数多くのゲーム周辺機器を販売するGameSirから、レトロゲーム機を思わせる縦持ちスタイルの、スマートフォン向け小型モバイルコントローラー『GameSir Pocket Taco』が登場しました。
本製品は「スマホをレトロ携帯ゲーム機化する」ことに特化した、2Dゲーム向けモバイルコントローラーです。
※開発当初「GameSir Pocket 1」として発表されていたモデルで、正式発売にあたり「Pocket Taco」へ名称変更されました。
2026年2月20日時点で公式サイトから予約可能。予約価格は4,999円(税込)で、3月15日から発送が開始されるとのこと。
スマホを縦向きに固定できるクランプ式デザインにより、ゲームボーイのような操作感でモバイルゲームを楽しめるようになります。アナログスティックを省いたシンプル構成により、レトロゲームに最適化された設計となっています。
コンパクトさ・携帯性・レトロな操作体験を重視した設計で、いつでもどこでもレトロゲームを楽しみたいユーザー向けの一台です。
こんな方におすすめ!
- スマホでレトロゲームやエミュレーターを快適に遊びたい方
- 外出先でも手軽にゲームを楽しみたい方
- タッチ操作では遊びにくい2Dゲーム・ドット絵ゲーム・エミュレーターを遊ぶ方
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」をレビューしていきます。
『GameSir Pocket Taco』のスペック・仕様表
| 製品名 | GameSir Pocket Taco |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | Androidおよびその他対応デバイス(iOSデバイス・Nintendo Switch・PCなど) |
| 接続方式 | Bluetooth |
| デザイン | モバイル向け 縦持ちポケット型ハンドヘルド(クランプ式) |
| 本体サイズ | 78×70.9×20.7mm |
| 本体重量 | 公称値:62.2g 実測値:約63.38g |
| バッテリー容量 | 600mAh |
| 充電 | 有線充電(本体 USB-C) |
| プレイ中の充電 | 対応(底部オープン設計でスマホ充電ポートにアクセス可能) |
| トリガー | タクタイルスイッチ |
| バンパー | タクタイルスイッチ |
| ABXYボタン | メンブレン |
| 十字キー(D-pad) | メンブレン |
| 連射(Turbo) | 対応(A / B / X / Y / L1 / R1 / L2 / R2) |
| カスタマイズ | GameSir アプリ(ボタン割り当て変更、キーボードモード、十字キー斜め入力ロック等) |
| スマホ保護 | シリコンパッド付きクランプ |
| 希望小売価格(MSRP) | $34.99 |
| Kickstarter価格 | $29.99 |
※参照元:GameSir公式サイト(Pocket Taco製品ページ)
『GameSir Pocket Taco』のパッケージ内容
▼外箱の様子
▼内容をすべて取り出した様子
内容物一覧
- GameSir Pocket Taco 本体
- USB-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- ストラップ
- GameSirステッカー
- 収納ボックス
専用の収納ボックスとストラップが付属しており、Pocket Taco本体を保護しながら持ち運ぶことができます。ケース下部のUSB-Cポートに対応する位置には開口部が設けられているため、ケースに収納したまま充電可能です。
『GameSir Pocket Taco』本体の外観
Pocket Taco本体は、初代ゲームボーイの下半分を模したようなデザインとなっており、78×70.9×20.7mmのコンパクトサイズです。
▼手のひらにすっぽり収まるサイズ感
本体重量は実測で約63.38gと軽量。スマホに取り付けても体感的な重さはほとんど変わりません。
正面には十字キー、セレクトボタン、スタートボタン、ABXYボタン、Mボタン、ホームボタンが用意。アナログスティックは備わっていません。
