2025年6月26日(木)、中国のXiaomi(シャオミ)社は、同ブランドの最新タブレット『Xiaomi Pad 7S Pro 12.5』を中国国内向けに発表しました。
6月26日より既に販売が開始されており、公式サイト等にて注文できます。
中国国内向けの価格は以下の通り。
| モデル | 構成(RAM/ROM) | 価格 |
| 通常版 | 8GB/256GB | 3,299元 (約66,000円) |
| 12GB/256GB | 3,599元 (約72,000円) | |
| 12GB/512GB | 3,899元 (約78,000円) | |
| 16GB/512GB | 4,099元 (約82,000円) | |
| 16GB/1TB | 4,499元 (約90,000円) | |
| 柔光版 | 12GB/512GB | 4,099元 (約82,000円) |
| 16GB/512GB | 4,299元 (約86,000円) | |
| 16GB/1TB | 4,699元 (約94,000円) |
※価格は1元 = 20.15円換算(2025.6.26時点)
2025年5月に発売された「Xiaomi Pad 7 Ultra」よりも大幅にリーズナブルな価格に設定された、廉価版とも言えるモデルとなっています。
Pad 7 Ultraを同じく、Xiaomiが独自に開発した3nmプロセスの最新フラッグシップチップセット「Xring O1」を搭載。10コアCPUと16コアGPU、そして6コアNPUを備えており、AIを活用したクリエイティブ作業や音声認識、リアルタイム翻訳などでも非常に優れたパフォーマンスを発揮します。
今回、自腹で本製品(12GB+256GB・通常版)を購入したので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点をレビューしていきたいと思います!
| 項目 | Xiaomi Pad 7S Pro 12.5 |
| カラー | パープル系、ブラック系、ブルー系、シルバー系 |
| OS | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) |
| ディスプレイ | 12.5インチ LCD |
| 解像度 | 3200×2136 |
| リフレッシュレート | 最高144Hz |
| ピーク輝度 | 1,000nits |
| CPU (SoC) | Xring O1 10コア(最大3.4GHz、4クラスタ構成) |
| GPU | ARM Immortalis-G925 GPU 16コア |
| NPU | 44 TOPS 6コア |
| RAM | 8GB / 12GB LPDDR5X 16GB LPDDR5T |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS4.1 |
| カメラ | フロント:32MP(f/2.2) リア:50MP(f/1.8) |
| スピーカー | 計6基のステレオスピーカー内蔵 (低音×4、中高音×2) Dolby Atmos対応 |
| マイク | 4マイク+AI声紋ノイズキャンセリング |
| バッテリー | 10,610mAh (120W有線急速充電、7.5W有線逆充電サポート) |
| 認証機能 | 指紋認証(サイド) |
| 搭載ポート | USB Type-C 3.2 Gen1 |
| 通信規格 | Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4, LHDC 5 |
| SIMカード | 非対応 |
| マイクロSDカード | 非対応 |
| 本体サイズ | 279.1 x 192 x 5.8 mm |
| 本体重量 | 576g |
『Xiaomi Pad 7S Pro 12.5』にはパープル系、ブラック系、ブルー系、シルバー系の4つのカラーバリエーションが存在しています。
通常版に加えて柔光版(ナノ柔光スクリーン版)が用意。表面に施された「AG(Anti-Glare)ナノテクスチャ加工」と「AR(Anti-Reflection)光学コーティング」により、反射率を最大70%軽減。蛍光灯や日光の映り込みが少なく、目に優しい表示を実現します。
また、表面がサラサラとした質感で、紙に書いているようなペン操作体験を提供し、スタイラスペンを使ったメモ・スケッチ用途に最適なモデルとなっています。
筐体サイズは279.1 x 192 x 5.8 mm、重量は約576gと非常に薄型。また、12.5インチタブレットの中では比較的軽量な部類です。
OSはXiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)を搭載。
12.5インチLCD(液晶ディスプレイ)を搭載。3200×2136解像度と最高144Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しめます。ピーク輝度は1,000nitsに対応しています。
サウンド面に関しては、計6基のスピーカー(低音×4+中高音×2)を採用。Dolby Atmosによる立体音響により、映像視聴やゲームプレイ時により没入感のある体験が可能となっています。
