モバイルデバイスを手がけるLEADJOY(リードジョイ)から、有線/Bluetooth接続に対応したモバイルゲーミングコントローラー『LEADJOY Blade Plus』が登場しました。
記事執筆時点ではAliExpressにて41.75ドル(約6,500円)で販売中。将来的にはAmazonでも販売予定とのこと。
ホール効果スティック&トリガーを採用した高耐久設計と、最大215mmまで対応する伸縮式ボディを備えたモバイル向けゲーミングコントローラーです。
有線接続時は最大1000Hzの高速ポーリングレートに対応し、Bluetooth 5.3接続でも低遅延な操作が可能。さらに、6軸ジャイロセンサーや最大500段階制御のデュアル振動機能、専用アプリによる細かなカスタマイズにも対応し、スマホやタブレット、PC、Switchなどの携帯ゲーム機まで、幅広い環境で快適なゲームプレイを実現する一台です。
こんな方におすすめ!
- スマホ・タブレットで本格的なゲーム操作を求める方
- ドリフト耐性や操作精度を重視するゲーマー
- 1台で複数デバイスを使い分けたい方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『LEADJOY Blade Plus』のスペック・仕様表
| 製品名 | LEADJOY Blade Plus |
| 製品型番 | Blade Plus |
| 製品カテゴリ | 伸縮式ワイヤレスゲーミングコントローラー |
| 対応プラットフォーム | Switch / iOS / Android / PC / HarmonyOS(※PS / Xboxはリモート・クラウド用途想定) |
| 対応OS | iOS / Android / HarmonyOS 5.0以下 / Windows |
| 接続方式 | 有線 / Bluetooth 5.3 |
| Bluetoothポーリングレート | 最大125Hz |
| 有線ポーリングレート | 最大1000Hz |
| 対応端末幅 | 約95〜215mm(最大約9インチ級まで対応) |
| 本体サイズ | 約184 × 94.5 × 41.5 mm(収納時) |
| 本体重量 | 公称値:約149g 実測値:約153g |
| バッテリー容量 | 3.7V / 600mAh リチウムポリマーバッテリー |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 有線接続 | USB-C接続でPC対応 |
| アナログスティック | デュアルホール効果(Hall Effect)スティック |
| トリガー | 進化版ホール効果トリガー |
| 振動機能 | デュアル振動モーター(最大500段階制御) |
| センサー | 6軸ジャイロセンサー |
| ボタン | 静音シリコンボタン |
| キー割り当て | ABXY入れ替え対応 / カスタマイズ可能 |
| マクロ機能 | 対応(任意ボタンに設定可能) |
| 専用アプリ | スマホアプリ対応(ボタン設定・調整) |
| 連続使用時間 | 最大約30時間(振動OFF時) |
| 対応デバイス例 | スマートフォン / タブレット / iPad mini / PC / Switch |
| カラー | ブラック(画像確認ベース) |
| 付属品 | コントローラー本体、固定用クッション×3、取扱説明書、サービスカード |
※参照元:LEADJOY公式サイト(Blade Plus製品ページ)
『LEADJOY Blade Plus』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- LEADJOY Blade Plus本体
- ユーザーマニュアル
- 固定用クッション×3
- サービスカード
▼固定用クッションが付属。装着するデバイスに応じて最適なものに付け替えられます。
『LEADJOY Blade Plus』本体の外観
LEADJOY Blade Plusの本体サイズは約184 × 94.5 × 41.5 mmと、携行性に優れたコンパクトなサイズ感です。
高級感のある素材ではないものの、手触りはサラサラして心地よく、指紋・皮脂汚れも目立ちづらいので快適に使い続けられます。
重さは実測で約153.37gと、一般的なコントローラー(約230g)と比べるとかなり軽量。長時間手に持ち続けても疲れづらいです。
全体的に黒を基調としたデザイン。アナログスティックには水色とオレンジのアクセントカラーがあしらわれており、Switch 2のJoy-Con 2を彷彿とさせます。
▼Joy-Con 2と並べた様子
そして左右を引っ張ることでコントローラーを伸長でき、約95〜215mm(最大約9インチ級)までのデバイスに装着可能。スマホはもちろん、小型タブレットやSwitch2などの携帯ゲーム機にも装着できます。
