1MORE Q21のイヤホン本体および充電ケース
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イヤホン・スピーカー ガジェットレビュー

1MORE Q21 実機レビュー!4千円台でLDAC対応&ANC搭載の高音質ワイヤレスイヤホン

2025-09-20

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

イヤホンやヘッドホンなどの音響デバイスを数多く手掛ける1MORE(ワンモア)から、2025年9月、最新ワイヤレスイヤホンの『1MORE Q21』が登場しました。

通常販売価格は4,980円(税込)ですが、不定期に配布される割引クーポンを利用すれば、4,000円前後で購入できます。

12mmチタンドライバーHi-Res Wireless認証により、低音の迫力と高音の繊細さを両立した高解像度サウンドを楽しめる完全ワイヤレスイヤホンです。

最大22時間再生と急速充電に対応し、日常使いから外出先まで安心。軽量かつIPX5防水仕様で、通勤・通学からワークアウトまで幅広く活躍する万能モデルです。

こんな方におすすめ!

  • リーズナブルな価格で高音質な音楽を楽しみたい方
  • 移動中や外出先で集中したい方
  • 仕事や学習で複数デバイスを使う方

1MORE Q21のイヤホン本体を手のひらに載せている

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。

『1MORE Q21』のスペック・仕様表

1MORE Q21

ブランド 1MORE
モデル名 1MORE TWS Earphone Q21
カラー ブラック、ホワイト
防水仕様 IPX5
対応通信規格 Bluetooth 5.4
周波数応答 20Hz~40kHz
タイプ カナル型
ドライバー 大口径12mmチタンコーティングドライバー
対応コーデック LDAC
バッテリー容量 イヤホン:35mAh
ケース:500mAh
連続使用時間 ANCオン:約4時間(イヤホン)+ 16時間(充電ケース)
ANCオフ:約5.5時間(イヤホン)+ 22時間(充電ケース)
充電時間 イヤホンのみ:約90分
ケースのみ:約120分
急速充電 対応
充電端子 Type-C
対応アプリ 1MORE
マルチポイント接続 対応(最大2台まで)
マイク AIデュアルマイク搭載
イヤホン重量(単体) 公称値:4.1g
実測値:約4.50g

※参照元:1MORE公式サイト(1MORE Q21商品ページ)

『1MORE Q21』のパッケージ内容

▼外箱の様子

1MORE Q21の外箱

1MORE Q21の箱を開けた

▼内容物をすべて取り出した様子

1MORE Q21のパッケージ付属品一式

内容物一覧

  • イヤホン本体(左右)
  • 充電ケース
  • ユーザーマニュアル
  • 予備イヤーチップ×2セット

今回のレビューではホワイト色を使用しています。

サイズの異なる予備イヤーチップが付属しており、耳穴の大きさに合わせて交換できます。

1MORE Q21の予備イヤーチップ

持ち運びやすいコンパクト充電ケース

パッケージには、収納とイヤホンの充電器を兼ねた充電ケースが付属します。Type-C有線充電に対応。ワイヤレス充電には非対応です。

▼充電ケースの外観。丸みを帯びた可愛らしいデザイン。

1MORE Q21の充電ケース(正面アングル)

1MORE Q21の充電ケース(背面アングル)

充電ケースは手のひらに収まるほどのコンパクトサイズ。手触りはサラサラしており、指紋や皮脂汚れが目立ちづらいです。

1MORE Q21の充電ケースを手に持っている

ケース&イヤホン込みの総重量は、実測で約42gと非常に軽量。

1MORE Q21の重量を計量している

厚みも薄く、ズボンのポケットなどに入れても支障なく持ち運べます。

1MORE Q21を指で掴んでいる(正面アングル)

1MORE Q21を指で掴んでいる(側面アングル)

