

安心して長時間の作業用途に利用できるミニPCであると言えます。

『ACEMAGIC S3A』の良かった点・悪かった点

ACEMAGIC S3A

『ACEMAGIC S3A』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。

良かった点

  • ガジェット感マシマシのユニークデザイン
  • 縦置きで設置スペースを取らない
  • 内蔵LEDの点灯が綺麗(オフにすることも可能)
  • Ryzen 7 8745HS+Radeon 780Mで普段使い~軽めのゲームまで快適
  • 優れた拡張性&スロットへのアクセスが容易
  • 静音/バランス/パフォーマンスを即切替できる
  • 設定次第でFF14クラスのPCゲームもプレイ可能
  • 優れた静音性&冷却機構

悪かった点

  • VESAマウント非対応でモニター裏には取り付け不可
  • AMDグラフィックドライバーは自前でインストール必須

よくある質問(FAQ)

読者さん
Qどれくらいの性能がある?ゲームもできる?

ARyzen 7 8745HS+Radeon 780Mにより、普段使いはもちろん、写真編集・軽めの動画編集・中量級ゲーム(原神・フォートナイトなど)も快適に動きます。ただし、最新AAA級タイトルを高画質でプレイする用途には向きません。
TikGadget

読者さん
Q冷却性能や動作音はどう?

A高負荷時でもCPU温度は60℃台に収まりやすく、長時間のベンチマークでも安定動作します。静音モードでは動作音が非常に小さく、日常用途ならファン音がほぼ気になりません。
TikGadget

読者さん
QRGBライトはオフにできる?

Aはい、こちらのページで配布されているソフトをダウンロードすることで、ライトのオン/オフ切り替えが可能です。
TikGadget

総評:扱いやすさとパフォーマンスのバランスに優れたミニPC

デスク上で稼働中のACEMAGIC S3A

ACEMAGIC S3Aは、コンパクトかつ軽量な筐体にRyzen 7 8745HSとRadeon 780Mを搭載した、扱いやすさとパフォーマンスのバランスに優れたミニPCです。

普段使いはもちろん、写真編集・軽めの動画制作・中量級ゲームまで快適にこなせる処理性能を備えつつ、静音モードでは驚くほど静かに動作するため、日常用途から作業用まで幅広いシーンで使いやすいと感じました。

縦置きで設置場所を取らない点もGOOD。個人的には本機のガジェット感マシマシのデザインも気に入っています。

また、優れた拡張性(最大96GBメモリ/4TB SSD)、USB4・HDMI・DPの3画面出力対応なども大きな強みです。ベンチマーク実行後でも温度が落ち着いており、安定した冷却設計がされている点も安心。

一方で、VESAマウントに対応していないこと、初期状態でグラフィックドライバーを自分で導入する必要があることなど、いくつか注意点はあります。また、ゲーミングミニPCのような見た目ですが、あくまで普通のミニPCであり、AAA級の重量級ゲームを高設定で楽しむ用途には向きません。

それらを踏まえても「省スペース・低騒音・高パフォーマンスをバランス良く備えたミニPC」を求める方に強くおすすめできる一台です。

▼ショート動画を投稿しました!使用感はコチラでもご確認いただけます。

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