なお、本体を伸長した状態では、中央の可動部にわずかなグラつきが感じられました。実際のプレイ中に操作性へ影響するレベルではありませんが、作り込みという点では価格相応と感じられる部分でもあります。
内側には固定用クッションが初期状態で装着されており、挟み込んだデバイスが滑ったり傷付くのを防ぎます。
クッションは簡単に脱着可能。付属クッションとも交換できます。
インターフェース構成
続いてコントローラーのインターフェース構成について見ていきます。
正面左側には、上から「-ボタン」「アナログスティック」「十字キー」「キャプチャーボタン」「ファンクションボタン」が用意。
正面右側には、上から「+ボタン」「ABXYボタン」「アナログスティック」「ホームボタン」「Cボタン」が用意。ホームボタンとCボタンが黒い点字表示で見えづらいので、白抜きにするなど改良を求めたいところ。
上部には「L1/L2ボタン」「R1/R2ボタン」が用意。
下部には「Type-Cポート」「ペアリングボタン」が用意。
そして「背面ボタン」も2つ用意。後述するアプリから好みのボタン機能を割り当てたり、マクロを設置するなど、多彩な活用方法が可能です。
以上の通り、コンパクトかつ軽量な筐体サイズながら、インターフェース構成は一般的なゲーミングコントローラー並みに充実しています。
幅広いデバイスを装着可能
本製品は約95〜215mm(最大約9インチ級)までのデバイスに装着可能です。内側に充電端子を備えていないためパススルー充電には非対応ですが、その分、デバイスの種類や給電ポートの位置を問わず装着できるため、装着自由度が高い点は大きなメリットといえます。
▼6.3インチスマホ(iPhone 16 Pro)に装着した様子
▼8.8インチタブレット(Lenovo Legion Y700 2023)に装着した様子
▼Switch2を装着した状態
ホームボタン+ABXYボタンの組み合わせで、接続モードを瞬時に切り替えられます。
| 操作 | 接続モード |
| ホームボタン + Aボタン (2秒) | Xbox Wireless Controller |
| ホームボタン + Bボタン (2秒) | Nintendo Switch / Switch 2 |
| ホームボタン + Xボタン (2秒) | DS4 (Android/iOSにも対応) |
| ホームボタン + Yボタン (2秒) | G-touch |
所有するiOS・Androidスマホ、小型タブレット、Switch2を装着してみましたが、いずれの場合でも問題なく装着することができました。内側の固定用クッションがほどよい摩擦を生み出しており、デバイスが自重で落下してしまうこともなくしっかりと固定されていました。
なお、Switch2のように給電ポートを長辺側に備えたデバイスであれば、コントローラーを装着したまま充電しつつゲームを楽しむことも可能です。
ゲームプレイ時の操作感を確認
有線接続、無線(Bluetooth)接続時の操作感について確認してみました。
有線接続時
USB Type-Cによる有線接続時は、入力のレスポンス(反応性)が非常に良好で、操作と画面反映のズレはほとんど感じられませんでした。最大1000Hzのポーリングレートに対応していることもあり、スティック操作やボタン入力が即座に反映されます。
特にFPSやアクションゲームでは、細かなエイム調整や素早い入力が求められる場面でも問題なく対応でき、モバイル向けコントローラーとしてはかなり安定した操作感といえます。
▼ゲームプレイの様子(有線接続)
有線ならではの安心感があり、遅延を極力抑えたい場合には有線接続が間違いなく最適でしょう。
無線(Bluetooth)接続時
Bluetooth接続時でも、操作遅延が気になる場面はほとんどありませんでした。一般的なモバイルゲームやアクション、RPGなどでは、入力の遅れを意識することなく快適にプレイできます。
高速な入力が求められるFPSでは、有線接続と比べて稀にわずかな応答の差を感じることはあるものの、実際のプレイに支障が出るレベルではなく、無線としては十分に優秀なレスポンスを実現できています。
▼ゲームプレイの様子(無線接続①)
▼ゲームプレイの様子(無線接続②)
コードレスで使える手軽さを考えると、日常的なプレイではBluetooth接続でも満足度は十分に高いでしょう。
軽快かつ確実な操作感
本機に搭載された入力ボタンは全体的に反応が良く、操作が素直に画面へ反映される印象です。
ホール効果方式を採用したアナログスティックは動きが滑らかで、倒し始めから細かな入力までコントロールしやすく、エイム調整や繊細な操作も安定して行うことができました。センター復帰も自然で、遊びや引っかかりを感じにくい点も好印象。
R2/L2トリガーは押し込み量に応じて入力が変化するアナログ仕様。軽すぎず重すぎないバランスのため、連続した操作でも指が疲れにくく、レースやアクション、FPS系の操作にも向いています。
ABXYボタンや十字キーも反応は良好。押下感はやや硬めですが、その分、誤入力が起きにくく、しっかりとした操作感が得られます。