ケース下部には充電用Type-Cポートペアリングボタンが用意。

1MORE Q21のType-Cポート

ケースのフタをパカっと開けると、両耳のイヤホンがスッポリ収まっています。

1MORE Q21のフタを開いた状態

このように、充電ケース自体は無駄のないシンプルなデザインとなっています。

軽量で長時間の装着に適したカナル型イヤホン

1MORE Q21の充電ケースからイヤホンを取り出した様子

イヤホン本体はシンプルなカナル型デザイン。

1MORE Q21のイヤホン外観(外側アングル)

1MORE Q21のイヤホン外観(内側アングル)

イヤホン単体は、実測で約4.5gと非常に軽量。

1MORE Q21のイヤホン単体を計量している

イヤーチップは、付属の交換用チップと簡単に付け替えることが可能。

1MORE Q21のイヤホン単体を指で摘まんでいる(スピーカー穴側アングル)

1MORE Q21のイヤホン単体を指で摘まんでいる(内側アングル)

側面にはタッチ式の操作パネルを内蔵。左右イヤホンのタッチパネルを利用して、各機能へ瞬時にアクセスできます。

1MORE Q21のイヤホン単体を指で摘まんでいる(側面アングル)

このように、見た目的にもサイズ的にも、オーソドックスなカナル型イヤホンとなっています。イヤホンは特に軽量なため、長時間の装着に適していると言えます。

1MORE Q21の接続方法(ペアリング手順)

『1MORE Q21』はBluetooth 5.4によるワイヤレス接続に対応しており、接続(ペアリング)方法はいたってシンプル。

充電ケース下部のペアリングボタンを長押しするとインジケーターが点滅し、すぐにペアリングスタンバイ状態となります。

1MORE Q21のイヤホンが充電ケースに収まった状態

するとデバイス側で "1MORE Q21" が表示されるので、選択することで接続(ペアリング)が完了します。

1MORE Q21のデバイス接続画面

わずか2ステップで接続が完了。

次回以降は、ケースのフタを開くだけで自動的に接続されるようになるため、この手のデバイスの扱いが苦手な方でも、全く問題なく使用することができるでしょう。

使い終わった際は、チャージケースに収納することでBluetooth接続が自動的に解除され、充電が開始されます。

一連の使用の流れが非常にスムーズなため、日常の中でストレスなく自然に使用し続けることが可能です。

ちなみに、ペアリング後にどちらか片方のイヤホンだけ取り出すことで、片耳接続(モノラルモード)で使用することができます。

専用アプリのインストールを推奨

ちなみに、本製品にはiOS・Android対応の公式アプリ(無料)が用意されており、デバイスにインストールしておくことで様々な調節を行うことが可能だ。

▼公式アプリ『1MORE』

1MORE

1MORE
開発元:1MORE Acoustic Technology(Shenzhen) Co., Ltd
無料
posted withアプリーチ

スマホにイヤホンを接続した後、アプリを起動すると接続中のデバイスが自動で認識されます。

▼アプリのメイン画面。イヤホンの充電残量や接続状態、音質に関する各種パラメータの調節などを行うことが可能。

アプリのメイン画面

EQ(イコライザー)プリセットの変更など、用途に応じてカスタマイズすることが可能。初めて使用するイヤホンの部品をなじませる「スマートバーンイン」機能も用意されています。

その他、ファームウェアのアップデートも可能。アプリを利用して、柔軟な使い方が出来る点も本製品の魅力の1つです。

本製品を利用する際はアプリのインストールをオススメします。

軽量で快適なフィット感

1MORE Q21を装着した右耳

イヤホンは約4.5gと非常に軽量なため、長時間装着しても耳への負担が少ないと感じられました。通勤の約1.5時間のあいだ装着し続けても、耳が痛くなることはありませんでした。

計3種類用意されているイヤーチップは耳の形にしっかりフィットするよう設計されており、密着感がありながらも圧迫感は少なめ。適度に耳穴に収まるので、遮音性と安定感のバランスが取れています。

運動中に軽く頭を振っても外れにくく、またIPX5防水に対応しているため、筋トレなどのワークアウト用途にも安心して使えます(さすがにランニングなどの激しい動きでは外れてしまいますが)。

