高性能なマイクやワイヤレスシステムを開発・製造するオーディオメーカーのBOYA(ボーヤ)から、同ブランド初となるAIレコーダー『BOYA Notra』が登場しました。
2026年2月5日に正式販売開始。通常価格は税込23,000円です。
対面会話・スマホ通話・Bluetoothイヤホン通話の3つの録音シーンに対応した、オールシナリオ型AIノートテイカーを謳っています。
デュアルMEMSマイクによる360°・最大10mの集音と、最大30dBのAIノイズリダクションにより、会議・授業・インタビューなどの環境でもクリアな音声を記録できます。
録音した音声はAIによって自動文字起こし・翻訳(最大140言語対応)され、要約・キーワード抽出・ToDo・マインドマップ化までワンタップで生成可能。
さらにポケットサイズの薄型マグネット設計で、スマホ背面に貼り付けてコンパクトに携行できます。64GBの大容量ストレージ(最大約8,000時間録音)を備え、ビジネスから学習、日常メモまで幅広く活用できる高機能AIボイスレコーダーです。
こんな方におすすめ!
- 会議・取材・授業などで、録音から文字起こし・要約までを一気に効率化したい方
- 多言語の会話や海外との打ち合わせが多く、高精度な翻訳・要点整理が必要な方
- 通話・対面・イヤホン通話まで1台でまとめて記録したい方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『BOYA Notra』のスペック・仕様表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | BOYA Notra |
| カラー | ブラック、シルバー、コスミックオレンジ、パープル |
| 録音モード | Ambient(環境音)/Phone Call(通話)/Bluetooth(Bluetooth通話) |
| マイク構成 | MEMSマイク×2+VPU×1 |
| 集音範囲 | 最大10m |
| ノイズ低減 | AIノイズリダクション(最大 -30dB) |
| 対応AIモデル | ChatGPT/Claude/Gemini/Grok(プランにより異なる) |
| 文字起こし・翻訳 | 140以上の言語に対応(プランにより上限が異なる) |
| 要約テンプレート | 60種類以上(プランにより利用可能数が異なる) |
| 内蔵ストレージ | 64GB(最大約8,000時間の録音を保存可能) |
| クラウド同期 | 無制限クラウドバックアップ(無料) |
| ファイル転送 | Bluetooth/Wi-Fi/USB-C |
| エクスポート形式 | MP3/WAV/TXT/DOCX/PDF/Markdown/JPEG |
| アプリ/Web | 対応(録音・文字起こしの確認、編集、整理など) |
| テキスト編集 | 対応 |
| 音声インポート | 対応 |
| マグネット装着 | 対応(MagSafe互換) |
| 連続録音 | 最大24時間 |
| スタンバイ | 最大365日 |
| 充電 | USB-C(フル充電:約2時間) |
| 本体サイズ | 63×63×6.8mm |
| 本体重量 | 公称値:45g 実測値:44.51g |
『BOYA Notra』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- BOYA Notra本体
- マグネットリング
- ユーザーマニュアル
- USB-Cケーブル
マグネットリングが付属。MagSafe非対応スマホの背面に貼り付けることで、付属のマグネットケースをスマホ背面に装着して携行できるようになります。
BOYA Notraの外観
BOYA Notra本体のサイズは63×63×6.8mmと非常にコンパクトかつ薄型です。
カラーはブラック、シルバー、コスミックオレンジ、パープルの4種類展開。今回のレビューではブラック色を使用しています。
手のひらに収まるほどのサイズ感で、衣服のポケットに入れて持ち運んだり、スマホの背面に貼り付けて携行しても、邪魔に感じることはありません。
重量は実測で約44.51gと非常に軽量。
筐体は金属製でヒンヤリしており、サラサラとした手触り。見た目的にも質感的にも安っぽさは感じられません。
続いて、インターフェースについて見ていきます。
正面上部には、録音 / 環境録音 / 通話録音モード切替スイッチ、インジケータ、電源/録音ボタンが用意。