▼両側面の様子
上部にはR1/R2・L1/L2ボタン、USB-Cポートが用意。有線充電に対応しています。
本体下部の、スマホのUSBポートに対応する位置には開口部が設けられており、Pocket Tacoを装着したままスマホも充電できます。
そして、スマホを挟む部分はバネ式となっており、手で開いて端末をしっかり固定できます。内側にはゴム素材が採用されており、スマホの前面・背面に適度な摩擦を与えることでズレ落ちを防ぎつつ、キズの発生も抑えられる設計です。
このように、コントローラー本体はコンパクトながら必要な機能をしっかりと備えており、洗練されている印象です。
『GameSir Pocket Taco』とスマホを接続
GameSir Pocket Tacoをスマホに接続してみます。
まず、スマホを挟む部分を開くとPocket Tacoの電源がオンになり、背面インジケータが点灯します。この時のインジケータの点灯パターンで、現在の接続モードを把握できます。
インジケーターの点灯パターンと、それに対応する接続モード、および各モードへの切り替え方法は以下の通りです。
| 接続モード | 移行操作 | インジケータ点滅 |
| Androidモード | ホームボタン+Bボタン | □ ■ □ ■ |
| APモード | ホームボタン+Aボタン | □ ■ ■ ■ |
| Switch1&2モード | ホームボタン+Xボタン (もしくはMボタン+ホームボタン) |
4つのインジケータが交互に点滅 |
| G-Touchモード | ホームボタン+Yボタン | ■ ■ ■ ■ |
デバイスに応じて、接続モードを切り替える必要があります。
▼接続モードごとに、Bluetooth画面で表示されるデバイス名が異なります。
なお、Androidスマホでゲームをプレイする際、Androidモードでコントローラーを接続しても操作が正常に認識されず、Switchモードへ切り替えることで反応するようになる場合がありました。
デバイスに対応しているはずのモードでも操作が正しく反映されない場合は、接続モードを切り替えてみることをおすすめします。
Bluetooth接続が完了したら、スマホをコントローラに挟み込みます。
挟み込み部分は最大2.0cmほど開くので、折りたたみスマホや、分厚いケースを付けた状態のスマホでも問題なく装着できると思います。
GameSirアプリをインストール
スマホとの接続が完了したら、GameSirアプリをインストールします。
コントローラーの使用にあたり、本アプリは必須ではありませんが、操作に関する様々な調整を行えるため、導入をおすすめします。
![]()
▼アプリトップ画面
アプリではボタンテストをはじめ、キーレイアウトカスタマイズや、ボタンのマッピングなどを行うことが可能。コントローラの本格使用前に、一通りチェックしておくと良いでしょう。
『GameSir Pocket Taco』で実際にレトロゲームを遊んでみた
本機は一般的なスマホゲームよりも、ゲームボーイやゲームボーイアドバンスなどのROMを吸い出し、エミュレーター上でプレイする用途に特に適したコントローラです。
あいにく筆者は、ROMを吸い出せる実機のカセットを所有していませんでした。
そのため、今回のレビューではPDRomsで配布されている、有志によって制作された著作権フリーのゲームボーイアドバンス向けHomebrewゲームROMをダウンロードし、Android用エミュレーター「Lemuroid」で起動してプレイしました。
実際に本機を装着したスマートフォンでレトロゲームを遊んでみると、現代の高性能スマホを使っているにもかかわらず、まるで数十年前に戻ったかのような懐かしいゲーム体験が味わえました。
両手で端末を支えながら十字キーとボタンで操作するスタイルは、懐かしのゲームボーイそのものです。
▼実際のプレイの様子①
▼実際のプレイの様子②
特に印象的だったのはコントローラーの作り込みです。単にレトロ風の外観を採用しているだけでなく、ボタンの配色や質感、押し込んだ際のクリック感に至るまで、往年の携帯ゲーム機を意識した作りになっています。