装着感に関して、本機で不満を感じることはありませんでした。

低音と高音を両立したバランスの良いサウンド

1MORE Q21を装着した左耳

1MORE Q21は12mmチタンドライバーを採用しており、これはワイヤレスイヤホンとしては大口径クラスのサイズ感です。そのため、低音域は厚みと迫力がありつつ、締まりのある鳴り方を楽しむことができ、ポップスやEDMのリズムをしっかりと支えてくれます。

中音域はボーカルが前に出るクリアな表現で、声の質感や楽器の音色がバランスよく再現されていました。高音域に関しても、チタンコーティング振動板ならではの繊細さと伸びが感じられ、弦楽器やシンバルの響きもシャープです。

さらに、Hi-Res Wireless認証LDAC対応により、最大990kbpsの高ビットレート再生が可能。前モデルQ20に比べて情報量が大幅に向上しており、ワイヤレスながら有線に近い解像感を実現。クラシックやジャズなど、細部の表現が重要なジャンルでも満足できる仕上がりとなっています。

総じて、Q21は低音の迫力と高音の繊細さを両立したバランスの良いサウンドを実現しており、ジャンルを問わず幅広く楽しめる高音質イヤホンと言えます。この価格帯のワイヤレスイヤホンの中では、個人的にトップクラスの音質だと感じました。

同楽曲でも異なるサウンド体験を提供するEQプリセット

本製品にはプリセットEQ(イコライザー)が用意されており、公式アプリより切り替えられます。

プリセットEQ(イコライザー)

プリセットEQでは、低音抑制や低音強調、ポップ、クラシックなど、視聴する音楽種別に最適なサウンド環境をワンタッチで実現できます。

選択するプリセットによって全く異なる傾向のサウンドを楽しむことが可能。しかも微々たる違いではなく、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、各プリセットが差別化されていました。

音響にあまり詳しくない方にとって、イコライザーをイジるのは敷居が高いですが、このようにプリセットがいくつも用意されているおかげで、音の変化を気軽に楽しめるのは便利な機能であると感じました。

1MORE Q21の音漏れ検証

1MORE Q21はカナル型で密閉性が高いため、音漏れは最小限に抑えられています。実際に低音と高音が入り乱れるEDM楽曲でテストしたところ、ボリュームを80%以上に上げると高音や低音の響きによってわずかに音漏れを感じる場面はありましたが、周囲が騒がしい環境ではほとんど気にならないレベルでした。

一方で、70%以下の音量であれば音漏れはほぼ無く、静かな図書館や公共交通機関でも安心して使える印象です。大音量派の方は注意が必要ですが、一般的なリスニング用途では音漏れの心配は少ないと言えます。

ノイズキャンセリング&外音取り込み機能が用意

本機にはノイズキャンセリング&外音取り込み機能が用意されており、アプリ上(もしくはイヤホンタッチ操作)で切り替えることができます。

ノイズキャンセリング&外音取り込み機能の切り替え画面

まずノイズキャンセリングについて。電車内やカフェなどの環境音をしっかり抑え、音楽に没入できる静けさを作り出すことができていました。空調音や人の話し声なども効果的に低減されるため、集中して作業や学習をしたいときに非常に有効だと感じます。

ただし、AirPodsなどのハイエンド機と比べると、ノイズキャンセリングの強度はやや劣ります。完全な無音を期待しすぎない方がよいでしょう。

そして外音取り込みモードについて。周囲の音をマイクで取り込みつつ音楽を再生できる機能であり、イヤホンを装着したまま屋外でジョギングしたり、駅・空港などのアナウンスを聞きたいときに便利です。人の声も比較的自然に聞こえるため、会話をしながら音楽を流すことも可能です。

