Huawei(ファーウェイ)は、最大21日間のロングバッテリーと高精細AMOLED大画面を備えた最新スマートウォッチ『HUAWEI WATCH GT 6』を販売しています。41mmと46mmの 2つのサイズモデルがラインナップされており、通常価格はいずれも税込33,880円です。
最大21日間使えるバッテリーと、屋外でも見やすい最大3000ニトの高輝度AMOLEDディスプレイを備えた、実用性重視のスマートウォッチです。5ATM+IP69の高い防水性能を備え、アウトドア環境での使用にも適しています。
位置測位に関しては、進化したヒマワリ型アンテナシステム+GNSSアルゴリズムにより、GPS精度がメーカー公称で約20%向上。ランニングやサイクリング、登山などでも安定した位置トラッキングが可能です。
コンディション管理では、HUAWEI TruSenseによる24時間モニタリングに加え、情緒(メンタル)モニタリングを搭載。心拍数や睡眠といった身体データだけでなく、精神面の変化傾向を振り返るための参考にもなります。
こんな方におすすめ!
- スマートウォッチ充電の手間を減らしたい方
- ランニング・サイクリング・登山など屋外スポーツを楽しむ方
- バイタル面だけでなくメンタル傾向も見える化したい方
今回、提携先より本製品(46mm版)を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『HUAWEI WATCH GT 6』のスペック・仕様表
| ブランド | Huawei(ファーウェイ) |
| モデル名 | HUAWEI WATCH GT 6 |
| サイズ展開 | 41mm / 46mm |
| カラー | ・41mm:パープル、ブラック、ホワイト ・46mm:グリーン、ブラック、グレー |
| 画面 | ・41mm:1.32インチ AMOLED ・46mm:1.47インチ AMOLED |
| 解像度/PPI | ・41mm:466 × 466 ピクセル、PPI 352 ・46mm:466 × 466 ピクセル、PPI 317 |
| ピーク輝度 | 約3,000nits |
| 内蔵センサー | 加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、光学式心拍センサー、気圧センサー、温度センサー、環境光センサー |
| 通信規格 | Bluetooth 6.0(BLE / BR / EDR) |
| GPS | 搭載(高精度GNSS・ヒマワリ型アンテナ) ・L1:GPS + GLONASS + GALILEO + BDS + QZSS ・L5:GPS + GALILEO + BDS +QZSS |
| 防水規格 | 5ATM+IP69 |
| 動作環境 | -20℃–+45℃ |
| 搭載OS | HarmonyOS |
| 対応OS | Android 9.0以降、iOS 13.0以降 |
| 対応アプリ | Huawei Health |
| マイク | 内蔵 |
| スピーカー | 内蔵 |
| 音声通話 | 対応 |
| FeliCa/NFC | 非対応 |
| サイズ | ・41mm:約41.3 mm × 約41.3 mm × 約9.99 mm ・46mm:約46 mm × 約46 mm × 約10.95 mm |
| 重量 | ・41mm:約37.5 g(ベルト含まず) ・46mm:約51.3 g(ベルト含まず) |
| ボディ素材 | ステンレススチール |
| ベルト色 | ・41mm:パープル、ブラック、ホワイト ・46mm:グリーン、ブラック、グレー |
| 手首サイズ | ・41mm:ホワイト/パープル:約120~約180 mm、ブラック:約120~約190 mm ・46mm:約140-約210 mm |
| ストラップ仕様 | クラシックピンバックル |
| バッテリー持続時間 | 41mm: ・通常使用で約14日間 ・ヘビーユースで約7日間 ・常時点灯機能使用時で約5日間 ・GPS連続使用時で約25時間 46mm: ・通常使用で約21日間 ・ヘビーユースで約12日間 ・常時点灯機能使用時で約7日間 ・GPS連続使用時で約40時間 |
※参照元:HUAWEI公式サイト(WATCH GT 6 製品ページ)
『WATCH GT 6』と『WATCH GT 6 Pro』のスペック比較
今回レビューする『WATCH GT 6』には、上位互換モデルの「WATCH GT 6 Pro」が存在しています。おもなスペックの違いは下表の通りです。
