世界市場、特にヨーロッパ、アフリカ、アジアで多くのモバイルデバイスをリリースしてきたBlackview(ブラックビュー)から、最新タブレット『Blackview ZENO 10』が登場しました。
通常価格は5万円台ですが、早期購入キャンペーン期間中は2万円台半ばでの購入が可能です。
UNISOC T8200 オクタコアプロセッサーと最大24GBメモリによる優れた処理性能に加え、AIクリエイティブアプリ・90Hz FHD+ディスプレイ・クアッドスピーカー・PCモード2.0などを備え、幅広い用途を快適にこなせるモデルです。
デュアルnanoSIMカードの挿入をサポートし、4G/5G通信が可能。8,800mAh大容量バッテリー内蔵により、外出先での使用にも適しています。
当サイトでも以前レビューした「Blackview ZENO 1」よりも高性能かつ大型のタブレットとなっています。
こんな方におすすめ!
- タブレット1台で仕事もプライベートもこなしたい方
- 高画質・高音質のエンタメ体験を求める方
- 付属品が充実したタブレットが欲しい方
今回、メーカーより本製品(8GB+256GBモデル)を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『Blackview ZENO 10』のスペック・仕様表
| ブランド | Blackview |
| モデル名 | Blackview ZENO 10 |
| カラー | ブラック、ブルー |
| ディスプレイ | 11インチ IPS |
| 解像度 | 1920×1200(FHD+) |
| リフレッシュレート | 最大90Hz |
| OS | Android 15(DokeOS_P 4.2) |
| CPU (SoC) | UNISOC Tiger T8200 オクタコアプロセッサー |
| RAM | 8GB(最大16GBの仮想RAM拡張サポート) |
| ストレージ | 128GB / 256GB |
| マイクロSDカード | 最大2TBまでサポート |
| SIMカード | デュアルnanoSIMサポート |
| カメラ | フロント:13MP リア:16MP |
| スピーカー | クアッドボックススピーカー |
| バッテリー容量 | 8,800mAh(18W急速充電サポート) |
| 対応通信規格 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、4G/5G |
| 対応バンド | 2G Band: B2/B3/B5/B8 3G Band: B1/B2/B5/B8 4G Band: FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B19/B20/B26/28A/28B/B66 TDD:B40/B41 5G Band: N1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/66/77/78 |
| 位置測位 | GPS/GLONASS/Beidou/Galileo |
| 認証機能 | 顔認証 |
| Widevine | L1 |
| 本体サイズ | 256.5×168×8.2mm |
| 本体重量 | 公称値:517g 実測値:約521g |
※参照元:Blackview公式サイト(ZENO 10製品ページ)
『Blackview ZENO 10』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- Blackview ZENO 10本体
- タブレットケース
- 保護フィルム
- 充電アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- 有線イヤホン
- SIMカードピン
- タブレットペン
- ワイヤレスマウス
- ワイヤレスキーボード
- ユーザーマニュアル
パッケージにはキーボード・マウス・ペンに加えて、専用ケース&保護フィルムまで付属。製品購入後すぐにタブレットの本格利用を開始できる点はメリットです。
ケースはディスプレイを保護できるため、タブレットの持ち運び時に便利。背面を折りたたむことで、簡易スタンドとしても機能します。
『Blackview ZENO 10』の本体外観&インターフェース構成
Blackview ZENO 10は11インチIPSディスプレイを搭載した、シンプルかつスタイリッシュなデザインです。
正面中央には13MPフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子
背面には16MPのリアカメラを搭載。
背面の手触りはサラサラして心地よく、指紋や皮脂汚れなども目立ちづらいです。
本体重量は実測で約521g。サイズは256.5×168×8.2mmで携行性に優れています。
▼カバンなどに入れても持ち運びやすい厚み。
続いてインターフェース構成について見ていきます。
右側面には音量調節ボタン、カードスロットが用意。
付属のピンでスロットを開き、デュアルnanoSIMカードおよび最大2TBまでのmicroSDカードを挿入できます。
左側面には、別売りの磁気キーボードを装着できる端子が用意されています。
上部には電源ボタンに加え、スピーカーを2基内蔵。
下部にも2基のスピーカーが内蔵されているほか、USB Type-Cポートが用意。
このように、インターフェース構成自体はシンプルです。
『Blackview ZENO 10』のAnTuTuベンチマークテスト結果
Blackview ZENO 10について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみました。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
続きを見る
結果として、約61.6万点のスコアを記録しました。
| 性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
|---|---|---|---|
| スマホ | タブレット | ||
| エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
| ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
| 上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
| ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
| フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
| ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
スコア的にはミッドレンジにあたり、2万円台(セール価格)で購入できるタブレットとしては、十分に優れた性能を備えているといえます。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、中負荷程度のゲームアプリも設定次第でスムーズに遊べるスペックです。
▼これまでにレビューしたスマホ&タブレットのベンチマークスコア一覧はこちら
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【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/11/19:ベンチマーク表に「Blackview ZENO 10」を追加しました。 2025/11/06:ベンチマーク表に「REDMI K90 Pro Max」を追加しました。 2 ...
