イヤホンやヘッドホンなどの音響デバイスを数多く手掛ける1MORE(ワンモア)から、2025年9月、最新ワイヤレスイヤホンの『1MORE Q21』が登場しました。
通常販売価格は4,980円(税込)ですが、不定期に配布される割引クーポンを利用すれば、4,000円前後で購入できます。
12mmチタンドライバーとHi-Res Wireless認証により、低音の迫力と高音の繊細さを両立した高解像度サウンドを楽しめる完全ワイヤレスイヤホンです。
最大22時間再生と急速充電に対応し、日常使いから外出先まで安心。軽量かつIPX5防水仕様で、通勤・通学からワークアウトまで幅広く活躍する万能モデルです。
こんな方におすすめ!
- リーズナブルな価格で高音質な音楽を楽しみたい方
- 移動中や外出先で集中したい方
- 仕事や学習で複数デバイスを使う方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『1MORE Q21』のスペック・仕様表
| ブランド | 1MORE |
| モデル名 | 1MORE TWS Earphone Q21 |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| 防水仕様 | IPX5 |
| 対応通信規格 | Bluetooth 5.4 |
| 周波数応答 | 20Hz~40kHz |
| タイプ | カナル型 |
| ドライバー | 大口径12mmチタンコーティングドライバー |
| 対応コーデック | LDAC |
| バッテリー容量 | イヤホン:35mAh ケース:500mAh |
| 連続使用時間 | ANCオン:約4時間(イヤホン)+ 16時間(充電ケース) ANCオフ:約5.5時間(イヤホン)+ 22時間(充電ケース) |
| 充電時間 | イヤホンのみ:約90分 ケースのみ:約120分 |
| 急速充電 | 対応 |
| 充電端子 | Type-C |
| 対応アプリ | 1MORE |
| マルチポイント接続 | 対応(最大2台まで) |
| マイク | AIデュアルマイク搭載 |
| イヤホン重量(単体) | 公称値:4.1g 実測値:約4.50g |
※参照元:1MORE公式サイト(1MORE Q21商品ページ)
『1MORE Q21』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- イヤホン本体(左右)
- 充電ケース
- ユーザーマニュアル
- 予備イヤーチップ×2セット
今回のレビューではホワイト色を使用しています。
サイズの異なる予備イヤーチップが付属しており、耳穴の大きさに合わせて交換できます。
持ち運びやすいコンパクト充電ケース
パッケージには、収納とイヤホンの充電器を兼ねた充電ケースが付属します。Type-C有線充電に対応。ワイヤレス充電には非対応です。
▼充電ケースの外観。丸みを帯びた可愛らしいデザイン。
充電ケースは手のひらに収まるほどのコンパクトサイズ。手触りはサラサラしており、指紋や皮脂汚れが目立ちづらいです。
ケース&イヤホン込みの総重量は、実測で約42gと非常に軽量。
厚みも薄く、ズボンのポケットなどに入れても支障なく持ち運べます。
ケース下部には充電用Type-Cポートとペアリングボタンが用意。
ケースのフタをパカっと開けると、両耳のイヤホンがスッポリ収まっています。
このように、充電ケース自体は無駄のないシンプルなデザインとなっています。
軽量で長時間の装着に適したカナル型イヤホン
イヤホン本体はシンプルなカナル型デザイン。
イヤホン単体は、実測で約4.5gと非常に軽量。
イヤーチップは、付属の交換用チップと簡単に付け替えることが可能。
側面にはタッチ式の操作パネルを内蔵。左右イヤホンのタッチパネルを利用して、各機能へ瞬時にアクセスできます。
このように、見た目的にもサイズ的にも、オーソドックスなカナル型イヤホンとなっています。イヤホンは特に軽量なため、長時間の装着に適していると言えます。
1MORE Q21の接続方法(ペアリング手順)
『1MORE Q21』はBluetooth 5.4によるワイヤレス接続に対応しており、接続(ペアリング)方法はいたってシンプル。
充電ケース下部のペアリングボタンを長押しするとインジケーターが点滅し、すぐにペアリングスタンバイ状態となります。
するとデバイス側で "1MORE Q21" が表示されるので、選択することで接続(ペアリング)が完了します。
わずか2ステップで接続が完了。
次回以降は、ケースのフタを開くだけで自動的に接続されるようになるため、この手のデバイスの扱いが苦手な方でも、全く問題なく使用することができるでしょう。
使い終わった際は、チャージケースに収納することでBluetooth接続が自動的に解除され、充電が開始されます。
一連の使用の流れが非常にスムーズなため、日常の中でストレスなく自然に使用し続けることが可能です。