WATCH GT 6は「完成度の高い高コスパモデル」、WATCH GT 6 Proは「特殊用途にも応えるプレミアムモデル」といえるでしょう。多くの人にとってはGT 6で十分ですが、心電図(ECG)センサーやダイビング用途が必要なら、Proを選ぶ価値は十分にあります。
2モデルの選び方
- WATCH GT 6:高輝度画面と長時間バッテリーを活かし、日常使いからラン・サイクリングまでをコスパ良く楽しみたい人向け
- WATCH GT 6 Pro:心電図やダイビング対応など、より高度なコンディション管理・アウトドア機能を重視する人向け
『HUAWEI WATCH GT 6(46mm)』のパッケージ内容
▼外箱の様子。今回のレビューでは【46mm・グリーン色】を使用しています。
▼内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- HUAWEI WATCH GT 6
- 充電アダプタ
- ユーザーマニュアル
ウォッチ本体の外観
ウォッチ本体の外観について。円形の1.47インチAMOLEDタッチスクリーンが搭載されています。
ベルト込みの重量は、実測で約76.15g。十分に軽量な部類です。
▼真横から見た様子
右側面には物理ボタンと回転式クラウンが用意。
ボディ素材にはステンレススチールを採用。軽くて頑丈、見た目的にもそこそこの高級感があります。
▼ベルトを展開した様子
クラシックピンバックル式のベルトを採用。約140~約210mmの手首サイズに対応しています。
▼裏面の様子
裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。マイク穴&スピーカー穴も備わっています。
軽量で快適な着け心地 | 幅広いシーンに適したデザイン
『HUAWEI WATCH GT 6』の装着感は実に快適。ベルトは柔軟にしなり、手首へ優しくフィットします。通気性も良く、長時間装着し続けても蒸れによる不快感を覚えることはありませんでした。
余裕のあるバンド長で、老若男女問わず幅広い手首サイズにフィットしやすいです。
普段使いでも自然に装着し続けられます。
そして見た目に関して、シンプルかつスタイリッシュで高級感もあり、下手に主張しすぎず手元をスマートに見せることができます。運動から仕事、社交の場まで、幅広いシーンで装着できるデザインとなっています。
また、5ATM+IP69の防水規格で設計されているため、日常の手洗いやシャワー程度なら問題なく使えました。
もちろん、水泳などウォーターアクティビティにも装着していくことができます。
公式アプリのインストールでスマホと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておきましょう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
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ペアリングが完了すると、端末アプリ上でスマートウォッチの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となります。
▼アプリのメイン画面
アプリ上には、ウォッチの機能に関わる非常に豊富な設定項目が用意。自身の使い勝手が良くなるよう、柔軟な調節ができます。
ウォッチフェイスの変更も可能。無料と有料のテーマが用意されていますが、無料でも十分にクオリティの高いデザインが揃っています。
なお、HUAWEI WATCH GT 6はスクリーンショット機能を備えており、回転式クラウンと物理ボタンの同時押しで撮影可能。アプリから許可をオンにすれば、撮影データをスマホのライブラリに直接転送・保存できます。
高解像度・高輝度スクリーンで屋外でも見やすい
HUAWEI WATCH GT 6は、最大約3,000nitsの高輝度AMOLEDディスプレイを採用しており、昼間の直射日光下でも画面の情報をはっきり確認できます。
▼明るさ「自動調整」をオンにした方が、日光下でより高輝度を得られやすいです。
そして解像度は466×466ピクセルと高く、特に46mmモデルではPPI 317、41mmモデルではPPI 352を実現。文字やアイコンの輪郭が鮮明に描画され、小さな数値や地図表示も潰れにくく、目の疲れを感じにくいです。