上部にはマイクアレイを搭載。
左側面にはUSB-Cポートを備えています。
デザイン自体はいたってシンプルです。最低限のインターフェース構成で、操作時に迷わず扱いやすいと感じました。
スマホ背面に貼り付けて携行可能
BOYA Notraは磁気吸着式で、MagSafe対応スマホの背面に貼り付けて携行できます。
また、付属のマグネットリング使用すれば、MagSafe非対応スマホでも貼り付けることが可能です。
磁石による吸着力は強いので、ちょっとやそっとの衝撃で落ちてしまうことはないでしょう。
▼本体が6.8mmと薄いため、背面に取り付けても少し出っ張るだけで、スマホ自体の携行性を損ねることはありません。
このようにスマホ背面に装着することで、普段から自然な感覚でBOYA Notraを持ち歩くことができます。
BOYA Notraの基本操作
BOYA Notraの基本的な扱い方はシンプルです。
まず、正面上部に用意された電源/録音ボタンを長押しすることで本体が起動します。
スイッチで録音 / 環境録音 / 通話録音の3種類のモードから好みのモードに切り替えます。
▼使用シーンや用途に応じてモードを切り替えることが可能。
あとは、1回振動するまで電源/録音ボタンを短押しすると録音を開始します。再度押すと録音が終了し、音声データが内部ストレージに保存されます。
アプリ連携で主要機能を利用可能
BOYA Notraは、専用アプリとBluetooth接続で簡単にペアリングでき、録音したデータをスムーズに同期できます。アプリに転送された音声は、AIによる高精度な文字起こしや翻訳、要約を行うことが可能。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
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初回接続時はアプリ画面の指示に従ってペアリングを完了させます。
アプリとペアリングすると、スマホからBOYA Notraを操作できるようになります。バッテリー残量もリアルタイムに把握可能。
▼アプリトップ画面
BOYA Notraアプリで利用できるおもな機能は以下の通りです。
| 機能名 | 端的な解説 |
| 録音ライブラリ管理 | 録音データを一覧で整理し、検索・並び替え・再生までまとめて管理 |
| AI文字起こし | 録音音声を自動でテキスト化し、後から見返しやすい形に変換 |
| 翻訳 | 書き起こしテキストを多言語に翻訳 |
| 要約 | 会話の要点を短くまとめる |
| キーワード抽出 | 重要語句を自動抽出 |
| テンプレート生成 | 60種以上のテンプレートで、議事録・ToDo・要点整理などを目的別のフォーマットに整形 |
| To-Do生成 | 会話内容からタスクを抽出し、次アクションを明確化 |
| マインドマップ生成 | 話の構造を可視化 |
| 話者識別 | 発言者を自動で区別 |
| テキスト編集 | 書き起こし結果の修正・追記 |
| クラウド同期(AWS) | 録音・テキストをクラウドへ同期 |
| エクスポート | MP3 / WAV / DOCX / PDF / TXT / Markdown / JPEG など複数形式で出力 |
| ASK AI | 録音ライブラリに対して質問し、要点や該当箇所を素早く引き出す ※2026年2月5日から利用開始予定 |
これらの機能を利用することで、おもに以下のような活用例が考えられます。
活用シーン例
- 会議・商談の議事録自動化
録音 → 文字起こし → 要約 → ToDo抽出までを自動化でき、議事録作成とタスク整理の時間を大幅に削減できる。 - 授業・セミナー・取材の内容整理
長時間の講義やインタビューをテキスト化し、要点・キーワード・マインドマップで構造的に振り返れる。 - 多言語コミュニケーションの記録と翻訳
海外との打ち合わせや多言語通話を録音・翻訳し、後から正確に内容確認・共有ができる。
メイン機能以外にも、設定画面ではマイクのゲイン値や感度を調節できるほか、アイドル時のシャットダウン時間を変更できます。
本格利用を開始するまえに、アプリ項目に一通り目を通しておくことをおすすめします。
実際に使ってみた感想(録音・文字起こし・AI要約・翻訳)
BOYA Notraの主要機能である「録音」「文字起こし」「AI要約」「翻訳」を実際に試してみました。
