数多くのゲーム周辺機器を販売するGameSirから、同ブランドの最新ゲーミングコントローラー(ゲームパッド)の『GameSir G7 Pro』が登場しました!
メカホワイト、シャドウエンバーの2色展開であり、通常販売価格は12,999円(税込)。シャドウエンバーは人気のため品切れ中で、再入荷は2025年10月ごろの予定です。
Xbox公式ライセンスを取得した本製品は、前モデル「GameSir G7 SE」から接続方式や操作精度が大幅に進化。
有線・Bluetooth・2.4GHz無線の3方式に対応し、1000Hzポーリングレートやホールエフェクトトリガーなど、競技性の高いFPSからカジュアルなスマホゲームまで快適にプレイできます。
3分割マグネット式フェイスプレートや4基のランブルモーター、スマート充電ドックなども搭載し、性能・快適性・拡張性を兼ね備えたアップグレード版となっています。
本製品をオススメできるユーザー
- PCやXboxでFPS/TPSを本格的にプレイする方
- ボタン配置や感度を細かくカスタマイズしたいゲーマー
- 有線・無線を用途に応じて使い分けたい人
- 耐久性の高いコントローラーを探している方
▼前モデル「GameSir G7 SE」と「G7 Pro」の比較表。
| 項目 | G7 SE | G7 Pro |
|---|---|---|
| 接続方式 | 有線(USB Type-C) | 有線 / Bluetooth / 2.4GHz無線 |
| 対応機種 | Xbox Series X|S, Xbox One, Windows 10/11 | Xbox Series X|S, Xbox One, PC, Android |
| ポーリングレート | 250Hz | 1000Hz |
| ABXYボタン | メンブレン式 | 光学式オプティカルマイクロスイッチ |
| スティック | 標準アナログスティック | Mag-Res™ TMRスティック(高耐久・高精度) |
| トリガー | 通常アナログトリガー | ホールエフェクトアナログトリガー |
| 背面ボタン | 2個 | 4個(R5/L5+背面2ボタン) |
| フェイスプレート | 固定式 | 3分割マグネット式(交換可能) |
| バッテリー | 非搭載 | 1200mAh内蔵(ドック充電対応) |
| 重量 | 約221g | 約271g |
今回、提携先より本製品(メカホワイト色)を提供いただき、実際に使用した感想をレビューしていきます!
GameSir G7 Proのスペック

| メーカー | GameSir |
| 型名 | G7 Pro |
| カラー | メカホワイト、シャドウエンバー |
| 接続方式 | PC:有線&2.4GHzワイヤレス Xbox:有線 Android:Bluetooth |
| 対応プラットフォーム | Xbox Series X|S, Xbox One, PC, Android, Steam ※PS5等には非対応 |
| 専用ソフトウェア | GameSir Nexus |
| 3.5mmイヤホンジャック | 搭載 |
| ミュートボタン | 搭載 |
| バイブレーション機能 | 搭載 |
| ポーリングレート | 1,000Hz |
| ジョイスティック解像度 | 4096レベル |
| バッテリー | 1,200mAh |
| 6軸ジャイロ | 対応 |
| 筐体重量 | 約271g(実測値) |
GameSir G7 Proの製品外箱&付属品
▼GameSir G7 Proの外箱
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- GameSir G7 Pro本体
- USB Type-Cケーブル(3m)
- ユーザーマニュアル
- XBOXGAME PASS ULTIMATE(1ヶ月分)
- 充電スタンド
- USBドングル(無線レシーバー)
- ブランドロゴシール
- 交換用Dパッド×2
- ケーブルリテーナー
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応しています。
GameSir G7 Pro本体の外観
▼GameSir G7 Pro本体の外観。
本体重量は実測で約271gであり、一般的なコントローラーと比べるとややズッシリ感がありますが、持ちづらさを感じるレベルではありません。
サイズ感的には、一般的なゲーミングコントローラーと大差ありません。普段からゲーミングコントローラーを使い慣れていれば、問題なく手に馴染むでしょう。