そしてXiaomiが独自に開発した3nmプロセスの最新フラッグシップチップセット「Xring O1」を搭載。10コアCPUと16コアGPU、そして6コアNPUを備えており、AIを活用したクリエイティブ作業や音声認識、リアルタイム翻訳などでも非常に優れたパフォーマンスを発揮します。
RAMには最新DRAMである12GB /16GBのLPDDR5Tを採用。LPDDR5Xの最大速度8.5Gbpsと比べてデータ転送速度が約13%向上しているとのこと。
RAMには8GB/12GB LPDDR5X (※16GBモデルは LPDDR5T)を採用。LPDDR5Tは、LPDDR5Xの最大速度8.5Gbpsと比べてデータ転送速度が約13%向上しているとのこと。
ストレージは256GB / 512GB / 1TB UFS4.1を用意。マイクロSDカードの挿入には対応していません。
指紋認証(サイド)に対応しており、利便性は抜群。
Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4などの高速通信規格の数々にも対応。ただし、カードスロットを備えておらず、nanoSIMカードの挿入には対応していない点に注意してください。
前面に32MP(f/2.2)フロントカメラを搭載。背面には50MP(f/1.8)リアカメラを搭載。優れた写真撮影能力を備えており、オンライン授業やウェブ会議も問題なくこなせます。
そして10,610mAhの超大容量バッテリーを内蔵し、外出先でも長時間の連続使用が可能。120W有線急速充電をサポートするほか、7.5W有線逆充電にも対応。たった10分で約37%の充電が可能で、実用性は抜群です。
なお、別売の磁気接続式キーボードは、物理ショートカットキーや圧感タッチパッドを備えており、装着すればノートPCに近い使用環境を実現できます。WPSやCADといったPCソフトにも最適化されており、本格的な業務使用にも活用できる設計となっています。
「Xiaomi Pad 7S Pro 12.5」と「Xiaomi Pad 7 Ultra」の比較
2025年5月に発売された上位モデル「Xiaomi Pad 7 Ultra」と、今回発売される「Xiaomi Pad 7S Pro 12.5」とのスペック比較表は、以下の通りです。
| 項目 | Xiaomi Pad 7S Pro 12.5 | Xiaomi Pad 7 Ultra |
| カラー | パープル系、ブラック系、ブルー系、シルバー系 | グレー系、ブルー系 |
| OS | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) |
| ディスプレイ | 12.5インチ LCD | 14インチ AMOLED (コーニングゴリラガラス5) |
| 解像度 | 3200×2136 | 2136 x 3200 |
| リフレッシュレート | 最高144Hz | 最高120Hz |
| ピーク輝度 | 1,000nits | 1,600nits |
| CPU (SoC) | 玄戒 O1 10コア(最大3.4GHz) | 玄戒 O1 10コア(最大3.9GHz) |
| GPU | ARM Immortalis-G925 GPU 16コア | ARM Immortalis-G925 GPU 16コア |
| NPU | 44 TOPS 6コア | 44 TOPS 6コア |
| RAM | 8GB / 12GB LPDDR5X 16GB LPDDR5T |
12GB / 16GB LPDDR5T |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 | 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 |
| カメラ | フロント:32MP(f/2.2) リア:50MP(f/1.8) |
フロント:32MP(f/2.2) リア:50MP(f/1.8) |
| スピーカー | 6基(低音×4、中高音×2)Dolby Atmos対応 | 8基(低音×4、中高音×4)Dolby Atmos対応 |
| バッテリー | 10,610mAh(120W急速 / 7.5W逆充電) | 12,000mAh(120W急速 / 7.5W逆充電) |
| 認証機能 | 指紋認証(サイド) | 顔認証、指紋認証(サイド) |
| 搭載ポート | USB Type-C 3.2 Gen1 | USB Type-C 3.2 Gen2 |
| 通信規格 | Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4, LHDC 5 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC |
| SIMカード | 非対応 | 非対応 |
| マイクロSDカード | 非対応 | 非対応 |
| 本体サイズ | 279.1 x 192 x 5.8 mm | 305.8 x 207.5 x 5.1 mm |
| 本体重量 | 576g | 609g / 619g |
上表の通り、全体的なスペック自体は「Xiaomi Pad 7 Ultra」の方が勝っていますが、「Xiaomi Pad 7S Pro 12.5」に関しても、5万円ほど安価だとは思えないほど、十分に優れた構成となっています。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- Xiaomi Pad 7S Pro 12.5本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