前述した防水性能も含め、アウトドア環境での使用にも適した仕様となっています。
常時表示に対応
ディスプレイの常時表示に対応しており、設定から切り替えることができます。
常時表示をオンにした場合、ウォッチを操作していない間は簡易表示に切り替わり、バッテリー消耗を抑えつつ最低限の情報のみを表示します。
豊富な機能を利用可能
HUAWEI WATCH GT 6には初起動時点で、日常から運動、健康モニタリングにいたるまで豊富な機能がプリインストールされています。
ヘルスケア機能全般からアラーム、メッセージ&着信通知、天気予報、そのほか便利機能など、一般的なスマートウォッチで利用できるほとんどの機能が用意されています。
▼GPS機能を利用して、現在地のリアルタイムの天気、週間天候情報、紫外線レベル、風速、湿度などの情報を詳細に確認できます。
また、アプリギャラリーから、好みのアプリを追加インストールすることも可能です。
スマートウォッチに期待する大抵の機能は揃っており、日常生活から仕事、運動まで幅広いシーンで活用できるウォッチとなっています。
マイク&スピーカー内蔵で音楽再生・通話に対応
HUAWEI WATCH GT 6は、マイクとスピーカーを本体に内蔵しているため、スタンドアローンでの音楽再生や、ウォッチ越しの音声通話が可能です。
そしてアプリ経由でお気に入りの楽曲をウォッチ本体に取り込めば、ウォッチ単体で音楽を再生することもできます。
▼ウォッチ上で音楽を再生している様子
スピーカーの音圧は強め。低音は潰れていますが中~高音域の音はクリアに響き、内蔵マイクの収音性も高いため、ウォッチ越しの通話時に聴き取りづらさやストレスを感じることはありませんでした。
両手がふさがっている時に着信があっても対応できる点は、実際に使っていても様々な場面で非常に便利に感じました。
回転式クラウンでスムーズな操作が可能
本製品は側面に回転式クラウンを備えており、ダイヤルのように回転させることで、画面送りやズームイン/アウトなどの操作をスムーズに行うことができます。
▼クラウン操作の様子
反応性は良好。クラウン回転に応じてウォッチが小気味よく振動します。
グローブなどを装着していても操作できるため、ゴルフや登山など、幅広い場面で重宝する機構だと感じました。
オフラインマップ & ルートナビゲーション機能を搭載
HUAWEI WATCH GT 6はオフラインマップとルートナビゲーション機能を搭載しており、事前にマップをウォッチ本体にダウンロードしておけば、通信圏外でも現在地やルートを確認可能です。登山やランニング時の道迷い防止としても重要な機能といえます。
マップデータはアプリ経由でダウンロード可能。現在地のほか、日本全国、果ては世界各国のマップをダウンロードできます(もちろん広域になるほど容量も大きくなります)。
▼なお、ダウンロードできるのはベースマップのみ。
オフラインマップをウォッチ上で呼び出せば、スマホの地図アプリのように現在地を確認したり、特定の場所へのルートナビゲーション機能を利用できます。
実際に本機を装着した状態でランニングを行い、走行ルートを記録してみました。
結果として、本機が搭載する「デュアルバンドGNSS(L1/L5)」と「ヒマワリ型アンテナシステム」の位置測位精度はかなり優れており、ビルが点在する市街地や、木々に囲まれた公園・河川敷でも、ルートが変に蛇行することが少なく、実際の走行ラインに近いログを記録できました。
▼スタート時の測位が速く、位置の掴み直しも安定しています。
周囲に目印の少ない近所のハイキングルートでも、オフラインマップと組み合わせることで、登山道から大きく外れることなく現在地を把握できました。ルートの記録精度も高く、後からログを見返した際に「実際に歩いた軌跡と一致している」と感じやすいです。
スポーツウォッチに近い実用性を備えた測位性能といえます。
24時間365日の健康モニタリング機能
HUAWEI WATCH GT 6は健康モニタリング機能も充実しており、睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間記録(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことができます。
注意
本製品の測定値は医療目的ではなく、体調管理の目安として活用するものです。体調に不安がある場合は医療機関に相談してください。
▼各パラメータをリアルタイム計測