背面ボタンは、コントローラーをしっかり握り込んだ際に指に干渉しづらい位置に設けられているため、プレイ中に誤操作を起こすことはありませんでした。
以上の通り、全体的に軽快さ・確実さ・ユーザビリティをバランスよく備えた操作感に仕上がっています。
公式アプリで詳細なカスタマイズが可能
iOS・Android向けアプリをインストールしたデバイスとペアリングすることで、コントローラーにか関する詳細なカスタマイズを行うことができます。
▼公式アプリ
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アプリでは、接続モードの変更やステップ精度・インジケーター明度の調整、各種キャリブレーションなどを行うことが可能。
また、キー・スティック・トリガー・バイブレーション・モーションコントロールに関する調整も可能。設定内容をプロファイルごとに保存して、手軽に切り替えることもできます。
設定項目が非常に充実しており、ボタン配置や感度などを調整することで、自分に合った操作環境を構築できます。
▼各ボタンには連射機能を割り当て可能。
▼背面ボタンを含むすべてのボタンに、マクロを設定できます。
この価格帯のモバイルコントローラーの中でも、カスタマイズ性はトップクラスだと感じました。
最大30時間持続するバッテリー
本機は600mAhのバッテリーを内蔵しており、Bluetooth接続で振動機能をオフにした状態なら、公称値で20〜30時間もの連続使用が可能となっています。
実際にBluetooth接続・振動オフ状態で使用してみましたが、連続使用が20時間を過ぎた時点でもまた25%ほどバッテリーが残っています。モバイルコントローラーとしては十分な持続力であり、外出先での長時間プレイでもバッテリー切れの心配を感じることはありませんでした。
有線接続時は給電しながらの利用になるため、バッテリー残量を気にする必要はありません。モバイル用途と据え置き用途の両方で柔軟に使える点も魅力です。
『LEADJOY Blade Plus』の良かった点・悪かった点
『LEADJOY Blade Plus』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 軽量かつ持ち運びやすいサイズ感
- 筐体に指紋や皮脂汚れが目立ちづらい
- 約95〜215mm対応で幅広いデバイスに装着可能
- 端子を備えておらず、デバイスの入力ポート位置に依らず装着可能
- 有線接続(最大1000Hz)はレスポンスが非常に良好
- Bluetooth接続でも遅延が少なく、普段使いのゲームなら十分に快適
- ホール効果スティック&トリガーで滑らか&安定した操作
- 公式アプリのカスタマイズ性が高い
- 長持ちするバッテリー
悪かった点
- 伸長時に中央の可動部へわずかなグラつきがある(筐体の造りはやや安っぽい)
- パススルー充電に非対応
- ホームボタン/Cボタンの視認性が低い(黒点字で見えづらい)
よくある質問(FAQ)



総評:非常に高コスパなモバイルコントローラー
LEADJOY Blade Plusは、操作精度・対応デバイスの幅・カスタマイズ性を高レベルで実現した、完成度の高いモバイル向けゲーミングコントローラーです。
ホール効果スティック&トリガーによる滑らかな操作感に加え、有線接続時は最大1000Hzの高速ポーリングレートに対応しており、モバイル向けモデルでありながら遅延を極力抑えた本格的なプレイが可能となっています。
また、約95〜215mmまで対応する伸縮式ボディにより、スマホから最大約9インチ級のタブレット、Switch 2まで装着可能な汎用性の高さも大きな魅力です。
公式アプリによるキー割り当てや感度調整、マクロ設定などのカスタマイズ性も充実しており、自分好みの操作環境を細かく追求できる点は、この価格帯のモバイルコントローラーの中でもトップクラスといえるでしょう。
一方で、伸長時の可動部にわずかなグラつきがある点や筐体の素材感など、作り込みの面では価格相応と感じられる部分もあります。しかし、実際のプレイに大きな支障が出るような欠点ではなく、総合的に見ればコストパフォーマンスは非常に高いと評価できます。
モバイルゲームをより快適かつ本格的に楽しみたい方や、一台で複数デバイスを使い分けたい方にとって、LEADJOY Blade Plusは間違いなく有力な選択肢となる一台です。
◎おすすめできる人
- スマホやSwitch 2で遅延の少ない本格操作を求める人
- 8〜9インチ級タブレットまで対応するモバイルコントローラーを探している人
- ボタン配置・感度・マクロなどを細かくカスタマイズしたい人
▲おすすめできない人
- パススルー充電対応を必須条件にしている人
- コントローラーに高級感を求める人
- Bluetoothでも競技レベルの完全無遅延を求める人
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