▼120W対応の電源アダプタが付属。
『Xiaomi Pad 7S Pro 12.5』の外観
▼Xiaomi Pad 7S Pro 12.5の外観。12.5インチディスプレイを搭載した、スタイリッシュなデザイン。
▼前面中央には32MP(f/2.2)フロントカメラを搭載。
▼背面の様子。
▼背面には50MP(f/1.8)リアカメラを搭載。
▼別売りのキーボードを接続するための端子も用意されている。
背面は金属特有の鈍い光沢が見られ、手触りもサラサラして汚れも付着しづらく、高級感があります。
▼ベタベタ触っても、指紋や皮脂が目立ちづらく、常に綺麗な状態で使うことができます。
▼筐体重量は、実測で約590g。ややズッシリ感があるものの、12.5インチタブレットの中では一般的な重さです。
長時間持ち続けても腕が疲れづらいです。携行性は十分に優れていると言えます。
厚み5.8mmの超薄型ボディ
本体サイズは279.1 x 192 x 5.8 mmであり、薄型です。
カバンなどに入れて持ち運んでも邪魔にはならないでしょう。
▼一般的なスマホよりもやや薄く、実にスタイリッシュな印象を受けます。
インターフェース構成
続いてインターフェースについて紹介していきます。
▼右側面には音量調節ボタンに加えて、タッチペン装着用のマグネットポートが用意。
▼左側面の様子
▼上部の様子。電源ボタンおよびスピーカー穴が用意。なお、電源ボタンは指紋認証に対応しています。
▼電源ボタンによる指紋認証の様子
▼下部の様子。スピーカー穴に加えて、USB Type-C 3.2 Gen1ポートが用意。
以上の通り、薄型の筐体に最低限のポート類のみが搭載されたインターフェース構成となっている。
上下に計6基のスピーカー(低音×4+中高音×2)を内蔵。Dolby Atmosによる立体音響により、映像視聴やゲームプレイ時により没入感のある体験が可能となっています。
一方でカードスロットが用意されていないため、マイクロSDカードやSIMカードの挿入に対応していない点に注意が必要です。
『Xiaomi Pad 7S Pro 12.5』のAnTuTuベンチマークテスト結果
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみました。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
続きを見る
結果として、約244万点のスコアを記録しました。
上位互換機種である『Xiaomi Pad 7 Ultra』の約255万点にはわずかに及ばなかったものの、Androidタブレットの中でも最高クラスのスコア結果となりました!6万円台から購入できるタブレットの中でも最高クラスと言えます。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、『原神』などの激重ゲームアプリでも、最高画質設定で快適に遊ぶことのできる性能の高さです。仕事や動画視聴、ゲーミング用のタブレットを探している幅広い方にオススメできるウルトラハイエンドモデルとなっています。
ただ、よほど重い作業を行う予定がないのであれば、ややオーバースペック気味であるとも言えます。
▼これまでにレビューしたスマホ&タブレットのベンチマークスコア一覧はこちら
-
-
【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/11/19:ベンチマーク表に「Blackview ZENO 10」を追加しました。 2025/11/06:ベンチマーク表に「REDMI K90 Pro Max」を追加しました。 2 ...
続きを見る
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していきます!
3200×2136解像度・144Hzリフレッシュレートの美しい描画
Xiaomi Pad 7S Pro 12.5の大きな12.5インチ LCDは、ウェブサイト閲覧や動画視聴、ゲーミング、そしてペイント作業まで、あらゆる用途において優れたパフォーマンスを発揮してくれます。
3200×2136解像度、最高144Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることができます。
高解像度の大型ディスプレイでは、ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすいです。高リフレッシュレートのおかげでウェブサイトのページスクロールもなめらかで、ストレスなく閲覧できました。
▼ディスプレイの発色も良好。ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめます。
ベゼル幅(非表示領域の幅)は約8.5mmほどと比較的薄いため、画面占有率が高まり、映像への没入感を高めることに成功しています。
映像コンテンツ視聴をメイン目的にタブレットの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能でしょう!