日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識づけに役立ち、日々の健康習慣を改善・向上につなげることができるでしょう。
▼皮膚の表面温度も確認可能(体温ではない点に注意)。体調変化、睡眠の質など、体調変化に気づくための参考指標として活用できます。
感情・情緒(メンタル)状態を可視化
心拍やHRVなどのデータを基に感情・情緒(メンタル)状態を可視化できる点も本機の特徴です。ストレスや緊張の傾向を振り返りやすくなるため、自分のコンディションに気づきやすくなります。
▼数十分刻みで感情やストレスの変化を記録し、グラフとして振り返ることができるため、日々の行動や生活リズムと照らし合わせて、自分のコンディションの傾向を見直す際の参考にしやすいです。
また、計測データを基にAIが分析を行い、コメントを提供する機能も用意されています。自身の情緒を文章化してくれるのは嬉しい機能と感じました。
本機を使いこなすことで、日々の健康習慣を改善・向上につなげることができるでしょう。
3週間近く持続するバッテリー
HUAWEI WATCH GT 6(46mm)は、通常使用で約21日間ものあいだ持続可能なバッテリーを備えています。
本記事執筆時点で、実際にWATCH GT 6を満充電状態から12日間連続で使用していますが、いまだに40%のバッテリー残量があります(常時表示オフ・画面明るさ50%程度)。よほどヘビーに利用しなければ、3週間近くは余裕で使い続けることができるでしょう。
いちいち頻繁に充電する必要がない点は実に便利です。
なお充電スピードも素早く、1時間ほど給電を行うことで満充電近くまであっという間に回復させることが可能です。
『HUAWEI WATCH GT 6(46mm)』の良かった点・悪かった点
『HUAWEI WATCH GT 6(46mm)』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- 高級感のある質感
- アウトドアからビジネスの場まで着けて行けるスタイリッシュデザイン
- 快適な装着感
- 5ATM+IP69の優れた防水仕様
- 測位精度が優秀
- 健康モニタリング機能が充実
- メンタル可視化機能
- スピーカー&マイク内蔵で通話対応
- オフラインマップ&ルートナビが便利
- 3週間近く持続するバッテリー
悪かった点
- 回転式クラウンの感度が高すぎて、押下操作時にスクロールが誤作動する場合がある
- オフラインマップはスマホ地図ほどの情報量はない
よくある質問(FAQ)



総評:バイタルからメンタルまで包括的にトラッキング可能な高コスパモデル
HUAWEI WATCH GT 6は、長時間バッテリー・優れた測位精度・実用性重視の健康トラッキングといった要素をバランスよく備えた、完成度の高いスマートウォッチです。
最大約21日間持続するバッテリー、5ATM+IP69の防水仕様、3,000nits級の高輝度AMOLEDディスプレイなど、アウトドア環境でも快適に使える設計です。その一方でデザインはシンプルかつスタイリッシュで高級感もあり、ビジネスの場に装着して行っても違和感がありません。
デュアルバンドGNSSとヒマワリ型アンテナによる位置測位はランニングや登山でも信頼できる精度で、オフラインマップ対応により通信圏外でも安心して使える点は大きな強みといえるでしょう。さらに、心拍・睡眠・血中酸素に加え、情緒(メンタル)まで可視化でき、バイタルからメンタルまで包括的にトラッキング可能なスマートウォッチとなっています。
心電図(ECG)やダイビング対応といった高度な機能は上位モデル(GT 6 Pro)にのみ搭載されていますが、GT 6も3万円台のスマートウォッチとしては機能が非常に充実しており、間違いなく高コスパモデルといえます。
高度なアウトドア機能、優れた健康トラッキング機能を備えつつ、ビジネス利用も可能なスマートウォッチを探している方には、ぜひおすすめしたい一台です。
◎おすすめできる人
- ビジネス利用もできる見た目のスマートウォッチを求める方
- ランニング・登山など屋外アクティビティを楽しむ人
- バイタルからメンタルまでまとめてコンディション管理したい人
▲おすすめできない人
- ダイビング対応ウォッチを求める人(GT 6 Proが対応)
- FeliCaなどのモバイル決済機能を重視する人
- 荒い扱いにも耐える耐衝撃仕様を期待する人
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