グリップ部分の下半分(裏側)にはラバーグリップを採用。上半分(表側)はサラっとした手触り。裏側のラバーグリップが手汗や動きによる滑りを防ぎ、しっかりとしたホールド感を維持できます。
▼筐体外観(360度)
▼PS5コントローラーと並べた様子。横幅はG7 Proの方がややコンパクトですが、G7 Proの方が全体的にでっぷりとした印象を受けます。
GameSir G7 Proのインターフェース構成
GameSir G7 Proのインターフェース構成について見ていきます。
コントローラー正面左にはアナログスティック(左)、D-Padが用意。
正面右側にはアナログスティック(右)、ABXYボタンが搭載。
ABXYボタンには光学式オプティカルマイクロスイッチが採用されており、優れた応答性と耐久性を実現。
また、D-Padは付属の交換パーツ2種と、好みに応じて付け替えることができます。
そして中央のXboxボタンを取り囲む形で、左側にビューボタン、下側に共有ボタン、右側にメニューボタンが搭載。最下部にはMボタンも用意されています。
コントローラー下部には3.5mmイヤホンジャック、ミュートボタン、ペアリングボタンが用意。
上部にはLB/LTトリガー、RB/RTトリガー、Type-Cポートに加えて、小さなL5/R5ボタンも用意。後述する専用ソフトで好みの機能を割り当てることができます。
LT/RTにはホールエフェクトアナログトリガーを採用。非接触式センサーにより摩耗がなく、優れた耐久性を実現。押し込み量を高精度かつ滑らかに検知でき、長期間安定した操作性と繊細な入力が可能となっています。
なお、Type-Cポートには開封時点でケーブルリテーナーが装着されており、有線接続時にUSBケーブルの抜けや緩みを防ぎます。
▼ケーブルリテーナーが不要な場合は取り外し可能。
そして背面には、2つの背面ボタン、充電用端子、接続切替スイッチのほか、トリガーストップ、ロックスイッチを搭載。
トリガーストップを切り替えることで、LT/RTアナログトリガーの可動範囲を物理的に短くし、僅かな押し込みで入力を反映できるようになります。
▼トリガーストップOFF:トリガーを深く押し込むことで、アクセルや射撃の強弱などを段階的に操作可能(レースゲームやアクション向け)
▼トリガーストップON:押し込み量を短縮し、すぐに入力が反応(FPSやTPSなどの連射・反応速度重視のゲーム向け)
また、ロックスイッチをオンにすればバックボタンが押せなくなります。バックボタンの誤作動を防止したい場合には有効です。
▼ロックをオンにした状態。背面ボタンを押し込んでもカチッと鳴らなくなります。
このように、一般的なコントローラの筐体サイズに、充実のインターフェースが詰め込まれたデザインとなっています。
フェイスプレートは交換可能
筐体前面を覆う「3分割マグネット式フェイスプレート」は、磁力で吸着しているだけなので、工具なしで簡単に取り外せます。
▼爪で角を引っ掛けてペロっと剥がすことが可能。
フェイスプレートを取り外すと内部基盤が見えます。
従来のG7シリーズ用フェイスプレートとも互換性があり、過去モデルのものを流用して装着できます。ただし、G7 Proのフェイスプレートは旧モデルに非対応なので注意してください。
3種類の接続方法に対応
本製品は有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(2.4G無線、Bluetooth)に対応しており、いずれの場合もスムーズに接続を完了できる。
有線接続の場合
PC&Xboxと有線接続を行う場合は、Type-Cケーブルでデバイスと接続し、中央のXboxボタンを長押しして電源をオンにすれば、すぐに利用できるようになります。
本製品を利用するうえで最も簡単な接続方法です。また、充電しながらコントローラーを使えるので、バッテリー残量を気にせずに遊べる点もメリットです。
Bluetooth接続の場合
Android端末とBluetooth接続を行う場合、まず背面のスイッチをBluetoothアイコン側に合わせます。
そしてコントローラーの電源をオンにし、下部のペアリングボタンを長押しすることでペアリングスタンバイ状態となります。
あとは、Android端末上で「Gamesir-G7 Pro」を選択することで、接続が完了します。
※PCとのBluetooth接続には対応していないので注意してください。
2.4G無線接続の場合
PCと2.4G無線接続を行う場合は、まず付属の無線ドングルをPCに接続します。