快適な通話性能

本製品にはAIデュアルマイクが内蔵されており、これ一台でハンズフリー通話を行うことができます。

実際にLINEやSkype通話時に利用してみましたが、周囲のノイズをシャットアウトして使用者の声のみを明瞭に届けることができました。

ワンタッチで様々な操作が可能

本製品では、両耳イヤホンの側面をタップすることで、様々な機能にアクセスできます。

1MORE Q21を装着した左耳をタッチしている

タッチした際の機能は、アプリより自由にカスタマイズ可能。

▼タップ、ダブルタップに分けて、異なる機能を割り当てられます。

タッチ機能のカスタマイズ画面

▼曲送り/戻し、ボリューム調整、音楽再生/停止など、好みの機能を割り当てることができます。

タッチ操作に割り当てる機能一覧

これらの機能をうまく活用することで、より快適に本製品を活用できるでしょう。

バッテリー持続時間はやや短め

充電中の1MORE Q21ケース

本製品のバッテリー持続時間について、イヤホン単体ではANCオンで約4時間、ANCオフで約5.5時間、ケース併用で合計最大22時間とされています。

実際にイヤホンを使用したところ、イヤホン単体では計4時間半ほど、ケース併用で20時間未満のバッテリー持ちでした。

この価格帯のワイヤレスイヤホンは30時間以上持続するモデルも珍しくないため、それらと比べるとバッテリー持続時間はやや短めであると言えます。

幸い、充電ケースは急速充電に対応しており、1時間ほどで十分なバッテリーを回復できます。しかし充電できない外出先では、必要ない時にはできるだけANC・外音取り込み機能をオフにするといった対策が必要になるかもしれません。

『1MORE Q21』の良かった点・悪かった点

1MORE Q21

『1MORE Q21』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。

良かった点

  • シンプルかつスタイリッシュなデザイン
  • 12mmチタンドライバー+Hi-Res Wireless、LDAC対応の高音質
  • 約4.5gの軽量本体&IPX5防水で長時間装着に適した設計
  • 専用アプリでEQプリセットやタッチ操作の調整が可能
  • AIデュアルマイクで通話がクリア
  • 密閉性が高く音漏れが少ない(~70%音量目安)

悪かった点

  • ANC強度はハイエンド(AirPods等)より一歩劣る
  • ワイヤレス充電非対応
  • バッテリー持ちが、同価格帯の他モデルと比べてやや短め

よくある質問(FAQ)

読者さん
Q連続再生時間はどのくらい?

Aイヤホン単体ではANCオンで約4時間、ANCオフで約5.5時間使用できます。充電ケースを併用すれば最大22時間再生が可能です。
TikGadget

読者さん
Qノイズキャンセリング性能は強力?

AANCにより通勤電車やカフェの雑音を効果的に低減します。ただし、AirPods Proなどのハイエンド機と比べると強度は控えめで、完全な無音環境を期待するのは避けた方が良いでしょう
TikGadget

読者さん
Q複数のデバイスに同時接続できる?

Aはい。Bluetooth 5.4に対応し、スマホとPCなど2台のデバイスを同時に接続でき、シームレスに切り替えられます。ただし、2デバイスのサウンドを同時再生することはできず、後から再生した方の音が優先されます。
TikGadget

総評:コストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホン

1MORE Q21のイヤホン本体および充電ケース

1MORE Q21は、4,000円前後というリーズナブルな価格帯ながら、12mmチタンドライバー+Hi-Res Wireless、LDAC対応による高解像度サウンドを実現した、コストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。

低音の厚みと高音の繊細さをしっかり両立しており、音質面では価格以上の満足感が得られました。

また、ANCと外音取り込みの両機能を搭載し、通勤電車やカフェでの没入感、屋外での安全性をしっかりサポート。さらに約4.5gの軽量設計、IPX5防水、マルチポイント接続といった実用性を備えており、幅広いシーンで活用できる汎用性の高さを備えています

一方で、イヤホン単体の再生時間がやや短め、ANC強度はハイエンド機に劣るなどの弱点もあります。しかし、価格を考えれば欠点を大きく上回るメリットがあります。

初めてのワイヤレスイヤホンや、コスパ重視で高音質を楽しみたい方におすすめできるモデルです。

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