ちなみに、ペアリング後にどちらか片方のイヤホンだけ取り出すことで、片耳接続(モノラルモード)で使用することができます。
専用アプリのインストールを推奨
ちなみに、本製品にはiOS・Android対応の公式アプリ(無料)が用意されており、デバイスにインストールしておくことで様々な調節を行うことが可能だ。
▼公式アプリ『1MORE』
![]()
スマホにイヤホンを接続した後、アプリを起動すると接続中のデバイスが自動で認識されます。
▼アプリのメイン画面。イヤホンの充電残量や接続状態、音質に関する各種パラメータの調節などを行うことが可能。
EQ(イコライザー)プリセットの変更など、用途に応じてカスタマイズすることが可能。初めて使用するイヤホンの部品をなじませる「スマートバーンイン」機能も用意されています。
その他、ファームウェアのアップデートも可能。アプリを利用して、柔軟な使い方が出来る点も本製品の魅力の1つです。
本製品を利用する際はアプリのインストールをオススメします。
軽量で快適なフィット感
イヤホンは約4.5gと非常に軽量なため、長時間装着しても耳への負担が少ないと感じられました。通勤の約1.5時間のあいだ装着し続けても、耳が痛くなることはありませんでした。
計3種類用意されているイヤーチップは耳の形にしっかりフィットするよう設計されており、密着感がありながらも圧迫感は少なめ。適度に耳穴に収まるので、遮音性と安定感のバランスが取れています。
運動中に軽く頭を振っても外れにくく、またIPX5防水に対応しているため、筋トレなどのワークアウト用途にも安心して使えます(さすがにランニングなどの激しい動きでは外れてしまいますが)。
装着感に関して、本機で不満を感じることはありませんでした。
低音と高音を両立したバランスの良いサウンド
1MORE Q21は12mmチタンドライバーを採用しており、これはワイヤレスイヤホンとしては大口径クラスのサイズ感です。そのため、低音域は厚みと迫力がありつつ、締まりのある鳴り方を楽しむことができ、ポップスやEDMのリズムをしっかりと支えてくれます。
中音域はボーカルが前に出るクリアな表現で、声の質感や楽器の音色がバランスよく再現されていました。高音域に関しても、チタンコーティング振動板ならではの繊細さと伸びが感じられ、弦楽器やシンバルの響きもシャープです。
さらに、Hi-Res Wireless認証とLDAC対応により、最大990kbpsの高ビットレート再生が可能。前モデルQ20に比べて情報量が大幅に向上しており、ワイヤレスながら有線に近い解像感を実現。クラシックやジャズなど、細部の表現が重要なジャンルでも満足できる仕上がりとなっています。
総じて、Q21は低音の迫力と高音の繊細さを両立したバランスの良いサウンドを実現しており、ジャンルを問わず幅広く楽しめる高音質イヤホンと言えます。この価格帯のワイヤレスイヤホンの中では、個人的にトップクラスの音質だと感じました。
同楽曲でも異なるサウンド体験を提供するEQプリセット
本製品にはプリセットEQ(イコライザー)が用意されており、公式アプリより切り替えられます。
プリセットEQでは、低音抑制や低音強調、ポップ、クラシックなど、視聴する音楽種別に最適なサウンド環境をワンタッチで実現できます。
選択するプリセットによって全く異なる傾向のサウンドを楽しむことが可能。しかも微々たる違いではなく、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、各プリセットが差別化されていました。
音響にあまり詳しくない方にとって、イコライザーをイジるのは敷居が高いですが、このようにプリセットがいくつも用意されているおかげで、音の変化を気軽に楽しめるのは便利な機能であると感じました。
1MORE Q21の音漏れ検証
1MORE Q21はカナル型で密閉性が高いため、音漏れは最小限に抑えられています。実際に低音と高音が入り乱れるEDM楽曲でテストしたところ、ボリュームを80%以上に上げると高音や低音の響きによってわずかに音漏れを感じる場面はありましたが、周囲が騒がしい環境ではほとんど気にならないレベルでした。
一方で、70%以下の音量であれば音漏れはほぼ無く、静かな図書館や公共交通機関でも安心して使える印象です。大音量派の方は注意が必要ですが、一般的なリスニング用途では音漏れの心配は少ないと言えます。
ノイズキャンセリング&外音取り込み機能が用意
本機にはノイズキャンセリング&外音取り込み機能が用意されており、アプリ上(もしくはイヤホンタッチ操作)で切り替えることができます。
まずノイズキャンセリングについて。電車内やカフェなどの環境音をしっかり抑え、音楽に没入できる静けさを作り出すことができていました。空調音や人の話し声なども効果的に低減されるため、集中して作業や学習をしたいときに非常に有効だと感じます。