続きを見る
『Blackview ZENO 10』の基本パフォーマンス&明るさ検証
ウェブサイト閲覧や動画視聴、各種アプリなどを起動して、Blackview ZENO 10の実機パフォーマンスを検証してみました。
まず、ウェブブラウジングはいたって快適であり、画像多めのサイトからスクリプトを多用したサイトまでスムーズに閲覧できました。
11インチ・1920×1200(FHD+)解像度のディスプレイは、細かな文字まで十分鮮明に描画されて見やすかったです。
最大90Hz対応で、ページも滑らかにスクロールされ、閲覧中にストレスを感じることはありませんでした。
また、YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴した場合も、高画質設定でスムーズかつ安定した動画再生が可能でした。
発色は良好で隅々までカラフルに描画されます。輪郭もクリアであり、十分に満足度の高い映像視聴が可能でした。
WidevineはL1のため、Netflixなどの著作権保護コンテンツを高画質設定で楽しめます。
そのほか、一般的な作業用・娯楽用アプリを多数試してみましたが、いずれの動作も快適で支障なく利用できました。よほど負荷のかかる用途で使用しない限り、性能不足でストレスを感じる場面はないでしょう。
デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高418nitの明るさを得ました。
一般的なタブレットを上回る明るさを記録。屋内では非常に見やすく、屋外の日陰でも十分実用的です。ただし、直射日光下では反射の影響を受けやすく、やや見づらさを感じるかもしれません。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
| 明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
|---|---|
| 0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
| 150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
| 300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
| 500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
| 700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
| 1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
| 1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
| 2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
| 3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
充実した付属品でタブレットPCのような利用方法も可能
パッケージに付属するケース・マウス・キーボード・ペンを利用すれば、タブレットPCのような利用方法も可能となります。
マウス・キーボードはいずれもBluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、一度ペアリングを完了しておけば、電源を入れるとすぐに使用可能状態となります。
付属ペンの品質は最低限レベルであり、本格的なクリエイティブ作業には向きませんが、簡単なメモ取りやお絵かきには必要十分です。
▼ペンで描く様子
パッケージ内容が非常に充実しており、自身で別途ケースやフィルムなどを購入する必要はありません。購入後すぐに本格的なタブレット利用を開始できる点は大きなメリットだと感じました。
スピーカー音質の検証
いくつかの楽曲を再生してみて、内蔵されているスピーカーの音質を検証しました。
▼音質確認の様子
本製品はクアッドボックススピーカーを内蔵しており、ボリュームを上げた場合の音圧は強めです。中~高音域に関しては比較的クリアに出力できていますが、低音に関してはほとんどつぶれてしまっていました。
音質は及第点レベルだと感じました。普通に映像を視聴する分には問題ありませんが、迫力のあるサウンド体験は期待しない方が良いでしょう。
満足度の高いサウンドを楽しみたい場合は、Bluetoothイヤホンやスピーカー等を接続することをオススメします。
フロント・リアカメラ性能の検証
また、本機に搭載されているカメラの性能も検証しました。
まずはフロント(前面)カメラについて。
▼実際にフロントカメラで撮影した写真。
13MPフロントカメラに関して、発色はやや薄い印象を受けますが、画質は十分に良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができていました。
動いた際に生じる残像はほとんど気にならないレベルであり、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質です。
▼(参考)フロントカメラで録画した映像
続いてリア(背面)カメラについて。
▼実際にリアカメラで撮影した写真。
▼屋外(1倍)
▼屋外(4倍最大ズーム)
16MPリアカメラに関しても、フロントカメラと同様に発色がやや薄い印象を受けます。しかし、より輪郭がクリアで綺麗な写真を撮影できました。画質は十分に良好です。4倍最大ズーム時でも、遠方の被写体の輪郭を比較的クリアに映し出すことができていました。