なお、BOYA Notraには「Starterプラン」が特典として付属しており、320分/月までの録音・文字起こし時間とAI機能(文字起こし・要約・マインドマップ・翻訳など) を無料で利用できます。
▼Starterプランの内容
追加課金なしで初日からAI文字起こしや翻訳機能を使える仕組みは、大きな魅力です。
▼より長時間利用できるProプラン / Ultimateも用意されています。
録音
BOYA Notraの電源を入れ、TEDの公演を録音しました。
なお、録音中に音声が文字としてリアルタイム表示される機能はなく、文字起こし結果は録音後にアプリ側で確認する仕様です。
▼録音の様子
▼BOYA Notraのマイクで拾った日本語音声(通常録音モード)
本機はデュアルMEMSマイクによる360°・最大10mの集音が可能です。
最大30dBのAIノイズリダクションにも対応していますが、実際に録音した音声はややくぐもった印象を受けました。
発言内容は十分に聞き取ることができ、内容把握には支障ありません。ただし、スマートフォンで直接録音した場合のようなクリアさを期待していると、やや物足りなさを感じる可能性があります。
録音データはBOYA Notraの内蔵ストレージに保存されるほか、クラウドストレージとの同期も可能。内蔵ストレージは64GBと大容量で、最大約8,000時間の録音を保存できるため、容量不足に悩む場面はほとんどないと思います。
▼録音データはMP3 / WAV形式での出力にも対応しています。
Bluetoothイヤホン録音にも対応
本機はBluetoothイヤホンでの通話やオンライン会議の音声も録音できるため、移動中やハンズフリー環境でも会話内容をそのまま記録できます。
スマホを手に持たずに通話している場合でも記録できるほか、オンライン打ち合わせや音声相談、語学レッスンの振り返りにもかなり便利だと感じました。
イヤホン経由のクリアな音声をベースに文字起こし・要約へ連携できるため、後からの内容整理もよりスムーズに行える印象です。
文字起こし
録音後、アプリ上で文字起こしを実行できます。
「自動生成」を選択すると、言語と内容をAIが分析し、最適なAIモデルを使って文字起こしできます。
「カスタム生成」では、文字起こしに用いるテンプレートやAIモデル、言語を指定できます。
▼2人以上の声が収録されている場合、"話者を分離" をオンにすると見返す際に便利です。
録音言語は140以上に対応(プランにより上限が異なります)。同一言語でも地方訛りに対応しており、どの国・地域を訪れても活用できる点は便利です。
AIモデルは主要なものを選択可能。迷った場合はひとまず "自動" で問題ありません。
そして、会議や通話、インタビューなどあらゆる場面に対応したテンプレートが用意。最適なテンプレートを選択することで、文字起こしや要約精度を上げることができます。
このような項目をいちいち選択するのが面倒な場合は、「自動生成」を選べば問題ありません。AIの認識精度が優れているため、自動で最適な言語、テンプレートを使用して文字起こししてくれます。
▼文字起こし画面(クリックで拡大)
録音データと比べた結果、音声認識(文字起こし)の精度は非常に高いと感じました。実際の発言と照らし合わせても、ほぼ発言通りに文字化されています。
文字起こしされた部分をタップすると、該当箇所の録音データを再生することも可能。
ほとんど修正が不要なため、会議で使用すれば議事録作成の手間を大幅に削減可能です。多人数の会話や雑音のある環境でも精度が落ちにくいのも大きな利点。
文字起こし機能は、十分に実用的な精度という印象です。
ただ、高度な専門用語が含まれる会話の場合は、正しく文字起こしされないことがあります。その場合は文字起こし文を手動で修正できます。
AI要約
長文になった文字起こしデータも、BOYA NotraのAI要約機能を利用すれば、要点を一目で把握できます。会議やインタビューなど、短時間で内容を整理したい場面で特に便利です。
▼要約内容(クリックで拡大)
全体の発言内容を基に、AIが自動的にタイトルを付けます。
そしてチャプターごとに内容を要約、必要に応じて今後取るべきアクションを箇条書きしてくれます。
議事録作成や情報共有の効率化に役立つのはもちろん、打ち合わせ後の振り返りや、学習用の講義要約などにも応用できるレベルだと感じました。
以上の通り、BOYA Notraは「録音」「文字起こし」に加えて「要約」まで一貫して行えるため、情報整理の時間を大幅に削減できます。