▼設定にて「Super resolution」「AI HDR enhancement」「MEMC」などの画質向上項目も用意。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高538nitの明るさを得られました。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
| 明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
|---|---|
| 0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
| 150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
| 300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
| 500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
| 700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
| 1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
| 1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
| 2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
| 3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
直射日光の当たる日中の屋外では、やや画面の見づらさを感じるかもしれません。しかし、屋内や強い日差しの当たらない屋外では、十分に見やすい輝度を実現できています。
あらゆる作業を快適にこなせる
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証してみました。
ウェブブラウジングは非常に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することができました。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
▼高解像度ディスプレイでは、細かく小さな文字まで鮮明に描画されるため見やすいです。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能でした。
▼最高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することができる。
▼前述したように発色も実に良好。アニメから実写映画まで、満足度の高い映像体験が可能でした!
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、基本的なタブレット用途においては何の問題もなく快適に行うことができました。
ちなみに、当然のごとくWidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめます。
計6基のスピーカーによる高品質サウンド体験
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
▼音質確認の様子
計6基のステレオスピーカー内蔵 (低音×4、中高音×2) を内蔵しており、実際に洋楽ポップスやジャズを再生してみると、音圧が非常に強く、中高音域が非常にクリアに響き渡っていました。特に、ボーカルや楽器のディテールがしっかりと再現されており、音楽に没入しやすいです。
低音に関しては、ウーファー搭載スピーカーと比べるとさすがに少し物足りなさは感じるものの、本当にタブレット内蔵スピーカーなのかと疑うほど迫力のある音を再現できていました。特に動画視聴時やゲーミング時には満足度の高い体験が可能です。
個人的には、この価格帯のタブレットの中でも最高クラスの音質であると感じました。
なお、設定アプリにはサウンド効果の調整項目が用意されており、イコライザーのプリセット等を切り替えることができます。
▼「Dolby Atmos」と「Xiaomi Sound」の2種類からサウンドエフェクトの切り替えも可能。
優れたカメラ性能
本機に搭載されているカメラの性能について簡単に確認しました。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
32MP(f/2.2)フロントカメラに関して、画質は実に良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができています。発色も自然で肉眼で見た場合に近く、激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもありませんでした。
自撮りだけでなく、ウェブ会議や授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質です。
▼(参考)フロントカメラで録画した動画
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(4倍)
▼屋外撮影(10倍)
50MP(f/1.8)の高精細リアカメラを搭載していることもあり、空気感が感じられるほど、非常に鮮明な写真を撮影できた。さすがに10倍までズームすると画像がやや粗くなるものの、3~4倍ズーム程度であれば十分にクリアな遠景を撮影できました。
▼(参考)リアカメラで録画した動画
発色もフロントカメラ以上に良好であり、旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質となっています。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することができました!
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じません。
▼処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきは一切感じませんでした。
▼フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていました。
▼マインクラフトプレイの様子
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能でした。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作でゲームを楽しめるでしょう!
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定の『ウルトラHDR』を選択できました。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみましたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはまったく生じず、終始快適なゲームプレイが可能でした。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画されます。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはありませんでした。
滑らかな描画で鮮明なゲームプレイが可能。大きめの12.5インチ画面と鮮明な描画のおかげで、遠方も索敵しやすく、仮想コントローラー上のボタン同士のマージンも広いため、余裕をもってタップ操作できます。
▼現時点で最高設定の『ウルトラHDR』の場合、フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていました。
▼PUBGプレイの様子
この通り、『PUBG』に関しても十分に満足度の高いゲームプレイが可能でした。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』ですが、本機では全く問題なくスムーズにプレイすることが可能です!
▼画質設定はデフォルト状態で "High(高)" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "Highest(最高)" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼ゲーミングPC並みの高品質グラフィック&高リフレッシュレートで原神を遊べます。
▼激しく動いた場合でもカクつきや操作遅延を感じることはほとんどありませんでした。
▼ "最高" 画質設定でも、60fps前後安定のスムーズなパフォーマンスで原神をプレイすることができます。
▼原神プレイの様子
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、ほとんどのゲームアプリがスムーズに動作するでしょう。ゲーミングタブレットとしての運用に適しています!