ただし、AirPodsなどのハイエンド機と比べると、ノイズキャンセリングの強度はやや劣ります。完全な無音を期待しすぎない方がよいでしょう。
そして外音取り込みモードについて。周囲の音をマイクで取り込みつつ音楽を再生できる機能であり、イヤホンを装着したまま屋外でジョギングしたり、駅・空港などのアナウンスを聞きたいときに便利です。人の声も比較的自然に聞こえるため、会話をしながら音楽を流すことも可能です。
快適な通話性能
本製品にはAIデュアルマイクが内蔵されており、これ一台でハンズフリー通話を行うことができます。
実際にLINEやSkype通話時に利用してみましたが、周囲のノイズをシャットアウトして使用者の声のみを明瞭に届けることができました。
ワンタッチで様々な操作が可能
本製品では、両耳イヤホンの側面をタップすることで、様々な機能にアクセスできます。
タッチした際の機能は、アプリより自由にカスタマイズ可能。
▼タップ、ダブルタップに分けて、異なる機能を割り当てられます。
▼曲送り/戻し、ボリューム調整、音楽再生/停止など、好みの機能を割り当てることができます。
これらの機能をうまく活用することで、より快適に本製品を活用できるでしょう。
バッテリー持続時間はやや短め
本製品のバッテリー持続時間について、イヤホン単体ではANCオンで約4時間、ANCオフで約5.5時間、ケース併用で合計最大22時間とされています。
実際にイヤホンを使用したところ、イヤホン単体では計4時間半ほど、ケース併用で20時間未満のバッテリー持ちでした。
この価格帯のワイヤレスイヤホンは30時間以上持続するモデルも珍しくないため、それらと比べるとバッテリー持続時間はやや短めであると言えます。
幸い、充電ケースは急速充電に対応しており、1時間ほどで十分なバッテリーを回復できます。しかし充電できない外出先では、必要ない時にはできるだけANC・外音取り込み機能をオフにするといった対策が必要になるかもしれません。
『1MORE Q21』の良かった点・悪かった点
『1MORE Q21』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- シンプルかつスタイリッシュなデザイン
- 12mmチタンドライバー+Hi-Res Wireless、LDAC対応の高音質
- 約4.5gの軽量本体&IPX5防水で長時間装着に適した設計
- 専用アプリでEQプリセットやタッチ操作の調整が可能
- AIデュアルマイクで通話がクリア
- 密閉性が高く音漏れが少ない(~70%音量目安)
悪かった点
- ANC強度はハイエンド(AirPods等)より一歩劣る
- ワイヤレス充電非対応
- バッテリー持ちが、同価格帯の他モデルと比べてやや短め
よくある質問(FAQ)



総評:コストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホン
1MORE Q21は、4,000円前後というリーズナブルな価格帯ながら、12mmチタンドライバー+Hi-Res Wireless、LDAC対応による高解像度サウンドを実現した、コストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。
低音の厚みと高音の繊細さをしっかり両立しており、音質面では価格以上の満足感が得られました。
また、ANCと外音取り込みの両機能を搭載し、通勤電車やカフェでの没入感、屋外での安全性をしっかりサポート。さらに約4.5gの軽量設計、IPX5防水、マルチポイント接続といった実用性を備えており、幅広いシーンで活用できる汎用性の高さを備えています。
一方で、イヤホン単体の再生時間がやや短め、ANC強度はハイエンド機に劣るなどの弱点もあります。しかし、価格を考えれば欠点を大きく上回るメリットがあります。
初めてのワイヤレスイヤホンや、コスパ重視で高音質を楽しみたい方におすすめできるモデルです。
▼こちらの記事もオススメ!
-
-
『1MORE SonoFlow Mini HQ20』レビュー、学習効率向上、音声フィードバック搭載の軽量ヘッドホン
イヤホンやヘッドホンなどの音響デバイスを数多く手掛ける1MORE(ワンモア)は、2025年5月16日(金)より、同ブランドの最新ヘッドホン『1MORE SonoFlow Mini HQ20』(以降、1 ...
続きを見る
-
-
『1MORE Open Earbuds S70』レビュー、過去最高レベルの音質を実現した、オープンイヤー型イヤホン
イヤホンを数多く手掛ける1MORE(ワンモア)は、2024年10月31日(木)より同ブランドの最新モデル『1MORE Open Earbuds S70』(以降、1MORE S70)の販売を開始した。A ...
続きを見る


































