なお、要約と同時にマインドマップも生成されます。話題の流れや論点の関係性が視覚的に整理されるため、会話の全体図を把握しやすく、振り返りや共有資料の作成にも役立ちます。
翻訳
本機は文字起こしテキストの翻訳機能にも対応していますが、リリース直後の時点では要約部分のみ翻訳され、全文テキストは翻訳されないケースも確認できました。利用プランや今後のアップデートによって挙動が変わる可能性があります。
試しに英語の公演内容を録音・文字起こししてみました。
▼録音の様子
▼BOYA Notraのマイクで拾った英語音声(通常録音モード)
▼文字起こし内容。日本語以外の言語の場合でも、文字起こし精度は高いです。
しかし、言語翻訳で日本語を選択しても、レビュー時点では文字起こし内容の翻訳は行われませんでした。
代わりに、要約はすべて日本語で生成されます。
▼翻訳語の要約内容(クリックで拡大)
要約内容が翻訳されるだけでも、録音データの大まかな内容を十分に理解できます。
リアルタイム翻訳機能は搭載されていないため、本機を携帯翻訳機の代わりとして使うことはできません。
一方で、他言語話者が参加する会議や講義の内容を日本語で要約し、議事録の作成や内容理解に活用する用途であれば、十分実用的な翻訳精度だと感じました。
最大365日のスタンバイ維持が可能
本機は最大365日ものスタンバイに対応しており、日常的に持ち歩くAIレコーダーとしては非常に安心感があります。
常時カバンやポケットに入れていても待機状態で電池が大きく減ることはなく、「使いたいときに電源が切れていた」という事態を避けやすいのは大きなメリットだと感じました。
USB-C充電に対応している点も扱いやすく、逆充電(OTG給電)ならスマホから給電可能。バッテリー切れの心配を最小限にできます。
そして何より、連続録音も最大24時間に対応しているため、長時間の会議や講義、取材でもバッテリー残量を過度に気にしすぎることなく運用できます。
バッテリー運用については、スタンバイ時間・連続録音時間ともに十分で、全体的に完成度が高いと感じました。
『BOYA Notra』の良かった点・悪かった点
『BOYA Notra』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 軽量かつ薄型で携行性抜群
- スタイリッシュなデザイン
- スマホ背面に装着して持ち歩ける
- 操作がシンプルで扱いやすい
- 64GB内蔵+クラウド同期対応で保存容量に余裕がある
- Bluetoothイヤホン経由の会話も録音可能
- 文字起こし精度が高い
- AI要約・ToDo抽出・マインドマップ生成まで自動化
- バッテリー持ちが非常に良い
悪かった点
- 内蔵マイクの録音音質はややくぐもった傾向あり
- 録音中のリアルタイム文字表示(ライブ字幕)は非対応
- リアルタイム翻訳機としては使えない
- リリース時点で文字起こし内容の翻訳は非対応(今後対応の可能性アリ)
よくある質問(FAQ)



総評:文字起こしや議事録作成の手間から解放されたい人におすすめ
BOYA Notraは、録音だけでなく「文字起こし・要約・整理」までを一気に完結できる、実用性の高いAIレコーダーとなっています。
対面会話・通話・Bluetoothイヤホン通話の3シーンに対応しており、会議・取材・講義・オンライン打ち合わせなど、幅広い用途を一台でカバーできるのは、かなり便利です。
実際に試した限りでも、文字起こし精度とAI要約の完成度は高く、議事録作成や内容整理で十分な実用性を感じました。
一方で、リアルタイム字幕表示やリアルタイム翻訳には非対応なため、翻訳機としての運用には向きません。「記録+後処理AIツール」として捉えるのが適切だと思います。
とはいえ、小型・軽量で持ち歩きやすく、バッテリー持続力も優秀。AIによる時短効果は大きく、手動での文字起こしや議事録作成の手間から解放されたい人にとっては、十分に導入価値のあるデバイスだと感じました。
◎おすすめできる人
- 会議・授業・取材などの内容を正確に記録・整理したい人
- 文字起こしや議事録作成の手間を減らしたい人
- 多言語の会話を後から翻訳・要約したい人
▲おすすめできない人
- リアルタイム字幕や同時翻訳を求める人
- 録音音質を最優先したプロ用途ユーザー
- AI機能を使わず、単純な録音だけで十分な人
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