ゲーミング向け機能が充実
ゲームアプリプレイ時に、ディスプレイ端を中央に向けてスワイプすることで、ゲーミング用のツールウィンドウを表示できます。
▼パフォーマンスの切り替えから、画面録画、ボイスチェンジャーなど、ゲーミングに関する様々な便利機能を利用することが可能です。
▼パフォーマンスに関する詳細な設定も可能。
本気でゲーミングを楽しみたい方にとっても、役立つ機能が豊富に搭載されたタブレットとなっています。
発熱に要注意
ただし、本製品を高負荷状態で連続使用した際に、筐体背面が熱をもつことがありました。
▼エアコンがあまり効かない部屋でベンチマークテストを回した場合、発熱注意の表示が出現したことも。
そのため、もし本製品で長時間の高負荷ゲーミングを予定しているのであれば、冷却ファンなどの発熱対策を用意しておくことをオススメします。
長時間使用できる10,610mAh大容量バッテリー
本製品には10,610mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、長時間の連続利用が可能です。
実際に満充電の状態から5時間ほど処理の重いゲームアプリを連続して遊んでみたところ、40%ほどしかバッテリーが減っておらず、1日以上持続可能な充電残量を残していました。
▼バッテリーセーバーモードに変更することで、より長時間の連続使用が可能となります。
普通にタブレットを利用する分には、1~2日ほど充電ケーブルに接続しなくても問題ないでしょう。
また、本製品は120Wの高速有線充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点も嬉しいです。実際に30分も充電すれば、1日中使えるだけのバッテリーを回復できました。
そして7.5W有線逆充電をサポートしているため、モバイルバッテリー代わりとして、他のデバイスに給電することも可能です。
まとめ:『Xiaomi Pad 7S Pro 12.5』の良かった点・悪かった点
今回紹介した『Xiaomi Pad 7S Pro 12.5』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- AnTuTu約244万点の非常に優れた性能
- 3200×2136解像度・144Hzの鮮明かつ滑らかな描画
- Dolby Atmos対応・6基の高性能スピーカー搭載
- 優れたカメラ性能
- 大容量バッテリー&超高速充電サポート
- 薄型軽量ボディ
- ゲーミング支援機能が豊富
- 高級感のある外装仕上げ
悪かった点
- 高負荷状態では本体背面が熱を持ちやすい(冷却対策推奨)
- SIMカード非対応
- microSDカード非対応
以上の通り、上位モデル「Xiaomi Pad 7 Ultra」に比べて価格を抑えつつも、性能・機能・デザインのいずれも妥協のない仕上がりとなった、非常に完成度の高いハイエンドタブレットです。
高リフレッシュレートの大画面液晶、計6基のDolby Atmos対応スピーカー、AI処理にも対応した高性能チップ、そして原神などの重量級ゲームすら快適にこなす処理能力など、6万円台から購入できるとは思えないほどの構成です。
もちろん、SIMやmicroSDカード非対応、長時間の高負荷使用時の発熱など、いくつかの弱点もありますが、それを差し引いても、価格以上のパフォーマンスを提供してくれる一台だと感じられました。
動画視聴やゲーム用途はもちろん、イラスト制作や業務活用まで、幅広いニーズに応えることができる万能タブレットを探している方にとって、本機は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
価格と性能のバランスを重視するすべての方に、自信を持っておすすめできる1台です!
▼こちらの記事もオススメ
-
-
『Xiaomi Pad 7 Ultra』レビュー、Xring O1搭載でAnTuTu255万点超え、5.1mm極薄の次世代タブレット
2025年5月22日(木)、中国のXiaomi(シャオミ)社は、同ブランドの最新タブレット『Xiaomi Pad 7 Ultra』を中国国内向けに発表した。 5月22日より既に販売が開始されており、公 ...
続きを見る
-
-
『REDMI K80 Ultra』レビュー!5万円台でAnTuTu276万点、144Hzゲーミングも余裕のコスパモンスター
2025年6月26日(木)、中国のXiaomi(シャオミ)社は、同ブランドの最新タブレット『REDMI K80 Ultra』を中国国内向けに発表しました! 6月26日より既に販売が開始されており、公式 ...
続きを見る



















































































