そのため長時間プレイしていると、まるで本物のゲームボーイで懐かしいゲームを遊んでいるかのような没入感を味わえました。
▼ボタンの質感や押し心地が、子供時代を思い出させてくれます。
十字キーとABXYボタンにはカチッと明確な入力感があり、軽すぎず硬すぎない絶妙な押し心地です。斜め入力もしっかり認識されるため、アクションゲームや細かな移動操作も問題なく行えました。
一方で、押下音ははっきりと聞こえるため、静かな環境でプレイする際は注意が必要です。
Mボタンとホームボタンは頻繁に使用するボタンではないため、上部に配置することで誤操作を避けられるようになっている点は好印象です。
L1/L2ボタンおよびR1/R2ボタンは、すべて同じ高さに配置されており、1と2のボタン間に十分な間隔が設けられていないため、慣れないうちは誤操作が起こりやすい印象です。
とはいえ、レトロゲームではL2/R2ボタンを使用する場面はほとんどないため、あらかじめこれらのボタンに機能を割り当てないよう設定しておくのも一つの方法でしょう。
数日間持続するバッテリー
Pocket Tacoは600mAhバッテリーを内蔵しています。
数値的には小さく見えるものの、振動機能やRGBライティングといった電力消費の大きい要素を搭載していないため、1日3~4時間程度の使用であれば、2〜3日ほどはバッテリーが持続する印象です。
バッテリーが空になっても、1~1.5時間ほどで満充電を完了できました。比較的小容量のバッテリーを採用しているため、充電時間は短めで、外出前に軽く充電しておくだけでも十分長持ちします。
『GameSir Pocket Taco』の良かった点・悪かった点
『GameSir Pocket Taco』を実際に使って感じた「良かった点・悪かった点」は以下の通りです。
良かった点
- レトロゲーム機を思わせる縦持ちデザイン
- 携行性に優れたコンパクト&軽量設計
- 収納ケース付き
- GameSirアプリでボタン設定や調整が可能
- 2Dゲームとの相性が非常に良い
- まるで数十年前に戻ったかのような懐かしいゲーム体験が可能
- バッテリー持ちが良い
悪かった点
- デバイスに対応するモードでも操作が認識されない場合がある(モード切替を推奨)
- L1/L2・R1/R2ボタンの間隔が狭く、慣れるまで誤操作しやすい
- アナログスティック非搭載のため3Dゲーム用途には不向き(GBA以前のレトロゲー特化)
よくある質問(FAQ)



総評:2Dレトロゲームを遊ぶ用途に特化したスマホコントローラ
『GameSir Pocket Taco』は、2Dレトロゲームを遊ぶ用途に特化したスマホコントローラです。
縦持ちスタイルとシンプルなボタン構成のおかげで、自然と両手で本体を支えながら遊ぶ姿勢になり、気づけばスマホを操作している感覚よりも、昔の携帯ゲーム機で遊んでいる感覚に近づいていきます。
アナログスティック非搭載のため3Dゲームには不向きですが、GBA以前の2Dレトロゲームをプレイすると、まるで数十年前に戻ったかのような懐かしいゲーム体験を楽しめました。
本体は非常に軽量で持ち運びやすく、遊びたいときにサッと取り出してすぐ遊べる使い勝手の良さも魅力。十字キーやボタンの押し心地も丁寧に作り込まれており、見た目だけでなく、操作感までしっかり再現しようとしている点には好感が持てました。
「レトロゲームを気持ちよく遊ぶための道具」として割り切って設計されており、万人向けとは言い切れない製品ではあります。
それでも、レトロゲームやエミュレーターをよく遊ぶ人、スマホのタッチ操作に物足りなさを感じている人にとっては、遊び方そのものを変えてくれる面白い一台だと感じました。
◎おすすめできる人
- レトロゲーム(GB/GBAなど)をスマホで快適に遊びたい人
- タッチ操作ではなく物理ボタンでゲームを楽しみたい人
- 携帯ゲーム機のような懐かしいプレイ感覚を求めている人
▲おすすめできない人
- 原神など3Dゲームをメインに遊びたい人
- アナログスティック操作を重視する人
- 手軽さ最優先でスマホ用コントローラを探している人
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