あとは、背面のスイッチをドングルアイコン側に合わせた状態で電源にオンにするだけで、あっという間に接続が完了します。
公式ソフトによる多彩なカスタマイズ機能
G7 Proは、専用ソフトウェア「GameSir Nexus」に対応しており、PC接続時にコントローラーの動作を細かく調整できます。直感的なUIで設定変更がしやすく、複数のプロファイルを保存してゲームごとに切り替え可能です。
▼カスタマイズ画面
主なカスタマイズ項目について紹介していきます。
ボタンマッピング
コントローラー上部のL5/R5ボタン、および2つの背面ボタンを含む全ボタンに、任意の機能を割り当て可能。キーボードやマウスの操作も登録でき、PCゲームの操作体系を自由に再構築できます。
▼キーボードのキーも割り当て可能。カスタマイズの自由度はかなり高いです。
▼例えばFPSゲームにおいて、L5/R5ボタンにジャンプやスライディングを割り当てることで、スティックから指を離さず素早く回避・移動できるようになります。
スティック感度・デッドゾーン調整
4096レベルの高精度スティック解像度を活かし、FPS用の繊細なエイムからアクションゲーム向けの素早い動きまで、スティック感度・デッドゾーンを自由に調整できます。
モーション設定
感度やデッドゾーン、傾き方向の設定が可能。直感的かつ正確なモーション操作を実現できます。
トリガー設定
RT/LTホールエフェクトアナログトリガーの押し込み範囲を自由に設定可能。トリガーストップと組み合わせれば、競技性の高いゲームで優位性を発揮できるでしょう。
振動調整
グリップ部に内蔵されたモーターの振動レベルを細かく調整可能。没入感と疲労度のバランスを取ることができます。
以上の通り、非常に充実した調整項目が設けられており、ハード性能の高さをソフト側が最大限に引き出してくれます。
別プロファイルを作ることも可能なため、例えばFPSではエイム用と近接戦闘用でプロファイルを分け、場面に応じて瞬時に切り替えることで、プレイスタイルに合わせた最適な操作が可能となります。
Bluetooth接続時(Androidスマホ)でのプレイ感想
まず最初に、AndroidスマホとBluetooth接続してゲームアプリをプレイしてみました。
▼折りたたみAndroidスマホ「OPPO Find N5」と接続。
まず「マインクラフト」をプレイした場合について。
▼マインクラフトプレイ時
Bluetooth接続でも遅延や接続の不安定さは一切感じられず、建築や探索、戦闘といった基本操作はスムーズに行うことができました。
Mag-Res™ TMRスティックの滑らかな操作感のおかげで、視点移動や移動方向の微調整もストレスなく行うことが可能。アイテム選択やクラフトなどの操作もスムーズで、特に細かな操作の調整は、タッチ操作よりもはるかにラクです。
2D横スクロールゲーム「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」もプレイしてみました。
▼悪魔城ドラキュラプレイ時
ジャンプや攻撃、移動などの基本操作は遅延を意識せずプレイ可能で、ABXYボタンの光学式オプティカルマイクロスイッチによる軽快なクリック感が小気味よく、素早いテンポでボタン入力が求められる画面でも、入力ミスはほぼありませんでした。
▼わずかな力で入力が反応するため、連打や素早い操作が非常にラク。メカニカルキーボードに近い、カチッとしたフィードバックがあり、押したことが指先でハッキリ分かります。
方向キー(Dパッド)もメカニカルスイッチの確かな押下感があり、2Dゲーム特有の左右移動や斜め入力も正確に反映されます。
Bluetooth接続は持ち運びの手軽さと十分な応答性が魅力で、遅延がシビアでないジャンルや、スマホで気軽に遊ぶゲームには最適でしょう。
Type-C有線接続時(PC)でのプレイ感想
続いて、PCとType-Cケーブルで有線接続した場合について。
PCではFPSタイトル「Battlefield 6」をプレイしてみました。
▼BF6プレイ時(有線)
PC接続時は1000Hzのポーリングレートに対応しており、FPSゲームでマウス並みに鋭い反応を実感できます。。敵の位置を見つけてから照準を合わせるまでの操作が非常にスムーズで、入力が遅れる感覚はまったくありませんでした。
ジョイスティック解像度は4096レベルと高精度で、わずかなスティック操作も正確に検知。。敵の頭だけを狙うような微細なエイムや、スナイパーライフルでの精密射撃が非常にやりやすく、意図しない視点のブレもほぼありませんでした。
▼微細な動きにも反応するため、照準の微調整がラクラク!