映像記録用やウェブ会議、オンライン授業には問題なく活用できるカメラ性能となっています。
▼(参考)リアカメラで録画した映像
ゲーミング性能の検証
Blackview ZENO 10でゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても検証しました。
PUBG
まずは『PUBG』の場合について。
グラフィッククオリティに関しては『HDR』まで選択できました。
実際に試合に参加してみましたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能でした。
▼ "HDR" 画質では、遠方まで鮮明に描画されて見やすいです。
激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などはほとんど生じません。
11インチの大きめのディスプレイで描画される映像には迫力があり、遠方まで索敵しやすいです。仮想コントローラーのボタン配置にも余裕があり、操作時のミスタッチを防止できます。
▼PUBGプレイの様子(HDR設定)
PUBGではHDR設定で動作に支障はなく、快適なプレイが可能でした。
マインクラフト
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみましたが、スムーズかつ快適に操作できました。
▼大規模チャンク読み込み時にも処理の重さを感じません。
処理の重いバイオームを移動する際にも、フレームレート低下やカクつきなどはたまにしか感じられず、終始スムーズなゲームプレイが可能です。
▼マインクラフトプレイの様子
以上の通り、『PUBG』や『マインクラフト』レベルのゲームアプリであれば問題なく快適に遊べることが確認できました。
原神
最後に、激重ゲームとして知られる原神について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』ですが、本機では画質設定さえ調整すれば比較的スムーズにプレイできました。
画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
画質設定を "中" に上げると負荷が高まりますが、ゲームプレイ自体はスムーズに楽しめます。
Blackview ZENO 10では、「中」画質設定までであれば体感的に20~30fps前後を維持でき、基本的なゲームプレイに支障はありませんでした。
高画質に上げると描画負荷でfpsが20以下まで落ちるため、単純な移動でも動きが重く感じます。快適さ優先なら中画質固定がベストです。
▼中画質設定でも、十分に綺麗な映像でゲームを楽しめます。
▼原神プレイの様子(中画質)
このように、原神のようなヘビー級のゲームアプリでも、設定次第では快適に遊べることが確認できました。
ゲーミング専用端末としての運用はオススメしませんが、ちょっとした空き時間に軽めのゲームを遊ぶ用途には十分に活用できる端末です。
『Blackview ZENO 10』のバッテリー駆動時間と充電機能
Blackview ZENO 10は8,800mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、普通に使用する分には丸1日持続するバッテリー容量です。
実際に基本的なタブレット用途(ウェブサイト閲覧や動画視聴)で使ったところ、約10時間ほどの連続使用が可能でした。
設定から「バッテリーセーバー」をオンにすれば、より長時間の利用も可能に。ここぞという時に使うスマホとして運用したい場合には、常時オンにしておいても良いでしょう。
また、18W急速充電サポートにより、バッテリーを素早く回復できる点も実用的です。
『Blackview ZENO 10』の良かった点・悪かった点
『Blackview ZENO 10』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- スタイリッシュなデザイン
- 付属品が非常に充実
- UNISOC T8200搭載で実用的な性能
- 11インチFHD+・最大90Hzディスプレイで文字も映像もくっきり
- 設定次第で高負荷ゲームアプリも快適に遊べる
- デュアルnanoSIM対応で4G/5G通信可能
- 8,800mAh大容量バッテリー搭載
- 性能とパッケージ内容に対してリーズナブルな価格(セール時)
悪かった点
- スピーカーは低音が弱い
- 付属ペンはあくまでオマケ程度の品質
- フロント・リアカメラともに発色がやや薄め
よくある質問(FAQ)



総評:価格以上の完成度を誇る万能タブレット
「Blackview ZENO 10」は、実用的な性能と充実のパッケージ内容を備えつつ、2万円台(セール時)という価格で購入できるコストパフォーマンス抜群のタブレットです。
UNISOC T8200と最大24GBメモリによるパフォーマンスはミドルレンジ帯として優秀で、ウェブサイト閲覧・動画視聴・SNS・学習・軽めのゲームなど、日常的な用途で不満を感じる場面はほとんどありませんでした。
11インチ・90HzのFHD+ディスプレイは発色が良く、実測418nitの高輝度で屋内視認性も優秀。Widevine L1のおかげでNetflixなどを高画質で楽しめる点も嬉しいです。
一方で、スピーカーの低音表現の弱さや、カメラの発色の薄さなど "価格なり" の部分は散見されますが、総合的には大きな欠点がなく、買ってすぐ使える完成度の高いオールインワンモデルといえるでしょう。
特に、ケース・キーボード・マウス・ペンなどが標準付属しているため、タブレット初心者や学生、サブノート代わりに使いたい方にも非常におすすめの一台です。
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