そしてトリガーストップをONにすれば、射撃ボタン(RT)がわずかな押し込みで反応するようになり、単発射撃や連射のレスポンスも大幅に向上。コンマ数秒の反応が勝敗を分けるFPSのようなゲームにおいては非常に重宝します。
▼トリガーストップ切替の様子
前述した光学式ABXYボタンも軽快かつ確実に反応し、メカニカルDパッドには安定感があります。
さらに、グリップ部分に内蔵された4基のランブルモーターが銃撃や爆発の振動を伝えてくれ、没入感が高まります。ラバーグリップのおかげで手汗による滑りが軽減されており、しっかりとしたホールド感を維持できました。
有線接続の安定性と1000Hz+4096レベルスティックの高精度が、瞬間的な判断と繊細な操作を支えてくれます。競技性の高いFPSタイトルで真価を発揮するでしょう。
2.4GHz無線接続時(PC)でのプレイ感想
続いて、PCと2.4GHz無線接続した場合について。
この場合も「Battlefield 6」をプレイしてみました。
▼BF6プレイ時(2.4GHz無線)
2.4GHz無線接続でも1000Hzのポーリングレートに対応しており、有線接続とほぼ同等の低遅延を実現。ワイヤレス環境ではありがちな遅延などは一切感じられませんでした。
さらに4096レベルのジョイスティック解像度により、視点移動や照準合わせも非常に滑らかで精密です。エイム中のわずかな調整も正確に反映され、スナイパーのスコープ操作や遠距離射撃でも狙い通りの結果が得られました。
▼無線接続時のエイム操作
無線接続の場合でも、有線接続と同等の操作感でゲームを楽しめました。
むしろケーブルの煩わしさがないぶん、長時間プレイや配信環境にも向いているでしょう。
優れたバッテリー持続力
G7 Proは1,200mAhの内蔵バッテリーを搭載し、2.4GHz無線接続やBluetooth接続でも長時間の連続プレイが可能です。
実際に2.4GHz接続で数時間のFPSゲームセッションを複数回行いましたが、数日間は充電不要で使用できました。待機時の消費電力も少なく、頻繁な充電に悩まされることはありません。
さらに、付属のスマートオートスタート/ストップ機能付き充電ドックに対応しているため、プレイ後にコントローラーをドックに置くだけで自動的に充電が開始。持ち上げればすぐに再開できるスマートさも、本製品の大きな魅力の一つです。
充電ドック下部にはレシーバーの収納スペースも備えており、未使用時の保管や配線管理まで考慮された設計は素晴らしいの一言。
毎日ゲームをプレイし続けてもバッテリー残量を気にせず楽しめる点は、ヘビーゲーマーからカジュアルユーザーまで幅広く恩恵を感じられるポイントでしょう!
まとめ:『GameSir G7 Pro』の良かった点・悪かった点
今回紹介した『GameSir G7 Pro』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 有線・Bluetooth・2.4GHz無線の3種類の接続方法をサポート
- Mag-Res™ TMRスティックやホールエフェクトアナログトリガー採用で耐久性・精度・ドリフト耐性に優れる
- トリガーストップ搭載で反応速度重視のゲームに有効
- 光学式マイクロスイッチで軽快かつ確実な入力を実現
- 専用ソフト「GameSir Nexus」でスティック感度・デッドゾーン・振動強度など細かく設定可能
- 4つのエクストラボタン(R5/L5+背面2ボタン)を専用ソフトで自在にマッピング可能
- グリップ裏側のラバー加工で長時間でも滑りにくく安定したホールド感
- 1,200mAhバッテリーで長時間のワイヤレス使用が可能
悪かった点
- 本体重量が約271gとやや重め
- Bluetooth接続時はPCに非対応
- Xbox以外の家庭用ゲーム機(PS5やSwitchなど)には非対応
以上の通り、『GameSir G7 Pro』は、ハード面の完成度とソフトによる柔軟なカスタマイズ性を高い次元で両立した、まさに次世代のゲーミングコントローラーとなっています。
1000Hzポーリングレートや4096レベルスティック解像度による精密な操作、耐久性に優れたMag-Res™ TMRスティックやホールエフェクトトリガー、4つのエクストラボタンによる拡張性など、あらゆる面でゲーマーの要求に応えてくれる設計が採用されています。
有線・2.4GHz無線・Bluetoothの3接続方式に対応し、PC・Xbox・Androidと幅広く使える汎用性の高さもGOOD。競技性の高いFPSからカジュアルなスマホゲームまで、これ1台でカバーできます。
ただ、個人的にはPS5やSwitchなどのゲーム機でも使えると、より嬉しかったです。
何はともあれ、FPSのように反応速度・精密エイムが求められるゲームを快適にプレイしたい方には、ぜひオススメしたい一台です!
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